ヴセボロド・レジェネフのチェロ
先月末から休みなしで疲れが澱のように溜まっているのを実感。週の半ばで休みを取りたい気分だ。帰宅すると、春休み中で帰省中の上の娘が夕食を作って待っているのが嬉しい。
今日は、ピッツバーグ響の副首席だったヴセボロド・レジェネフのチェロを聴く。菅野沖彦氏のオーディオラボ・レコードのLPで4チャンネルで録音されたもの。
曲は、フォーレの「夢のあとに」、チャイコフスキーの「感傷的なワルツ」の小品2曲にバッハの無伴奏チェロ組曲第1番、ベートーヴェンのチェロソナタ第3番というもの。ピアノ伴奏は宮沢明子。
レジェネフはロシア生まれで国立ソビエト交響楽団の副首席だったがアメリカへ亡命。
亡命後ピッツバーグ響の副首席となった人で、この録音は1973年のピッツバーグ響の来日公演の合間に行われた。
レジェネフの亡命のいきさつと菅野氏の親交の模様は、菅野氏による愛情あふれる解説文に詳しい。
心温まるのびやかでしっとりとした演奏から、二人の友情の深さが伝わってくる良いレコードだ。録音も非常に良い。
youtubeはヴィシネフスカヤの歌うフォーレ「夢のあとに」
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