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2012年2月12日 (日)

柳の下に二匹めのどじょうはいた

朝早くに遠縁のおじさんが海老を籠一杯持ってきてくれた。今朝4時に沼津港に上がったばかりのボタンエビだという。
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http://www.zukan-bouz.com/ebi/tarabaebi/botanebi.html
太平洋岸のみに棲息する稀少な高級エビ。

昼に生でいただいたのだが、超絶品。今まで食したことのある生海老とは次元の異なる味だった。

午前中に家内と買い物に出かけたついでに、初期LPを格安で見つけたリサイクルショップに寄ってみた。

さすがに柳の下にはもう泥鰌はいないだろうと、ちょいと覗いたジャンクコーナーの箱の中には無造作に置かれた多量のSPレコードがあった。
一枚100円均一で全てクラシック。

20010101_00000020010101_02 食指は動いたものの、さすがにSPまで手を伸ばすと深みにはまり身の破滅が見えている。

78回転盤の再生環境もないので諦めてふと上のLP棚を見上げるとそこには外盤LPがズラリ。全て100円!。

とたんにアドレナリンが急上昇。バタバタとLP棚をめくっているうちに、ふと一緒に来ている家内の顔が目に浮かんできた。

言い訳を考えつつとりあえず優先順位をつけた10枚ほどをレジに持って行った。

帰宅後、海老を一緒に食べながらどうも落ち着かぬ自分を見て家内曰く
「珍しいものをみつけたんでしょ?」

自分「ちょっとね。珍しくはないけれど掘り出し物をね。まだあったんだけどね」

「心残りだったら残りも買っちゃったら?」

意外な言葉が帰ってきました。
・・・・・・完全に見抜かれていました。

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数分後嬉々として再びお店に向かう車中の自分がありました。

ところがお店に着いて先ほどのジャンクコーナーに行ってみると、どうも様子がおかしい。

SPレコードはそのままであるものの、先ほどまとめて自分が置いておいた外盤LPがない!

なんと、自分が買ってから一時間ちょいの間に、誰かが見つけてお宝をごっそりと持ち去ったのでした。
たかが地方都市と甘く見過ぎていました。

とりあえずの捕獲は全て米盤。演奏そのものは国内盤で所有しているものが大部分なのだが。

20010101_00000020010101_112012021220210000  米コロンビア盤ではゼルキンのピアノ、オーマンディの伴奏によるブラームスのピアノ協奏曲第1番。オーマンディ指揮と編曲による「舞踏への勧誘」その他。
いずれもレーベルがいわゆる「6つ目」のもの。
「舞踏への勧誘」は全く同じ番号のいわゆるグレイレーベルのものは既に手元にあり、これは聴き比べが楽しみなもの。

20010101_00000020010101_01 20010101_00000020010101_16 ワルター指揮のワーグナー曲集とオーマンディーのイベールの「寄港地」ほかは、ちょいと新しい「2つ目」レーベル。

RCA盤ではルービンシュタインのピアノで、グリーグのピアノ協奏曲やラフマニノフの「パガニーニ変奏曲」、モーツァルトのピアノ協奏曲第24番などなど。他にラインスドルフ指揮の「ジュピター」その他全てLSC規格のもの。

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珍しいものではベッケルントのピアノ、ギュンナー・ヘッゲ指揮オスロフィルというノルウェーの演奏家たちによるラフマニノフのピアノ協奏曲第2番のキャムデン盤などなど。

他にスタインバーグのキャピトル盤やエラート原盤のものもいくつかお店にありましたが買い逃しました。

柳の下に二匹目のドジョウはいたが、三匹めは・・・もういないだろう。

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