海瀬京子ピアノリサイタル、2012
これだけの数となると、出港からスタート場所へ勢ぞろいするまでに一時間。
天気も良く海は穏やか、風が少なめだがレースコンディションとしては上々だろう。
70数隻の大船団の勢ぞろいは圧巻だった。
背後は戦国時代の後北条氏の水軍の本拠地だった長浜城址。
あたかも戦国時代に勃発した武田氏との駿河湾海戦の再現のようだ。
昨晩は、ベルリン芸術大学留学中の海瀬京子さんのピアノリサイタルだった。
70数隻の大船団の勢ぞろいは圧巻だった。
背後は戦国時代の後北条氏の水軍の本拠地だった長浜城址。
あたかも戦国時代に勃発した武田氏との駿河湾海戦の再現のようだ。
昨晩は、ベルリン芸術大学留学中の海瀬京子さんのピアノリサイタルだった。
場所は東京飯田橋のトッパンホール。18時開演。
天気予報では東京は雨模様とのことなので傘を持参。午前中ちょいと仕事の後そのまま沼津駅へ。
プログラム前半は、ベートーヴェンのピアノソナタ第18番、
スクリャービンの左手のためのプレリュード、ノクターン、ピアノソナタ第9番「黒ミサ」
そしてプロコフィエフの「トッカータ」。後半はシューマンの「謝肉祭」というもの。
最初はベートーヴェン。
天気予報では東京は雨模様とのことなので傘を持参。午前中ちょいと仕事の後そのまま沼津駅へ。
プログラム前半は、ベートーヴェンのピアノソナタ第18番、
スクリャービンの左手のためのプレリュード、ノクターン、ピアノソナタ第9番「黒ミサ」
そしてプロコフィエフの「トッカータ」。後半はシューマンの「謝肉祭」というもの。
最初はベートーヴェン。

この曲はバーンスタインが弾き語りをしたレクチャーの映像が残っていて、最初のフレーズを聴いたとたんにそのバーンスタインの演奏を思い出した。
最初、拡散していた音も第2楽章からまとまってきた。その第2楽章のスケルツォと第3楽章の穏やかさとの対比も良く、続く軽やかなフィナーレへと導く独自のスタイルを持ったベートーヴェン。
続けて演奏されたスクリャービンの左手のための小品2曲、ピアノソナタ「黒ミサ」とプロコフィエフは続けて演奏された。
これが非常に良く、このように続けて聴くとあたかも一大シンフォニーを聴くかのよう。艶やかで黒光りするような音がスクリャービンの神秘的な雰囲気を良く出していたし、ドスの利いた低音でひた押しに押すプロコフィエフも場内の興奮を盛り上げていました。
そして後半はシューマンが4つの音で遊んだ「謝肉祭」。
この日のプログラムの中では最も深く、ピアニストの表現の多様さを問われる難曲だろう。
20曲の小曲に組み込まれた4つの音符、シューマンが仕掛けたスフィンクスの謎をどのように弾きわけるのかが興味深いところ。
このさまざまな性格の曲たちを確かなテクニックと透明感のある音色、そして工夫されたペダルの妙で、若々しくも爽やかにまとめていたと思う。
アンコールはドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」とラフマニノフの「楽興の時第4番」
ドビュッシーでは左手のコードの移ろいが美しく、怒涛のラフマニノフは自信に満ちたまさに圧倒的な演奏。
2年前の同じホールでのリサイタルに比べ、テクニックの冴えはそのままに、作曲家のスタイルの弾き分けも明確、表現の幅も広がり大きくスケールアップ。
さらにより深い表現への入り口に立った大人の音楽に近づいたという印象でした。
変化に富んだプログラムと充実した演奏で非常に楽しませていただきました。
会場では、二人の娘がお世話になったピアノの先生とボエームの会のW夫妻に会い、さらに東京に転勤した0さんにも久しぶりに再会。
結局雨は降らず、帰りの新幹線ではかつて同じセクションで仕事をした女性と偶然一緒になるというおまけつき。
最初、拡散していた音も第2楽章からまとまってきた。その第2楽章のスケルツォと第3楽章の穏やかさとの対比も良く、続く軽やかなフィナーレへと導く独自のスタイルを持ったベートーヴェン。
続けて演奏されたスクリャービンの左手のための小品2曲、ピアノソナタ「黒ミサ」とプロコフィエフは続けて演奏された。
これが非常に良く、このように続けて聴くとあたかも一大シンフォニーを聴くかのよう。艶やかで黒光りするような音がスクリャービンの神秘的な雰囲気を良く出していたし、ドスの利いた低音でひた押しに押すプロコフィエフも場内の興奮を盛り上げていました。
そして後半はシューマンが4つの音で遊んだ「謝肉祭」。
この日のプログラムの中では最も深く、ピアニストの表現の多様さを問われる難曲だろう。
20曲の小曲に組み込まれた4つの音符、シューマンが仕掛けたスフィンクスの謎をどのように弾きわけるのかが興味深いところ。
このさまざまな性格の曲たちを確かなテクニックと透明感のある音色、そして工夫されたペダルの妙で、若々しくも爽やかにまとめていたと思う。
アンコールはドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」とラフマニノフの「楽興の時第4番」
ドビュッシーでは左手のコードの移ろいが美しく、怒涛のラフマニノフは自信に満ちたまさに圧倒的な演奏。
2年前の同じホールでのリサイタルに比べ、テクニックの冴えはそのままに、作曲家のスタイルの弾き分けも明確、表現の幅も広がり大きくスケールアップ。
さらにより深い表現への入り口に立った大人の音楽に近づいたという印象でした。
変化に富んだプログラムと充実した演奏で非常に楽しませていただきました。
会場では、二人の娘がお世話になったピアノの先生とボエームの会のW夫妻に会い、さらに東京に転勤した0さんにも久しぶりに再会。
結局雨は降らず、帰りの新幹線ではかつて同じセクションで仕事をした女性と偶然一緒になるというおまけつき。
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