ボヘミアの作曲家、ヴェイヴィアノフスキーのセレナータ
激しい雨が降った昨日から一転して本日良い天気となり富士山は裾の下まで雪化粧。
昨晩は仕事関係の酒席が有り、酒豪揃いの周囲の人たちとなりゆきで二次会は伊豆長岡まで。
年齢は自分より上の世代ばかりだが、パワフルな人たち相手に今時珍しいどんちゃん騒ぎのド宴会モードとなり、カラオケは演歌のオンパレード。
さすがに日付が変わりそうな時間になったのでタクシーを呼び帰宅。
帰りのタクシー代は5,000円を超えていた。
昨日から車を職場近くの駐車場に置いたままなので本日バス通勤。
しばらくバス停に佇んでいると、通勤時間帯にはほぼ5分間隔で来るバスが今日に限って30分待っても来ない。徒歩通勤している若い部下が挨拶しながら傍らを通り過ぎていく。
やがてバス停周辺にバスを待つ人が溜まり始めた。
さすがに異変を感じバス会社に電話してみると「500メートルほど手前の小学校前で事故があり、事故車が片方の道を塞いで大渋滞です。バスは動いています。」とのこと。
いつもならば渋滞気味の道路なのに、今日に限って通過する車が極端に少ない理由がわかった。
バスを待つ人々に事の次第を告げると、皆一斉に携帯を取り出し電話し始めた。
自分は歩いて行くことにした。
途中で何度か振り返りながら先を急いでいると、お待ちかねのバスが後ろからこちらに向かってくる。数メートル先にバス停があったのでそこからバスに飛び乗ると、バスに乗っていた先ほどまで一緒にバスを待っていた人たちから一斉に会釈をされた。
今日はさほどのトラブルもなく定時帰宅。
聴いたのは大バッハの前の世代の17世紀ボヘミアの作曲家パヴェル・ヴェイヴィアノフスキーの作品集。
彼の「セレナータ」と「ソナタ」を何曲か集めたチェコスプラフォンのLPで、演奏はリボール・ペシェク指揮のチェコフィルとプラハ響のメンバーによるもの。
使用楽譜は、ヴェイヴィアノフスキーの終焉の地だったモラヴィアのクロミェジェールの古城や修道院に保管されていたものだという。
曲の多くは弦楽合奏にクラリーノやトロンボーンが加わった協奏曲形式の曲。
きっちり引き締まった華やかでリズミカルな楽想と美しいメロディーの数々。
時と場所を超えた普遍的な価値を持つ素晴らしい作品の数々だ。
演奏も非常に良い。
沼響のHPの聴き比べコラム「ブラームスの交響曲第2番を聴く」にフリッツ・ブッシュの演奏の感想をアップしました。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/bra2.cgi
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コメント
お久しぶりです。
フリッツ ブッシュのブラームス、山本さんのおっしゃること、全く同感です。同時に、ワルターのNYフィルとのモノ録音を聴きましたが、気品が違うと思いました。では、気品とはどうやって出すものか、出そうとして出るものか考えてしまいました。
アートオブコンダクティングで観た、タンホイザーも感動しました。
オテロのライヴも凄いですね。
投稿: サンセバスチャン | 2012年11月28日 (水) 09時33分
フリッツ・ブッシュのブラームス。
まさに本道を行く演奏ですね。
「タンホイザー」序曲も貴重な記録ですが、残された放送録音がもっと発掘されれば良いと思います。
投稿: 山本晴望 | 2012年11月29日 (木) 23時22分