曇り夜から雨。ひょっとすると今年に入って初めての雨かもしれない。
本日初午。
http://www.pleasuremind.jp/COLUMN/COLUM012B.html 本来は旧暦2月の最初の午の日で3月初めだが、我が家では新暦2月に庭の隅の稲荷社を祭っている。なぜかこの日は雨が多く昨年も一昨年も雨だった。
この日は江戸時代から伝わる旗を出したりといろいろとするのだが、急逝した親族の葬儀が今日入り、祭りは次の午の日、いわゆる二の午に延期とする。
このため仕事も休みを取った。
葬儀の後、しばらく行っていなかった内科の病院に行き定期検査。結果は体重増加血圧も高く主治医の先生に脅かされて帰宅。
このところの不摂生がモロに出てしまった。身体は正直だ。

今日は、リムスキー=コルサコフの歌劇「モーツァルトとサリエリ」を聴く。
プーシキンの原作による演奏時間40分ほどの全1幕の小オペラ。
物語は、サリエリがモーツァルトを毒殺するまでのいきさつを二人の対話形式で描いたもの、後の映画「アマデウス」のヒントとなった作品だ。
登場人物はモーツァルトとサリエリの二人のみで室内オーケストラに合唱が最後のところで僅かに出てくる。
演奏は、シェーンベルクとウェーベルンに作曲を学んだ鬼才ルネ・レイヴォビッツ指揮のパリフィルハーモニーとその合唱団。
サリエリ役はジャック・リンソラス(Br)、モーツァルト役はジャン・モリアン(T)の米オリンピックのLP。
昔懐かしい4チャンネルステレオの表示があるが、どう聴いてもモノラル録音に残響を付加しただけにしか聞こえない。
華麗なオーケストレーションに定評のあるリムスキー=コルサコフだが、この作品は小編成のオケを用いて古典的なかっちりとした音楽に仕上げている。所々に入るピアノソロも面白い効果を上げている。
歌劇「ドンジョバンニ」のツエルリーナのアリアやレクイエムなどのモーツァルトの旋律も出てくる。
このLPには対訳はないが、最後の場面でピアノと小編成のオケの響きに乗って、今まで沈黙していた合唱がレクイエムの冒頭を歌い始める場面にはぞっとするような妖気が漂う。
レイヴォビッツの演奏はそこのところを非常に効果的に演奏している。
歌唱はフランス語のようだ。

沼響のHP「チャイコフスキーの5番を聴く」にバルビローリ指揮ニューヨークフィルの感想をアップしました。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/tchai5.cgi Youtubeはモーツァルトの「レクイエム」、デーヴィスの指揮。
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