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2011年6月 4日 (土)

静岡フィルのマーラー「復活」

ホルンを買った娘は、喜々としてレッスンや今月の末にある「饗宴」出演の練習に参加しているようだ。http://kyo-en.music.coocan.jp/

20110604concert211x300 本日は静岡県内のアマオケの雄、「静岡フィル」の創立35年記念定期演奏会。メインはなんとマーラーの「復活」。
この大曲が地方のアマオケで聴けるとは思わなかった。

職場別セクションの先輩にご夫婦で静フィルの団員がおり、その方からチケットを譲ってもらう。

会場は静岡市民文化会館大ホール。2,000人弱のキャパのホールはぎっしり満席。

曲は、歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲とマーラーの交響曲第2番「復活」というもの。
指揮は黒岩英臣、ソプラノの羽根田敦子、アルトは佐藤典子、合唱は静岡市内アマチュア4団体の連合チーム。

アマチュアでこれだけの陣容を組めるのは大都市静岡ならではだ。

演奏に先立ち、東日本大震災の被災者を悼みグリーグの「過ぎた春」が演奏された。

序曲の後すぐに休憩。会場では「えー」という声が上がったが、次が90分近い大曲、遅れて来た客を入れるための配慮だろう。

「次のマーラーの演奏時間は85分でございます」との会場アナウンスに再び会場はざわざわ、トイレに立つお客がぞろぞろ。

そして「復活」、4菅の大編成に合唱とオルガンが加わる。
オケのメンバーには知った顔がちらほら。
大太鼓のトレモロがよく響く良いホールだ。

マーラーのこの雄大にして巨大な宇宙的な広がりは、生演奏で初めて感じ取れるもの。演奏もよかった。

終楽章で活躍する舞台奧のホルンやトランペットも見事なもの。
ホルン11本のベルアップも壮観。

日本「復活」への祈りを込めたオケと合唱団の思いがストレートに伝わる、勢いと熱気にあふれた感動的な演奏となりました。

ここまで来るのに並々ならぬご苦労があったことと思います。
ありがとうございます、感動しました。

この模様はテレビ収録され、ドキュメンタリー番組として全国放送されるという。

帰りの電車の時間が気になり、未だ盛大な拍手の続く会場を早めに出て、帰宅は10時過ぎ。

それにしても先月末から今月にかけて静岡はアマオケ演奏会の一大ラッシュ。いずれも意欲的なプログラム。

5月28日(土) 沼津交響楽団 シューマン交響曲第3番他
5月29日(日) 清水フィル  ブラームス交響曲第1番他
6月 4日(土) 静岡フィル  マーラー 交響曲第2番他
6月 5日(日) 伊豆フィル  チャイコフスキー交響曲第5番他
6月11日(土) 三島フィル  ブルックナー交響曲第0番他
6月12日(日) 富士フィル  サンサーンス交響曲第3番他

Youtubeはラトル指揮の「復活」

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