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2010年12月に作成された記事

2010年12月31日 (金)

ゆく年くる年、ドラティの第九

大晦日の今日、天気晴朗なれども波高し。今年は実にいろいろなことがあった年。

娘二人は希望通りの学校にそれぞれ進学。
学業はともかくそれぞれ部活や市民吹奏楽団で全国大会まで進み、それに便乗して久しぶりに夫婦二人で四国松山まで旅行することもできた。

仕事はますます多忙となり、沼響のHPの聴き比べコラムの連載もこのところ停滞気味。

年末に思いがけない事故に遭遇したものの、深刻な状況にはならず無事正月が迎えられそうなのが幸いとしよう。


昨日は庭のお稲荷さんや家の神棚のしめ飾りも全て新しいものに替え、今日は掃除も夕方終了。

P1010009 2010年最後の日に聴いたのは、シューリヒトのブランデンブルク協奏曲から第1番と2番。

1966年、シューリヒト最後の録音となった演奏だが衰えは感じられない。素晴らしい躍動感、トランペットのアンドレやオーボエのホリガーらの名手らもシューリヒトの音楽に見事に同化している。

そしてベートーヴェンの交響曲第9番。
今年は小泉ひろし先生の指揮で、正統派の「第九」を演奏することもできた。

P1010007 アンタル・ドラテイがロイヤルフィルを振った録音を聴く。

70年半ばの英グラモフォンへの全集録音だがLP時代には国内で発売されることがなかった。手持ちは英グラモフォンの2枚組LP.

これは大変な名演だと思う。

一昨年タワーレコードからCD化され、ネット上の評判では変なベートーヴェン演奏といった酷評が多いが、これほどスコアからベートーヴェンの意図を深く読みとった演奏は少ない。

第九の練習の際に小泉先生がいくつか指摘していた、第九を演奏する際に陥りがちな解釈の誤りの部分について、ドラティは見事な解決方法をここに示している。

スコア片手に聴いていてまさに驚きの連続。
第4楽章ア・ラ・マルチアのテンポ設定など目からウロコ状態だ。

速めのテンポと明快さの中にオケのバランスは完璧、独唱は小粒とはいえ器楽に完全に同化しているしアマチュアっぽい熱さの感じられる合唱も良い。

Youtubeは、ブランデンブルク協奏曲第2番、トランペットは名手アンドレ

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2010年12月29日 (水)

メンデルスゾーンのオルガンソナタ第6番

快晴、風は強いが暖かな一日。帰省中の上の娘は、お世話になっているピアノの先生に挨拶に行き、下の娘は塾。家内は買い物。

例年自分は掃除に年末の買い物その他で慌ただしく過ごすのだが、今年は体調が万全でないので外出は必要最小限。

S_img_0017 自分の事故直後から齢18歳の愛犬ポチの具合がよくない。
そろそろ寿命とはいえ自分の回復と反比例して弱ってきているのが気になる。
年末の売り出しで混雑しているスーパーに行き、ポチのために牛肉を買う。

P1010006 今日はメンデルスゾーンのオルガンソナタ第6番。
マルティン・ルターのコラール「Vater unser im Himmelreich(天にまします我らが父よ)」の主題に基づく演奏時間20分近い壮大な変奏曲。

バッハのオルガン曲と錯覚するほど、峻厳にして厳しい世界が広がる名曲だ。

Sluebeck14 演奏はErnst-Erich Stenderというオルガニストがリューベックのマリエン教会の大オルガンを弾いている

数年前にオルガンのコレクターの方から譲り受けたLPで、演奏者のサイン入り。

Youtubeは同名のコラールによるブクステフーデの曲




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2010年12月28日 (火)

マリー=テレーズ・フルノーのフォーレとドビュッシー

晴れ夜から雨。朝8時に病院に行き受付を済ますと、既に多くのご老人が待合室に待っている。9時からの診察開始で自分は20番目。
輪禍に遭ってから今日で早くも10日。
医師から「初詣で歩きすぎないように」と釘を刺される。

10時過ぎに診療を終え、年末年始分の湿布薬を薬局で受け取りそのまま職場へ向かう。

職場に到着しデスクに座るいなや連続して机上の電話が鳴る。
まるで自分が出勤したのを見ていたかのようだ。
心配そうな皆の視線を感じながらもたちまち現実に引き戻される。

昼食も取れぬまま机上に山積みの書類から急ぎのものを片づけているうちに胸が痛くなってきた。
さすがに辛くなってきたので3時に退社。

やはりまだ本調子ではないようだ。

雨が降りそうなので、胸の痛みに耐えながら強風で外れた庭の屋外灯の傘を脚立の上で修理しているうちに上の娘が東京から帰ってきた。

P1010002 今日の夜は、静かにフランスの女流ピアニスト、マリー=テレーズ・フルノーのフランス音楽を聴く。
仏Pacificのモノラル音源をディスクユニオンがLPに復刻したもの。

曲はドビュッシーの「ベルガマスク組曲」、「月が降りそそぐテラス」、フォーレの「舟歌」から3番と8番、そしてラヴェルのソナチネというセンスの良いもの。

フルノーはマグリット・ロンの門下にして19歳で第1回ロン・ティボーコンクール2位。その時の1位はサンソン・フランソワだった。

ジャケットの絵柄そのものの清楚にして涼やかな演奏。音は細身ながら芯がはっきりした明快な演奏だ。
初々しさも漂う爽やかさにフレノーの他の曲の演奏も聞きたくなってきた。

だがフレノーはこの録音の後まもなく病魔に倒れ、残された録音はこれ1枚だという。

Youtubeは、マグリット・ロンの弾くフォーレのノクターン第6番







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2010年12月26日 (日)

インフィニティの小型スピーカーReference ONE

三日三晩吹き荒れた強風も夕方にはようやく治まる。

北国は明日もあい変らず暴風雪とのこと。福島の車の立ち往生のニュースを見ていて、3月に山中湖で同じような目にあったことを思い出した。

傷は日一日と癒えているのを実感、こればかりはじっと時間の経過を待つしかない。

Never_mind_08img600x4501291162067ic 事故の前にヤフオクで落としたインフィニティの小型スピーカーReference ONEが届いている。

かつて高級スピーカーとして有名だったアメリカのメーカー、インフィニティだが、ウレタンコーンが湿気の多い日本に不向きで経年変化でボロボロになることもあり、最近ではヤフオクでエッジが破れたスピーカーなどが安値で出ている。

今回落とした物は、クロスエッジ交換、ネット張替済み格安で出ていたもの。半ばお遊びで入札したところ思いがけず数千円で落札。

Amp_quad66606 ようやく動けるようになってきたので、今までリビングでダイヤトーンの古いスピーカーを鳴らしていたサブシステムのクォードの66と606のアンプに組み合わせてみた。
CDプレーヤーはマランツのCD-72というこれまた20年選手の古い中級機。
http://audio-heritage.jp/MARANTZ/player/cd-72.html

クォードのプリアンプのリモコンは、なぜかマランツのCDも操作できるようになっている。

イギリスのアンプにアメリカのスピーカーとの組み合わせ。

これがなかなか良い。フルオケとなると苦しいがピアノや室内楽などは透明な静けさを感じさせ、ほれぼれとする良い音だ。

315jmteg5dl__sl500_aa300_ 今日はこのシステムで、イングリット・ヘブラーの弾くバッハを聴いてみた。
「フランス組曲第6番」冒頭、暖かで自然体の柔らかな音楽が部屋中に広がる。

youtubeは「フランス組曲第6番」冒頭

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2010年12月24日 (金)

ヒョウタンツギ

今日はクリスマスイヴ、とはいえ一週間前には予想できなかった状態で迎えている。

10055718869_s 痛みは月曜日をピークにだいぶ治まってきたものの、胸と腰の痛みは未だ引いていない。身体中湿布だらけで、さながら手塚治虫の漫画に出てくるヒョウタンツギのようだ。

ふだん睡眠5,6時間もあれば充分なのだが事故後はやたらと眠い。
ここ数日一日10時間は寝ているはずだが寝足りない気分。

C0177814_1931034 寝返りをうつと痛むので、一日読書やら起きて録画しておいた「坂の上の雲」などを見ている。さながら正岡子規の「仰臥漫録(ぎょうがまんろく)」の世界。

外出は通院のみ、仕事は一週間休んでいるが時おり電話やメールが来るので様子は判る。職場でも気を使ってくれ内容は必要最小限のもの。
上から年内は休んで静養してくれと言われているものの、28日の仕事納めには顔を出そうと思う。

音楽はいろいろ。

S_img_0001 音楽部屋で本格的に聴く気分にはならず枕元のヘッドフォンステレオで、ヘンデルのオペラアリア集やグループ・ヴォーカル・ド・フランスのラフマニノフ、ピツェッティ、ベルディの合唱曲集など歌ものが中心。

youtubeは「もう家のない子のクリスマス」
第一次世界大戦の戦災孤児を思い作曲されたドビュッシー最晩年の傑作


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2010年12月21日 (火)

逢魔が時、車に轢かれる

先週の土曜日、仕事を終えバイクで帰宅途中、家の近くの交差点を直進中に右折する対向車に巻き込まれてしまった。

時刻は午後5時過ぎ。いわゆる逢魔が時。
http://gillman.blog.so-net.ne.jp/2008-08-14
魔物に出会う時間、統計的に交通事故が一番多い時間帯だそうだ。

目の前に車のライトが大きく迫ったと思った直後、気が付いたら道路の真ん中に横たわったマグロ状態。自分の周りに人だかりがするのが見える。

たまたま通りかかった若い看護師が、自分の顔を覗き込み救急車と連絡を取りながら骨折したかどうか、体の各所を見てくれているのが見える。

胸と腰が痛むが、それよりも恥ずかしくもあり目を瞑る。
そのうちパトカーと救急車が到着。

ストレッチャーに載せられ、傍らのバイクを見ると胴体のプラスチックが割れまっぷたつ状態。
血圧を測られ、首の回りや胴体になにやら巻かれながら夜間救急医療センターに搬送。

ただちにレントゲンを取られ、頸部捻挫、胸部、足部打撲、しかも腰の骨にヒビが入っている疑いとのこと。よく見ると左手が内出血して、これが一番痛かったりしている。

若い担当医曰く「このくらいで済んで良かったですね」

メタボ気味の厚い脂肪がクッションになったのかしらん、などと私はバカなことを考えておりました。

そのまま入院かと思いきや、「月曜日に病院に行き、精密検査を受けてください」とのこと

私「え?」

湿布薬と痛み止めの薬を受け取り、かけつけた家内の車に乗り帰宅。

ところが家に到着した直後、気力が萎えたためか全身が猛烈に痛み始めた。
特に胸が苦しい。

これはもう一度救急車を呼んだ方が良いのでは、とも思ったが、また同じところに搬送されそうなので、とにかく痛みに耐えて日曜丸一日を過ごす。

月曜日に、迎えに来たぶつかった相手の車に乗り大きな病院で検査をすると、どうやら肋骨にもヒビが入っていて、痛みが治まるまで一カ月ほどかかる場合がありますのとのこと。

しばらくクシャミと大笑いができなくなってしまった。

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2010年12月17日 (金)

シューマン、「ライン、初見」

今年一番の冷え込みで車のフロントガラス凍結。捻挫となった娘を学校に送りながら出勤。

2週間前から突然の大きなプロジェクトが次から次へと舞い込み、職場全体が阿鼻叫喚状態。日常の仕事をこなしながらだけに非常にキツイ毎日。

一週間で一日は休めているので良いとしよう。

こんな時こそオケで気分転換。

先日の「第九」は沼津市の広報誌の表紙として大きく取り上げられていた。
http://www.city.numazu.shizuoka.jp/sisei/kouhou/kouhounumazu/1405/page01.pdf

木曜はオケの練習日。来年の定演に向けてシューマンの交響曲第3番「ライン」の初見。

ホルンを贔屓にしているシューマンだけに、ホルンパートは美味しいところ満載。お気楽な初見大会なだけに吹いていて痛快。ストレス解消。

だが、楽器を幾重にも重ねたシューマン独特のオーケストレーションには、オケ全体がこれから苦労しそうな予感。

ピアノやフォルテの意味が弦楽器と管楽器では意味合いが全く異なる気配。

P1010007 今日はテンシュテット指揮ベルリンフィルの「ライン」を聴く。
EMIへの1978年録音。カラヤン、ベーム時代のベルリンフィルを豪快にドライヴした男性的な名演。

第一楽章展開部後半のホルン4本のユニゾンなど凄い。

カップリングは同じくシューマンの「4本のホルンのためのコンチュエルトシュトゥック」というのも嬉しい。
ソリストはザイフェルト、ハウプトマンらベルリンフィルの豪傑たち。

Youtubeはケント・ナガノ指揮の「ライン」第1楽章

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2010年12月15日 (水)

惜別の夜

今年もあと2週間余り、昨晩は過ぎゆく2010年を思いつつ恒例ボエームの会。

ところが昼過ぎにまたもや新たな事業を急遽立ち上げることになり、その対策に予想外に手間取ってしまいオフィスに戻った時には時計の針は18時10分前に。
会の開始時刻18時には絶望的な時間なので、遅れる旨を連絡しようと携帯を開くと家内からのメールが入っている。

「はて?」と内容を見てみると、娘が学校で怪我をしたとの内容。慌てて電話をすると体育の時間に転んで足を捻挫したとのこと。大したこともなさそうなので、そのまま駅へと急ぐ。

Front_mini 一次会の場所はいつもの三島、菰池近くの割烹「はちまき」。

一人遅れて駆けつけてみると、さりげなく縦に切ったレンコンのお通し、新鮮な刺身。
121_1_2 続いてカサゴのから揚げにホタテのクリームソースかけ、和洋折衷の中にも料理人の細かな気配りが垣間見える。
今日のお酒は薩摩焼酎「黒甕」。

「おもしろいものがあったよ」と店主さんが持ってきたのが、青海苔を載せ2010121419090000 Unakaba020up2 たピザ。下田のピザ屋が作っているものだそうだ。青海苔の香りとチーズの絶妙なコラボ。
続いて鰻の蒲焼、かつては鰻も出していたという店主さんの特別の品は、先日食べた「うな繁」よりも上質で肉厚な2010042719500001 逸品。そして〆は牛テールスープそうめん。

不思議な縁で集まった4人をプッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」に登場する4人のボへミアンにちなみ会の名は「ボエームの会」としている。

今は東京へ転勤された魅力的な御仁も途中加わり5人となり、会の話題もますます多彩で和やかなものとなったこの会も3年余りとなった。

2010121423020001 一次会は三島の割烹「はちまき」、そして二次会は近くのマンション2階の一室にある隠れ家的なプライベートバーと決まっていたのだが。この二次会のお店「梟」が諸事情で今月で閉めることになってしまった。

一次会を早めに切り上げ二次会へ急ぐ4人。

いつも魅力的な笑顔で迎えてくれるさながら「ラ・ボエーム」のミミならぬ和美ちゃんとも今日が最後。
2010121420130000 4人からのささやかなプレゼントを手渡すと和美ちゃん曰く、このボエームの会でお店を終わりとしたかったとのこと。泣かせてくれます。

とはいえ皆さん大人です。お店にヴェルディの「乾杯の歌」を流しながらの乾杯、成功率50%のメンバーの素人マジックの披露で大爆笑。

さらに初期の頃、和美ちゃんと会を盛り上げてくれた美咲ちゃんが仕事帰りに駆けつけてくれるというサプライズもあり、一抹の寂しさを漂わせながらもいつも以上に盛り上がりました。

youtubeはミケランジェリが弾くドビュッシー「亜麻色の髪の乙女」

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2010年12月12日 (日)

ウォークマンで苦労する

本日休み。80近くになる岳父がIpodが欲しいから一緒に付き合って欲しいとの電話があり、家内も連れ3人で実家近くのEIDENヘ行く。

一緒にウォーキングしている人が使っているのを見て欲しくなったとのこと。岳父の話では先日一人で買いに行ったところ、店員からパソコンが使えないと無理です。と言われすごすごと帰ってきたとのことだ。

自分もとても老人には無理だとは思いながらもとにかく付き合うことにした。自分としては店の片隅にあったCDウォークマンを薦めたのだが、大きいから嫌だとのこと。

Imagescamt4axr  結局、操作性を考えてアイポッドではなくSONYのウォークマンに決めた。
http://gigazine.net/news/20100830_walkman_share/
岳父はパソコンが使えないので、直接CDプレーヤーからコピーするためのコードとソフトケース、充電用コード、ダビング用に使いやすそうなCDラジカセも同時購入。

ご機嫌となった岳父から近くの「うな繁」でお昼をごちそうになる。
http://www.unasige.com/

P1020346 三島近辺に有名店の多い鰻屋の中では新興勢力だが、メニューの多彩さと味の良さでたちまち人気店の仲間入り。
今日もボーナスサンデーということで、かなりの混雑。県外ナンバーの車も多い。

天然ウナギ入荷の張り紙に惹かれたものの、値段が普通の倍なので遠慮しておく。

昼食を済ませ、岳父が聴きたいという演歌のCDを探しにツタヤに行く。
そこで美空ひばり、フランク永井その他CD5枚をレンタル。

家内の実家でマニュアルをざっと眺めた後、いろいろと岳父に説明をしながら、録音や再生の仕方など、基本的な操作説明すること2時間余り。

予想していたとはいえ、高齢な父に説明してもなかなか理解してもらえない。ノートに図を描きながら手製マニュアルを作り。「よし、わかった」という返事に安心して帰宅すると。

家の電話が鳴っている。出ると父だった。

「・・・音が出ない」という。

電源スイッチが入っていなかった。

万事そんな具合で、その後20回ほど電話があった。

鰻はうまかったが疲れてしまった日曜日。

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2010年12月11日 (土)

エドゥアルド・シュトラウスのウィンナワルツ集

風は強いが暖かな一日。本日大きなイベントが有り一日お仕事。

かつての部下で転職して今は東京にいる女の子が職場に遊びに来た。
自分の希望の仕事に就き、充実した日々を過ごしていることが生き生きとした表情から伝わってくる。

毎週土曜の夜は下の娘のピアノレッスンの日。レッスンが終わる間は近くのブックオフでいつも時間をつぶす。
土曜の夜のブックオフは親子連れが多く、いつも大層な賑わい。

林さんのサイトでヨハン・シュトラウス2世の弟の孫のエドゥアルド・シュトラウスのウィンナ・ワルツの記事を読み久しぶりにレコード棚から取り出した。http://kechikechiclassi.client.jp/walzerestrauss.htm

P1010001 P1010003 エドゥアルドのワルツ集はいくつかの録音があり、手持ちはフォンタナレーベルで日本ビクターが出していたLP3枚組。オケはウィーン国立歌劇場管、シュトゥットガルトフィル、インスブルック響。原盤はよくわからない。

そしてVOX原盤の日本コロンビアのLP。オケは管弦楽団とした書いていない。

P1010004 P1010005 もう一枚は、アマデオ原盤のポリドール盤LPで「エドゥアルド・シュトラウス、シュトラウスコンサート」これは第2集まで有りオケはウィーン・シュトラウス管。

ひょっとすると同じ音源かもしれないと思い、この中から重複している「皇帝円舞曲」と「ウィーンの森の物語」を聴き比べてみた。

結局3種とも別録音だった。

最も特徴的なのはアマデオ盤で、オケの編成は小さく、皇帝円舞曲などミリタリー調の軽い響きが特徴的。「ウィーンの森の物語」はチターソロに弦楽器が加わる独特の版を使用している。

VOXとフォンタナ盤はかなり似ていて、「皇帝円舞曲」の小太鼓の音などほぼ同じ響きだが、12分たっぷりかけた堂々たるシンフォニックなVOX盤に対して、テンポの緩急とダイナミックスの幅が大きい演奏時間9分台のフォンタナ盤。いずれも聴き応えのある名演だった。

ただし「ウィーンの森の物語」のチターソロはフォンタナ盤が最もうまい。
VOX盤はチターソロ前の序奏がごっそりカットされていてこれは大きなマイナス。

P1010002 このほかに来日時の東京交響楽団との録音もあるが、手持ちは「雷鳴と電光」の録音のみ。

いずれも曲への共感と敬愛に満ちた流れの良い確信に満ちた演奏で、大きな説得力のある演奏だ。

Youtubeはウィーンリンクアンサンブルの「ウィーンの森の物語」

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2010年12月10日 (金)

べトナム交響楽団のマーラー、「千人の交響曲」

快晴、朝から冷えた。バイクで出勤する体に当たる風が冷たい。雪を被った富士の姿も美しい。

職場に到着すると同時に机上の電話が鳴り始めた。未だ出勤している職員も少ない。
受話器を取ると、本日午後の予定だった昨日提出した事業概要の首脳部への説明を急遽これから始めることになったので直ぐに来て欲しいとのこと。

思わず絶句。とにかく資料をかき集め本部へ出頭。
今日も朝から破乱の幕開けだ。

説明を済ませ席に戻った後、遅いお昼を摂っていると先日相談のあった他部署の責任者から仕事の相談を受ける。

20101210hi_1b 疲労にどんよりしながら帰宅すると、NHKBSハイビジョンで「響け 千人の交響曲~ベトナム国立交響楽団の挑戦~」 という番組をやっていた。

ハノイ遷都1000年を記念して、マーラーの大作、交響曲第8番に挑戦したベトナム響のドキュメント。

ベトナム響のドキュメントとしては80年代に、福村芳一がチャイコフスキーの交響曲第5番の演奏に挑んだドキュメント「ウォッチ・ミー!」が懐かしい。

あの番組ではチャイコフスキーに悪戦苦闘の様子だったのが、年月を経てマーラーの大作に挑戦するほどになったのかと感慨深い。

今回の指揮は本名徹次氏。途中から見たが、練習会場は広くなったが雨漏りはあい変らず。レベルもさほど違わないようで、見ていて不安になってくるほど。
「ウォッチミー!」でもクローズアップされて取り上げられていた首席クラリネット奏者のおじさんはここでもクローズアップ。外見もさほど変わっておらず妙に懐かしい。

インスペクターの人が心労のため痛風の発作が出て、松葉杖姿で会場設営を手伝う姿が痛々しい。
本番当日のゲネプロでは、急ごしらえの舞台が500人の巨大な合唱団を支えきれず崩壊寸前となり、急遽補強工事に入るなど、最後までドキドキさせる。

ともあれ演奏は無事に終了、来年1月にはアメリカ・カーネギーホールでの公演も決まったという。

ドキュメンタリーの出来としては「ウォッチミー!」に比べて多少散漫なきらいはあったものの楽しめた。

51htwqbnkcl__sl500_aa300_ ということで、今日は番組でもチラっと出てきたショルティ指揮のマーラー、交響曲第8番の第1部を聴く。
Youtubeはマーラー交響曲第8番の第1部、ビエロフラーベクの指揮

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2010年12月 9日 (木)

バッハ、「ドイツ・オルガンミサ」

昨日の組織上層部から天の声による指示は今日になって突然の方向転換。
昨晩作製した資料は半ば徒労に終わり再構築ということに。

とにかく時間がないので、部下数人に振り分けての突貫作業が続く。

昼前には完了しメール送信後直接本部へ説明に赴くと、窓口担当の横の机には同じような書類の山積み状態。

Akrya00jpimg600x4511188811750bo6 今日は、バッハ50代の傑作「ドイツ・オルガンミサ」を聴く。「クラヴィア練習曲第3集」と呼ばれるコラール集で、バッハの生前に出版された4つのクラヴィア曲集唯一のオルガンのために書かれたもの。

プレリュードやコラールのいくつかは、シェーンベルクによる管弦楽やブゾーニらによるピアノ編曲もあり、単独でも演奏される著名なもの。

三位一体の3に関連した曲の配列と作曲の内容どおりに聴き通すと大バッハがいかに緻密な計算の上に作曲していったかよくわかる。

3つの主題から構成される前奏曲とフーガBWV.552の前奏曲とフーガの間に、3×7の21のコラールを配したバッハの総力を結集した巨大な音の大伽藍。


聴いていて、久しぶりに心を揺るがすほどの感動を覚えました。

演奏はワルター・クラフトによるバッハオルガン大全集のVOX盤LP.

演奏時間にして2時間になんなんとする曲をクラフトは南ドイツ、オットボイレンのベネディクト教会の三位一体オルガンで弾いている。

youtubeはBWV.552の前奏曲とフーガ、ヴァルヒャのオルガン

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2010年12月 8日 (水)

ショルティのマーラー「復活」

今日は朝から厄介な会議二つに、午後は雑誌の取材と他の部署のとの打ち合わせ。

仕事の応援の依頼かと思った他の部署からの話は、新規の仕事をごっそりこちらにお願いしたいとの虫の良い話。どの部署も限られた人員で手一杯なのは同じこと、先方は個人的にも付き合いのある方だが丁重にお断り。

ところが、打ち合わせが終わってデスクに戻ると巨大な爆弾が待っていた。突然の新規事業の有無を言わさずの天の声。時計を見ると6時を回っている。

しかもかなり無理のある内容だが、とにかく事業の概要を急遽組み立て企画書を作成。夜遅くで連絡の取れなかった部分は明日、確認をして数字を固めるつもり。
夕食を取っていないが全く腹が空いていない。

P1010103 すきっ腹で聴いたのは、ショルティの「復活」。ロンドン響との1966年旧録音。

冒頭のゴリゴリとした低音部分が強烈な印象を残す。音の塊が炎のように迸る凄まじい演奏だ。仕事疲れの脳髄に強烈なイッパツ。

YoutubeはG.フムーラの振る「復活」

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2010年12月 7日 (火)

リスト編曲の幻想交響曲

曇り、夜遅くから雨。ここ数日暖かな日が続く。職場では風邪が流行りだし、自分も昨日から喉がいがらっぽい。

日曜の夜、職場の至近距離で火事があったにもかかわらず全く気付かず。帰宅しようと外に出た時に、微かな焦げ臭さは感じていたのだが。消防車5台ほどが出動したらしい。
耳が遠くなったのだろうか?

今日はベルリオーズの幻想交響曲のリスト編曲によるピアノ版を聴いた。

P1010007 演奏はトルコの女流ピアニスト、イディール・ビレット。
ビレットにはNAXOSに同曲の録音があるが、http://ml.naxos.jp/album/8.550725

手持ちは、ATLANTICから出ていたLPでNAXOSとは別録音のようだ。

1930年に作曲された幻想交響曲の僅か3年後の編曲。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/fantasy.cgi?vew=56

数年前に連載した沼響HPの「幻想交響曲を聴く」では紹介できなかった演奏。

編曲は極めてオリジナルに忠実、非常によくできている。特に最初の2つの楽章はオケ版と比べても遜色はない。
第3楽章の冒頭部分などドビュッシーのピアノ曲を先取りしているかのように響く。

最後の2つの楽章はさすがにオケの色彩感を望むべくもないが、これは演奏にも責任がありそうだ。
第4楽章などオケ版とは異なる部分も聞こえるが、リストが付け加えたのだろうか?

P1010008 そしてもう一枚。クルト・レーデル指揮による「モーツァルト父子の音楽」
エラート原盤のRVCのLP.

「おもちゃの交響曲」として有名なレオポルド・モーツァルトの曲2曲に、アマデウスの5つのコントルダンス、ドイツ舞曲などを収めた楽しい演奏。

コントルダンスの第1曲は、歌劇「フィガロの結婚」の有名な「もはや飛ぶまいぞこの蝶々」そのままだ。

Youtubeはバレンボイムの幻想交響曲ライヴ

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2010年12月 5日 (日)

クリュイタンスのフォーレ、「レクイエム」

昨日十分に寝たはずだが今日も眠い。本日朝から家内と母は総合防災訓練に参加し、娘はあい変らず布団の中。自分は職場へ直行。

P1010007 今日はフランスの名指揮者アンドレ・クリュイタンスのフォーレの「レクイエム」を聴く。

聴いたのは名歌手フォッシャー・ディースカウとロス・アンヘレスを迎えた名高いステレオ録音ではなく、1951年のモノラル旧録音。

オケはサン・ユスターシュ管弦楽団と合唱団、ソプラノはコルシカ生まれのマルタ・アンジェルシにバリトンのルイ・ノグェラという顔ぶれ。

仏ディスコフィルフランセの原盤で、オリジナルLPはものすごく高価だが、今ではCDで入手できる。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/723300

手持ちは日本コロンビアから出ていた10吋盤。

オケと合唱の実体はよくわからないが、アンサンブルが粗雑であまりうまくない。
だが、フランスの色気のような香りが仄かに漂う不思議な雰囲気の漂う演奏だ。
ソプラノソロが艶めかしいので宗教的な雰囲気とは異なるが、ステレオの新盤よりも魅力的だと思う。

Youtubeは、クリュイタンス&パリ音楽院の1964年来日公演から
「ダフニスとクロエ」の夜明け。国宝級の奇跡的な名演

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2010年12月 4日 (土)

カラヤンのグリーグ

昨晩の強風で空の埃が吹き払われ抜けるような蒼い空。

本日貴重なお休み。疲れが深く沈澱し9時にやっと起床。
娘の塾への送迎の後、昼は家族で外食。
http://www.mai-boku.jp/index.html
ちょいと食べ過ぎて眠くなり、そのまま午後4時まで爆睡。

久しぶりの爽やかな良い天気なのに貴重な休日を浪費してしまったが、十分な睡眠で体が軽くなった気分。

2010120418520000 夕食は近くのスーパーで売っていたアメリカインディアンが食べていたという、アピオスというイモのようなもので簡単に済ませた。
http://www.nikkoseed.co.jp/apiosu/sub165.htm

ドングリを大きくしたようなもので、サトイモのねばねばがないようなぼそっとした食感。日本には明治の頃に入り、東北地方では食べられていたらしい。

栄養価は高いようだが、通常の日本人の食材として認知されるには未だ時間がかかりそうな素朴な味だ。

83z838b83x838b83n91g8bc88cb78ay 夜、娘のピアノのレッスンの送迎の車中で聴いたのは、カラヤンの指揮する「ペール・ギュント」。3つあるカラヤンの録音の中では最後の1982年録音。

このような曲になるとカラヤンは非常にうまい。グリーグのシンプルなオーケストレーションからおそらくグリーグ自身が想像もしていなかったような壮大な効果を引き出している。

ピアニシモの白夜的な美しさも秀逸。

P1010002P1010001  さて先日レコファンで捕獲した音盤の続き、音楽史関係ではコレギウム・アウレウムによる「ルネッサンス舞曲集」のハルモニアムンディ盤。
これは不思議なことに全く同じ曲目で同じハルモニア・ムンディからクレマンシックコンソートによる演奏が出ていた。

カイヤール指揮の合唱団によるルネサンス期のアカペラ合唱曲集ボアドール盤、これは1962年のADFディスク大賞を受賞している。

P1010004 P1010005 デボストとゴールウェイによるテレマンの2本のフルートのためのソナタ集EMI盤。

スタインバーグ指揮ピッツバーグ響によるラフマニノフの交響曲第2番、コマンド盤。スタインバーグはモノラル期にキャピトルに同曲の録音を残している。キャピトル盤は聴き比べコラム「ラフマニノフの2番を聴く」で紹介済。http://www.numakyo.org/cgi-bin/rach_s2.cgi?vew=34

P1010012 P1010016 ジャン・ルドルフ・カールスの弾くディーリアスのピアノ協奏曲。カールスと次のペトロフの録音はできるだけ聴くことにしている。

そのペトロフはウェーバーのピアノソナタ第1番とラヴェルの「夜のガスパール」メロディア盤。などなど。

youtubeはベルリンフィルによるグリーグ「アニトラの踊り」

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2010年12月 3日 (金)

トゥシュマロフ編曲の「展覧会の絵」

朝から風雨強し、大雨洪水警報の中娘を車で学校まで送る。予想外の展開となり途中の道は冠水する部分もあり、一時は台風並みの暴風雨。
一時雨は上がったが午後から再び雷を伴った雨。

仕事を早めに終えて帰ろうとすると、中堅女性職員がいつになく深刻な顔をしてデスクに向かっている。

「どうかしたの?」と聞くと、昨日私が要求した資料の件で行き詰っているらしい。自分では軽い気持ちで頼んだ軽い要件だったのだが、完璧主義の彼女には大きな負担だったようだ。
もっと具体的に説明してやるべきだったと深く反省。結局数点アドバイスをして資料の完成を待って帰宅。

本日気温が高くバカな私はこんな日になぜかミニバイクで通勤、帰りは雨は上がったものの、強風警報発令中でバイクは強風に煽られあっちへフラフラこっちへフラフラ直進不可能なほど。結局家に到着は夜の10時。

先日のほぼ一年ぶり渋谷レコファンでの収穫はLP10数点。一枚当たり100~980円。

時間もないので、新入荷コーナーを中心にエサ箱のLPを探っていくと、久しぶりにいろいろと面白いものに遭遇。

P1010006 まずは「展覧会の絵」の史上初のオーケストラ編曲版として知られるリムスキー・コルサコフの弟子トゥシュマロフ編の「展覧会の絵」。
演奏はマルク・アンドレ指揮のミュンヘンフィルによるアカンタのLP.

未だにこの版の唯一の録音で未CD化のはずだ。かつて沼響のHPで「展覧会の絵」の聴き比べを連載した時にどうしても見つけることができず、アンドレのN響来演時のビデオで感想を書いた思い出の版。
http://www.numakyo.org/c_pic/index.html

P1010011P1010015  ロシア絡みで、「モスクワ放送響のあゆみ」というロシアメロディアのLP。
初代指揮者のオルロフから現在のフェドセーエフまでの歴代指揮者達の演奏を集めたもの。

イワーノフ指揮のベートーヴェンの「第九」ロシア語によるものこちらもメロディアのLP。

P1010003 P1010010_2 濱田徳昭指揮によるモーツァルトの「ミサ曲ハ短調」のライヴ。これは司祭の典礼も入ったミサの全容を収録したLP2枚組キング盤。

20世紀フランスの作曲家ラングレイのミサ曲の自作自演のハイドン協会盤LP.などなど。
続きは明日。

Youtubeはゲルギエフ指揮「展覧会の絵」からプロムナード、オケはロッテルダムフィル

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2010年12月 2日 (木)

東京国立博物館特別展「東大寺大仏―天平の至宝」

いよいよ師走へ突入、時の経過が年毎加速度的に早くなっているような感覚。

娘二人のダブル受験だった昨年は仕事は小康状態だったものの、今年はその反動が来た年、今日もかなり深刻な相談が外部の業者さんから持ちかけられる。
そういえば今年は長年の取引先の廃業や再編がいつになく多かった。
出口のない長い不況のトンネル、膨れ上がる日本の借金。
http://www.takarabe-hrj.co.jp/clockabout.html

21_01 火曜は川崎へ出張のついでに東京国立博物館で開催されている特別展「東大寺大仏―天平の至宝―」 に行ってきた。
閉館30分前ぎりぎりに入館。

遠く奈良時代、国宝、重文指定の8世紀の遺品の数々。一番気になっていたのが東大寺の大仏開眼時のセレモニーで使用された伎楽面。

Todaiji01 フルフェイスのヘルメットを一回り大きくしたほどのの大きさの日本人離れした堀の深い表情に鮮やかな色彩。想像以上に保存状態が良く、とても千年以上前のものには見えない。http://park.org/Japan/DNP/MTN/MN/shin-gigaku/gigakumen.html

そして衝撃的なのは、13世紀快慶作と伝えられる、源平合戦のため焼け落ちた大仏の再建に力を尽くした重源上人を写した国宝「重源上人坐像」。

017hakubun02 これが、そのまま一喝くらいそうなほど度を越したリアルさだ。http://blog.goo.ne.jp/crivelli/e/cdaa0a0066fa13f5ee503b837782be75

速足で見て回っていて、この坐像の前で足がつってしまった。

足を引きずりつつ帰りは渋谷レコファンに寄り帰宅。

そして昨日は職場の忘年会。場所は沼津駅前「甘太郎」
http://www.amataro.jp/
50人を超える出席の中、店員の信じられないほどの手際の悪さで最悪の宴会。東京の疲れも残り一次会で早々に引き上げた。
S_p1010096_2
今日は黛敏郎の「涅槃交響曲」でもと思ったが、やっぱり辞めにしてブレンデルの弾くモーツァルトのピアノ協奏曲第9番をマリナーの指揮で。

レコファンで購入した音盤は明日以降紹介します。

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