ブリテン、「パーシー・グレンジャーを讃えて」
11月も今日で終わりとなりこれからいよいよ冬に突入。
鉄塔一本の倒壊による北海道登別の大停電には、電気に依存している日常生活の脆さをあらためて実感する。
衆議院選で脱原発を大きく掲げている政党を見ていると、単に自分たちが当選するための方便として取り上げているとしか見えない。原発廃止後のビジョンは見えているのだろうか?
今日聴いたのはパーシー・グレインジャーの楽しい曲の数々。
作曲家ベンジャミン・ブリテンの指揮とピアノによる「パーシー・グレインジャーを讃えて」という作品集。
1968年録音の英DECCAのLP。
演奏はイギリス室内管弦楽団にピーター・ピアーズ(テノール)、ジョン・シャーリー=カーク(バリトン)、アンブロジアン・シンガーズ、ピアノはヴィオラ・タナードとベンジャミン・ブリテン。
曲はすべてイギリス民謡からの編曲で、ヴォーン・ウィリアムスの名作「イギリス民謡組曲」でも使われている「日曜になればわたしは17歳」のようにコケティシュな佳品や、輪唱風の壮大な合唱で歌われる「行方不明のお嬢さんが見つかった」など、テノールソロや合唱、ブラスアンサンブル、ピアノソロなどの様々な形態で聴かせてくれる好アルバムだ。
生き生きとしたブリテンのピアノと指揮も深い共感に満ちていて実によい。
Youtubeはグレインジャーの子供のマーチ
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