« 2012年4月 | トップページ | 2012年6月 »

2012年5月に作成された記事

2012年5月30日 (水)

5月のボエームの会は三酒そろい踏み

5月も最終の週、天気の不安定さは相変わらず。このまま梅雨を迎えるのだろうか。

2012052914100000 昨日静岡に出張したところ、午後から雷を伴う猛烈な雨となり会議中に瞬間的に停電となりはっとさせられた。

今週は月曜から酒席の連続。

月曜夜は、退職した職場先輩数人と自分より年下だが早期退職して新たな道を歩み始めた後輩を交えての会食。場所は沼津駅前イーラdeの魚河岸寿司。


Viewimg

このメンバーでの集まりはほぼ二年ぶり。

前回予定していた会は東日本大震災でお流れとなり、再度計画した日が計画停電とぶつかり再び流れていた。

退職したとはいえ今でもそれぞれの道で活躍している面々なので、日程の調整がつかずこの日まで延び延びとなっていた。

そして昨日夜は月の一度のお楽しみ、ボエームの会。

100x100_square_8103763_2  場所は三島市大宮町にあるいつもの小料理「はちまき」

http://www.shizuoka-navichi.net/shop/shop.shtml?s=3544

出張先の静岡から沼津を素通りして三島駅で下車したのが17時10分過ぎ。

開始予定の18時30分にはちょいと早いので、「はちまき」近くの三島市立図書館に立ち寄りいろいろと調べ物をしていた。

すると18時頃にメンバーから「少し早めに始める」というメール到着。

三島市立図書館から「はちまき」までは徒歩1分ほど。急ぎ図書館を出て店に入ると既に皆がそろっていた。

とりあえずの生麦酒にのどを潤し、前菜や季節の野菜の煮物、刺身盛り合わせの中の太刀魚の刺身に皆が注目しているうちに太刀魚の焼き物が出てきた。

2012052918290001 厚い白身と絶妙の焼き加減。さりげない料理にも食材のこだわりと料理人のセンスが光る。

量よりも質を求めるこの会のメンバーにとって、この一品一品のこだわりが嬉しい。

牛のタタキその他に続いて出てきたのが、今が旬の桜海老がびっしり詰まったかき揚げ。

2012052918410000

桜海老のしっとり感を残しながらのカリッとした揚げ方もお見事だ。

今宵のお酒は、地元伊豆の江川酒「韮山」から。

戦国時代の全国的に知られた酒として、後北条氏が上杉謙信や織田信長に贈り、豊臣秀吉が主催した醍醐の花見にも用意されたという伝説の銘酒「江川酒」を現代に蘇らせたこだわりのお酒。

http://proto.harisen.jp/mono/mono/sake-egawa.htm

2012052918190000

一本空けたところで、続いて北陸の銘酒「銀嶺 立山」吟醸。

さらに入手難な酒として有名な山口県旭酒造の「獺祭」純米大吟醸。

贅沢な晩です。

最後は「はちまき」のメニューにない品だが、知る人ぞ知る「はちまき」特製カレーやきそば。

2012052919200000 強烈な辛さの中に秘めた奥深い味わいが酒席の最後を〆るにふさわしい。

辛さにハーハーフーフーしながらも一同ほどよく酔い、楽しく語った一夜は過ぎていく。

外に出ると再び雨。

80704927_1 沼響のHPの聴き比べコラム「ブラームスの2番」に、ワルター・ダムロッシュの演奏の感想をアップしました。

http://www.numakyo.org/cgi-bin/bra2.cgi

| | コメント (0)

2012年5月27日 (日)

定演終わる

第28回定演が終わった。

Cteien28_2 前日の金曜の夜あたりから咳が出るようになり、帰宅した頃はかなり苦しい状態。

本番のステージ上で咳こんだりすると演奏どころではなくなるので、土曜の午前中に近くの耳鼻咽喉科に行ってきた。

一番でみてもらおうと診察開始時間より30分ほど早く行ったところ、病院の外にはすでに長い行列が・・・・。

結局13番目となり診察は11時近く。
とにかく咳止めの薬と胸に張る咳止めパッチを貼って午後からのゲネプロへ。

今回のステージ上には総勢67名。

2012052614590001

本番前日から本番にかけての皆の緊張感が次第に高まり一つの目標に向かって集約していく雰囲気が好きだ。

リハーサルを含め、仲間と一緒に音楽をすることができる喜びとブラームスの素晴らしい名曲を楽しむことができた。

これは大変幸福なこと。

来場してくれたお客様にも感謝。

演奏中は咳は治まっていたが終了レセプション直前にまた出始めた。
残念だが、演奏終了後の打ち上げは出ないことにした。

今回の定演は合宿も参加できず、美味しいところを2つも逃してしまった。

とにかく体調を整えるために今日の日曜は静かにしていた。

音楽評論家の吉田秀和氏死去。98歳。
Img_254020_36092885_1_2

今年1月の水戸室内管弦楽団の演奏会のドキュメントでの氏の存在感が強烈であっただけに寂しい。
http://harumochi.cocolog-nifty.com/horn/2012/05/post-42e9.html

久しぶりに中学の時に買った「世界の指揮者」を書架から取り出して読み返している。
2012052719430001_2中学生の自分には難しい内容だったが、今読み返してみると格調の高い説得力のある文章に自然に引き込まれていく自分。

| | コメント (0)

2012年5月25日 (金)

明日は本番、ようやくエンジン始動

曇り時々激しい雨。

明日は本番、昨日の仕事の余波でどうも音楽へのテンション上がらず。

Cteien28_2  今日の夕方から市内のホテルで県内の偉い来賓の方々を招いての総会に出席。

なんとか出番のブラームスの練習には間に合い、会場に入ると弦楽器の人数が少ない。
ほぼ出揃ったのが練習開始予定時刻の10分後だった。

最初は降り番の「ハフナー」だったので客席で観戦。

はなはだ集中力を欠く雑な演奏で愕然。響きも濁り気味。

ちょっとまずいなぁと思っているうちに、横島先生の指示で第3楽章からホルンとティンパニの位置が変えてみるとガラリの響きが変わった。

音楽に求心力が出てきてこれならば合格点だろうか。

2012052519140000
そして後半はブラームス。

本番前日で横島先生の指揮が横に流れる棒に変わった。
その変化に乗りきれず冒頭ホルンの二重奏を外すという失態。

とりわけきつかった今週の疲労が蓄積しているものの、吹いているうちに次第に音楽モードへ移行していく自分を自覚。
ホルンのオケ譜独特の読み替えもスムーズになってきた。

皆の雰囲気も次第に本番近しの気配。
スロスターターの沼響もようやくエンジン始動か。

ブラームスの後半には吹いていて楽しめる余裕が出てきた。

まさに人生の至福の瞬間。


| | コメント (0)

2012年5月24日 (木)

ニュー・シネマ・パラダイス

今日も晴れ、爽やかな風が流れる一日。

2012052016090000



庭では3月に美しい花を咲かせていた白梅がたくさんの実を付けている。

S_20120220_07110320120220_01

だが通路を挟んで植えてあった紅梅は実が一つしか付けていない。

花粉を媒介する虫たちは紅梅よりも白梅を好むのだろうか。

そのうち時期を見て梅干を作ろうと思う。


土曜日は沼響の定演本番だが、正直なところ日々の仕事に追われ精神的な余裕はいまひとつ。


今日も午前は組織トップを含む上層部へのヒアリング。当初上司の部門長も出席する予定が急遽出席できなくなり自分が矢面に立つことに。
午後は外部の委員会に出席、続いて夜も他の場所での会合で結局帰宅は11時近く。

とにかく長い一日だった。

デイーリアス、フィンジ、ゴーベールなど、最近軽い曲に偏るのは頭が重い曲を受け付けなくなっているのだろう。

マーラー、ブルックナーの類は久しく聴いていない。

今日はヴィンシャーマン率いるドイツ・バッハ・ソリテンによるテレマンのヴィオラ・ダモーレ協奏曲を聴いてみたがどうもしっくりいかない。

そこで「ニューシネマパラダイス」のサントラCD。

Peiga7_2 

映画音楽の巨匠、エンリコ・モリコーネの作品

やはり名曲です。心を癒される美しいメロディの数々。






| | コメント (0)

2012年5月23日 (水)

ディーリアスの「フロリダ組曲」

適度な湿度と気温で過ごしやすい一日。

2012052310240000

今日は仕事で沼津の海岸線沿いを南下。天気も良く駿河湾沿いの富士山が良く見えた。

この季節に似あうディーリアスの「フロリダ組曲」を聴く。

Spirit_of_england_2_2 英NINBUSから出ていた「Spirit of England 」Vol。2のCD4枚組中の一枚。

演奏はW.ボートン指揮のイギリス交響楽団というもの。
この世のものとは思えぬ美しい作品、フィンジのピアノとオーケストラのための「エクローグ」を知ったCDとして思い出深いアルバムだ。

このCDにはディーリアスのほか、ホルスト、エルガー、ブリテンなどのメジャーな英国作曲家の代表作のほかに、フランク・ブリッジやフィンジ、バントックらの作品を納めているまさにスピリツ・オブ・イングランド。

演奏はすべてボートンが振っているが、オケは「惑星」のみフィルハーモニア管、他はイギリス交響楽団(Einglish Symphony Orchestra)となっている。
このオケの実体はよくわからない。

演奏は曲によってばらつきがあるが、小品は概ね良い演奏だ。
この「フロリダ」組曲の演奏も、フロリダの大自然を描いた曲の美しさと雄大さを充分に表現し尽くして,曲の美しさを味わうには充分な演奏。

D3665 沼響のHPの聴き比べコラム、「ラインを聴く」にスイトナーの演奏の感想をアップしました。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/rhein.cgi

Youtubeは「フロリダ組曲」から河

| | コメント (1)

2012年5月21日 (月)

ミケランジェリのショパン

今朝は金環食。
日本の広い範囲で観測できる日食としては西暦1080年の平安時代以来だという。
東日本大震災の場所と規模も平安時代以来の規模だった。
自然界は1000年の大きなサイクルの中で回っているのだろうか。

いつもより多少早めに起きて、この日のために用意した昨日届いたばかりの太陽観測用オペラグラス片手で西の空を見上げる。

2012052023120000 時間は午前6時40分頃。天気はあいにくの曇り空。

雲を通して薄ぼんやりとした太陽が見えるものの、肉眼では輪郭がぼやけていていつもの太陽と変わらない。
試しに3倍率のオペラグラスを使ってみた。

すると太陽の右上が欠けているのがはっきり見える。

おぉ!これならば、と思い直しピークとなる7時30分直前に外へ出ると、空は分厚い雲で覆われ今にも雨が降りそうな空。

周囲が薄暗いのは日食の影響だろうか?

太陽がどこにあるかもわからない。これでは新兵器も役に立たない。
出勤の時間になり家を出ると、周囲は通勤通学の人たちが道行くいつもと変わらぬ月曜日の風景。

帰省していた娘が今ショパンのスケルツォ第2番をさらっている。

1194050693 CDを貸してというので2枚ほど渡してやった。

演奏はアルゲリッチとミケランジェリといういずれも超一級の大名演。

模範演奏とするには個性的すぎるかとも思ったが、やはり最初から一流の演奏を知るべきだろう。

猛女アルゲリッチの火を噴くような演奏とは対照的な怜悧なミケランジェリのショパン。
3308824

音の一粒一粒が宝石のように光り輝く稀有の演奏だ。

| | コメント (0)

2012年5月20日 (日)

フィッシャー=ディースカウのシューベルト

気温も上昇、時折の雨もあり庭の雑草が取っても取っても生えてくる。

これではきりがないので、まとまった量の土を入れることにした。

午前中、畑の隅に入れていただいたトラック一杯分の赤土を一輪車で庭まで運び、植木の合間の地面に入れる作業を開始。

一輪車で10杯分運んだところで汗だくになり息が上がってきた。

コンクリートの乾いた路上には、地上に出てしまったモグラが頓死している。
土を探しているうちに夜明けとなり力尽きたのにちがいない。

明日からの仕事に影響が出そうなので結局2時間ほどで切り上げることにした。

All_free シャワーを浴びノンアルコールビールをグイと飲み干す。
うまかった。

20世紀最大のバリトン歌手、フィッシャー=ディースカウ逝く。86歳。
http://www.asahi.com/showbiz/music/TKY201205180715.html

自分が最初にフィッシャー=ディースカウの歌を聴いたのは、フリッチャイ指揮ベルリンフィルによるベートーヴェンの第九だった。

フィッシャー=ディースカウ唯一の第九として有名な録音だが、甘いテノールのような声質に幾分失望したのを覚えている。

20010101_00000020010101_01

今日はフィッシャー=ディースカウの一人がシューベルトの460曲の歌曲を歌ったシューベルト歌曲大全集という前人未到の大偉業から歌曲集「美しき水車小屋の娘」を聴いた。

グラモフォンのLPで、伴奏はこの時既に引退していたのにもかかわらずこの大全集のために再び演奏することになったジェラルド・ムーア。

高音から低音までむらのない均一な声の質で正確無比に歌っていくフィッシャー=ディースカウの歌。

さらに言葉と音楽が見事に一体となりシューベルトの美しい世界が広がっていく。

今頃になってようやくフィッシャー=ディースカウの偉大さに圧倒されました

20010101_00000020010101_02_3 久しぶりに第九の第4楽章始めの部分も聴いてみた。

端正で整った歌唱の中に漂う風格。


第九のバリトンソロでこれ以上の歌唱は思い浮かばない。

| | コメント (0)

2012年5月19日 (土)

チェコフィルのフルート

今日は朝から沼津水産祭に行っていた。

2012051907350000 オープニングセレモニーは、小山町にある陸上自衛隊富士学校の音楽隊が出演。
ピシッとしたマーチの数々が朝の空気を引き締めていた。

会場には巨大なマンボウその他のさまざまな魚類の展示のかたわらで、
新鮮な魚介類の即売会。
市価よりもだいぶ安いこともあり毎年大層な賑わいだ。

釜上げシラスや磯物、シラスご飯などを贖い9時ごろには帰宅。

2012051915070001

午後は天気の良い日の日課で近くの牛臥山公園へ自転車を走らせる。

今日は風が強く島郷浜ではウィンドサーフィン、西の我入道浜ではカイトサーフィンを盛んにやっている。遠くでは大型ヨットの数々。

場所によってうまく住み分けているようだ。

今日はチェコフィルの演奏のフランス物。

イタリアの指揮者アレッサンドロ・ペドロッティによるラヴェルの「ダフニスとクロエ」第2組曲とドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」。

20010101_00000020010101_03

チェコ、スプラフォンのLPで聴く。

きっちりと大きく歌わせた見事な演奏。
聴いているうちにフルートソロのゾクっとするような官能的な響きにノックアウト状態になってきた。

いったいこれは誰?

同じ頃の1964年録音のフランスの指揮者セルジュ・ボドが同じチェコフィルを振った「牧神の午後の前奏曲」も聴いてみた。

20010101_00000020010101_04 こちらもスプラフォン原盤の日本コロンビアのLP.

冒頭のフルートソロは全く同じ音色とアーティキュレーション。

あまりの美しさにうっとり。

| | コメント (0)

2012年5月18日 (金)

ブノアのプーランク

昨日は夜の会合でオケの練習はやむなく欠席。
あとはとうとう本番前日の練習のみ。

Cteien28 しかも本番前日の午後から夕方にかけ、わが部署主催の県内お偉方を招いての大きな総会も入っている。(異動前に既に日程は決まっていた)。

今回の定演はいつになく本番まで精神的に余裕のない状態。
あぁ、どうしよう・・・・・・

帰宅は11時近くとなり、仕事を終え外に出たら雷鳴轟く土砂降りの雨。

そして今夜は沼津市民文化センター主催のクラシックディスクコンサートがあり、プッチーニのオペラを中心に解説。

準備の時間が少なかったので、知っている無難な内容だけの話にしておいた。

オペラの時は、地方都市とはいえコアなマニアが聴きに来るので迂闊なことはしゃべれない。(以前調子に乗って赤っ恥をかいたこと有り、)

オーディオセットの場所を変えたことにより、音が大幅に変わり今まで馴染んできた演奏が別物のように聞こえている。

今日はフランスのバリトン、ブノアが歌うプーランクとラヴェルの歌曲集を聴いていた。
20010101_00000020010101_01

伴奏はプーランクのスペシャリスト、ジョルジュ・プレートル指揮のパリ音楽院管のメンバーたち。

曲は、プーランクの初期の作品から村人の歌、黒人の狂詩曲作品1、動物詩集、仮面舞踏会。
60年半ばの録音だが音は非常に明快。

作品1の黒人の狂詩曲は、歌曲というよりも、意味不明の歌詞で声を楽器のように扱った器楽的な作品。
聴いているうちに芥川也寸志の初期の歌曲に、同じような趣の「パプア島の土蛮の歌」があったことを思い出した。
あちらも「ヤーヤー、アー、ウー」だけの意味不明の歌詞だった。

明るく、鼻から空に抜けたようなブノアの声は、愉快で楽天的なプーランクの作品にはふさわしい。プレートルの伴奏もお洒落でセンスの良いもの。
ADFディスク大賞受賞の名盤。

Youtubeはプーランクの「フランス組曲」

| | コメント (0)

2012年5月15日 (火)

フィリップ・ゴーベールのマドリガル

今日は朝から雨。こんな日に東京に出張。先月の東京の出張も雨だった。

Main 用件は午後だったので、お昼は国会議事堂近くの憲政記念館内のレストラン「霞ガーデン」。

http://r.tabelog.com/tokyo/A1308/A130801/13078648/dtlrvwlst/2890493/
評判のオムライスはさすがに美味だった。

時間調整に憲政記念館も見学。
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/kensei/kensei.htm
平日の雨ということで他には誰もいない。
入場無料がありがたい。

レプリカが多いいものの、坂本龍馬が裏書きした薩長同盟の書簡と船中八策から始まり、憲法の草案や2・26事件の号外、ビラなどがなかなか興味深い。

帰宅後は、マルセル・モイーズやジャン・フルネの師、フランスのフルート奏者にして作曲家、指揮者でもあったフィリップ・ゴーベールの作品集を聴いた。

NAXOSから出ているゴーベール、フルート作品全集第1巻。
http://ml.naxos.jp/album/8.557305

51g3nrsf6l__sl500_aa300_

フルートは、ボストン響の奏者だったフェンウイク・スミスにピアノはサリー・ピンカス。

作品よってはオーボエやヴァイオリン、チェロも加わるが全てボストン響の奏者たち。

演奏にばらつきはあるものの、これだけまとまった形でゴーベールの作品を聴けるのがありがたい。

最初の1曲、美しく可憐な「マドリガル」からして心を癒される。

| | コメント (0)

2012年5月14日 (月)

ブラームス、マゲローネのロマンス集

今週から来月にかけて息の抜けない日が続く。明日は出張、連続した夜の会合を挟んで土曜もお仕事。

音楽部屋の音盤収蔵能力がいよいよ限界。

土曜日の夜に一部のLPを移動し始めたところ、全体に波及しCD棚まで影響して収拾がつかなくなってしまった。

ダブリ買いのものと同じ音源でLPとCDの両方があるものを抽出、次に遠くからでも識別できるセットもののLPと併せて別の部屋に移す作業。

挙句の果てにオーディオ類の配置も移動の必要性に迫られる。

我ながらバカなことを始めたものだと反省しながら、結局すべての作業が終わったのが日曜夜。

これも気分転換のひとつだと思うことにしよう。

20010101_00000020010101_01

「ふうー」とため息をつき、場所が変わったアンプとレコードープレーヤーに電源を入れると、モノラルカーリッジ専用に使っているビクターのプレーヤーからブーンと盛大なハム音。前の場所ではこんなことはなかった。

もうひとつのトーレンスのプレーヤーは大丈夫なので、どうやらアースの具合が変わってしまったらしい。

対策は後回しとして昨晩はCDを聴いたが、CD,LPプレーヤーとプリアンプの置き場所が変わっただけで音は激変。

細部が非常に明瞭になったが多少バランスが高音寄りとなった。

前はペナペナの安物オーディオラック上だったが、今度はレコード棚の一部を空けての利用。数千枚のLPが重しとなっているびくともしない頑丈な一枚板上となったのが大きいようだ。

極性を合わせたりすればもう少し音は落ち着くだろう。

今日は土曜に途中まで聴いていたブラームスの歌曲集「マゲローネのロマンス集」。

中世の騎士物語を題材とした歌曲だが、アラビアンナイトにも似たひとつの物語。

http://www.ne.jp/asahi/bariton/eishi-kawamura/03_04lec/3magelone.html

聴いたのはフィッシャー・ディースカウのバリトンに、デムスのピアノ。ヘリオドールのLP2枚組。1957年の録音だがモノラル。

ルードウィッヒ・ティークの小説「美しきマゲローネ」によるフィッシャー・ディースカウ本人による朗読もちゃんと収録されている。再発されたCDではこの朗読は省略されてしまった。

フィッシャー・ディースカウによるこの曲の録音は8種類もあるらしい。

歌も見事だが落ち着いた語りの朗読が素晴らしい。デムスのピアノも伴奏の域を超えた雄弁なものだ。

| | コメント (0)

2012年5月13日 (日)

バルヒェットのバッハ

季節外れの寒気が上空に侵入しこのところ大気は不安定、夜になると気温が下がり、母の部屋は未だストーヴをしまうことができない。

今日は母の日。

特になにもしてやれないが夕食に清水町の小料理「よし多」に母を含む家族を引き連れ行ってきた。
http://ameblo.jp/unagiwasabi/entry-10947011575.html

メニューは刺身系から鰻まで(天然ウナギ!)実に多彩。

蕎麦屋がベースだが天麩羅系のものが旨い店。

2012051319360000_2 家内はまぐろ丼を頼み、自分は天麩羅そば、母は「湧水そば」娘はすき焼き定食、それぞれが満足の味。

昨日の午前中は三島のゆうゆうホールでオケの練習。
あれよあれよと言う間にもう仕上げの段階。

法事に行く母を送りながら練習会場へ急ぐ。

到着すると「ハフナー」の第一楽章が聞こえてきた。

残響の多いホールで、まるで別のオケと錯覚するほど豊かな響き。

2012051211290000

次のブラームスは全曲をざっと通したが、響きが良い分気持ち良く弾き(吹き)過ぎる傾向あり。

だが豊かな響きの中でブラームスの本当の魅力も垣間見れたのも事実。

あと2回でどれだけブラームスの真髄に迫ることができるのだろうか?

今日は、先日観た映画「わが母の記」の中で印象深い場面で流れていたバッハのヴァイオリン協奏曲を聴く。

A0085805_7534344

映画の中では第1番の第2楽章が使われていた。

今日の演奏は、バルヒェットのヴァイオリンにティレガント指揮南西ドイツ室内管弦楽団によるもの。
ステレオ初期のオイロディスク原盤の日本コロンビアから出たCD.

端正で明るいバッハ、几帳面なまでに真摯な姿勢でバッハの魅力を描き出していく名演だ。

Youtubeはバッハのヴァイオリン協奏曲第1番から第2楽章、ケネディのヴァイオリン

| | コメント (0)

2012年5月11日 (金)

沼津市立図書館文芸講座 「佐藤三武朗」先生

朝晩涼しく日中は汗ばむほど。一年でも過ごしやすい時期だろう。

GW明けの精神的に多少ハードな一週間がようやく終わる。

昨日はオケの練習、仕事を終えて会場は市民文化センター小ホール。
降り番「ハフナー」第2楽章。

しばし小ホール入り口で、降り番連数人で雑談・・・いずれも在籍20年以上の古参メンバー達。
2012051019580000

再来年に迫った第30回定演のことが話題になった。大曲をやるには最近若い進入団員が入らないので体力的にどうかなど・・・エトセトラ。

地方アマオケの常として慢性的な団員不足。
吹奏楽人口は多いはずなのだが、社会人になってまで続ける人は少数派。特にオケ経験者となるとなおさらだ。昨今のクラシック音楽離れも関係しているのだろうか。

さて練習のブラ2は第一、第二楽章が中心。四角四面な沼響の表現に横島先生からしきりにフレーズを感じてという言葉が飛ぶ。

沼響は既にブラームスは何度もやっているはずだが、まだブラームスの語法に慣れていない。第2番独特のヘミオラの感覚に弦と管の音楽の流れは全く合っていない。
明日の練習でどれだけ上向きになるだろうか?

そして今日の夜は市立図書館主催の文芸講座に顔を出す。

10111102thumb

今回は日大国際関係学部長である佐藤三武朗先生による「世界文学を通して見た日本文学の魅力」と題して第一回の今夜は、「ギリシャ文学と日本文学 ―『オイディプス王』を中心に」という内容。

多少の面識があるので始まる直前の会場の入り口でご挨拶。
明るく飄々とした先生から「今日はきわどい話が出ますよ」というちょっとユーモラスにな言葉。

内容は先生の豊かな海外経験から、ギリシャやイタリアの文化と日本の文化を比較して論じていくもの。時折入るウィットに富んだ言葉に会場はしばし和みながらの90分。

Bks11032707570009p1_2 終了後、図書館の応接室で30分ほど先生とお話することができた。

実は先生の著書「日本巨人伝 山田顕義」の中に、岩倉遣欧使節団に加わった立石斧次郎が裁判にかけられる場面が出てくる。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~howdytommy/

この立石斧次郎の終焉の地が戸田であったことを話すと先生は大変驚いておられた。

先生を見送り図書館を出ると外は激しい雨だった。

| | コメント (0)

2012年5月 9日 (水)

チェリスト 宮田大

曇り一時雨。

今日は組織No.2その他幹部を前に今年度の事業説明。

今の部署に来て一カ月余り。鋭い突っ込みにしばしの絶句。

我、いまだ木鶏たりえず。

http://www.geocities.jp/tsuzanweb/matsuo-25.htm

日曜にBS朝日で放送され録画しておいた音楽ドキュメント「小沢征爾さんと音楽で語った日~チェリスト 宮田大 25歳」を観た。

K_img_render1_2

3月に放送されたものの再放送だという。

http://www.bs-asahi.co.jp/ozawa_miyata/content.html

若手チェリスト宮田大は、海瀬京子さんが一位となった2005年日本音楽コンクールのチェロ部門での一位受賞者。

彼の存在は海瀬さんのお父様からコンクール直後の早いうちから伺っていた。

そのうち沼響と共演できたらいいなぁと思っているうちに、彼はロストロポーヴィッチ国際コンクールに優勝したり、出光音楽賞を受賞したりと、たちまちビッグになってしまった。

ドキュメンタリーは、今年1月の水戸室内管弦楽団での演奏会に出演する宮田大と指揮する小沢征爾とのリハーサルから本番までの音楽ドキュメンタリー。

普通にありがちなドキュメンタリーだが、ここ数年体調を崩し、通常の指揮活動がままならない小沢征爾が若い宮田に音楽の真髄を教え込もうとする気迫と熱意の凄さ、そして二日目の小沢征爾が本番の指揮台に立つことができなかったコンサートの雰囲気を捉えたことで、尋常でない内容となっていた。

小沢征爾のまさに身を削るようなリハーサルに、十分に受け取ることができずに苦悩する育ちの良い宮田。もう体力の限界を超えている状態にもかかわらず懸命のリハーサルをつける小沢の姿には鬼気迫るものがあった。心配する周囲の人たち。

リハーサルの無理がたたり初日の19日のコンサートは無事に終えたものの、翌20日の本番の指揮台にとうとう小沢征爾は立つことができなかった。

奇しくもその20日のコンサートがこの番組のクライマックスとなった。

会場に集まった聴衆に対して係員が、小沢征爾が指揮できなくなったことを告げると、会場内からは怒号が沸きおこり、さらなる説明を求める声で収拾がつかなくなってしまった。

その時、客席にいた水戸芸術会館の館長である音楽評論家の大御所吉田秀和さん(98歳!)が立ち上がり、静かに聴衆に向かって話し始めた。

その日の小沢征爾の体調、水戸室内管のメンバーの演奏会にかける熱意、そして「退席されるのも仕方がない、それでも聞こうと思われる方はぜひ残って聞いていただきたい」

との言葉に、ぴたりと騒ぎの収まった会場からは静かな拍手が沸きあがる。

凄い場面だった。

控え室では指揮者なしで演奏することになった宮田大の姿も映されていた。

さぞや大きなプレッシャーだったろう。

そして本番、曲はハイドンのチェロ協奏曲。

指揮台の位置で小沢の熱意を受け止めながら懸命に自分の音楽を奏でる宮田大、それを支える水戸室内管の人たち、ヴァイオリンの潮田益子や安芸晶子らいわば小沢征爾の若い頃からの同窓生たちの真剣な表情も印象深かった。

沼響のHPの聴き比べコラム「ブラームスの2番を聴く」に録音史をアップしました。

http://www.numakyo.org/cgi-bin/bra2.cgi

Youtubeは宮田大の録音風景

| | コメント (0)

2012年5月 7日 (月)

ペンデレツキの「カルミナ・ブラーナ」

大型連休も終わり新たな週の始まり。昨日の突風は東関東で竜巻となり大きな被害を与えていた。
今日は天気も良く適度に涼しいので自転車出勤。3月までの職場に比べ多少距離は伸びたものの、全て平坦な道なので15分ほどで到着。これからしばらく自転車通勤としよう。

出勤後朝一番で連休中のトラブル報告有り。主たる部分は既に対応済み。

20世紀の作曲家ペンデレツキ指揮する「カルミナブラーナ」。
Pendecarmina

オケはポーランドのクラクフのフィルハーモニーと合唱団というもの。ArtsレーベルのCD.歌手はポーランドの歌手だろう。いずれも知らぬ人ばかり。

初めて聞いた時の予想では、荒削りで野生的な演奏を期待していたのだが、実際は冒頭からして柔らかな響きで生温いだけのダルな演奏との印象だったもの。

数年を経て聴いてみると、不可思議なテンポ変化のあるロマンティックな演奏だった。聞きなれない音が突然現れたりするサプライズにも事欠かない。

いわゆる普通聴く「カルミナ」とは全く異なるユニークなアプローチ。
合唱も良いしこれはある種の見識だと思う。

51rwzzkij0l__sl500_aa300_ 沼響のHPの聴き比べコラム「ベートーヴェンの7番を聴く」にヴァン・ベイヌムの演奏の感想をアップしました。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/beet7.cgi

Youtubeはコンセルトヘボウ管を振るベイヌム

| | コメント (0)

2012年5月 6日 (日)

アルヘンタのラヴェル

なんとなく名残惜しい連休最終日。

床屋に行った後に整体に行ってきた。
コチコチに固まった体を押したり曲げたりの2時間の苦行。
背筋と腹筋の弱体化と運動不足を指摘される。

おかげで腰痛も治まり体も軽くなった。

午後には畑でサヤエンドウの収穫やら枯れたイチジクの木を切ったりしていると遠くで雷の音が聞こえてきた。

みるみるうちに空が暗くなり突然の強風と横殴りの大雨。
雨が直角でなくほとんど水平に振っている。
呆然としているうちに突然降り止んで青い空。

なんだこれは?
一時間後にまた強い雨。

今日はスペインの名指揮者アルヘンタのラヴェル。
20010101_00000020010101_02

曲は「マ・メールロア」組曲、道化師の朝の歌、
亡き王女のためのパヴァーヌ、スペイン狂詩曲というもの。

原盤は仏Le Club Francois du Disque でLPからの板起こしのCDが出ている。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2543598

オリジナルのLPは非常に高価、
http://tenant.depart.livedoor.com/t/baerenplatte/item5438908.html
手持ちはオメガレーベルのLPだが音は非常に良い。

オケはパリのプロオケのメンバーを集めたセント・ソリ管弦楽団。

セントソリ(100人のソリスト)という名前がケッサクだが、各曲のソロはその名に恥じない名技を聴かせてくれる。

パヴァーヌのヴィヴラートいっぱのホルンソロは、あのクリュイタンスの名演で吹いていたルシアン・テーヴェでなかろうか。

ラフになりがちなフランスのオケをぴしっと引き締めたアルヘンタの指揮は見事なもの。

| | コメント (0)

2012年5月 5日 (土)

原田眞人監督、映画「わが母の記」

今日は立夏、暦の上では今日から夏だという。

井上靖原作の映画「わが母の記」を家内と観てきた。
http://www.wagahaha.jp/

Main_2 場所は三島ジョイランドで9時5分上映開始。
ジョイランド内のゲームコーナーやパチンコは朝から大層な賑わいだが、映画館の中は年配の人たちが10数名ほど。

地元を題材とした映画なのにこの入りは寂しい。
真面目で地味な作品は今の時流に合わないのだろうか。


深いテーマと昭和30年代後半から40年代までの懐かしい雰囲気。
深い後味の残る久しぶりに良い映画をじっくり見たという実感。

そしてロケ地はどこかで見たような場所ばかり。天城の場面は沼響の合宿の定宿、白雲楼手前の狩野川源流部。
最後のクライマックス場面は、天気の良い休日によく行く家の近くの牛臥海岸だ。

原作者の井上靖と原田監督は高校の大先輩。
身近な方々がこの映画に関係しているので親しみも感じました。

役所広司、樹木希林の演技も良いけれど、井上靖の妻役の赤間麻里子さんが、実際の井上靖の奥様のふみさんにそっくりなのには驚いた。
彼女にとってこの作品が本格的なデビューだという。

役作りにあたって相当研究したのに違いない。

2012050511590000

映画を観た帰りに、家内とロケで使われた牛臥海岸に行き、しばし余韻に浸りました。

帰宅後聴いたのはシューベルトの「ロザムンデ」全曲。

20010101_00000020010101_01_2 ディーン・ディクソン指揮ウィーン国立歌劇場管弦楽団に合唱団、ソプラノソロはレッスル・マイダンのウエストミンスターのモノラルLP.

ウィーン風の柔らかな雰囲気とディクソンの引き締まった指揮の非常な名演。

針を下したところ、聴きなれた「ロザムンデ」序曲とは異なる曲が鳴り響いたのには驚いた。

この曲の序曲は通常、劇付随音楽「魔法の竪琴」のハ長調の序曲が転用され、単独で演奏されるほどの名曲であることもあり演奏会や録音ではこの曲が「ロザムンデ」序曲として演奏されている。

ところが、ディクソンが録音したのは、後にシューベルトが「ロザムンデ」序曲として作曲したニ長調の序曲の方らしい。

らしいというのは、「ロザムンデ」の初演には序曲が間に合わず、歌劇「アルフォンソとエストレッラ」序曲が転用されている事実もあるからで、ひょっとするとディクソンが演奏しているは、こちらかもしれない。

いずれにせよシューベルトの気まぐれが後のリスナーにとって混乱を招いている。
後でシューベルトの序曲集を聴いて確かめみよう。

Youtubeは「ロザムンデ」間奏曲、アバドの指揮

| | コメント (0)

2012年5月 4日 (金)

クルト・トーマスのバッハのカンタータ

  連休後半二日めは良く晴れた。
この4日間はハードな5月後半に備えて英気を養うつもりでとくに出かけず、愛犬ポコの犬小屋を組み立てたり、夕方は近くの牛臥海岸を散策したりして過ごしていた。
S_523149_209340202518708_1000032819

旧御用邸近くの海岸には関東圏のナンバーをつけた車の傍らで少なからずの家族連れがバーベキューを楽しんでいた。

数日前からパソコンの調子がおかしい。突然フリーズして電源が落ちてしまう。
これは先代のパソコンの末期症状に酷似している。あの時も5月だった。
なにやら悪い予感。MSIのCR500という格安機だが、それそろ寿命なのだろうか?
http://www.msi-computer.co.jp/PC/C/CR500/

先月のN響の定演を聴きに行った日、開演までの時間調整で渋谷レコファンに立ち寄った。実に久しぶり。入り口付近のLP100円均一コーナーで10枚以上購入すると50円セールをやっていた。

20010101_00000020010101_05_2 このコーナーのクラシックLPは、カラヤンやイ・ムジチ、出版社が企画したホームコンサート物や70年代廉価盤の最終処分場の趣だが時々面白いものが入っていたりする。

パタパタとなにげなくLPをめくっていくうちに目に付いたのが、ハスキルが弾くモーツァルトのピアノ協奏曲第9番、第19番のIPG原盤のテイチク盤。

伴奏はシューリヒト指揮の南西ドイツ放送響のライヴ。これはLP発20010101_00000020010101_10 売時に買い逃していたもの。
CDでこの演奏は所蔵済みのような気がしたものの、50円ならばダブっても良いだろうと勝手に思い込んで購入を決めた。
だが50円で買うには10枚以上買わなければならないという当然の現実にも直面。

数合わせのために再びパタパタとえさ箱のLPをめくって取り出した残りの9枚は、
・ディーリアスの劇付随音楽「ハッサン」全曲、バーノン・ハンドリー指揮ボーンマスシンフォニエッタの東芝EMI盤。
・ ブッシュ弦楽四重奏団によるベートーヴェンの第15番の弦楽四重奏曲、東芝GR盤
20010101_00000020010101_04 ・ メシアンの「みどり子に注ぐ20のまなざし」第1集をベロフのピアノ、東芝EMI盤
・ ギレリス&アマデウス弦楽四重奏団のメンバーによるブラームスのピアノ四重奏曲第1番、日本グラモフォン盤

・ クルト・トーマス指揮ライプチヒ聖トーマス教会合唱団によるバッハのカンタータ第123番その他のカンターテ原盤による日本コロンビア盤
・ ブルックナーとヴェルデイの「テ・デウム」を、ハイティンクとケーゲルの指揮の日本フォノグラム盤
・ スヴェトラーノフの指揮でグラズノフの交響曲第8番、日本ビクター盤
ここでスヴェトラーノフは珍しくもモスクワ放送響を振っている。
・ コンドラシン指揮によるラフマニノフの「鐘」全曲を同じく日本ビクター盤。

20010101_00000020010101_12 アルゼンチンの熱血野郎カルロス・パイタ指揮するワーグナー前奏曲集、70年代初めのキングレコードからのレギュラー盤。
これは国内盤LPで出ていたとは思っていなかったもの。しかもDECCAのフェイズ4録音だとは初耳。
後にLODIAから同じ内容のCDが出ていて、CDでは架蔵済を承知の上で購入。

ついでに他のコーナーを覗いて、モンテヴェルディの「ヴェスペレ」をルルー指揮のフランス国立放送局のメンバーによるコンサートホール盤2枚組380円。
以上11点を千円札でおつりのくる値段。

今日はこの中からトーマス指揮のカンタータを聴いた。
20010101_00000020010101_01_2

最初の温かなオーボエソロはヴィンシャーマン。続く合唱も深いバッハへの愛情に支えられた感動的な演奏だ。

| | コメント (0)

2012年5月 3日 (木)

箏奏者、日吉君との再会

連休後半初日は昨日からの雨。連休の前半がタイトなスケジュールだったので今日は何もしない日と決めていた。雨だし・・・

486265147x ちょっと疲れ気味の体を休めながら昼間は「中島三郎助伝」などを読んでいた。http://d.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/20080516

夕方に娘達がお世話になっていたピアノの先生に声をかけられて、若手の箏奏者の日吉章吾さんに会う。
http://www.masumi.co.jp/350/archives/001248.html

彼に会ったのは6年ぶりくらいで、当時の彼は芸大付属高の高校生だった。
彼は小学生の時にコンクールで全国優勝するほどの逸材。
芸大卒業時に安宅賞も受賞している。

家内と現在高校の筝曲部に入っている下の娘を連れて2時間ほど歓談。
幾分シャイで柔らかな物腰は高校時代から変わらない。

縦書きの箏の譜面を見て娘となにやら話をしているが、筝曲の楽譜はさっぱりわからない。

20120503194500002012050319220001  楽しい時間を過ごした後は、帰りに家内と娘を連れ、清水町のスペイン料理店「スペイン・イ・コルネ」で食事。

この店は、昼間はカフェ・ガウディとしてお洒落なカフェに変身する。
家内と結婚する前からある老舗洋風居酒屋だ。

音楽は、20世紀ポーランドの作曲家、パヌフニクの自作自演から、交響曲第1番、第3番。
Minminhinabonimg600x4731332411033qx

フランスEMIのLPで、木の棒が中袋に着いている豪華なLP。
オケはモンテカルロ歌劇場管。

いずれも小さな交響曲だがファンファーレで始まる第3番は祭典交響曲とも言われていたN響が定演で取り上げたこともある。

数年前のグランシップでおこなわれたアマチュアオケの祭典「音楽の広場」でもこのファンファーレが取り上げられていた。

20世紀の音楽とは言え親しみやすい2作品。
沼響のHPの聴き比べコラム「ブラームスの2番を聴く」の第2回目をアップしました。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/bra2.cgi

| | コメント (0)

2012年5月 1日 (火)

本日の練習 本番まであと一カ月

曇り時々雨、連休中抜け出勤日。今日から5月、クールビズとはいえ多少朝は肌寒い。

昨日はさしたる渋滞もなく、談合坂SAでの軽い昼食を含め所要時間3時間ほどで帰宅は1時過ぎ。そして夜はオケの練習。
帰宅後しばらくゴロリと横になり、6時の集合時間に合わせて練習場所の文化センター大ホールへ。

2012043018420000
休日特別練習ということで午後から始まり、弦楽器の分奏やら自分が降り番の「ハフナー」を経て夜の部はブラームス。
連休は良い天気に恵まれていたが、この頃からポツリポツリと雨が降り始めた。

ブラ2は第4楽章から始め第3、1,2楽章の順。

2012043018350002 出番のない第3楽章は客席で聴いていたが音程のふらつきが非常に気になった。
しかも完成度の低い細かに動くプレスト部分では、指揮とは関係なくテンポがガクガクと落ちていく。

本番まであと一ヶ月だがスロースターターの沼響未だ始動せず。

A 沼響のHPの聴き比べコラムに「ブラームスの2番を聴く」を新連載。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/bra2.cgi外部リンク

| | コメント (0)

« 2012年4月 | トップページ | 2012年6月 »