フィードラーの「パリの喜び」
昨晩から気温が下がり今日は朝からすっかり秋の気配。
埼玉に居る上の娘からは「風邪ひいた」の電話が入る。
富士山は初冠雪だが、沼津からは雲に隠れ見えない。
澄んだ空気に爽やかな風、こんな日は自転車に乗り近くの牛臥海岸へ。
三連休ということで関東圏のナンバーを付けたサーファーや家族連れの姿もちらほらと見える。
ひょうたん島のような牛臥山には、大木が折れたり崩れもあったりと台風の爪後があちらこちらに残っていた。
防潮堤沿いに旧御用邸から静浦海岸まで走らせること小一時間。
良い汗をかいた充実の休日。 今日はオッフェンバックのバレー音楽「パリの喜び」を聴く。
ラヴェルの直弟子ロザンタールが、オッフェンバックの作品から美味しいメロディをセレクトしてまとめたもの。
演奏はロザンタールの3種の録音もあるが、今日はアーサー・フィードラー指揮のボストンポップスの演奏。フランクリンミントのLPから。
オッフェンバックの音楽はよほどのことがないと聴かないし、ましてやフィードラーの演奏となるとなおさらだが、欧米の碩学が選んだフランクリンミントのシリーズは、数多くの録音からあえてフィードラーの演奏を選んでいる。
これが粋で洒落ていて、軽薄な音楽に陥っていない見事な演奏だった。カップリングがブーレーズの「ラ・ヴァルス」というものも考えさせる内容だ。
この曲を最初に委嘱されたのは、ロザンタールでなくて同じフランスの指揮者、デゾルミエールだったことを演奏の解説書で初めて知った。
沼響のHPの聴き比べコラム「チャイコフスキーの5番を聴く」に、クリップスの演奏の感想をアップしました。
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Youtubeは「パリの喜び」、ショルティの指揮
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