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2010年11月28日 (日)

第九、本番終わる

今日は沼響4回目の「第九」本番。

開演15時でしかもプログラムは「第九」1曲のみ。ゲネプロは11時開始とうことで比較的時間の余裕有り。

朝、「題名のない音楽会」を見終わったところで家を出る。多少早めに会場に入りウォーミングアップ。

2010112810580000 ゲネプロは全楽章をさらりと通す簡潔なもの。ゲネプロながら本番間近の緊張が次第に皆の間に漂ってくるのがよくわかる。

小泉先生は第九の歌詞の大切さ、ベートーヴェンの人間的な頑固さと、音楽に託された人類愛を盛んに強調されていた。皆神妙な面持ちで拝聴。

そして本番。

沼響としては4回目の第九だが、第1楽章の後半当たりでなんとなくいつもと異なる雰囲気に気が付いた。
皆、小泉先生の指揮に集中して、丁寧に一音一音噛みしめるように演奏している。

響きが自然と密度の濃いものになり、音楽の流れにうまく乗り演奏していて気分が良い、この心地よさがさらなる相乗効果を呼んでいる。

第2楽章の後半で、合唱団のメンバーが舞台の袖に集まる足音が聞こえてきた。さすがにいつものおしゃべりは聞こえない。
第3楽章のアダージョも弦楽器音が柔らかで美しい。F君のホルンソロもいつもながらの安定した出来。

Cdaiku2010a 個々の良い要素が一つの方向性を持って音楽が流れていく。このようなことはなかなかないことだ。

そして第4楽章。

有名な歓喜の主題のチェロ、バスも今までの中で最も良い出来だ。
合唱も声が良く出ていてとても昨日と同じ合唱団とは思えないほど。

曲の最後の最後の熱狂の部分。皆が一体となった怒涛の終結部で熱いものが込み上げてきた。
最後の音が会場内に減衰していった後、一瞬の間を置いての最大な拍手とブラボーの声、かなり良い出来だったようだ。

全体レセプションでは、小泉先生の奥様であり著名なアルト歌手の辻宥子先生からもお褒めの言葉をいただいた。http://www.hmv.co.jp/product/detail/2750927

レセプション後、オケの打ち上げの開始時間までには多少の時間の余裕があるので、車を置きに家に帰る。

今日の演奏を聴いていたいつも辛口批評の家内も「なかなか良かったじゃないの」とのひとこと。

ところが何やらいつも違う雰囲気。テーブルの上の小さなケーキを見て今日が下の娘の誕生日だったことを思い出した。
とても家内に送ってくれとも言い出せず、そのまま娘の誕生祝いを行う。

Youtubeはマゼールの「第九」

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コメント

初めまして。
お聞きしたいのですが、私は現在地元の吹奏楽団でホルンを吹いております。
吹奏楽でのホルンは「inF」ですが、オケになるとinA~・・・等と調が指定されています。
例えば、「inA」の楽譜を「inF」に移調して読むと、♯を4つ、単純に3度あげて読めばよいのですか?
また、「inA」を境にオクターブ下げて吹くのですか?
よろしくお願いいたします。

投稿: ホルン村 | 2010年11月29日 (月) 23時45分

ホルン村さん、はじめまして。

ホルンのオケ譜の読み替えは、私は今でも苦労しています。

in Aの楽譜はおっしゃる通り譜面をそのまま3度上げて吹きます。

こちらのサイトで紹介されていますが↓
http://okwave.jp/qa/q3981045.html

私はほぼ同じ方法で吹いています。

投稿: 山本晴望 | 2010年11月30日 (火) 20時56分

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