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2011年6月 5日 (日)

クイケントリオのハイドン

今日は下の娘の通う高校の文化祭に家内と母を連れて行く。

女性二人は学校に着くとそのままバザー会場へ直行。
二人は何のために来たのかが解らぬほど買い込んでしまい、結局自分が車まで一旦荷物を置きに行くはめに。

そんなことをしているうちに箏曲部に属する娘の出番の時間。
体育館のステージ上で清水脩の「三つのエスキス」と牧野由多可「春の詩集」そのほかを演奏。
箏曲の曲はよく知らないが、いずれも芸術性の高い名曲。

地域限定の「沼津朝日」の本日付新聞にショッキングな記事が載っていた。
http://numaasa.com/index.html

内容は5月12日におこなわれた、渡辺敦雄沼津高専特任教授の福島原発についての講演の模様。

渡辺教授は福島、女川、浜岡などの数多くの原発の基本設計を担当した技術者で、今回の福島原発を建設時から知る人だ。

原発の建設費の大部分は緊急炉心冷却系という部分に費やされるが、これが働かせないように設計するのが基本。
もしこれが働いたらもう終わり、ということを考えて設計していたという。

ところが今回の福島原発では、この一度でも使ったら終わりという機械すら作動できなかった。

しかも実際の原発が設計者の意思通りに建設されておらず、このことが隠されていたという事実。

さらに教授はこの講演の時点でメルトダウンを確実視していた。

現在炉心に残るプルトニウムはチェルノブイリ原発よりも多く、しかも半減期は2万4千年、これはもう他の場所に持って行きようがないという。
今から2万4千年前といえばネアンデルタール人が生きていた時代だ。

ここまではっきり言う人はあまりなかったと思うが、放射能が漏れた場合の想定が全くされていなかった現状、そして汚染された広大な土壌の処理を考えると、今の放射能汚染は絶望的な状況だという。

P1010005 今日はハイドンのフルート三重奏曲集をクイケントリオの演奏で聴く。

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コメント

ホルン吹き様:初めまして

 Yozakuraと申します。ゆらむぼ氏の遺稿集読了日記より、このブログを暫し、読み込んでおります。
 初っ端から不平で申し訳ないですが、何だか、このブログの投稿欄は妙に書き難いですね。

 その、沼津高専の渡辺教授の講演記事ですが、言及されていますサイトからは、とっくの昔に抹消されている模様です。
 何処かで読めますか?何か御存じでしたら、お知らせ下さい。お元気で。
 

投稿: Yozakura | 2011年6月19日 (日) 16時09分

Yozakura様、コメントありがとうございます。

渡辺教授の記事、残念ながら地元限定のミニ新聞ということもあり、ネット上では読むことはできませんが、新聞そのものは地元の沼津市立図書館にあるので、複写依頼を出せばコピーを送ってくれると思います。
ただ実費(コピー代、送料)は必要になります。

一度問い合わせてみたらいかがでしょうか。
沼津市立図書館
電話:055-952-1234

投稿欄が書き難いとのご指摘、ありがとうございます。研究してみます。

YozakuraさんもFCLAのメンバーでしたか。
懐かしいですね。

由良さんとは、メールやネット上のやりとりは頻繁にあったので、亡くなられたことを知った時は大きな衝撃でした。

私はオフ会には参加したことがないので、由良さんとは結局会えずじまいとなってしまいました。

投稿: 山本晴望 | 2011年6月19日 (日) 20時14分

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