「サロメの悲劇」自作自演
残暑続く毎日、昨日から2週間ほど不連続だが夜遅くまで仕事が続く。
昨晩は他のセクション主催の会議にオブザーバーとして参加。
先週末97歳の大叔母が倒れ、昨日から母が病院に見舞いに行っている。
幼い頃から非常にお世話になった大叔母で、90を超えても頭脳明晰今でも下の娘の通う高校の同窓会の役員を務めている。
今まで何度か病になってもその都度再起した驚異的な精神力の持ち主で、今回も意識ははっきりしているのが幸い。 帰省中の上の娘が、フロラン・シュミットの「サロメの悲劇」のスコアを持ってきた。今年の吹奏楽コンクールの自由曲だという。
娘には名匠パレー指揮デトロイト響のCDを渡してあったのだが、どうも気に入らぬらしい。 そこで手持ち音源から作曲者自演の演奏を聴かせてみた。
プライベート盤のLPで、他にルーセルの「蜘蛛の饗宴」、ダンディの「ヴァレンシュタイン」の自作自演録音がカップリングされている。
録音は1930年、オケは今は消滅してしまったコンセール・ストララム。
フルートのモイーズ、ハープのラスキーヌら当時のフランス最高の奏者を集めたオケで
あってさすがにソロは見事。この時代独特の艶気と退廃さの漂う今ではもう聴かれなくなった音。
だが娘にしてみればアンサンブルが緩いという。どうやらこの大人の雰囲気が判らぬよう。 もう一枚、アルメイダ指揮のニューフィルハーモニア管による演奏を聴かせてみた。
RCAから出ていた国内盤LP.こちらはデユパルクやショーソンの珍しい交響詩とのカップリング。
こちらはパンチの効いた現代風の演奏。ストレートな解釈に物足らなさを感じたが、娘は気に入った様子。 沼響のHPの聴き比べコラム「シベリウスの2番を聴く」にカラヤンの再録音の感想をアップしました。
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コメント
コンセール・ストララムの演奏を聞いてみたいです。
好みはあるべきですが、こんな演奏もあるよ。という事を知ってもらえるとよいですね。
投稿: 和尚 | 2011年8月18日 (木) 06時04分
曲や演奏の好みは年齢によって大きく変わっていきますが、いろいろなタイプの演奏を受け入れる寛容さはいつまでも持ちたいと思います。
投稿: 山本晴望 | 2011年8月18日 (木) 23時07分