プレステルの「カルミナ・ブラーナ」
本格的な猛暑到来、東電の電気予報は88%となりこの夏最高値。
明日の予報は95%だという。
オフィスの空調設定は28℃で、これほど暑いとひと雨欲しくなる。
株安が続き世界的な景気後退の兆しとはいえ、庶民の感覚ではバブル崩壊以来20年景気は後退しっぱなし。
昨日の東京往復の車中では「メサイア」以外にも何枚か聴いている。
その中の1枚でオルフの「カルミナ・ブラーナ」をクルト・プレステルの指揮。
90年代初頭に倒産前の長崎屋の家電コーナーで見つけた駅売りCDの類で、解説書はなく、曲名と演奏者が印刷された紙切れ1枚のみなのが怪しい存在だったが、当時1000円を切る価格で売られていたCDとして珍しい存在だった。
この時ホルヴァート指揮のマーラーの「復活」も一緒に購入している。
おそらく購入した直後以来の視聴。
プレステルについてはよくわからない。どうやらこの手のCDにありがちな幽霊指揮者らしく、宗教音楽の録音を数多く残しているエルンスト・ヒンライナー盤と同じ演奏らしい。http://
オケと合唱はザルツブルクモーツァルテウムのメンバー。
「カルミナ・ブラーナ」といえば、パンチの効いたリズムと派手にオケを鳴らしたダイナミックな演奏が多いが、プレストルの演奏は品よく丁寧にまとめた演奏。
編成も小さいようで、時として漂う場末の酒場のバンドのような鄙びた雰囲気がこの曲の新たな一面を描き出している。
アカペラの部分など不良修道僧たちが教会の廊下の隅でしんみり歌っているようで面白い。
極力下品に歌おうとするテノールが他の演奏家から浮いてはいる。これもまた楽しい。
カーステレオで聴いたので当てにならないが、録音も鄙びているようだ。
驚いたことに、この演奏は未だAmazonで現役。
沼響のHPの聴き比べコラム「ベートーヴェンの7番を聴く」に、ラインスドルフの演奏の感想をアップしました。
http://
| 固定リンク
「音盤視聴記録」カテゴリの記事
- シュヒター指揮N響の放送録音(2024.09.13)
- ヘレヴェッヘのブルックナー、宗教音楽曲集(2024.09.08)
- ブクステフーデのパッサカリア ニ短調 BuxWV 161(2024.09.03)
- ジョン・ヴィンセントの交響曲(2024.09.01)
- カルロス・クライバーの「エレクトラ」(2024.08.31)
コメント