ジュリーニ&フィルハーモニアの「展覧会の絵」とモーツァルト
連休最終日はよく晴れた。
外出は愛犬ポコの散歩ぐらいで一日ほぼ引きこもり状態。
今日はジュリーニが1960年代にイギリスのフィルハーモニア管を振ったDVDを見ていた。
BBC放送が収録されたもので、組曲「展覧会の絵」とモーツァルトの交響曲第40番、ファリアの組曲「三角帽子」にヴェルディの歌劇「シチリアの夕べの祈り」序曲。
ヴェルディは1968年、他は1964年の記録。
この1964年はフィルハーモニア管にとっては大変な時期だった。
この年の3月10日にオケの実質的なオーナーであるW.レッゲが資金難を理由に突然の解散を通告。
この「展覧会の絵」の演奏は1964年の3月3日のライヴで、まさに解散通告直前の記録。
そしてモーツァルトとファリアは1964年12月2日の、ニューフィルハーモニア管に改名し自主運営組織として再出発した直後のライヴ。
ムソルグスキーとモーツァルトの間では、同じメンバーでありながらモーツァルトの演奏に緊迫感が感じられるのは曲の違いだけでないように思う。
「展覧会の絵」の冒頭トランペットソロは、若き日のフィリップ・ジョーンズでホルン首席は4曲とも名手アラン・シヴィル。
モーツァルトとファリアはこの演奏会の後にレコーディングしている。
このDVDでにはおまけとして、将来を嘱望されながら36歳の若さで飛行機事故で逝ってしまったイタリアの指揮者グイド・カンテルリのリハーサルがはいっている。
曲はロッシーニの歌劇「セミラーミデ」序曲でオケはスカラ座管、1950年エジンバラでの記録。
カンテルリが大変な才能の持ち主であったことが如実に示す凄い演奏だった。
Youtubeはそのカンテルリのリハーサル
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