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2012年6月23日 (土)

クリュイタンスのドビュッシー 「映像」

台風4号の置き土産、家の近くの牛臥山公園沖に座礁していた5000トンの船は、今朝早くからの作業で無事救出。

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木曜の夜2隻のタグボートで牽引したもののビクともせず、今朝3隻に増やしての作業となったもの。
関係者の話では木曜の作業でほぼ目算はたっていたとのこと。

とにかく重油の流出などがなくて良かった。

今日は台風で無残に垂れ下がった家の雨樋を大工さんが来るまで応急修理をしようとしていたのだが、朝早くに旧知の大工さんが来てくれ、さっさと直してくれていった。

足場を組んでから撤収までおよそ3時間。さすがプロ。
自分ならば一日仕事で、できたかどうかといったところ。

夕方に小雨がぱらついた。

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今日はベルギーの名指揮者アンドレ・クリュイタンスのドビュッシーから管弦楽のための「映像」を国内盤のLPで聴く。オケはパリ音楽院管。

ラヴェルの作品は管弦楽曲のほぼ全てをフランス国立放送管とパリ音楽院管で、2度にわたって録音しているクリュイタンスだが、ドビュッシーは非常に少ない。
ステレオ録音ではこの「映像」を含め「遊戯」と「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」があるだけだ。

このLPを購入したのは30年以上前の大学時代、狭いアパートの一室で安物のモジュラーステレオで音量を絞りひっそりと聴いていたことを思い出す。

再生環境が劇的に変わった今、同じLPを聴くと聞こえてくる音の情報量は格段に違っているとはいえ、最初に聴いた印象とはさほど変わっていない。

ある種ヒヤリとした冷たさのようなものさえ漂う音を極度に磨き抜いた世界。
青白き炎が静かにゆらめくような怜悧な抒情が漂う演奏だ。

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今日はオーディオの調子がよく非常に快調に鳴っているので、もう一枚はデンオンの45回転LPから、ノイマン指揮チェコフィルによるスメタナの「モルダウ」と「ターボル」の2曲。

オーディオファイル向けの盤とはいえ録音データの記載がないのが不可解だが、おそらく1975年のノイマンがチェコフィルを振った最初の「わが祖国」全曲盤だろうと思う。

お国ものとはいえ、無駄のない引き締まった純音楽的な名演だ。
力のあるパンチの効いたオケの音も聴きもの。

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