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2012年10月10日 (水)

もうひとつの全国大会

気温が下がり朝起きるとぶるっと震えがくるほど。日中は良く晴れた。

2012101012410000_2本日沼津港で東日本大震災復興イベントのライジング・サンマフェスティバルが有り、昼休みに足を延ばし気仙沼のサンマを食べてきた。


ほどよい脂分に鮮度も良く、家で食べるのとはまた異なった格別の味わい。

桟橋には日本に一艘しかない小型帆船、ami号の姿。
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8日におこなわれた「全日本吹奏楽コンクール三年連続全国大会出場記念演奏会〜もうひとつの全国大会」。

1番目の登場は上の娘の出場する川越奏和奏友会吹奏楽団。

演奏曲はリードの「法華経からの3つの啓示」より、Ⅲ,平和の悦び
天野正道作品を2曲、Epitaphe 2011.3.11(墓碑銘)と「La suite excentrique」より、第1・2・4楽章というもの。

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最初のリードの曲からして、この演奏会の並みならぬ水準の高さを聴衆に印象づけ大きな期待感を抱かせる出来。

天野作品も奏和と作曲者の深い結びつきを感じさせる名演だ。2曲目にはオネゲルとプロコフィエフのエコーが聞える。指揮の佐藤先生の体調も万全な状態に回復したようだ。

次の越谷市立北中は、A.リードの名曲「アルメニアンダンス・パート1」を堂々と演奏してくれた。やっぱりいい曲だなぁと素直に感じられる出来、一年生の可愛らしいダンスを交えた「テキーラ」も会場の雰囲気を和らげていた。


続いて愛工大名電高、伊藤先生の指揮ぶりは陽気で精力的なものだが、出てくる音色は奥行きのあるダークな渋さが感じられる独特なもの。
アサヒのスーパードライのようなクリアな音色のバンドは数多あるけれど、キリンの「秋味」のようなコクの深い柔らかくブレンドされた音は吹奏楽では始めて聴いた。

これは驚きであります。この音色感は録音ではなかなか伝わらない。

最初のショスタコーヴィチの「祝典序曲」はさらりと流し、ヨーロッパ公演で好評だったという櫛田作品「元禄」が非常な名演。続くJ.ウィリアムスの「オリンピックセンテニアル」は、トランペット群のぴったり揃った柔らかくも美しい音色が印象に残りました。
十八番の「ディープパープル」メドレーもさすがの貫録。

近藤先生の指揮する「横浜ブラスオルケスター」は、最初に三善晃の難曲「クロスバイマーチ」を余裕で演奏、Aリードの「アーデンの森のロザリンド」をしっとり聴かせた後に
キャンディード組曲。この曲の終曲「草花や菜を育てよう」は、東日本大震災以降よく耳にすることが多くなった。

松戸市立第四中は3年連続全国大会金賞受賞団体。
しっかりとしたサウンドと安定感で聴かせる実力派バンドの印象。
きっちりスマートに決めていた最初の「トッカータとフーガニ短調」の森田アレンジは自分の好みではないけれど、上の娘はこのバッハの演奏が一番良かったとのこと。
「15分の名声 〜アンディ・ウォーホルのための音楽」(清水大輔)は中学生とは思えない落ち着いた演奏で驚いた。作曲者の清水氏も会場に来ていて、演奏終了後紹介されていた。

休憩なしに次々と出てくる豪華なフルコース。

続いて今年の全国大会出場を決めている東海大付属高輪台高の登場、ここへきて会場アナウンスの演出は全国大会さながらの雰囲気にがらりと変わる。

課題曲と自由曲の紹介に続き先生の紹介。

課題曲「吹奏楽のためのじゅげむ」に自由曲はスミス作曲の難曲「フェスティバル・バリエーション」。課題曲が終わっても拍手が湧かず、聴衆が吹奏楽コンクール全国大会の気分に浸りきっているのがまた面白い。

演奏はさすがに切れの良さと強烈なパワーで聴かせてくれる。演奏直後に会場に響く残響が美しいのは一人ひとりの水準が高いことの証。
高輪台高の演奏としては多少散漫な印象を受けたのは、豪華な名演を立て続けに聴き続け、自分の耳に疲労が蓄積してきたためだろうか。

続くリベルテは課題曲「香り立つ刹那」に続き福島弘和の「パッサカリアとトッカータ」を演奏。昨年よりも水準を上げていたように思う。

そして最後に埼玉栄高校。今回の出演団体の中では名電高とこの学校が一番印象に残った。

最初のシュワントナーの「・・・そしてどこにも山の姿はない」からして圧倒的。
グラスハーモニカが鳴り響く中で、様々な楽器が現れては消えていくき音楽が大きなうねりとなって客席に押し寄せてくる大変な名演だった。
大トリの「パガニーニ・バリエションズ」は演奏時間20分にもおよぶ大曲だった。
リードのアルメニアンダンスといいコンクールでは聴くことのできない長大な曲を、この演奏会では聴くことができるのが嬉しい。

生徒たちの希望として是非アンコールを演奏させて欲しいとの顧問の大滝先生のアナウンスに続き、演奏されたのは東日本大震災復興ソング「花は咲く」。

吹奏楽アレンジをした埼玉栄高の男子生徒の指揮で大滝先生が独唱、そして栄高校吹奏楽メンバーの合唱が加わり、3年生にとってはこの演奏会が最後とのことで、心のこもった演奏に会場内に大きな感動の輪が広がっていった。

最後は会場も一体となって「ビリーブ」を歌い、4時間半にも及ぶ長大なコンサートは終わりとなりました。

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