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2011年6月 3日 (金)

上野、国立博物館写楽展

娘がホルンを購入することになった。

娘が師事しているホルンの先生にも楽器探しをお願いしてあったのだが、たまたま娘がネロ楽器で吹いたアレキサンダーの103が非常に気に入ったとのこと。http://neromusic.jp/
先生に相談した上でその楽器が欲しいという。

安い買い物ではないので、とにかく自分が直接店に行ってその楽器を確認することにした。

娘の日程と合わず、やむなく本日一日休みを取り上京。

2011060312520000  早めに家を出て、上野東京国立博物館で開催中の「写楽展」に行く。
http://sharaku2011.jp/index.html

平日の午前中とはいえ上野公園は、修学旅行中の中学生も多く大層な賑わい。「写楽展」も非常に混んでいる。外国人の見学者も多い。

写楽の創作期はわずか10ケ月にすぎず、しかも残された作品は確認されたものが146点。
この中の実に142点がこの展覧会のために世界中から集められた。

残りの4点のうち2点は現在所在不明、1点は一般公開を禁じられ、もう一点はボストン美術館浮世絵展で展示中なので、写楽の作品がほぼ全点一同に会したと言っていいだろう。
http://ukiyoe.exhn.jp/highlight/part3.html

展示作品は写楽のほか歌麿、北斎、春草、師宣など287点。
役者の個性を見事に活写した浮世絵の数々。

7e6486279c0ca8e5f062ll 同一の作品で刷りの違う絵を比較したり、同じ役者をほかの浮世絵師の作品と比べたりと実に面白い。

作品発表順に4期に分けて展示された「写楽」の作品を見ていると、後期になるにつれて作品の求心力が衰え、雑になっていくのが素人目に見てもよくわかる。
写楽が10ヶ月で筆を絶ち、忽然と世間から姿を消したのもわかるような気がする。

そして上野を後に渋谷へ向かう。渋谷の喧騒をかき分け、娘とようやく待ち合わせてネロ楽器へ。

221 店内でお目当ての楽器を娘に吹かせ自分も吹いてみる。
非常に吹きやすい楽器だ。吹いているうちに自分も欲しくなった。
吉田社長さんも「これは良い楽器ですよ」と薦めてくれ、結局購入。

帰りに娘とオムライス屋に入り遅い昼食の後渋谷駅で別れる。

これからしばらく耐乏生活。

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コメント

自分と同じ楽器を愛娘が選ぶ~人生至福の時でしょう。金には替えられぬ贅沢です。

写楽、関西にも来ないか。日本画は大好きなんです。

投稿: 林 侘助。 | 2011年6月 4日 (土) 15時51分

いぃ親父だなぁ。。。
でも、いま必要ですからねぇ。

また、演奏会にひっぱりだそうかな?
まずは、彼女が気に入りそうな曲を
探そうっと。(笑)

投稿: 和尚 | 2011年6月 5日 (日) 09時38分

>林さん。

勧めたわけではないのに娘は自然とホルンを選んでいました。

刷り込みなんでしょうかね。

楽器屋でホルンを選んでいて、内心楽しかったです。

仕事休んじゃいましたけど。

投稿: 山本晴望 | 2011年6月 5日 (日) 22時58分

>和尚さん。

前の楽器は私が以前使っていたポンコツでして、さすがにもう限界でした。

アレキを知った娘は「あんな楽器、もうとても吹けない」と言ってます。

私も欲しくなっちゃいました。

投稿: 山本晴望 | 2011年6月 5日 (日) 23時02分

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