ミケランジェリのショパン
今朝は金環食。
日本の広い範囲で観測できる日食としては西暦1080年の平安時代以来だという。
東日本大震災の場所と規模も平安時代以来の規模だった。
自然界は1000年の大きなサイクルの中で回っているのだろうか。
いつもより多少早めに起きて、この日のために用意した昨日届いたばかりの太陽観測用オペラグラス片手で西の空を見上げる。
時間は午前6時40分頃。天気はあいにくの曇り空。
雲を通して薄ぼんやりとした太陽が見えるものの、肉眼では輪郭がぼやけていていつもの太陽と変わらない。
試しに3倍率のオペラグラスを使ってみた。
すると太陽の右上が欠けているのがはっきり見える。
おぉ!これならば、と思い直しピークとなる7時30分直前に外へ出ると、空は分厚い雲で覆われ今にも雨が降りそうな空。
周囲が薄暗いのは日食の影響だろうか?
太陽がどこにあるかもわからない。これでは新兵器も役に立たない。
出勤の時間になり家を出ると、周囲は通勤通学の人たちが道行くいつもと変わらぬ月曜日の風景。
帰省していた娘が今ショパンのスケルツォ第2番をさらっている。 CDを貸してというので2枚ほど渡してやった。
演奏はアルゲリッチとミケランジェリといういずれも超一級の大名演。
模範演奏とするには個性的すぎるかとも思ったが、やはり最初から一流の演奏を知るべきだろう。
猛女アルゲリッチの火を噴くような演奏とは対照的な怜悧なミケランジェリのショパン。
音の一粒一粒が宝石のように光り輝く稀有の演奏だ。
| 固定リンク
「音盤視聴記録」カテゴリの記事
- 定演が終わってシベリウスロス、ザンデルリンクのシベリウスのことなど(2025.05.24)
- レオンハルト/バッハのメヌエット~バロック・チェンバロ・リサイタル(2025.05.17)
- モントゥーのストラヴィンスキー、火の鳥のことなど(2025.05.14)
- ハンス・シュヴィーガーのプロコフィエフとバラキレフ(2025.04.29)
- 浦川宜也校訂のバッハ、ヴァイオリン協奏曲全集(2025.04.23)
コメント