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2010年11月24日 (水)

全国高等学校総合文化祭静岡県予選

昨日は下の娘が出場する全国高文祭静岡県予選のため、家内と家内の両親を連れだって島田市へと行ってきた。

娘は高校の筝曲部。学校の筝のコーチは、自分が高校3年の時のクラス担任の奥様だと知って吃驚。世の中狭いものだ。

S_pb230598 東名高速に乗り、目指す吉田インターまで一時間ほどの道のりのはずが事故渋滞とやらで所用時間二時間。
娘の出演は午後なので近くの富士山静岡空港へと立ち寄る。

立ち木の問題で知事が辞職したり、JALの撤退などいろいろと話題の多い地方空港だが、休日ということもあり親子連れを中心に比較的見学者は多かった。

だが空港ビル内の食堂が「沼津魚がし鮨」のみなのはちょいと寂しい。http://www.uogashizushi.co.jp/shop_00023.html

空港に駐機していた11時45分発、14時15分ソウル着の大韓航空機が大きな爆音を残して飛び立っていったが、この飛行機が到着した直後に北朝鮮の砲撃事件が勃発。

Oorurihoru そんなことが起きようとはつゆ知らず、我々一行は昼食も取らずに演奏会会場へ。

娘の演奏を聴くのは初めてどころか筝曲合奏を生で聴くのも初めて。

 

曲は「六段の曲」のような古曲を取り上げたのは1校で、他は全て現代作品。三木稔、宮下伸、沢井忠夫など自分も知っている邦楽の大家の作品がずらりとならぶ。
出場校14校のうち来年の全国大会出場校は2校。

筝曲合奏は低音部の十七絃を舞台右手に配し、左手内側から第一筝、第二筝、さらに第三筝が並ぶのが標準のようだ。指揮者なしで第一筝の最前列の奏者がコンマスのような役割らしい。

オケに例えれば第一筝=1stヴァイオリン、第二筝=2ndヴァイオリン、第三筝=ヴィオラ、十七絃=チェロ、コントラバスということだろうか。

全て初めて聴く曲、これが滅法面白い。

優雅なイメージの筝の音楽だが、合奏となると繊細な弱音から巨大なフォルテまでダイナミックレンジは極めて大きい。女生徒達の左右に動く姿がぴったり揃った演奏姿もなかなかのパフォーマンス。

娘の学校の出番は前半の最終校の7番目。曲は牧野由多可作曲「春の詩集」。
娘の姿を探したら第一筝の一番手前だったので驚いた。

ピアノは幼い頃から今まで続け、中学時代は吹奏楽部のパーカションで舞台慣れしてはいるが、筝は始めてまだ半年ちょいなので心配になった。

娘の合図で演奏開始。親の贔屓目だが演奏はなかなか良かった。

S_pb230599 S_pb230602 休憩時間となったところで開場を後にし、義父母と家内を連れて会場近くの世界最長の木造歩道橋としてギネスブックにも載っている「蓬莱橋」を見学。

 

通行料100円を払い大井川上に架けられた長大な橋をトボトボと歩く。

 

22000953_2236_1 帰りは、とろろ汁で名高い丸子の「丁子屋」で食事とする。http://www.chojiya.info/jp/#/history
安藤広重の東海道五十三次の浮世絵にも描かれている400年の歴史の老舗。

帰りの車中で、娘から県代表として全国大会出場が決まったとのメールが入った。

 

全国大会は来年夏、福島市で開催だという。



youtubeは沢井忠夫作曲「百花譜」







 

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コメント

おぉぉ、下の娘さんも全国大会ですか。
すごいなぁ。
おめでとうございます。

投稿: 和尚 | 2010年11月25日 (木) 21時06分

和尚さん、ありがとうございます。

和楽器の合奏というものを初めて聴きましたが、それはそれはとても面白いものでした。

ちょっとしばらくはまりそうです。

投稿: 山本晴望 | 2010年11月25日 (木) 23時25分

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