オーディオベーシック誌
朝夕日に日に秋の気配が濃厚になってきた。
裏山のツクツクホウシの鳴き声もしだいに山奥へ遠ざかっていく。
膝の痛みは相変わらずで、今日9時の組織トップとの打ち合わせ終了後に近くの整形外科へ。
この病院に行くのは2年前の交通事故以来のこと。
予想通りの混雑だが待ち時間一時間ほどで診察の順番となった。
今日の当番医は若い女医さん。
レントゲン写真では骨に異常なし。多少水が溜まっているが抜くほどのことはないという。
要するに痛みは加齢による軟骨のすり減りと太り過ぎによる膝への負担増、運動不足からくる筋力の低下。ということらしい。
すべて心当たりがあるので思わず頭をうなだれる。
結局ヒアルウロン酸ナトリウムの注射を膝に打ち、痛み止めの薬と湿布でおしまい。
病院を出るとちょうど昼時だった。
近くのボルカノで食事を済ませ、迎えの書店に立ち寄ると共同通信社が出している太い輪ゴムで閉じられた季刊誌「オーディオベーシック」が目に入った。
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雑誌の内容よりも特別企画豪華2大付録! が気になって手に取ると、付録はアルミ製のインシュレーターが3個。
これは見るからにチャチなのでそのまま棚に戻そうかと思ったが、付録のもうひとつがこの雑誌オリジナルのオーディオチェックCDで「華麗なるブラスバンドの世界」というもの。
金管バンドの演奏かと思いきや、中身は六角橋吹奏楽団によるA.リードの「音楽祭のプレリュード」、ホルストのミリタリーバンドのための組曲第2番、そして大栗裕の「吹奏楽のための神話~天の岩屋戸の物語による」の3曲。
この3曲は自分の世代の吹奏楽経験者にとっては、思わず遠くを見る目になってしまうほどの青春時代の懐かしき曲ばかり。
気になる六角橋吹奏楽団は、吹奏楽コンクール全国大会金賞の常連団体神奈川大学吹奏楽部のOBたちによるバンドだという。
さらにこの団体のクラリネットセクションは、アンサンブルコンテスト全国大会で数回金賞を受賞していて、このCDにはクラリネット四重奏曲「ガーシュイン・イン・コンサート」も収録されている。
結局買ってしまいました。
帰宅後付録のCDを聴いてみた。
アマチュアの社会人バンドなのでプロの音とは比較の対象とはならないが、内容は立派なものだと思う。
特にガーシュインの作品から編んだ「ガーシュイン・イン・コンサート」は聴き応えがあったし、大栗裕の作品も繰返しの視聴に耐える名演だと思う。
聴きながら「オーディオベーシック」誌をパラパラと見ていたら最後のページに「長い間のご愛読ありがとうございました」の文字。
この号で休刊だったのだ。
Youtubeはリコーダカルテットによるホルストの組曲第2番
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