日本モーツァルト協会30周年記念ライヴ
今日も良く晴れた。
午前中に家近くの牛臥公園の大山巌別荘跡地に自転車で行き、静かな駿河湾を眺めていた。
岩礁にはウミウが群れをなしている。
http:// 穏やかな海上にはヨットが数隻、昨日レコードをいただいたOさん宅近くのピラミッド型の淡島もよく見える。そして旧御用邸から防波堤沿いに自転車を走らせおよそ一時間。よい汗をかいた。
今日は日本モーツァルト協会30周年記念ライヴから、レクイエムと並ぶモーツァルト未完の大作、「ミサ曲ハ短調K.427.」を聴いた。
演奏は濱田徳昭指揮のバッハ・コレギウム東京そのほかのプライヴェートLP2枚組。
会場は東京カテドラル協会聖マリア大聖堂。
日本モーツァルト協会は、500回の記念例会でも同じ会場でK.427を取り上げている。http://
モーツァルトの1781年からのウィーン時代の宗教曲は、この大ミサ曲とレクイエム、アヴェ・ヴェルム・コルプスの3曲しか残していない。
この演奏は司祭の説教に始まり、ときおり挟み込まれるグレゴリオ聖歌を含めたミサの典礼全体の実況を収めている。
このような本格的なミサとして実況録音は、レクイエムでは有名なケネディ大統領追悼ミサのラインスドルフ盤や、若杉弘、ヨッフムの録音をはじめ、いくつかの録音が出ているが大ミサでは珍しい。
この未完の曲を典礼に用いるとなると、未完のクレドや作曲されなかったアニュスディをどのように処置するかが問題となるが、この演奏では、一応の完成形となっているシュミット版(1911年)を用いずに指揮者の指揮の濱田徳昭が独自に編んだ版を採用している。
ただしアニュスディはシュミット版と同様キリエをそのまま転用し、他の部分はモーツァルトの他の宗教曲から転用している点ではシュミット版と考え方は同じ。
古楽器による演奏は、教会内の豊かな残響を生かしながら深い祈りの中で音楽が進んでいく見事なもの。
Youtubeはミサ曲ハ短調のキリエ、映画「アマデウス」から
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コメント
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投稿: Dr Dre Beats | 2011年12月12日 (月) 16時36分