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2012年6月に作成された記事

2012年6月30日 (土)

カラヤンのチャイコフスキー

6月最終日、今年最高の気温でもう夏の到来。

このところノートパソコンが異常加熱し、下に凍った保冷剤を敷いても15分ほどでホッカイロ状態。
そこでパソコン用の冷却台を買ってきた。
http://www2.elecom.co.jp/accessory/cooling-sheet/sx-cl10/index.asp外部リンク

大きめのファンが付いていてUSBで駆動。使ってみると多少は効果があるようだ。触れないほどの熱さは和らいだ。

2012063015090000 休みの今日、物置の中の古い物を片付けていたらかなり年代物もマンドリンが出てきた。
どうやら昭和の初めに大伯父が使っていたものらしい。

弦は残っているが胴体は割れている。そのまま捨てようかと思ったが中のラベルを見るとSUZUKI VIOLIN KOJOとローマ字で鈴木政吉の署名。

日本製バイオリンの大手、鈴木バイオリンの初期の製品だった。
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80年以上前の年代物、しばらくとっておこう。

これだから物が増える一方だ。

今日はカラヤンのチャイコフスキー。

次のファミリーコンサートの曲目でもある「くるみ割り人形」組曲を聴いた。ベルリンフィルとの最初の録音でカップリングは「弦楽セレナーデ」。
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独逸プレスのグラモフォンのLP。

シンフォニックで華麗な名演、弦セレのピアニシモの美しさなど、やはりうまいものだ。

S_img 沼響のHPの聴き比べコラム「ブラームスの2番を聴く」にメンゲルベルクの演奏の感想をアップしました。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/bra2.cgi外部リンク

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2012年6月29日 (金)

本日の練習、モルダウその他

このところ酒席が続き、水曜の晩は市内ホテルで行われた仕事関係の懇親会。

周囲が偉い方ばかりで気苦労多し。

今日は定時退社し月に一度のかかりつけの病院に行き血液検査その他。4月以降の暴飲暴食がてきめんに結果に出て反省しきり。

そし昨日はオケの練習日、場所は市民文化センター小ホール。先週は仕事で休み二週間ぶりの参加。

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0月のファミリーコンサートのための練習前半は「カルメン」「白鳥の湖」、ハンガリー舞曲などの小曲をざっと通し、後半は「モルダウ」の中間部が中心。

ホルンパートは未だパート割りが決まっていないので練習場に到着した上から順に座って吹いている。今回自分は3番ホルン。

2012062819390000 中間部の夜の場面のピアニシモの部分で高音がいきなり出てくるので二週間ぶりの練習としては厳しいところ。

初めてホルンと出会ってから数十年、このままいつまでオケで吹けるのかと思うと一回一回の練習が非常に貴重な時間に思えてくる。

帰宅後は、チェコフィル育ての親ヴァーツラフ・ターリッヒ指揮する「わが祖国」全曲から、「モルダウとタボール、ブラニークの3曲を聴く。何種かある録音のうち最後の1954年録音。

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終結の2曲に向かって大きくクライマックスを築き上げる名演、有名な「モルダウ」はサラリと流している。

Youtubeはアーノンクールのモルダウ

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2012年6月27日 (水)

6月のボエームの会は・・・

今日も新緑の季節並みの爽やかな天気。
西武沼津店閉鎖の報が朝のNHK全国ニュースで突然流れた。 http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD270F1_X20C12A6TJ1000/

沼津駅前にあるいわば沼津の顔でもあっただけに朝から愕然。

西部沼津店は昭和32年に開店し、昭和の時代には沼津のみならず県東部の高級志向の買い物客を集める沼津の象徴的な存在だった。
幼い頃、西武の屋上から沼津駅の構内に発着していた御殿場線のSLを飽きもせず見入っていたのを今でも思い出す。

昨日は静岡市の清水地区へ出張。
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エスパルス・ドリームプラザ内で昼食の後、施設内の「寿司ミュージーアム」に入り時間調整。入場料300円。
一階の食堂街や土産物屋付近は、観光バスが到着しかなりの賑わいだがミュージーアム内の中は自分ひとりだけ。

2012062612270000_2 いわゆる江戸前の握り寿司の発祥は意外と新しく、1820年代に屋台で手軽に摘むスナック感覚のおやつのようなものから広まったようだ。

展示は寿司の発祥から種類、握り寿司の歴史やらをパネルや模型により詳細に説明している。江戸期から昭和の初め頃までの町の雰囲気を、狭いスペースの中で効率的に再現しているもの面白い。

会場内の江戸末期の握り寿司を再現した屋台上に並ぶ特大ボタモチのような握り寿司の大きさには驚いた。この大きさでは2個も食べれば満腹だろう。

50x50_square_8103763_2  仕事を終え電車に乗り沼津を通過し三島で下車し、そのまま定例ボエームの会に参加。
場所はいつもの小料理はちまき

本日はメンバーの誕生日に加え、もうひとりの旧財閥系企業執行役員就任というダブルお祝いに自分は「竹鶴」純米原酒を持参。

本当は一升瓶にしたかったのだが、出張時に大きな酒瓶を持ち歩くわけにはいかず、ビジネスバッグに入る720ml瓶にしておいた。

2012062618270001 2012062618580000 今回の料理は高級魚イサキのしゃぶしゃぶで始まる。

淡白ようでいて濃厚な味が後から押し寄せてくる深い味わいに一同思わず無言。

新鮮な鰹の刺身や冷静茶碗蒸し、霜降り牛のたたきなど、次々と出てくる料理は素材の新鮮さと料理人の腕の確かさで一同の頬も緩みがち。

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お酒は現在人気上昇中の藤枝の地酒「喜久酔」本醸造のすっきり爽やかな後に、持参のアルコール度の高い竹鶴純米原酒をオンザロックでいただく。

2012062618450001 合間に「はちまき」からルイ・ジャド社のブルゴーニュ「白ワイン」の差し入れも有り自然に会は盛り上がってまいりました。

後半に出てきた鯵のバッテラ鮨も絶品。思わず昼間見学した「寿司ミュージーアム」の中身が頭に浮かぶ。

最後は再びイサキ、兜の入った澄まし汁で〆という完璧なコースでした。
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これだけのものを食べて呑んでもリーズナブルなお値段なのがこのお店の魅力。

4人で空けたのはワイン1本に日本酒2本。最初にビールも飲んでいるのでちょいと呑みすぎました。

帰宅後朝までの記憶はほとんどなし。

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2012年6月25日 (月)

テレマンのターフェルムジーク

沖縄は梅雨が明けたがこちらは曇天昨夜から肌寒いほど。湿度はさほど高くなく、朝から涼しい過ごしやすい一日となった。

台風の影響は意外と大きく、海からの強風の塩害のためにご近所の農家ではハウス栽培以外はほとんど全滅状態だという。これから野菜が値上がりするのではなかろうか。
少しずつ多くの種類を作っている我がノウテンキ自家栽培畑の作物たちも、塩害のためにあえなく葉が黒く変色。

昨晩は市内の老舗料亭でお寺の役員会。

20数名の役員さんはほぼ自分の親父と同世代で今まで自分が最年少役員だったが、今回自分よりも年下の役員が初めて加わった。

お寺側も大学を卒業したばかりの副住職が入り、世代交代は着実に進む。
役員会の後は懇親会。話題は自然と先週来襲した台風と、ご老体が多いために病気の話ばかり。

今日はテレマンのターフェルムジーク集からドイツテレフンケンのLP2枚組。
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2本のホルンや、フルート、オーボエのための協奏曲を集めたもの。

現在のような古楽器演奏のスタイルが確立する以前の録音で、リコーダーのブリュッヘンやチェンバロのレオンハルトたち超一流メンバーによるテレマンの作品集。

きっちりスクエアでいて遊び心も漂う、本物は時代の流れとは関係なく万人に大きな感銘を与える、という見本のような演奏だ。

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ふと外を見ると窓の外には黄色いバラが咲いている。

Markevitchit012aemi4cd_4 そしてもう一枚はバッハの「音楽の捧げもの」を大指揮者マルケヴィッチの編曲と指揮で聴く。

オケはフランス国立放送局のメンバーによる、フランスEMIから出ていた4枚組CDから。

50年代の古いモノラル録音だが演奏は驚くほど現代的。こちらも時代を超越した名演だ。

Youtubeはブリュッヘンの笛でテレマンの幻想曲

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2012年6月23日 (土)

クリュイタンスのドビュッシー 「映像」

台風4号の置き土産、家の近くの牛臥山公園沖に座礁していた5000トンの船は、今朝早くからの作業で無事救出。

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木曜の夜2隻のタグボートで牽引したもののビクともせず、今朝3隻に増やしての作業となったもの。
関係者の話では木曜の作業でほぼ目算はたっていたとのこと。

とにかく重油の流出などがなくて良かった。

今日は台風で無残に垂れ下がった家の雨樋を大工さんが来るまで応急修理をしようとしていたのだが、朝早くに旧知の大工さんが来てくれ、さっさと直してくれていった。

足場を組んでから撤収までおよそ3時間。さすがプロ。
自分ならば一日仕事で、できたかどうかといったところ。

夕方に小雨がぱらついた。

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今日はベルギーの名指揮者アンドレ・クリュイタンスのドビュッシーから管弦楽のための「映像」を国内盤のLPで聴く。オケはパリ音楽院管。

ラヴェルの作品は管弦楽曲のほぼ全てをフランス国立放送管とパリ音楽院管で、2度にわたって録音しているクリュイタンスだが、ドビュッシーは非常に少ない。
ステレオ録音ではこの「映像」を含め「遊戯」と「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」があるだけだ。

このLPを購入したのは30年以上前の大学時代、狭いアパートの一室で安物のモジュラーステレオで音量を絞りひっそりと聴いていたことを思い出す。

再生環境が劇的に変わった今、同じLPを聴くと聞こえてくる音の情報量は格段に違っているとはいえ、最初に聴いた印象とはさほど変わっていない。

ある種ヒヤリとした冷たさのようなものさえ漂う音を極度に磨き抜いた世界。
青白き炎が静かにゆらめくような怜悧な抒情が漂う演奏だ。

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今日はオーディオの調子がよく非常に快調に鳴っているので、もう一枚はデンオンの45回転LPから、ノイマン指揮チェコフィルによるスメタナの「モルダウ」と「ターボル」の2曲。

オーディオファイル向けの盤とはいえ録音データの記載がないのが不可解だが、おそらく1975年のノイマンがチェコフィルを振った最初の「わが祖国」全曲盤だろうと思う。

お国ものとはいえ、無駄のない引き締まった純音楽的な名演だ。
力のあるパンチの効いたオケの音も聴きもの。

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2012年6月22日 (金)

アンセルメの「シェエラザード」

曇り時々雨。台風5号崩れの熱帯低気圧の影響で明け方にまで強風。
昨日も雨、静岡へ出張し午前と午後に一つずつ関係外部団体の総会出席。

旧知の大工さんに屋根と雨樋の修理をお願いしたところ、台風4号被害を受けた家は以外に多く、今は順番待ち。
この週末に自力でとりあえず応急修理をしておこうと思う。

このところロシアものばかり聴いている。ラフマニノフ、グラズノフと時代を遡り、今日はグラズノフの師匠リムスキー・コルサコフの有名曲、交響組曲「シェエラザード」を聴いた。

この曲の終曲は「バグダッドの祭り。海。船は青銅の騎士のある岩で難破」

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近くの牛臥山公園の海上に、台風4号のために5,000㌧近い船が座礁している。全国ニュースにもなっていた。
昨晩の満潮時にタグボート2台を持ってきて、離礁を試みたもののうまくいかなかったという。

演奏は、アンセルメ指揮のパリ音楽院管による1954年ステレオ初期の録音で、デッカ原盤の国内盤LP.

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主兵のスイス・ロマンド管の再録音に比べて解釈が端正でストレートなのが特徴。

オケの力量はこちらが上で、カラフルな音色と管楽器などの自発的なソロの見事さで聴かせる演奏。録音も見事なステレオだ。

カップリングはスイス・ロマンド管による「ダフニスとクロエ」第2組曲。
こちらは全曲録音の5年前の1960年合唱なしの別録音。

次にハイティンク指揮ロンドンフィルの演奏を聴いてみた。

20010101_00000020010101_03 こちらはオランダフィリップスのLP.1972年録音。

この演奏を初めて聴いたのはFM放送で、高校生の時。


第4楽章のトランペットの猛烈なタンギングに痺れ、オケを思い切り鳴らした迫力充分の演奏という印象が残っていたが、今聴いてみると粗野な迫力は感じられず、どちらかといえば穏健でいて渋い演奏だった。

音は非常に良い。
http://tenant.depart.livedoor.com/t/baerenplatte/item5199921.html

Youtubeはオーマンディ指揮の「シェエラザード」

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2012年6月20日 (水)

グラズノフの交響曲第8番

昨晩上陸した台風は列島を縦断。
S_20120522_05355220120522_08夜半から猛烈な強風となり、外を見ると一本だけ残っていた白樺の木が幹半ばから折れてしまっていた。

本日朝5時に起き、いろいろと家の周囲を見回っていると大きな被害が有ることが判明。

畑ではナスとトマトの株は跡形も無く吹き飛び、ネギがそろって南に向かってお辞儀をしたように横倒しだった。
今回はいつもの台風とは風向きが異なり、裏山から吹き降ろした北からの風がモロに直撃したらしい。

家では屋根の一部が吹き飛び、雨樋も無残に垂れ下がり状態。

あさっては次の台風5号がやってくる。このままでは雨漏り必至の状態だ。

今日はロシアの作曲家グラズノフの交響曲第8番。

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グラズノフはラフマニノフの交響曲第1番の初演の指揮を振ったが、曲への理解不足から初演は歴史的な大失敗に終わり、ラフマニノフを強度のノイローゼに陥れた張本人。

グラズノフの交響曲は第9番が未完に終わり、8曲の交響曲が残されている。

20世紀の半ば近くまで生きたグラズノフの交響曲はラフマニノフ以上に時代遅れのマンモス状態。

とても全8曲をそろえる気持ちにはなれないが、オーケストレーションの腕は確かだったので、旋律を巧みに発展させてツボにはまっていくとなかなか楽しめる。

この第8番もグラズノフの作品の中ではそのような曲のひとつ。
チャイコフスキーのような洗練さはないが、野暮で甘さのある独特の叙情がこの第8番ではほどよくまとまっていて楽しめる。

演奏はスヴェトラーノフ指揮のモスクワ放送交響楽団によるメロディア原盤の国内盤LP.
ロシア的なダイナミックさと色彩感で聴かせる見事な演奏だ。


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2012年6月19日 (火)

ラフマニノフの「鐘」

曇り午後から雨。
南からは二つの台風が急速接近中、夜半から風雨強し。

今日はラフマニノフの「鐘」を聴いた。
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ラフマニノフの「鐘」といえば、フィギュアスケートで浅田真央が使用したピアノ曲の方が有名だが、今日は独唱、合唱とオーケストラのための詩曲「鐘」。

エドガー・アラン・ポーの詩によるオルガンを含む4管の大編成のオケにより、誕生(銀の鐘)、結婚(金の鐘)、警鐘(真鍮の鐘)、死(鉄の鐘)という人の一生の4つの場面を4つ楽章で書き分けた曲。
演奏はコンドラシン指揮モスクワフィル、アカデミーロシア合唱団ほかによるメロディア原盤の国内盤LPというもの。

ラフマニノフの作品には故郷のノブゴロドに鳴り響いていた教会の鐘の音のエコーが、多くの曲の中で聞こえてくる。
この作品も交響曲第2番で使われていた「怒りの日」の旋律や「鐘」を模した音が使用されている。

暗く重い、未消化のまま体の中に音が蓄積していくような音楽だ。
聴いているうちに外ではしだいに風が強くなってきた。

51zplfuzqvl__sl500_aa300_ 沼響のHPの聴き比べコラム「ブラームスの2番を聴く」に、マックス・フィードラー指揮ベルリンフィルの演奏の感想をアップしました。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/bra2.cgi

youtubeはアンナ・モッフォのソロでラフマニノフのヴォカリーズ、
NHKのラジオ番組、「夜の停車駅」のエンディングで使われていた演奏

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2012年6月17日 (日)

バッハのカンタータ第159番「見よ!我らはエルサレルに向かう」。

今年初の真夏日記録。とにかく蒸し暑かった。

ツバメの子たちは早朝から巣を空け飛行訓練中。自由に空を飛びまわった夕方には戻ってきた。

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暑いので家電量販店でエアコンを物色していたら、入り口で市の保健婦さんたちが健康キャンペーンをしていて、体脂肪率やら基礎代謝レベルを測っていただいた。

Bc305_00 体脂肪率と内臓脂肪は予想通り?過剰気味。

ところが体内年齢が実年齢よりも若かったのと、筋肉量が普通の人より多いことが判った。・・・・ちょっと意外。

保健婦さん「若い頃、何か運動をされてたのですか?」
自分「無芸大食です。」

今日聴いたのはバッハ。

ライプツィヒ聖トーマス教会のカントールだったクルト・トーマス指揮によるバッハのカンタータ第159番「見よ!我らはエルサレルに向かう」。

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ドイツのカンターテ原盤の国内盤LP。
先月渋谷のレコファンの100円均一コーナーでゴミのように扱われていたもの。

弦楽合奏とオーボエ1本に、独唱者と合唱というシンプルな編成。

バス独唱による暗い冒頭はまるで受難曲のよう。

曲が進むにつれて光明を見出したかのように明るさを増していき、終盤に初めてオーボエソロが加わり希望を見出して終わる感動的な名作。

この演奏のオーボエソロは大御所ヘルムート・ヴィンシャーマン。

Youtubeはカンタータ第159番から

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2012年6月16日 (土)

ドラティのレスピーギ 「鳥」「教会のステンドグラス」

終日雨、夜遅くから風も出てきた。

朝、車庫の天井のツバメの巣を覗いてみると空だった。

もう巣立ってしまったのか驚いたが、夕方になって帰ってきた。

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どうやら孵ったのは4羽で、狭い巣には入りきれずに天井の蛍光灯の庇に親のツバメ二羽とはみ出た二羽の子どもが並んでいた。

本日お休み。

雨のため外に出ることもなく古いノートや雑誌などの整理をしていたら、中学から高校の時に書いていた小説もどきの文章が出てきた。

そんなことはもうすっかり忘れていて、今読むと稚拙でとても人に読ませられない恥ずかしい内容。

だが読んでいるうちに、頭の中に封印されていたその頃の空気や匂いのような記憶が突然フラッシュバックのように蘇ってきた。

今日はレスピーギの作品から、古い時代の作品を素材にしたもので組曲「鳥」から聴いた。

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ラモーその他の17世紀のクラヴサン曲を、小編成のオーケストラ用に編曲したもの。
古典的で落ち着いた趣の小品の数々は休日の日に軽く流すのにふさわしい。

演奏はドラティ指揮のロンドン響によるマーキュリー原盤のオランダプレスのLP.カップリングは同じレスピーギの「ブラジルの印象」

そしてドラティのレスピーギでもう一枚

20010101_00000020010101_03 同じマーキュリー盤でこちらのオケはミネアポリス響による交響的印象「教会のステンドグラス」。

ドラティの演奏はレスピーキの華麗なオーケストレーションを見事に音化したもの。

こちらはグレゴリオ聖歌に基づくオルガンを加えた、大編成オケによる音の壮大な大伽藍。


Youtubeはカラヤンの来日公演から「アッピア街道の松」

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2012年6月15日 (金)

本日の練習 「運命」その他

うす曇り、湿度が高く蒸し暑い一日。
原発停止に白熱電球の製造・販売の自粛要請・・・今年は節電の夏。
我が家リビングのクーラーは3年前から故障中で自主的に夏場は節電中。

仕事は情報収集の段階が終わり大きな決断の時期。前門の虎、後門の狼状態でどちらを選んでも茨の道だ。

昨日はオケの練習日。

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練習会場は沼響旗揚げ以来の市民文化センター地下のリハーサル室。
発足当初はともかく団員が常時50人になんなんとする今ではいかにも狭い。
今回新たな練習見学者が2名。

定演も終わり秋から冬にかけての地区のファミリーコンサートと、伊豆新創世記合唱団の定演に向けての練習始動。

「運命」「白鳥の湖」「カルメン」など、有名曲ばかりで何度か演奏したことのある曲なので、譜面を配ってすぐにでもそれなりの音にはなっていく。

だが、よく知っているだけに皆の頭の中にある曲のイメージそのままに演奏してしまうから、楽しいけれどベートーヴェンやチャイコフスキーの曲として鳴っていない。

それにしても久しぶりの「運命」。やはり名曲です。
演奏していて自然と熱くなっていく自分。

帰宅後聴いたのは、トスカニーニの「運命」。
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NBC響との録音で、80年代後半に出たイタリアRCAのLP.
ハーフスピードカッティングでリマスターされたもので、多少残響を付加しているようだ。

厳しくも逞しい男の演奏。まさにコンブリオの音楽だ。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1365538523

そして「モルダウ」もトスカニーニの演奏で聴いてみた。
20010101_00000020010101_06 高校生のころに買った初めてのトスカニーニの演奏で、「新世界」とのカップリングの日本ビクターのLP。

楽器のバランスやアコーギクがいわゆるチェコ系の指揮者の演奏とは全く異なるユニークなもの。
Youtubeはトスカニーニの「運命」第4楽章

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2012年6月12日 (火)

バルヒェットのブランデンブルク協奏曲

曇り昼から雨。6月としては気温が低く冷たい風がオフィスの窓から入ってくる。

仕事には大きな空気の流れのようなものが有って、その流れの行き先を変えようとすると大きなエネルギーが必要となってくる。今はちょうどその時期のようだ。
夜になって冷えてきた。

今日も引き続きドイツの家庭向け名曲シリーズのPARNASSから、オイロディスク原盤のバルヒェットのヴァイオリンでバッハのヴァイオリン協奏曲第1番、第2番を聴く。
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ティレガント指揮による南西ドイツ室内管による伴奏。

これも日本コロンビアのオイロディスク・ヴィンテージコレクションシリーズとしてCDが出ていた。このCDも手元にあり先月聴いたばかり。
http://harumochi.cocolog-nifty.com/horn/2012/05/post-e06b.html外部リンク

この端正にして厳しく深いバルヒェットのバッハが好きだ。

ヴァイオリンの弦が震える空気感は、CDよりもこのドイツプレスのLPレコードにより深く感じられる。

そしてバルヒェットのバッハでもう一枚。
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ブランデンブルク協奏曲第4番と第5番をエラート原盤によるクルト・レーデル指揮ミュンヘンプロアルテ管による国内盤LPで。
1962年録音、

バルヒェットのソロが聴けるブランデンブルク協奏曲としては、ミュンヒンガー、ティレガント指揮に続いて3度目の録音。

明るくしっとりとしたレーデルの指揮に乗ったバルヒェットのヴァイオリンソロは他の二種の録音と比べ、より自由に遊びながら天を飛翔しているようにも聞こえる。
レーデルの渋いフルートも良い雰囲気だ。
この録音後まもなくしてバルヒェットは49歳の若さで逝ってしまう。

Youtubeはアバド指揮のブランデンブルク協奏曲第1番

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2012年6月11日 (月)

ギンペルのブルッフとメンデルスゾーン

曇り、梅雨に入ったが気温は低く過ごしやすい一日。
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雨は大丈夫そうなので自転車出勤。
ツバメの雛は日々成長し狭い巣の中は相当の過密状態。弾き出されて落下しなければ良いのだが。

今日はドイツの名指揮者ルドルフ・ケンペのシューベルトとブラームスから、「未完成」と「ハイドンの主題による変奏曲」。

オイロディスク原盤のLPで、ドイツの家庭用名曲シリーズのセットもの中の一枚。
オケはバンベルク交響楽団。
バンベルク響の質朴で暖かな温もりのある音と、ケンペのじっくり緻密な音楽造りが聴きものの名演。

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このシリーズは市内のリサイクルショップで3枚組100円で見つけたものだが、ドイツプレスの丁寧な造りで盤質も非常に良い。
まったく同じ録音を日本コロンビアの国内盤でも持っているが、音質に非常に差があり、「未完成」の第2楽章で音が静かに奥行きを伴って中空に消えていく部分などは、このLPで初めて聞き取れたもの。

そして同じシリーズから、ブルッフとメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲2曲も聴く。
ヴァイオリンはブロニフラフ・ギンペル、ブルッフはヨゼフ・レオ・グルーバーの指揮、ベルリン交響楽団、メンデルスゾーンはロハネス・シューラ指揮ベンベルク交響楽団というもの。

一見家庭名曲集向けの地味な演奏家たちのように見えるが、ポーランドのヴァイオリニスト、ギンペルはカール・フレッシュ門下の逸材で映画「戦場のピアニスト」の主人公として有名になったシュピルマンとデユオを組んでいたことで知られる。

技巧もしっかりしていて情熱的で良く歌うなかなかの演奏を聞かせてくれる。
伴奏は堅実そのものだが再生音が良いので許す。

この2つの演奏は日本コロンビアからCD化されている。

P1010822 沼響のHPの聴き比べコラム、「ブラームスの2番を聴く」に、ブラームスが絶賛したというワインガルトナーの演奏の感想をアップしました。

http://www.numakyo.org/cgi-bin/bra2.cgi外部リンク

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2012年6月10日 (日)

ルルーのモンテヴェルディ

良く晴れた日曜日。

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近所の田には二羽の鴨が泳いでいた。

2012061014010003_3   散歩に連れていく愛犬ポコは日ごとに成長。こちらが引っ張られるようになった。

今日は壊れた庭の流しを直したり畑作業をしたりと、家の雑事で一日が終わる。

今日はこのところマイブームになっているラヴェルのピアノトリオ。

演奏はパスキエトリオにピアノのデカーヴというフランスの演奏家たち。
S_20010101_00000020010101_03 日本コロンビアから出ていたモノラルLP.

自由気ままに流した自然体の演奏。ふくよかなフランスの香り漂う名演だ。

そしてもう一曲は時間の余裕のある休日しか聴けないモンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」全曲。

演奏はモーリス・ルルー指揮のフランス国立放送局の管弦楽団と合唱団。独唱者はデラーコンサートのメンバーたち。
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コンサートホールレーベルのLP2枚組。

フルオーケストラで壮大に仕上げたモンテヴェルディ。今では聴かれない古いタイプの演奏。

Youtubeはコープマン指揮によるモンテヴェルディ

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2012年6月 9日 (土)

モーツァルトのレクイエム、ビーチャム版

雨のち曇り、雨の中、愛犬ポコの散歩にいったら近所の田んぼにマガモが泳いでいた。

毎年やってきて車庫の天井に巣作りをするツバメのヒナが孵り、現在子育て中。どうやら4羽ほど孵ったらしい。

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なんとか無事に育って来年また元気な姿を見せてほしいものだ。

冬の間は遠くフィリッピンやオーストラリア方面で越冬するらしいが、よくも毎年間違わずに我が家に戻って来るものだと感心する。

今日はイギリスの指揮者ビーチャム指揮のモーツァルトのレクイエムを聴いていた。米コロンビアのモノラルLP.

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これが聴いていて驚愕の連続。
ベースはジェスマイヤー版なのだが、オリジナルの編成にないホルンやオーボエなども加えているようだ。

しかも長大なトロンボーンソロで有名な「トゥーバミルム」では途中でトロンボーンソロをチェロのソロに変えている変わり種。

かつて沼響がモーツァルトのレクイエムをトヨタコミュニティコンサートで三枝成彰さん音楽監督により演奏した時に、ホルンやフルート、オーボエが加わった特別な版で演奏したことを思い出した。

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2012年6月 8日 (金)

デ・ブルゴスのスペイン組曲

適度な温度と爽やかな風、ここ数日の過ごしやすい毎日も夜には崩れ来週あたりから梅雨入り。

仕事では長い時間をかけ進めていた事業が最終局面で大きなどんでん返し発生。新たな道を探る方向へ。

昨日は比較的早めに職場を離れたため19時のオケの練習開始まで多少の余裕があった。

一旦帰宅するほどの時間はないので夕食は久しぶりに駅近くの「ボルカノ」にすることにした。http://ameblo.jp/unagiwasabi/entry-11215711579.html?frm_src=thumb_module外部リンク


ボルカノ」は自分が高校生の時からのおなじみのスパゲティ専門店。

2012060718120000 今では市内に何軒かの系列店があるが、この店の味と雰囲気はあの頃から少しも変わらない。

頼んだメニューはちょいとカロリー過剰なバラエティランチ。

ウィンナソーセージやしいたけの細切りを載せた、単品ではミラネーゼと呼んでいるスパゲティにハンバーグとピザを乗せ、ボルカノのランチ定番のライスとザワークラウト(酢漬けのキャベツ)が添えられている。かつてはトマトも付いていたように思う。

ここでボルカノの系列店「マルコ」のシェフに教えていただいたボルカノ系ランチの食べ方。http://www.numadu.net/html/shop/marco.html外部リンク

ボルカノ系のスパゲティはあんかけ風ソースがたっぷりなので、普通に食べるとこのソースが余ってもったいない。

2012060718240000 そこでライスとザワークラウトは手を付けずとっておく。ここではスパゲティに乗っていた具も多少残しておくのがコツ。

スパゲティを平らげたところで、残しておいたライスとザワークラウトを和えてソースと具をからめる。

最後にボルカノ系のお店には必ず置いてあるオレガノパウダーを降りかけると激ウマのボルカノオレガノライスの完成。

ひとつのメニューで二度楽しめるボルカノ系ランチ。

今日の夜は仕事終了後、図書館主催の文芸講座の最終回。

講師は日大国際関係学部長の佐藤三武朗先生で、今回はいよいよ先生ご専門のシェイクスピア。

「ハムレット」をテーマに日英の文化の違いについて、面白い話に聴講者たちも惹きつけられていく。

終了後には、図書館の事務室でご挨拶ついでに先生としばらく歓談。

先週は立石斧次郎関係や伊豆にかかわりのある偉人の話だったが、今日は三島と沼津の大学の社会人講座などのちょっとお堅い話になった。

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帰宅後聴いたのは、ステレオサウンド誌から出ている「クラッシック名録音究極ガイド」(嶋護 著)で最初のページに紹介されていたフリューベック・デ・ブルゴス指揮ニューフィルハーモニア管によるアルベニスの「スペイン」組曲。

この本に紹介されているのは、一部の例外を除いては外盤のオリジナルLPだが、手持ちはキングレコードが出した初期の国内盤。

この国内盤でも驚異的な優秀録音であることは充分伝わる。デ・ブルゴス編曲によるカラフルで情熱的なスペイン音楽のエッセンス満載のゴキゲンな演奏だ。
ギター曲で有名な「アウトリアス」も豪快なできだ。

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2012年6月 7日 (木)

本日の練習 「モルダウ」初見

今日は定演終了後の初練習を沼津市民文化センター小ホールで。

次はこの秋の戸田と第三地区での演奏会。

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定演が終わると毎回メンバーの出入りが何人かあるが、今日は10数年ぶりにヴァイオリンのメンバーが戻ってきた。

そしてお楽しみの初見大会はスメタナの名曲「モルダウ」。

初めて目を通す団員も多く、やっと最後まで通るような出来だが、音楽をこれから作り上げていく未知の期待が楽しい。

仕事の合間のつかのまのオアシス。


吹いているうちに、20年近く前に同じ沼津市民文化センターで山田一雄さんが日本フィルを振ったコンサートを思い出した。

「悲愴」をメインに「モルダウ」、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第三番というプログラムで、ヴァイオリンソロは沼津出身で当時N響の団員だった蓬田清重さん。

「悲愴」の第三楽章が始まる直前にヤマカズさんがニヤリとオケを見渡し、腕まくりをする仕草をしてから振り始めたのも懐かしい。

この時の「モルダウ」がロマンティックで情熱的、大変な名演だった。

ホルンを思い切り強奏させた森の狩猟の場面では、鳥肌が立ったのを今でも覚えている。

帰宅後、ノイマン指揮ゲヴァントハウス管による演奏を聴いた。
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渋い響きのオケを熱くドライヴした名演。

Youtubeはハンガリーの名指揮者フリッチャイの追悼番組から「モルダウ」の感動的なリハーサル。
この時フリッチャイは不治の病に犯され、オケのメンバーもフリッチャイ自身も命が長くないことを悟っていました。

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2012年6月 6日 (水)

トリオ・デ・トリエステのラヴェル

いよいよ今日から今月の山場に突入。幸いにして部署のスタッフは優秀な精鋭揃いで助けられている日々。

今日はラヴェルのピアノトリオ。
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独グラモフォンのLP3枚組でドビュッシーとラヴェルの室内楽作品を集めたものから。

録音は50年代末から70年までのその頃のグラモフォンの専属アーティストによるもの。

ボストン響のメンバーやドロルツ弦楽四重奏団、トリオ・デ・トリエステ、ヴァイオリンのロスタルやピアノのモニク・アース、などの、今となっては地味な存在の演奏たち。
指揮者としての活躍が主なマイケル・ティルソン・トーマスがピアノ奏者として加わっているのが珍しい。

この中のトリエステ・トリオのラヴェルが非常によかった。

第一楽章冒頭のクリスタルガラスのような美しいピアノに乗ったヴァイオリンとチェロ。
透明な響きの中に、情熱的な趣も聴かせる名演だ。
聴いていてこの曲はこんな良い曲だったのかと新しい発見の続出。

第三楽章の表題「パントウム」はマレーシア語

Youtubeはラヴェルのピアノトリオ冒頭

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2012年6月 4日 (月)

スヴォダのブルックナー

ここ数日睡眠不如意で頭の中に靄がかかったような状態。

先週予想外のアクシデントで仕事は赤信号が点滅中だが、精神的な危機感がさほどではないのは鈍感になっている証拠だろうか。

今日は天気も良いので自転車で通勤。ノンキにペダルを踏んでいると眠くなるような心地よい風が頬に当たる。

帰宅後久しぶりにブルックナーが聴きたくなった。

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取り出したのはヘンリ・スヴォダ指揮のウィーン交響楽団による交響曲第6番。

ウエストミンスターの50年録音のモノラルLP。

スヴォダはチェコの生まれ、第二次世界大戦前はプラハの放送局のディレクターや指揮者を務めていたが、戦後はウィーンに本拠を移し、主な仕事として世界最大の会員制レコードクラブだったコンサートホールソサエティのミュージック・ディレクターとして数多くの録音を世に送り出している。

指揮者としても初期のコンサートホールレーベルを中心に、当時誰も取り上げないようなマイナーな曲を数多く録音していた。

この演奏もいくつかのライヴ録音を除けばブルックナーの交響曲第6番の初録音。

第2楽章と第3楽章が他の演奏に比べ極端に遅いのが個性的だが、淡々と無欲に進めたことがブルックナー演奏としては成功している。

中でもじっくり煮込んだシチューのようなコクのある第2楽章が出色の名演だ。

穏健であまり特徴のない録音の多いスヴォダの代表作。

Sicci00019_2  沼響のHPの聴き比べコラム、「シベリウスの2番を聴く」にオッコ・カム指揮ヘルシンキフィルの来日公演の録音をアップしました。

http://www.numakyo.org/cgi-bin/sibe2.cgi

Youtubeはカム指揮ラハティ響によるシベリウスの交響曲第5番

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2012年6月 3日 (日)

マリオ・ロッシのプロコフィエフ

今日は半ば仕事でダイビングスポットとして全国的に有名な、大瀬のフレッシュ大瀬ダイバーズディに行ってきた。

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会場の大瀬海岸は、ウエットスーツやドライスーツを着込んだ若者たちで大賑わい。

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参加者は主に関東圏でダイビングを楽しんでいる人たちが大部分。主催者に聴くと地元沼津の人はあまり来ないという。

ある種マニアックな世界の集まりの中に放り込まれたような異質な気分。

大瀬岬周辺は珍しい魚の宝庫として知られる。

それらの海洋生物を対象としたフォトコンテストの審査員は、博覧強記の学者にして作家の荒俣宏氏や海洋写真家の中村宏治氏、阿部秀樹氏など錚々たる顔ぶれだ。
http://blogs.yahoo.co.jp/aramata_hiroshi

会うのを楽しみにしていた荒俣さんは、アマゾンに行く用事があるとかで昨晩帰ってしまった。

S_20120506_21095220120506_19_3   会場ではイメージガールコンテストもおこなわれ自分は審査員としても参加。

目の保養をさせていただきました。

今日はイタリアの指揮者、マリオ・ロッシのプロコフィエフの二つの組曲から「キージェ中尉」と「ピーターと狼」。

米ヴァンガードの初期のLPでオケはウィーン国立歌劇場管弦楽団。

「ピーター・・・」のナレーターはフランケンシュタインなどのホラー映画で活躍していた俳優、ボリス・カーロフ。


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きっちり硬派の純音楽的な演奏。「キージェ中尉」の演奏など名演として名高いセルの演奏に十分に匹敵する名演だ。 録音は驚くほど鮮明。

同じ組み合わせの演奏で、ビゼーの「カルメン」組曲と「アルルの女」のLPも聴いてみたがこちらはプロコフィエフより多少落ちる。 オケのアンサンブルも同じオケとは思えないほど粗い。

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2012年6月 1日 (金)

グーセンスのシェエラザード

今日から6月、午前は外部組織幹部を交えた会議の後、午後は沼津の南端戸田地区へ。

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天気も良く海辺の景色も楽しめたが、美しい景色とは裏腹に仕事上では大きな問題が発生。
とにかく事実関係を確認するために、来週早々何人かを現地派遣することにした。

昨日は休みをとって家にいた。
すると夕方に人気のケーキ店「ペルル」から突然電話があった。
http://www.perle-cake.com/

「10周年を迎えたので、お礼の品を届けたい」とのこと。
「?????・・・」
最初何のことやらわかりませんでした。

しばらくたって「ペルル」の方からもう一度電話がありました。
・・・「道に迷ってしまいました」

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迷いながらも我が家を探して来たのはオーナーシェフのご夫婦でした。
てっきり店員が来ると思っていたので驚きました。

「おかげさまで10周年をむかえることができたので、感謝の意味でお届けにあがりました。」とのこと。

お店ができた直後は、家の近くの山の麓にへばりつくような小さなケーキ屋で「こんな場所でお客が入るのかいな?」と半ば同情しながらお店に入り、
会員になったことと、この時買ったケーキが非常に美味であったことと同時に思い出した。

だがファンではあるものの、ごく普通のお客としての自覚しかなかった。

しばらく話をしているうちに、お客様を第一に考え、このような形でオーナ夫婦自らがお客に感謝しながら一軒一軒回っている誠実な姿に驚きそして感動しました。

今では会員は一万人にも達しているとのこと。

いただいたのは10周年を記念して、これから発売する「燦燦レモン」ほかの詰め合わせでした。

おいしくいただきました。ありがとうございます。  

祝ペルル 10周年!!

そして今日の夜は、図書館の文芸講座第三夜、日大国際関係学部長、佐藤三武朗先生の講演。

今回は「伊豆の踊子」について。

講演後、前回約束していた立石斧次郎関係の資料を先生に渡し、先生としばしの歓談。

帰宅後聴いたのは、リムスキー・コルサコフの「シェエラザード」。
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ユージン・グーセンス指揮のロンドン響による米エヴェレストのLP.

セピア色にになった古いカラー写真のような幾分色あせたような色彩感が独特の魅力の演奏。大海原の描写も見事。
録音は非常に良い。

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