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2011年2月13日 (日)

東駿河混声合唱団の「メサイア」

朝から良く晴れ、放射冷却のため気温がかなり下がったようだ。庭のバケツの水もがちがちに凍っている。

S_img_0001 ここしばらく生のコンサートから遠ざかっていたので、東駿河混声合唱団の「メサイア」公演に行ってきた。

メサイアは中学時代に沼津合唱団の全曲演奏を聴いてから、自分としては特別思いの深い曲で、生演奏を聴くと大概の演奏で感動してしまう曲。

さて今回は三島市民文化会館大ホール。指揮は昨年の第九を振っていただいた小泉ひろし先生。

ソリストは西由紀子(ソプラノ)、上杉清仁(カウンターテナー)、中嶋克彦(テナー)、青山貴(バス)の4人。テナーの中嶋さんは「第九」でも歌っていただいた方。オケは東駿河ハレルヤコンソートという20名ほどのオケ。使用楽譜はショウ校訂版。

この合唱団はそもそも「メサイア」歌いたい人たちが集まって結成されたという団体。既に小泉先生の指揮でウィーンの楽友協会大ホールで「メサイア」を歌っているという。

演奏は良かった。

曲への深い共感、三時間になんなんとする大曲をバテルことなく最後まで一曲一曲を丁寧に歌いあげていく。
小泉先生の指揮も要所要所で引き締めながら端正にして柔らかな雰囲気漂うもの。ソリストはソプラノが安定した歌唱。

最後のアーメンコーラスも感動的でした。

ハレルヤコーラスでは隣の席のおじさんが一緒に歌い始めたのに参った。
もう少し場をわきまえて欲しいもの。

この「ハレルヤコーラス」が終わった後、多くの客がゾロゾロと帰るのを見てちょいと悲しくなった。
普段聴き慣れてない人には長時間の曲が我慢の限界を超えてしまったのだろうが、次の第三部の出来が良かっただけに帰った人たちは惜しいことをしましたね、と言いたい。

S_img_0002 帰宅後、今日の演奏の版と解釈に最も近いグスタフ・ショクヴィスト指揮スゥエーデンのStorkyrkan合唱団の全曲CDから美味しい所をつまみ聴き。
スウェーデンのnosagrecordから出ていたCD2枚組。
合唱は少人数ながら驚異的にうまい。

Youtubeは「メサイア」の終曲「Worthy is the Lamb」からアーメン


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