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2011年1月 5日 (水)

シベリウス、交響幻想曲「ポホヨラの娘」

昨日から仕事始め。
まずは事故直前に作りかけていた書類を再度確認するものの2週間以上のブランクに頭はボケ気味。どうも交通事故を境に記憶の一部が飛んでいるようだ。

いささか疲れて未だ年始休み中の家内に迎えにきてもらい定時退社。

本日通院の後、お昼前に職場へ到着。デスクには年始に来た業者さんの名刺がチラホラ。
午後から会議2連発、しだいに身体が仕事モードに切り替わっていくのが判る。

帰宅後聴いたのは、シベリウスの交響幻想曲「ポホヨラの娘」。

P1010009 中学時代にシベリウスの最初に買った交響曲第2番の演奏が、アンソニー・コリンズ指揮のロンドンエクリプス盤のLPで、そのLPにカップリングされていたのがこの曲。

知名度は低いがシベリウスの曲としては珍しく、コルネット2本、トランペット2本と3管の大編成でハープ付き。

P1010007 フィンランドの民族叙事詩の英雄ワイナモイネンがポヒョラに住む乙女に急愛する物語を音化したもの。
ポヒョラの乙女が結婚の条件とした3つの謎をワイナモイネンが解いていくといった「トゥーランドット」のような筋書き。

こちらは3つめの謎解きの際に年老いたワイナモイネンの手元が狂い、斧で自分の膝を割ってしまい負傷して求婚に失敗するというオマヌケな結末が「トゥーランドット」とは異なるが、さながらR.シュトラウスの交響詩を彷彿させる雄大な曲想で好きな曲だ。

P1010006 今日はイギリスの指揮者サージェント指揮のBBC響の演奏でスコアを見ながら聴く。
幾重にも分割された弦楽器パートに木管とブラスが複雑に絡み合う難曲。

男性的で荒削りなブラスの咆哮に、ときおりホロッとさせるような優しさを聴かせるサージェントの演奏は実に見事なもの。
後半のクライマックスでの天駆けるホルンの響きには興奮させられる。

Youtubeは北欧各国の音楽学校の学生の混成オケによる「ポホヨラの娘」

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