ゆく年くる年、ドラティの第九
娘二人は希望通りの学校にそれぞれ進学。
学業はともかくそれぞれ部活や市民吹奏楽団で全国大会まで進み、それに便乗して久しぶりに夫婦二人で四国松山まで旅行することもできた。
仕事はますます多忙となり、沼響のHPの聴き比べコラムの連載もこのところ停滞気味。
年末に思いがけない事故に遭遇したものの、深刻な状況にはならず無事正月が迎えられそうなのが幸いとしよう。
昨日は庭のお稲荷さんや家の神棚のしめ飾りも全て新しいものに替え、今日は掃除も夕方終了。

1966年、シューリヒト最後の録音となった演奏だが衰えは感じられない。素晴らしい躍動感、トランペットのアンドレやオーボエのホリガーらの名手らもシューリヒトの音楽に見事に同化している。
そしてベートーヴェンの交響曲第9番。
今年は小泉ひろし先生の指揮で、正統派の「第九」を演奏することもできた。

70年半ばの英グラモフォンへの全集録音だがLP時代には国内で発売されることがなかった。手持ちは英グラモフォンの2枚組LP.
これは大変な名演だと思う。
一昨年タワーレコードからCD化され、ネット上の評判では変なベートーヴェン演奏といった酷評が多いが、これほどスコアからベートーヴェンの意図を深く読みとった演奏は少ない。
第九の練習の際に小泉先生がいくつか指摘していた、第九を演奏する際に陥りがちな解釈の誤りの部分について、ドラティは見事な解決方法をここに示している。
スコア片手に聴いていてまさに驚きの連続。
第4楽章ア・ラ・マルチアのテンポ設定など目からウロコ状態だ。
速めのテンポと明快さの中にオケのバランスは完璧、独唱は小粒とはいえ器楽に完全に同化しているしアマチュアっぽい熱さの感じられる合唱も良い。
Youtubeは、ブランデンブルク協奏曲第2番、トランペットは名手アンドレ
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