ルイス・レーンのことなど
一時大雨警報まで出た昨晩からの雨は午前の早い時間には上がる。
昨晩突発的な事件が持ち上がり本日出勤。日曜だというのに気苦労多し。明日も仕事となる。
土曜の東京では、海瀬さんのコンサートの前にちょいとお茶の水で降りディスクユニオンに立ち寄る。金曜の夕方でちょうど10~40%引きのセール中ということで、店内は混んでいた。
先月の末に寄っているので、LPの新入荷コーナーのみをちょいと覗く。
前回のゴルシュマンのような掘り出しものはなく、お荷物になるので、そのまま店を出ようとも思ったが、ルイス・レーン指揮のクリーヴランド管によるアメリカ音楽集EPIC盤を見つけたのでこれを持ち帰りとする。
ルイス・レーンはジョージ・セル時代のクリーヴランド管の准指揮者だった人で、セルのアシスタントとして当時世界最高のオケを影で支えたヒト。
録音も少なく一枚のアルバムとしては、テラークから出ていた「ローマの松」その他のレスピーギ集くらいしか見たことがない。
セルに可愛がられたレーンだが、セルの死後ダラス響の音楽監督に就任したもののぱっとせず、アトランタ響の音楽監督だったロバート・ショウにオーケストラビルダーとしての腕を買われ、こちらも准指揮者として呼ばれたりしたがその後はアクロン市やテペイロ市などのアメリカの地方オケを渡り歩いていたようだ。
同じセルの弟子では弟分のジェイムズ・レヴァインに水を空けられ、存命ならば80も半ばを超えているはずだが、今や生死も定かでない。 見つけたLPは、1958年録音で、モートン・グールドの「アメリカン・サリュート」、コープランドの「ロデオ」、バーンスタインの「キャンディード」序曲、ピストンの「不思議な笛吹き」にアンダーソンの「セレナータ」というもの。
いずれもアメリカの作曲家によるポップス調のものばかりで、レーンの師匠のセルの録音のない曲ばかり。
演奏はいずれもレーンの職人的な腕の確かさを如実に示す快演。ベラボウにうまいクリーヴランド管の合奏力にも舌を巻く。「ロデオ」などバーンスタインの演奏に迫る出来だ。 ついでにアトランタ響を振った「ローマの松」をテラークのCDで聴いてみる。
オケを華麗に鳴らしきった壮大な演奏でこれも良い。
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