原田眞人監督、映画「わが母の記」
今日は立夏、暦の上では今日から夏だという。
井上靖原作の映画「わが母の記」を家内と観てきた。
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場所は三島ジョイランドで9時5分上映開始。
ジョイランド内のゲームコーナーやパチンコは朝から大層な賑わいだが、映画館の中は年配の人たちが10数名ほど。
地元を題材とした映画なのにこの入りは寂しい。
真面目で地味な作品は今の時流に合わないのだろうか。
深いテーマと昭和30年代後半から40年代までの懐かしい雰囲気。
深い後味の残る久しぶりに良い映画をじっくり見たという実感。
そしてロケ地はどこかで見たような場所ばかり。天城の場面は沼響の合宿の定宿、白雲楼手前の狩野川源流部。
最後のクライマックス場面は、天気の良い休日によく行く家の近くの牛臥海岸だ。
原作者の井上靖と原田監督は高校の大先輩。
身近な方々がこの映画に関係しているので親しみも感じました。
役所広司、樹木希林の演技も良いけれど、井上靖の妻役の赤間麻里子さんが、実際の井上靖の奥様のふみさんにそっくりなのには驚いた。
彼女にとってこの作品が本格的なデビューだという。
役作りにあたって相当研究したのに違いない。
映画を観た帰りに、家内とロケで使われた牛臥海岸に行き、しばし余韻に浸りました。
帰宅後聴いたのはシューベルトの「ロザムンデ」全曲。
ディーン・ディクソン指揮ウィーン国立歌劇場管弦楽団に合唱団、ソプラノソロはレッスル・マイダンのウエストミンスターのモノラルLP.
ウィーン風の柔らかな雰囲気とディクソンの引き締まった指揮の非常な名演。
針を下したところ、聴きなれた「ロザムンデ」序曲とは異なる曲が鳴り響いたのには驚いた。
この曲の序曲は通常、劇付随音楽「魔法の竪琴」のハ長調の序曲が転用され、単独で演奏されるほどの名曲であることもあり演奏会や録音ではこの曲が「ロザムンデ」序曲として演奏されている。
ところが、ディクソンが録音したのは、後にシューベルトが「ロザムンデ」序曲として作曲したニ長調の序曲の方らしい。
らしいというのは、「ロザムンデ」の初演には序曲が間に合わず、歌劇「アルフォンソとエストレッラ」序曲が転用されている事実もあるからで、ひょっとするとディクソンが演奏しているは、こちらかもしれない。
いずれにせよシューベルトの気まぐれが後のリスナーにとって混乱を招いている。
後でシューベルトの序曲集を聴いて確かめみよう。
Youtubeは「ロザムンデ」間奏曲、アバドの指揮
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