ビゼーの「アルルの女」完全全曲盤
今日で10月も終わり。
何故か最近久しく鎮静していた音盤購入意欲がふつふつと再燃。
10月8日には上の娘が出る演奏会の前に御茶ノ水ディスクユニオンでLP何枚かを購入。
店に入るとちょうどセール中で、ダンボール箱のCDはいずれも数百円で内容も悪くない。先が見えてきたCDの値崩れが始まっているのだろうか。
自分は奥のLPコーナーへ行き新入荷コーナーから物色をはじめる。
まず最初に取り出したのはアルヴェール・ヴォルフ指揮による「アルルの女」全曲LP2枚組。DECCAのモノラルLPで、1954年ディスク大賞受賞盤。
これは組曲ではなく、俳優を起用しドーデの戯曲「アルルの女」を効果音入りで初演当時そのままのスタイルで再現した完全全曲版。オケと合唱団名の記載はない。
組曲以外の劇音楽の音楽も集めた演奏としては、ホグウッドやミンコフスキー、ガーディナーらの演奏があるけれどもフランス語の台詞全てを含めて収録したものはLP期ではこの演奏だけだったと思う。
同じものがACCORDからCDが出ていてNMLでも聴けるが、詳細な解説と台詞が附属しているオリジナルの価値は失われていない。
バリトンのゲルハルト・ヒュッシュの1952年来日公演から、ヴォルフ、シューベルトの曲を集めたプライベート盤、こちらはエリナ・ベルガーと組んでより多くの曲がCD化されている。
今回はモーツァルトの新入荷LPが非常に多く、独立したコーナーができていた。
モーツァルトの権威、ベルンハルト・パウムガルトナー博士による交響曲第26番、30番とシュトライヒが歌うコンサートアリアとのカップリング、D.Gオリジナル盤、
800円。
この演奏はCD化されてなくて、他のお店では驚きの値段がついている。
http://tenant.depart.livedoor.com/t/eterna-trading/item8530587.html
そして先日聴いて感心したル・ロアのフルートで、パスキエトリオによるモーツァルトのフルート四重奏曲第1番、第4番のWING盤LP。
これはSPからの復刻でボスコフスキーの弾くヴァイオリン協奏曲第3番とエウゥィット指揮のセレナーデとのカップリング。原盤は仏ディスコフィル・フランセ。
通常コーナーからは、ウェルドン指揮フィルハーモニア管による「フィンランデイア」その他のHMV盤。
シゲティの弾くブゾーニのヴァイオリン協奏曲のライヴ、日本コロンビア盤。
安川加寿子の弾くドビュッシーピアノ曲全集、前奏曲集第1巻のビクター盤。
この全集はドビュッシー生誕150年の今年CD化されている。これで全集がLPで揃った。
そしてプロムスの常連だった指揮者サージェントのプロムスでのスピーチ集。
かつてBSでプロムス・ラストナイトの歴史を紹介したドキュメンタリー番組が放送され、この中で紹介されたサージェントの感動的なスピーチが印象に残っている。
このLPは1年前から売れ残っていて毎回目にして気になっていたもの。
600円のセール価格30パーセント引き420円。
500円以下コーナーからはフリッツ・ブッシュ指揮ウィンタートゥール管によるモーツァルトのセレナーデ第5番、独逸ブッシュ協会盤。ソロヴァイオリンはピーター・リバール。
コンサートホール原盤で、ピーター・リバールが自分の録音の中でも最も印象に残る三つのうちの一つと言っていた演奏でこの曲初の全曲録音として知られるもの。
そして宮沢明子の弾くハイドン、日本コロンビアへのピアノソナタ全集からの1枚。
ベートーヴェンの交響曲第10番やピアノ協奏曲第6番の残されたスケッチを取り上げて小林道夫がピアノを弾きながら解説を付けた東芝盤。
若き日のモーリス・ジャンドロンのチェロによるハイドンのチェロ協奏曲ニ長調。
これはSAGAから出ていたLPで、オケはウィーン国立歌劇場管。カップリングはスワロフスキー指揮の「軍隊」。
ホーレンシュタイン指揮コロンヌ管によるプロコフィエフの交響曲第5番VOX盤
マーラーの初期の歌と最後の歌のプロハスカ指揮によるヴァンガード盤。
マーク・エルムレル指揮ボリショイ劇場管による20世紀ロシアの作曲家たちの管弦楽曲小品を集めたメロディアLP2枚組。
この中からプロコフィエフやハチャトウリアンなどの著名曲を集めたものが国内盤でもLPが出ていた。
フリッチャイ指揮によるモーツァルトの「ハフナー」「ジュピター」、D.G盤のフリッチャイエディションとリステンパルト指揮のザール放送管によるモーツァルトの協奏交響曲2曲のノンサッチ盤はすでに紹介済。
長くなりましたので続きは次回。
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