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2012年10月 9日 (火)

全日本吹奏楽コンクール三年連続全国大会出場記念演奏会~もうひとつの全国大会

秋は深まり今朝は寒さを感じるほど。見上げる空の絹雲の先には薄く月の姿が見えていた。

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昨日の三連休最終日は上の娘が出演する「全日本吹奏楽コンクール三年連続全国大会出場記念演奏会~もうひとつの全国大会」に行ってきた。

場所は東京、後楽園駅の近くの文京シビックホール。

吹奏楽コンクールの世界では、全国大会に三年連続出場すると翌年のコンクール出場権を失うという制度がある。(三出制度)

この制度により全国大会出場のチャンスは広がったものの、その年に当たった特に中学生、高校生の3年生はコンクールに出場できないという弊害がある。

この演奏会は三出制度により今年の吹奏楽コンクールを名誉あるお休みとなった団体が集まったもので、三出制度への問題提起としての意味合いを強く感じるもの。


今回東京までは沼津駅8時発の高速バスを利用。
バスの乗客は10名ほどで東名に入ってから席は自由。東京駅日本橋口到着は予定時刻の10時15分ピタリだった。渋滞のリスクが気にならなければ高速バスもよいものだ。

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新装なった東京駅は今までとはがらりと雰囲気が変わっていた。

休日ということもあり、復元された丸の内口のドーム内は立ち止まって撮影している人たちで大層なにぎわい。
開演時間の1までしばらく時間があるので、御茶ノ水ディスクユニオンにて音盤漁り。

捕獲の報告はまた後日。

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店内でいろいろと物色しているうちに時の経つのを忘れ、気付いたら開場時間の12時30分を過ぎていた。

娘の所属する川越奏和奏友会吹奏楽団の出演は一番めのはず。(・・;

慌ててレジに捕獲した音盤を持っていくものの数が多い。
相変わらずレコードが中心、時間がかかる検盤は止めにしてそのまま袋をかかえて近くの丸ノ内線御茶ノ水駅へ走る。

後楽園駅到着は開演10分前、ホールの場所を確認してなかったので駅ビルのインフォメーションの若い女の子に尋ねたところ「わかりません」との答えが返ってきた。
文京シビックは後楽園駅から徒歩1分のはずだが・・・・・

とにかく路上に出てみると、ホールに向かうらしき人の群れが見えた。
後を追いかけてみたら普通のビルと見間違えそうな雰囲気のホール入口に人が吸い込まれていく。

チケットは完売、自由席の人は席を詰めてくださいとのアナウンスの中、自分の席は1階指定席のほぼ真ん中。

今回の出演団体は全部で8団体。昨年全国大会三年連続出動を果たした中学校、高校、社会人バンドがそれぞれ2団体ずつで、主に関東圏のバンドが中心だが、長い歴史を誇る古豪愛工大名電高の出演が光る。

さらに今年の全日本吹奏楽コンクールの全国大会出場を決めている2団体がゲスト出演。
ひとつはあの東海大学付属高輪台高、そして川越奏和のライバル団体、川口市のアンサンブルリベルテがそれぞれ今年の課題曲と自由曲を引っ下げての登場という豪華さだ。

日本のアマチュア吹奏楽界のピラミッドの頂点に位置する団体が、コンクール以外でこれほど集まるのは壮観。

ここで長くなりましたので演奏団体の個別の感想は明日にします。

最後に出演した埼玉栄高校がアンコールで演奏した東日本大震災復興ソング「花は咲く」での顧問の先生の独唱と生徒たちの合唱には、先生と生徒の深い絆とコンクールに出ることができなかった寂しさがにじみ出ていて、聴いていてホロリときました。
三年生にとってこの演奏会が最後であったとのこと。

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終演後は娘と待ち合わせ、後楽園内ラクーアにあるインド料理店で夕食。

娘と別れて行楽帰りの人たちで混雑する東京駅から新幹線に乗り、自宅到着は9時ちょっと前。

休憩なしで、ワーグナーのオペラに匹敵する実に4時間半になんなんとする長大なコンサート。どの団体も驚きの水準で精一杯の演奏を聴かせてくれ、心地よい疲労感が残りました。

ありがとう。

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