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2012年4月に作成された記事

2012年4月30日 (月)

川越奏和奏友会吹奏楽団の「カルミナ・ブラーナ」

連休二日目の昨日、娘の所属する川越奏和奏友会吹奏楽団第36回定期演奏会に行ってきた。

http://sound.jp/kswe/contents/news.html#20120429外部リンク

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場所は所沢市民文化センターアークホール。
曲は世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」をメインに、

20120429_m_2 奏楽2012「春のファンファーレとコラール前奏曲」オルガン付(飯島俊成)
カテドラル(K.サルフェルダー)
エピタフ(天野正道)
法華経からの三つの啓示より 平和の悦び(A.リード)

というもの。

指揮は佐藤正人さん、テノールは沼響の第九で歌っていただいたことのある高橋淳さん、 バリトン萩原潤さん、ソプラノ秋吉邦子さん。
合唱は小林研一郎氏が40年指導している武蔵野合唱団。
コバケンさんの指揮ですでにハンガリー国立フィルや日本フィルと「カルミナ」を演奏しているというアマチュアとはいえプロ並みの腕前の合唱団。

そして通常少年合唱として歌う部分は埼玉県立松伏高校合唱部。
この合唱団も昨年2年連続コンクールの全国大会出場の実績を持つという。

いわばアマチュア最高峰の三団体そろい踏みの豪華なステージだ。

ところが前日土曜日の早朝に娘から突然の電話。
「頭が痛い、熱が38度ある。練習どうしよう?」
私「とにかく病院に行き、安静にしてなさい」としか言いようがない。

そしていくばくの不安を持ちながら日曜朝、娘に電話する。 
すると「治った!快調、これから練習に行くね」
私「????・・・・」

開演は3時なので10時ころにでれば大丈夫だろう、と家内と車で家を出たが甘かった。

沼津ICから東名高速、御殿場ICで降り中央高速、関央道経由で所沢までのルートとしたもののこれが大失敗。

東名御殿場ICの降り口でまさかの大渋滞。新東名ができた影響らしい。
そして山中湖までも大渋滞。
お昼過ぎても御殿場を出ることができない。
だんだん不安になってきた。

2012042915110000_4 結局、所沢着は開演直前の2時30分。
ところがホールの駐車場を含め、たくさんある所沢航空公園付近の駐車場は全て満車で、どこも長い空車待ちの列ができている。
どうやらGWのフリーマーケットフェスティバルがおこなわれているらしい。

土地勘のない悲しさ。ぐるぐるとホール周辺を回ってようやく車を止め、
ホールに到着すると。

第一曲は終わっていて作曲者の飯島俊成氏がステージ上でインタビューを受けていた。しまった、このホールのパイプオルガンを聴き逃した。

席はほぼ満席で最前列の2つにようやく滑り込む。
最前列なので演奏者は前のクラリネット奏者しか見えない。

幸いにして2曲目のカテドラルでは、ブラス群がオルガン前のバルコニーに左右二つに分かれて配置されたので娘の顔は良く見えた。
ちょっとやつれているが元気そうで安心する。

「カテドラル」の冒頭は懐かしいジョバンニ・ガブリエリのカンツォーナそものだ。二群に分かれたブラスの掛け合いの中で正面の木管群が加わるガブリエリの主題による自由なファンタジー。

パイプオルガンを正面に据えた残響豊かなホール内をあたかも教会音楽のような荘厳な響きが満たしていく。

天野正道の「エピタフ」は東日本大震災の犠牲者に捧げられた曲。
静かで感情の吐露を抑えた曲。

ところが静かな場面で、赤ちゃんの泣き声が突然「ギャー」とホール内に鳴り響いた。
見ると自分と同じ最前列の3つほど離れた席に生まれて数カ月ほどの赤ちゃんを抱えた若い母親がいた。

指揮の佐藤さんも振り返る。
家内曰く「泣き声が曲のピッチと合ってたわよね」
さすがにこの母親はすぐにホールから出て行ったが、これで追悼の曲がぶち壊しだ。

リードの曲を経て休憩。さすがにこの席では娘の足しか見えないので、3階席の左側に異動。

そして後半はメインのカルミナ・ブラーナ。

席を移ったために音は多少痩せて聞こえたが、演奏は凄かった。

オケ版と異なり吹奏楽版だと響きの質そのものが丸くなる傾向はあるもののオルフのこの曲ではさほど違和感はない。

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総勢百数十人の武蔵野合唱団のパンチの効いた合唱は見事というほかない。
大部分のメンバーが全て暗譜なのにも驚いた。

ソロでは高橋淳さんが傑出。沼響と共演した時とは風貌が変わりまるで別人のよう。
大きな身振りと演技を交えた第二部の「丸焼きにされた白鳥」はさすがの貫録。

高橋さんのソロに触発されたのか、このあたりから演奏は集中力が増し、しだいに白熱。
最終場面に向かって大きくカーヴを描いて高揚していくのは圧巻。
終曲では巨大な音の壁となりホールいっぱいに鳴り響いていた。

アンコールは震災で有名になった「あすという日が」が合唱と吹奏楽で歌われた。

感動しました。ありがとうございました。

その夜は娘の学生マンションに家内と一泊。
娘は気力が尽きたのか再び熱を出した。

そして今日の午後帰宅。夜はオケの練習。
長くなったので、こちらの詳細は明日。

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2012年4月28日 (土)

ポンテデーラ演劇団、「旅」日本初演

GW初日、今日は涼やかな良い天気となった。

朝、部活に行く娘を送りそのまま沼津内浦漁協主催の「活あじ祭り」に行ってきた。
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海は凪いで素晴らしい景色。

会場で蟹や魚の入った大漁鍋をいただき(無料券がありました)。鯵丼(500円)。

そして午後は、ふじのくに=せかい演劇祭のプレイベント、イタリアのポンテデーラ演劇団による公演。「旅」の日本初演。

1203kuroda06 場所は沼津の中央公園。

野外のイベントで楽器演奏を交えながら自転車に乗ったパフォーマンス。

イタリア語の合間に劇団員(東洋系?)の女性による断片的な通訳が入るが筋はよくわからない。

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人も大勢集まり屋台も出て、大道芸のパフォーマンスがおこなわれている休日のヨーロッパの広場の賑わいが演出されていて良い雰囲気だった。

さわやかなGW初日。

Youtubeはその「旅」

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2012年4月27日 (金)

東京国立博物館「ボストン美術館 日本美術の至宝」特別展

雨のち曇り。五里霧中の4月もようやく終わる。
本日早朝4時起き5時出勤。昨日は東京出張で夜はオケの練習がありしかも睡眠不如意。風邪も未だ完治せず体に力が入らない。
そしてひと仕事終えた後、9時からは遠方よりのお偉方連の視察対応と今日も忙しい。

昨日の沼津は雨、出張先の東京での予定された打ち合わせは順調に終わり、帰りに東京国立博物館で開催中の「ボストン美術館日本美術の至宝」特別展を見た。http://www.boston-nippon.jp/

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平日の夕方で時折雨のぱらつくあいにくの天気にもかかわらず内容の豪華さで館内はかなりの混みよう。平日でこんなでは休日はとてもゆっくり見られないだろう。

内容はさすがに圧巻。奈良時代から明治期までのまさに日本の美術品の至宝の数々。

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教科書や写真でしか見たことがなかった「平治物語絵巻三条殿炎上の巻」の色彩の鮮やかさ、戦乱の中でうごめく人たちの生き生きとした姿に思わず息をのむ。

初期狩野派の狩野元信から狩野永徳、狩野探幽への狩野派の流れ。続く長谷川等伯、尾形光琳、伊藤若冲へ続き、その中に伝雪舟の水墨画があったりと次から次への登場する名品の数々。長谷川等伯の「龍虎図屏風」があれほど巨大な作品とは思わなかった。

最終コーナーでの曽我蕭白のスケールの大きな屏風絵の数々。
架空の世界にもかかわらず、自分が絵の内部の世界にそのまま入ってしまいそうな存在感。今回初めて公開された「雲龍図」の襖をはみ出すほどの巨大な龍の顔には、ただただ圧倒されるばかり。

すべて海外へ流出してしまった作品で日常日本で見ることができないのは残念だが、このような形でまとまった形で海外で存在することで、日本の美術の奥の深さを海外に知らしめているという点では意義深い。

また来てもう一度ゆっくり見に来よう。それだけの価値はある。

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そして夜はオケの練習。横島先生の指揮で文化センター小ホール。
今回は降り番のモーツァルトからなのがありがたい。

しばし客席でウトウトとしながら観戦。眠りを誘うのはそれだけ安心して聴いていられる水準に近づいたからだろうか。

そしてブラームスは第4楽章。
相変わらず勢いで押す雑な演奏なのが自分で吹いていても良くわかる。
道のりはいまだ遠い。

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2012年4月24日 (火)

カラヤンのスメタナ

4月もあれよあれよと言う間に4週目に突入。今日は気温も上昇、来週からはクールビズの開始。

毎日会議の連続で頭の切り替えが追いつかない。昨日は委員として出席の会議が立て続けに4つ。しかも夜は会議メンバーの懇親会で、週の始まりでありながらすでに体は木曜日あたりの疲労感に染まっている。
腰の痛みは運動不足からだろう。歩いていると痛みは一時的に消える。風邪はほぼ快方に向かったもののそれでも時折咳が出る。満身創痍状態。

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聴いた音楽は、カラヤン&ベルリンフィルによるスメタナの交響詩「高い城」「モルダウ」にリストの「前奏曲」「ハンガリー狂詩曲第2番」というもの。
1960年代、のドイツグラモフォンのドイツプレスのLP.

この中ではリストが良い。黒光りするようなベルリンフィルの厚く豪奢な音が曲想にうまく合っている。スメタナはまるでワーグナーの楽劇を聴くような一大スペクタクル。
「モルダウ」はともかく、「高い城」はこれではやりすぎだろう。

そしてもう一枚は先日ウォルトンで感銘を受けたサージェント指揮でホルストの「惑星」。
20010101_00000020010101_02 BBC響との2度目の再録音で聴いたのは国内盤のLP.
この演奏の感想は沼響HPの聴き比べコラムに10年前に書いている。
http://www.numakyo.org/c_planets/5.html

聴いた印象に大きな変化はない。

硬質でノーブルにしてある種のヒヤリとした冷たさのある演奏。純音楽的で曲の本質に深く切り込んだ名演だと思う。

Youtubeは「高い城」、アーノンクールの指揮

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2012年4月22日 (日)

サージェントのウォルトン

曇り午後から雨。

腰の痛みが尋常でなくなってきた。昨日も道玄坂を下りている時に足がつってしまった。どこか体に異常があるようだ。

昨晩サロンパスを張り午前中はちょいとお仕事。

そして午後は上の娘が卒業した高校吹奏楽部の定期演奏会。予定では娘も客演する予定だったのだが、本業が忙しくなり今回はパス。

2012042213560000 曲は、バーンスタインの「キャンディード」序曲、リードの「アレルヤ!」
にケテルビーの修道院の庭、新世界のフィナーレという第一部。

第二部はこの学校伝統のステージドリルに第三部はポップスステージというもの。

第三部の最後はウエストサイドストーリーでバーンスタインで始まりバーンスタインで終わるプログラム。

第三部のさいしょには、コンクールの課題曲で自分も演奏したことのある「高度な技術への指標」もあったりして、自分の世代としては懐かしいプログラミングだ。

第一部ではチェコフィルなどで活躍するコントラバス奏者、イジー・ローハンが客演。

彼の演奏はプラハ・スピリット・クインテットのメンバーとしての演奏で、既に聴いている。
http://www.nippon-seinenkan.or.jp/event/PSQ/index.htm

仕事のため、会場に着いたときは「修道院の庭」の小鳥のさえずりが聞こえているところだった。

一途な姿で懸命に難曲に挑戦していく高校生の姿は、聴いていて爽やかな感動を誘うもの。

聴いているうちに腰の痛みも消えていった。

最後の農兵節のフルートソロうまかったですね。
今日は元気を一杯いただきました。ありがとうございます。

帰宅後聴いたのは20世紀イギリスの作曲家ウォルトンの交響曲第1番。

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昨日のN響定期で聴いた。ティペットの交響曲第1番より10年早い1935年の作品。

昨日のティペットがベートーヴェンの影響を受けた古典的な作品に対して、こちらは後期ロマン派の流れを汲むダイナミックな作品。

演奏はサージェント指揮のニューフィルハーモニア管による英EMIのLP.
この録音は作曲者立会のもとでの録音で、解説にはウォルトン自身の謝辞が載っている。

生き生きとしたリズムにオケを思い切り鳴らした晩年のサージェントによる壮大なる名演。

怒れる音楽そのままの長大な第一楽章で長い坂を登りきった後で第一主題が再現するところなど鳥肌が立つほど感動した。

春の祭典を彷彿させるスケルツォのリズムの切れも大したものだ。

Youtubeはウォルトンの交響曲第1番第一楽章冒頭、ビシュコフ指揮ケルン放送響

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2012年4月21日 (土)

N響定期、ノリントンの指揮

昨日は組織トップへのプレゼンが有り気苦労多し、咳がまだ出るのでのど飴を舐めながらのプレゼン。
そして夜は今の部門と前の部門の歓送迎会が重なり宴会のはしご。


同じ組織とはいえ部門独特のカラーがあり面白い。
今年退職された元上司たちとも久しぶりに話をすることができ楽しい時間を過ごせたが、体調は未だ万全でないので、一次会で失礼させていただいた。

そして今日はN響の定期会員の方からチケットを譲り受け、また所用もあり東京へ。

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車を置き狩野川に架かる歩行者専用橋「あゆみ橋」を渡っていると、ちょうど「我入道の渡し舟」ちょう下流に向けて出発するところだった。
http://www.city.numazu.shizuoka.jp/kankou/sisetu/ganyudo/index.htm

そして久しぶりのNHKホールへ。

2012042114470000 ホール近くでは「Earth Day Tokyo2012」が行われ様々な自然グッズの屋台が並んでいる。

そしてN響Cチクルスの指揮はノリントン。

今回の曲目はノリントンのベートーヴェンチクルスの一環として、ベートーヴェンの序曲「レオノーレの第2番」と交響曲第4番にメインは20世紀イギリスの作曲家マオケル・ティペットの交響曲第1番というもの。

実にシブイプロだ。

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さぞやホールはガラガラかと思いきや自分の座った一階席の周囲はほぼ満席。
N響のマチネーは定期会員が多いようで年配の方が大部分だった。

演奏は見事だった。
ベートーヴェンでは編成を狩り込み、オケは対向配置でコントラバスが木管楽器の後ろに一列に並ぶもの。

ノリントンの指揮はヴィヴラート少なめ速いテンポのピリオドタイプの演奏だが、テンポの揺れとダイナミックスの幅は大きい。

交響曲第4番の速めの第2楽章はまるで舞曲のよう、フィナーレを聴いていて「あぁ・・これはモーツァルトのフィガロの結婚のエコーなんだ」ということに初めて気付かされた。

どことなくイギリス人らしいユーモアとウィットに富んだノリントンの指揮も楽しい。

序曲の時にホルンの人にアクシデントがあったようで、交響曲の始まる前に楽器を2度も取り替えていた。
替えるたびに係りの人がホルンを持ってきていた。何だろう?

そして後半はティペットの交響曲第1番。イギリスの指揮者でなければおよそ取り上げることのない曲だ。

ティペットの作品の手持ちは交響曲第2番と「コレルリの主題による協奏的幻想曲」ぐらいで、どちらかといえば保守的な印象が強かった。

この交響曲第1番もパーセルやペロタンなどの古い時代の作曲家の影響がみられるようだ。
どことなくウオルトンの交響曲第1番にも似て、ある種の苦みのようなもの漂う曲。

悪い曲でもないがCDを買って聴きたいとは思えない。

帰りは品川発18時04分発の新幹線。

新幹線が品川に停まるようになって 東京が間近になり、行きに乗った「ひかり」では三島から35分で品川へ到着。

帰りの新幹線に乗っていて腰が異常に痛くなってきた。
ちょっと無理したかもしれない。未だ体調は万全でないようだ。

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2012年4月19日 (木)

4月のボエームの会は春づくし

毎日余裕のない日。しかも今週は風邪のおまけつき。

150x150_square_8103763 火曜日は名古屋出張でそのまま夜は定例「ボエームの会」

水木金は研修で金曜夜は現在の部門の歓送迎会。

そして木曜はオケの練習。とにかく今週はハードなので、スケジュールに空きのあった月曜に早退して病院へ行ってきた。
風邪がひどく、しかも昼間は名古屋出張が入っていた火曜の「ボエームの会」は一時参加が危ぶまれたものの、多少咳が治まったこともあり、新幹線三島駅で降りそのまま、いつもの小料理「はちまき」へ直行。

定刻の6時半ちょっと前に着くと既にメンバー全員が揃っていた。

今回は、春にちなんだ食材が中心。
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菜の花のクリームがけを前菜に、タケノコの煮物などが次々で出てくる。

2012041719200001 あいだ間には、新鮮な刺身や牛のタタキが出てくるのは言うまでもない。

タラの芽、ふきのとう、山ウド、雪の下の春の食材の天麩羅は圧巻。さらりと上品に揚げた春の山菜に、三種の塩を付けて食す。

2012041718460000 お酒は伊豆にちなんだ日本酒2種。純米酒「伊豆の里」にアルコール20度の原酒「伊豆路」というもの。

ひとつひとつの品の出す順番と味加減への配慮が心にくいお店です。

2012041718580000 最後に出た茶そばも絶品。アスパラスープも実にうまかった。
そして今日はオケの練習日。

横島先生の指揮でブラームスの2番の第2楽章を集中的に練習。

合宿で総合的なレベルは上がったがその分、合宿に参加した人とそうでない人のレベルの差が如実に判ってしまう。

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合宿に出れなかった自分もその一人だが、特に欠席者の多かったパートは今回集中的にやられていた。特訓の必要大だ。

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2012年4月15日 (日)

風邪で寝込む

金曜あたりから咳込むようになり、土曜日にはとうとう発熱。

土日午前中に仕事が入っていて、予定では土曜の午後から夜にかけてオケの合宿に参加するつもりだったが、とても合宿どころではなくなってしまった。

2012041014340000_2 昨日は雨。西浦平沢地区の亀島神社の神事に招待されていたので、地元の役員さんと大瀬神社の神主さんに挨拶の後雨降る中を参加。

亀島神社は干潮時には陸続きになる小さな小島にあり、地元の役員さんの話によると厳島神社の系統らしい。

うーむ寒気がする。これではますます悪化してしまう。

帰宅後オケのメンバーに合宿欠席の旨をメールしそのままフトンの中へ。

そして本日午前中もお仕事。

全身症状悪化。

咳のしすぎで腹筋が痛くなってきた。
このような本格的な風邪は5-6年ぶりだ。

夕方になり多少楽になったので、音楽部屋でゴロンと横になりながらテレマンのカンタータなどを聴いていた。

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聴いたのは、独逸ハルモニアムンディのLPで、カンタータ「校長先生」
カンタータ「田舎での楽しい生活」、カンタータ「愛する人の燃えるような瞳」の3曲。

独唱とオケというシンプルな編成の世俗カンタータ。

ソロはバスのS.ニムスゲルンにソプラノのE.スパイサー、伴奏はコレギウムアウレウムというもの。

残響を豊かに取り入れた美しい録音。演奏も非常に良い。

カンタータ「校長先生」が傑作でさながらバロック版ドレミの歌。
最初はドレミファソラシドの音階で始まる。

解説が独逸語で読めないのが残念。想像するに、音楽の授業の様子の描写だろうか?

また咳が出てきた、明日から再びハードな一週間が始まる。

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2012年4月13日 (金)

本日の練習 ストコフスキー配置

春特有の薄曇りの空、4月も半ばとなり桜も散り始めている。
今日はエアポケットのようにぽっかりと予定の入っていない一日。忙中閑有り。

Cteien28_2  明日からの土日はそれぞれ仕事の予定が入ってしまったので、合宿のフル参加は無理となってしまった。

せめて明日の夕方からの夜までの練習は出る予定。

毎度お楽しみの夜の宴会は今回お預け。

昨日のオケの練習は、横島先生の指揮で文化センター大ホール。
ヴァイオリン群は別室で分奏のため、ヴィオラ以下の弦楽器に管打楽器による練習。

まるでストラヴィンスキーの詩篇交響曲のような編成。
http://wpedia.mobile.goo.ne.jp/wiki/480324/%8E%8D%95%D1%8C%F0%8B%BF%8B%C8/2/
2012041221080001

木管楽器をヴァイオリンの位置に配した独特の配置の練習となった。
あたかもストコフスキーのオケ配置のようだ。

最初は独特の配置に慣れず皆戸惑い気味で変な響きだったが、しばらくすると慣れてきた。
横島先生の「三拍めを長めに意識して」というアドバイスにオケの響きはガラリと変わってきた。

まだとても人さまに聞かせられる音ではないが、合宿が大きな山場となろう。

どうも咳が止まらない。風邪をひいたようだ・
Youtubeはストコフスキー編の「トッカータとフーガ」ニ短調

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2012年4月11日 (水)

ニコラス・ゴルセスの「悲しみのファンタジア」

曇り、午後から雨。

今職場では風邪が流行っていて昨日から嫌な咳が出ている。
昼過ぎから仕事で外に出ると意外なほどの寒さ。
このままでは風邪をひきそうだ。

今度の土日は楽しみの沼響の合宿だが突然の仕事が入ってしまった。
夜の練習だけでもなんとか出たい。

通勤の車中のカーステでフェルナンド・ソルのギター曲を聴いていた。

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NAXOSから出ているCDで、25の練習曲と「悲しみのファンタジア」その他。
ニコラス・ゴルセスという人が弾いている。

しっとりとスペイン風の哀愁漂う素敵な小品達。

演奏も丁寧で美しい音が良い。

20010101_00000020010101_02 沼響のHPの聴き比べコラム、「シベリウスの2番を聴く」にオッコ・カムの演奏の感想をアップしました。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/sibe2.cgi

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2012年4月10日 (火)

ノイマンのマーラー

仕事で沼津の西浦地区に行ってきた。

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地元の役員さんの御配慮で漁船に乗り、小さな神社が祀られている亀島あたりを周回。

天気も良く海も凪いでいた。遠方には富士山が見えて素晴らしい景色。

今日はノイマン指揮チェコフィルのマーラーを聴く。
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ノイマン最初の全集から第8番。1982年録音の日本コロンビアのLP.

ノイマンは晩年に再度マーラーの交響曲全集録音に挑戦したが、第8番は再録音することができなかった。

第一部冒頭から遅く重い響きで始まる。
聴いていて戸惑いすら感じる暗い影のある演奏で、ある種祝祭的な雰囲気のあるこの曲としては特異な演奏だ。

時間を置いて再度聴いてみよう。

Youtubeはノイマンのマーラー、交響曲第5番から

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2012年4月 9日 (月)

デーヴィスの海

今日の予想最高気温は22度、春の陽気だが朝の風は未だ肌寒い。
二人の娘は今日から新学期。

新たな職場での挨拶回りも終わり、今日は新しく着任した組織ナンバー2へのレクチャー。自分も異動してきてわずか一週間。レクチャーする側になるのはちょいと辛い。

今日聴いたのは、コリン・デーヴィス指揮ボストン響によるドビュッシーの「海」「夜想曲」。
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フィリップスの国内盤LP.

無色透明、色のないドビュッシー。
アンセルメのようなパステル画風の色彩感とも異なる純化された音の世界。
夜想曲の終曲のシレーヌの絹の舞う美しさは格別だ。

Youtubeはドビュッシーの「夜想曲」

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2012年4月 8日 (日)

アグールトの「月の光」

昨日いろいろと調べているうちに夜更かししてしまい寝たのは午前3時。

日曜だからと朝寝坊するつもりが今日は町内会の側溝掃除の日だった。

8時開始のはずだが田舎ゆえの正直な人達。
7時ちょっと過ぎからガラガラとスコップで泥をさらう音が聞こえてきた。

慌てて着替え寝ぼけ眼のまま作業に加わる。

側溝とはいえ元は江戸時代初期に整備された農業用水路で、小川ぐらいの幅も有り自分が子供の頃はフナやメダカが泳いでいた。
亡き父の子供の頃は鰻やシジミも採れたという清流も今や全くのドブ川と化し見る影もない。

作業を終える頃には目も冴えてきた。

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そこでいつかやろうと思っていた、もう読まなくなった本や雑誌をまとめて処分する作業に入る。

故紙として出す物、ブックオフに持っていけそうなものを選り分けて行く。
何でも溜めこむ性癖があるのでほとんどは古いものばかりだ。商品価値はないだろう。

息抜きに近くの旧御用邸に行き満開の桜を眺めたりしていた。

聴いた音楽は、イギリスのライトクラシックの指揮者、レイモンド・アグールト。
http://en.wikipedia.org/wiki/Raymond_Agoult

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ドビュッシーの「月の光(ムートン編)」やチャイコフスキーのアンダンテカンタービレ、タイスの瞑想曲などのお馴染みの曲のほか、エルガーやマスネーの珍しい曲も入っている。1958年録音
オケはロンドン新交響楽団でDECCAのLP(SPA111)。

これは名エンジニア、ケネス・ウイルキンソンの手になるもので、優秀録音レコードとして有名なもの。

艶やかでしっとりとした弦の響きとカラフルな管楽器。アレンジも良く品のい高級感の漂う名録音。

20010101_00000020010101_02_2  そしてもう一枚は、5月の定演に取り上げる曲のひとつ、モーツァッルトの「ハフナー」交響曲。

オイゲン・ヨッフム指揮のコンセルトヘボウ管による70年代のグロリアシリーズのLP。

オケの芳醇な響きの中に屈託のない溌剌とした音楽に満ちた名演。

Youtubeはアンダンテ・カンタービレ、ボロディンカルテットの演奏

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2012年4月 7日 (土)

デユポール&スラトキンによる2台のピアノのための音楽

入学式シーズン到来。だが今年の4月は未だ冬が尾を引いている気配、今日も吹く風は冷たい。この時期満開となる桜の多くは8分咲きのまま3日の強風で満開を充分に楽しめぬまま散り始めている。

今月から所属が変わり環境も立場も激変、今週は毎日挨拶回りに忙殺され宴会も多かった。
昨日は静岡に出張のあと一年しか居なかった前の職場の歓送迎会。
在籍一年とはいえ若い時にいた部署なので、旧知の職員も多く思い出深い職場。

今日は天気が良いので、朝から原田眞人監督の「わが母の記」のロケ地にもなった近くの牛臥山公園に行き穏やかな海を眺めたりしていた。
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静かな波音を聴いているうちに、この一週間の緊張感でコチコチになった気持ちも体もほどよく溶けて行く。

2012040520280000 オケの練習日の木曜は幸いにしてその晩のみオフとなり、多少遅れたものの参加することはできた。

先週に引き続いての横島先生の指揮でブラ2とハフナー。

先週はメタメタだったが多少なりとも曲の形にはなっていた。
だがあい変らずの悪戦苦闘。ブラームスは難しい。

2012040520230000 かつて定演でブラ2を取り上げた時にはさほど苦戦した記憶がないが、オケのレベルはその時よりも今の方が格段に上がっているはずだ。
前は曲の難しさをよく理解できぬまま演奏していたのだろう。

知らないということは恐ろしいことだ。

今日聴いたのは、コンサートホールレーベルから出ていたLPで、「2台のピアノのための名曲集」。演奏はデニーズ・デュポールとミュリエル・スラットキンというもの。
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二人とも初めて聴くピアニストだが演奏者の解説はないので経歴は判らない。
写真を見る限りでは若い女性。

曲は、ショパンの「ロンド ハ長調作品73」、シューベルトの「幻想曲 ヘ短調、D. 940」
モーツァルトの「ラルゲットとアレグロ 変ホ長調」、シューマン:アンダンテと変奏曲 変ロ長調、作品46、ブラームス:五つのワルツ(ワルツ、作品39から)というもの。

きっちり楷書風の演奏。シューベルトはより陰影の深さを求めたいが、テクニックが確かなので楽しめる。
驚いたのは録音の生々しさで、今まで聴いたコンサートホールレーベルの録音の中では一番良い。
深く黒光りするようなピアノの音はベーゼンドルファーだろうか?

Youtubeはシューベルトのヘ短調の幻想曲、ピリシュとセルメットのピアノ

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2012年4月 4日 (水)

ギュンター・ヴィッヒのヘンデル

強風未だ止まず。

今日の午前中は組織トップの随行で野外でのイベント参加。
風は冷たく海辺のため眼鏡には点々と塩の粒。

2012040412020000_2  お昼は沼津の老舗弁当屋桃中軒の「香まだい寿司」。
http://www.at-s.com/news/detail/100103894.html

日本初のレコード録音を残した明治期の浪曲師、桃中軒雲右衛門はこの沼津の弁当屋から名を拝借している。
http://earthjp.net/mercury/1012090001.html

帰宅後聴いたのは、独逸の指揮者ギュンター・ヴィッヒ指揮するヘンデルの作品3の合奏協奏曲集2枚組。
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独サファイアレーベルのLPで、オケは南ドイツ室内フィル。

ヴィッヒはラインドイツオペラの音楽監督を長く務めた人でN響にも来演している。

自分がクラシック音楽を聴き始めた中学生の時に、テレビで観たN響を指揮していた長身のヴィッヒの風貌を、なぜか今でもはっきり覚えている。

格調の高い音楽運びと、堂々とした風格の感じられるヘンデル。

古いタイプの演奏だが名演と言っても良いだろう。
音もしっとりとした良い音だ。

Youtubeは、ヘンデルの作品3-1

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2012年4月 3日 (火)

クリュイタンス&ウィーンフィルの「ハフナー」

新年度となり新たな職場でいよいよ始動。立場も環境も激変。

昨日は終日挨拶回りとなり夜は沼津港近辺での歓送迎会。
今度のセクションはぐっと若い職員が多く、中堅職員もそのままの体制で残っているのがありがたい。
最初なので二次会のカラオケまで付き合ったが、速いテンポの最近のポップスの連続に中年オヤジは戸惑うばかり。帰宅は11時過ぎ。

1834514_2 今日は、仕事の内容を把握しているうちに慌しく終わってしまった達成感のない一日。
帰ろうと思ったら屋外は台風並みの暴風雨、これでは畑の豆は全滅だ。

雨が収まるまで待っていたら帰宅は8時過ぎ。

手帳のスケジュールが続々と埋まっていく。
今のところオケの練習と本番にはかろうじて当たっていないが、本番前日夜に大きな総会が入っている。これはまずい。

帰宅後聴いたのは、今回の定演の曲目でもある「ハフナー」を聴く。

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演奏は名指揮者クリュイタンス指揮ウィーンフィル。1955年5月15日のライヴで、
クリュイタンスのウィーンフィル初登場となった歴史的な記録。
カップリングは「ドン・ファン」「マ・メール・ロア」「ダフニスとクロエ」第2組曲というもの。
ウィーンフィルに敬意を表した「ハフナー」「ドン・ファン」の次にクリュイタンスの極め付けのレパートリーのラヴェルという粋なプログラムだ。

このコンサートは当日のプログラムが手元にある。

クリュイタンス自身のサイン入りで、クリーム色の表紙は戦時中のクレメンス・クラウスの演奏会のプログラムと同一。

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ただしこちらにはクラウスの演奏会プログラムになかったオケのメンバー一覧が載っている。

力強く素晴らしい推進力と典雅でしなやかなウィーンフィルの魅力満載のモーツァルト。マ・メールロアも美しい。
Youtubeはプレヴィンの指揮で「マ・メール・ロア」

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2012年4月 1日 (日)

ワーグナーの初期の作品集

今日から4月、春の日差しだが風は強し。
昨日の強風で畑に被害が出ていた。

豆を支えていた竿が将棋倒しとなり、花を咲かせたばかりの豆が地面にぺしゃりとへばりついている。竿を直すのに2時間ほどかかったが、昨日から腰が痛かったのが畑作業をしているうちに治まっていた。不思議。

隣りの家に20年ほど前にホームスティしていたアメリカ人男性が、夫人を伴って遊びに来ている。

かつて10代だった彼は、今では30半ばのナイスガイ。
彼は今ではモンタナでキッチン専門の家具職人だという。
一緒に来日した奥様は女優さんのようなブロンドの超美人。
庭先で愛犬ポコと戯れながら彼らとしばし遊ぶ。

いよいよ明日から新たな職場。
夜を含め、金曜までびっしりとスケジュールが入っている。

今日はフランチェスコ・タヴァロスの指揮でワーグナー初期の管弦楽曲。

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歌劇「妖精」、「恋愛禁制」、「リエンツィ」「さまよえるオランダ人」の
オペラの序曲に「ファウスト」序曲。

ASV原盤の国内盤CDでオケはフィルハーモニア管というもの。

曲をがっしり掴んだ巨匠の芸。ワーグナー離れしているメルヘンチックな「妖精」序曲などのような曲でも雄大にして美しく聴かせてくれる。

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