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2011年6月14日 (火)

アスケナーゼのモーツァルト

本日遠縁のお通夜。

故人は母方の曽祖父の弟のお孫さんで私は顔も知らない人だが、亡父のお通夜に来てくれた人だという。
連絡をいただいたので定時退社で三島の斎場へ向かう。

斎場に付き名前を確かめた上で受付を済ませ席に着く。
周りを見渡しても誰も知る人はいない。

時が経つにつれて、間違えて他家のお通夜に紛れ込んでしまったのではないかと不安になってきた。

しばらくして母の実家近くに住むお年寄りを見つけ安心する。

前の席に居並ぶ見知らぬ親族の方々の顔を見て、同じDNAを受け継いでいる事実に不思議な気分になってきた。
今まで街角ですれ違っても、双方とも親戚だと知ることもなくそのまま別れていたのだろう。

S_img_0002 今日は、先日の定演の曲目だったモーツァルトのピアノ協奏曲第17番K.453を聴く。
ピアノはポーランド生まれのステファン・アスケナーゼ、シューリヒト指揮のシュトゥットガルト放送響。
1954年9月のライヴでディスクルフランが出していたCD。

アルゲリッチや内田光子、フレイレ達を育てたアスケナーゼはリストの高弟ザウアーに学んでいる。

これはシューリヒトお目当てで購入したCDで、シューリヒトの伴奏はお見事だが、深い憂愁を漂わせるアスケナーゼのピアノがさらに素晴らしい。

なおこの演奏は、沼響が演奏した版と伴奏部分が明らかに異なる。

ウラディミール・アシュケナージと名前を混同しやすいが、ドイツや東ヨーロッパ中心に住み着いたユダヤ人のことをアスケナーゼと称するらしい。

アスケナーゼは第5回ショパンコンクールの審査員を務めている。
この回は、ハラシェビッチがアシュケナージを抑えて一位となったことで知られる。

この時の審査員の顔ぶれはすごい。アスケナーゼの他に、オボーリン、ゼッキ、ロン、レヴィ、ミケランジェリ、ケントナーなど当時の大ピアニストが勢揃い。

YoutubeはK.453

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