チャイコフスキー、「偉大な芸術家の思い出のために」
部署が変わって早二ヶ月。仕事の内容、周りの環境が大幅に変化し、3月以前の仕事ははるか過去の出来事のような感覚。
今日、2週間ほど岩手の被災地に仕事で行っていた、3月まで一緒に仕事をしていたかつての部下から現地の模様を聞いた。
粉塵舞う一面に茶色と化した世界、その中を自衛隊のトラックが瓦礫を積んで何度も通過していく。絶えず響く重機の音。廃墟と化した小学校の玄関先には花束が手向けられている。
そして暗い会場でダンボールを切って作られた整理券をにぎりしめ、義捐金申請の順番をじっと待つ疲れ切った被災者たち。休みも取らずに黙々と仕事をしている多くの同僚を失った町役場の人々。電気は復旧しているものの電圧が低く壊れてしまったコピー機。
新聞やテレビでは伝わらない生々しい現実。涙を溜めながら話す彼の一言一言が実に重い。
被災地の方々が、日常の生活に戻れる日が一日でも早く来ることを祈りたい。
いつもと変わらぬ我が家に帰宅し、テレビから流れる内閣不信任案のニュースを見て暗澹たる気持ちとなる。
今はこんなことをやっている場合ではないだろうが。
今日聴いたのは、チャイコフスキーのピアノトリオ「偉大な芸術家の思い出のために」。
沼響のHPの聴き比べコラム「ラインを聴く」にシューリヒトの演奏の感想をアップしました。
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Youtubeはそのチャイコフスキーのピアノトリオイ短調
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