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2012年8月20日 (月)

マガロフの弾くドビュッシー

昨晩のまとまった雨はよきお湿り。窓を開けて寝ていたら明け方に冷えて目が覚めた。
季節は着実に秋へと向かう。
夏休みは13日の一日だけだったが巷のお盆気分でなんとなく浮かれていた一週間も終わり新たな週へ。

土曜は仕事を済ませてから海瀬京子さんのピアノリサイタルで東京、日曜午前中は80隻近くのヨットが参加したタモリカップ観戦、午後は以前の仕事関係の勉強会への参加と慌ただしくも充実した週末でありました。

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昨日、勉強会の帰りに近所のリサイクルショップに寄ってみたらクラシックのLPが沢山出ていた。

独テレフンケンのバロック物や合唱曲が中心で、ブリュッヘンのテレマンやヘンデルのオルガン協奏曲、ウィルコックス指揮のフォーレのレクイエムの英EMI盤、コダーイの合唱曲集ハンガリーのクオリトン盤などのほか、隠れた名演とされるベームがウィーン響を指揮しピアニストのリヒター=ハーザーと共演したベートーヴェンの「合唱幻想曲」フィリップス盤という珍しいものから、アンセルメの指揮するドビュッシー管弦楽全集英DECCA盤BOXものそのほか。

20010101_00000020010101_08 特徴的なのは沼津合唱団のプライヴェートLPが2セット。

創立20周年記念演奏会のメンデルスゾーンのオラトリオ「エリア」全曲と、1973年に演奏された「メサイア」全曲のLP3枚組。いずれもアジアレコードが制作したもの。

筋の通った内容の格調の高いものが多く、日本コロンビア時代のワルターの演奏などもあり、私よりかなり年上の合唱関係者の方のコレクションのようだ。

いずれも気の毒になるほど安かったのでまとまった量を購入しました。
大切に聴かせていただきます。

この中にドビュッシーのピアノ曲集のLPが2枚あった。

一枚はハンガリーのタマーシャ・ヴァーシャリが30代の後半に入れたグラモフォン盤。

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もう一枚はロシア生まれのニキタ・マガロフのコンサートホール・ソサエティから出ていた国内盤LP。

ヴァーシャリは「ベルガマスク組曲」「ピアノのために」そのほか、
マガロフは版画のほか、アラベスク第1番、前奏曲集の第1、2巻から数曲をセレクトしたもの。
このうちマガロフの演奏を聴いた。
ショパンやリストの演奏で名高いマガロフだが、フランスやスイス中心で演奏活動を広げ、ラヴェルにも可愛がられたという。

力強く硬質なタッチで弾いた曖昧さのない明晰なドビュッシー。
繊細なペダリングが素晴しく、パゴダの中間部で内声部が自然に浮き沈みしながら大きく歌いあげていくところなど見事なものだ。

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