ライナーのワーグナー
日 曜の晩に痛めた足がまたおかしい。
その時は気が付かなかったが膝にもダメージを受けたらしい。
午前中は胃のレントゲン検査でバリウムを飲む。
昨年に比べて飲むバリウムの量が減ったような気がする。機械の精度が上がったのかしらん。直後に会議が入っていたので下剤を飲むのを控えたら一日腹が重かった。
今日はハンガリーの名指揮者フリッツ・ライナーの演奏を聴く。
シカゴ響との演奏でR.コルサコフの「シェエラザード」。
LP後期に出たリマスター5ーシリーズの重量LPでさすがに音は非常に良い。
オケを豪快に精密に鳴らしながら官能的なオーラが立ち上がってくる凄い演奏だ。
このジャケットの宇野功芳氏の解説に、ライナーの楽劇「マイスタージンガー」第一幕前奏曲はフルトヴェングラーをも凌ぐと書いてあったのでこちらも聴いてみた。
ライナーの「マイスタージンガー」にはメトロポリタン歌劇場とウィーン国立歌劇場での全曲ライヴもあり、こちらも強烈な演奏だったが宇野氏の書いているのはシカゴ響とのワーグナー管弦楽曲集のことだろう。
手持ちは70年代前半に出たRGC規格の廉価盤LPで「マイスタージンガー」から第一幕前奏曲、徒弟たちの踊り、親方たちの入場と、「神々のたそがれ」から「夜明けとジークフリートのラインへの旅」、「葬送行進曲」の入ったもの。
大学時代に購入したこのレコードは、何度も繰り返し聴いた愛聴盤。
特にこの中で続けて演奏される「マイスタージンガー」第三幕前奏曲から「親方たちへの入場」への過程が素晴らしかったが、第一幕前奏曲の演奏はどんなものかは完全に記憶から飛んでいた。
聴いてみると、あたかもアルプスの巨峰を仰ぎ見るような壮大にして峻厳、あまりの巨大な音楽に圧倒される思い。
聴き慣れたこの曲を聴いて感動したのは久しぶりのことだ。
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