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2012年8月21日 (火)

オールドバラ音楽祭、オープニングコンサート

昨日のマガロフのドビュッシーに引き続き、今日はタマーシュ・ヴァーシャリのドビュッシー。
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1969年、ヴァーシャリが未だ30代後半のドイツ・グラモフォンへの録音。
曲は「ベルガマスク組曲」「ピアノために」「二つのアラベスク」「喜びの島」というもの。

水準以上の出来だが、昨晩聴いた巨匠マガロフの重量級の演奏と比べると音の粒立ちと色合いそしてテンポの変化が単調で、結論がなかなか出ない長話を聞いているような趣。
現在のヴァーシャリならばもっと異なる演奏をするだろう。

もう一枚はイギリスの1953年オールドバラ音楽祭オープニングでのライヴ。

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英DECCAのLPで、ウイリアム・バードのテーマを当時のイギリスを代表するティペット、ブリテン、バークリー、ウォルトンらが変奏曲を分担して書き上げた「「セリンジャーのラウンド(エリザベス朝の主題による変奏曲)」に始まり、ピーター・ピアーズが歌う「ルール・ブリタニア」及びアーンの合唱曲とパーセルの歌曲。

モノラルながら生々しい録音。

「セリンジャー」はベンジャミン・ブリテン、他の曲はグスターヴ・ホルストの娘にしてオールドバラ音楽祭の芸術監督だったイモジェン・ホルストが振っている。

「エリザベス朝の主題による変奏曲」は、きっちり曲を引き締めていた最後のウォルトンの曲が印象に残る。さすがの職人芸ともいうべきか。
きちんと折り目正しく曲そのものに全てを語らせるかのような控えめな演奏はイモジェン・ホルストの芸風なのだろう。
Youtubeは1998年プロムスでの「ルール・ブリタニア」

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