ルプーの弾くグリーグ、国内盤の音の違い
立秋も過ぎて日が多少短くなってきたようだ。ツクツクホウシも鳴き始めたが猛暑はこれからといった趣。
お盆明けとなる来週は、大きな仕事が待ち受けているが、今週は嵐の前の静けさか。これといった問題もなく粛々と過ごし本日定時退社。
明日一日出て金曜は盆休みをいただく予定。
帰宅後まだ日が残っているうちに、垣根の槇の木の剪定を小一時間ほどおこなう。
お墓の清掃は娘二人がおばぁちゃんと一緒にやってくれたようだ。
このところあまりにも溜まってしまったLPとCDの整理を始めている。
処分のために、ダブり買いや同じ演奏で国内盤と輸入盤があるもの、LPとCDの両方あるものなどを棚から取り出し選別を始めている。 今日はルプーの弾くクリーグのピアノ協奏曲、1973年録音。
この曲の代表盤とされた有名な演奏だ。伴奏はプレヴィン指揮のロンドン響。
なぜか国内盤LPが2種類手元にある。
ひとつは1974年にキングレコードが出した初出盤。 もう一枚は1985年に原盤元のDECCAがポリグラム傘下となり、国内発売がキングから日本ポリドールに移ってから後に発売されたもの。
この時既にCDが主流になりつつあった。
当然新しい方が良かろうと古いキング盤を処分しようと思ったが、待てよ?
プレスと盤質が当然違うはずなので音を比べてみることにした。
二つの音は驚くほど違っていた。
レーベルには両方ともZALで始まる同じ数字が刻印されているので、輸入金属原盤を使用していることは判る。
新しいポリドール盤は細身の音でルプーの澄んだピアノの音はそれなりに楽しめるものの、オケの音が平板。
一方のキング盤はピアノとオケの位置関係の違いがはっきりと奥行きが異なって聞こえてくる。音の力もこちらがはるかに上だ。
これは演奏の印象まで違ってしまうほどの大きな違いだ。これほどとは思わなかった。
これでは他の演奏も選別する前に聴き比べなければならない。
Youtubeがリヒテルの弾くグリーグのピアノコンチェルト、指揮はオイストラフという珍しいもの
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