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2011年10月12日 (水)

ビバ! オッフェンバック

天気も良く涼しくなってきたので火曜から自転車通勤復活。夏場に怠けていたので体が重く心臓破りの急坂がきつい。日が短くなり帰りは周りは完全に真っ暗だ。

今度の明電舎コンサートのプログラムにあるアンダーソンを数曲。
演奏はアブラヴァネル指揮のユタ響によるヴァンガード原盤のキングの世界の名曲シリーズのLP.
P1010043_2 LP時代、レギュラー価格のフィドラー指揮ボストンポップスの演奏が幅をきかせていた中でこのアブラヴァネル盤が唯一の廉価盤だった。

かつては生真面目で、ユタ州の砂漠を連想させるオケの乾いた響きが気に入らなかったが、今聴いてみるとサラリと仕上げた手際の良さとオケのうまさで楽しめる。

録音もよくサンドペーパーバレエのサンドペーパーの音は目の前に巨大なサンドペーバーが出入りするのが面白い。

そしてオッフェンバックの1幕もののオペラ3作を収録した「VIVA !Offenbach」LP3枚組。

P1010044

曲は「りんご娘 Pomme d’api」「市場の女商人たち Mesdames de la Halle」
「ムッシュ・シューフルリはご在宅 Monsieur Choufleuri restera chez lui le...」
の3曲。

この中の「ムッシュ・シューフルリはご在宅」を聴く。フランスEMIのLP

音楽の部分は少なくセリフが大部分。数少ない音楽部分もモーツァルトのフィガロの結婚のアリアのひとふしがファゴットソロで遠くから聞こえたり、「きらきら星」のふしが調子の外れたピアノで弾かれたりしている。

生涯に120曲を超えるオペレッタを書いた、オッフェンバックの手際の良さが光る大量生産オペレッタの神髄。手抜きのようでいて、オッフェンバックの天才的なまでの配役の妙と曲の配列で聴き手を飽きさせないのが見事なもの。

言葉はわかぬがフランス語の美しい響きと、軽妙な言葉の応酬でとにかく楽しい雰囲気なのがよくわかる。

演奏は、オケのレパートリーとして定着しているオッフェンバックの作品を集めたバレエ「パリの喜び」の編曲者にしてラヴェルの直弟子ロザンタールの指揮。オケはモンテカルロ歌劇場のオケで、歌手はメスプレその他というこれ以上望めない理想的な顔ぶれだ。

Youtubeは偉大なコメディアン、ジェリー・ルイスが叩く、アンダーソンの「タイプライター」

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