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2013年1月に作成された記事

2013年1月29日 (火)

アンチェルのプロコフィエフ

昨日今年音大を受けるという娘の友人が家に遊びに来ていた。

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帰りが遅くなったので駅まで車で送ったが、車中で何気なく流していたプロコフィエフの「ロメオとジュリエット」を聴いて、即座に「プロコのロメジュリですね」と言い当てたのには驚いた。

それが「モンタギュー家とキャピレット家」のような著名な曲でなく、組曲第一番の「マドリガル」だったのでなおさらだ。

演奏はカレル・アンチェル指揮チェコフィルの1958年のミュンヘンライヴで、Tahraから出ていたアンチェルエディションからのもの。

スプラフォンのスタジオ録音も良かったが、こちらはさらに切れ味鋭いシャープな演奏で、凄味さえも感じられる名演。

一糸乱れぬアンサンブルで猛スピードで飛ばした「タイボルトの死」のチェコフィルの合奏力には唖然とするほど。

Yotubeはテミルカーノフ指揮の「ロメオとジュリエット」

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2013年1月28日 (月)

ハンソンの交響曲第2番「ロマンティック」

連日の寒波で今朝の関東地方は雪。

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昨日庭の白梅が一輪だけ咲いていた。
一方の蕾を沢山付けている紅梅は多少遅れ気味だが、春は着実に近づいている。

1月最後の今週はさほど大きな予定はなく、怒涛の2月に向けての充電期間。

今宵は20世紀アメリカの作曲家ハワード・ハンソンとグリフィスの作品を聴く。

S_pc280478ハンソンは交響曲第2番「ロマンティック」。そして同じアメリカの作曲家、グリフィスの名作「クブラ・カーンの歓楽殿」とフルートとオーケストラのための「白孔雀」というもの。

チャールズ・ゲルハルト指揮のナショナルフィルハーモニックによるRCAゴールドシリーズのLP.

ハワード・ハンソンは交響曲を7曲残している。

吹奏楽曲の「ディエス・ナタリス」、「コラールとアレルヤ」などの古典的な名作には親しんでいたものの、自作自演の交響曲第4番をかなり以前に聴いた時にその保守的な掴みどころなさに退屈してしまい、それ以来オーケストラ曲は避けていた。

S_p1140551このLPもカップリングのグリフィスがお目当てで購入したもの。


ハンソンの交響曲第2番は、映画「エイリアン」のエンディングタイトルに使われたことで有名な曲。


この曲は簡潔さの中に北欧的でモダンなティストが漂う素敵な曲だ。
ハンソンの交響曲でいつも感じる冗長さがないのは演奏が良いからだろう。

ドビュッシーの音楽に通じるグリフィスの作品も見事な演奏。

ロンドンの名手たちを集めたオケは非常にうまい。
映画「エイリアン」のサウンドトラックもこのナショナルフィルハーモニックが演奏している。

Youtubeはハンソンの交響曲第2番の第3楽章が使われている映画「エイリアン」のエンディング。

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2013年1月26日 (土)

ピアソラの「Adios Nonino」

今日も強風、海は大時化。
気温も下がりこんな日は引きこもりがち。

午前中NMLの更新のために図書館へ行き、ついでにブックオフに立ち寄る。

途中の国道は驚くほど空いていた。

ちょうど500円以下のCD半額セール実施中。

クラシックコーナーは名曲シリーズの半端ばかりでろくなものがなかったが、隣のタンゴのコーナーに凄い量のコレクションが出ていた。
すべて250~500円。それが全部半額。

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タンゴのことは不案内だが、雰囲気で稀少盤が多数含まれていることはなんとなくわかる。
年配のコレクターの放出品だろうか・・・

この中からピアソラの名作「Adios Nonino」の入ったCDを1枚だけ購入。

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「アディオスノニーノ」はプエルトリコ巡業中に父の訃報に接し、アルゼンチンへ帰る旅費もなく失意の中で父に捧げて作曲された曲。

購入したCDはアルゼンチンBMGの五重奏団による1961年のこの曲の初録音。

物憂げでセンチメンタルなメロディー。たまにはタンゴもいいな。

Youtunbeは「Adios Nonino」

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2013年1月25日 (金)

カラヤンの「ドイツレクイエム」

朝から強風。
S_p1110492寒さは相変わらず厳しいが庭の紅梅がたくさんの蕾をつけていた。
春遠からじ。

かなりハードな今週もなんとか乗り切った気分。

昨日は静岡市清水区で国や愛知、静岡、三重県の同業幹部連を集めた研究会での基調発表。
今回は他の仕事でなかなか準備の時間が取れずに苦労した。

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清水港には地球深部探査船「ちゅきゅう」が停泊していた。
巨大なマストを備えた特異な船体に驚いた。ハイテクを集約した日本が誇れる探査船。

http://www.jamstec.go.jp/chikyu/jp/CHIKYU/index.html

メタンハイドレードの探査だという。

夜は参加者の懇親会がありオケの練習はお休み。

今日は仕事も一息ついたので午後からお休み。母を病院に連れて行ったりしていた。

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音楽は、カラヤンの指揮するブラームスの「ドイツレクイエム」聴いていた。
1976年の3回目のスタジオ録音。EMIへの国内盤LP2枚組。

カラヤン独特のレガートが気になるが、壮大にして重厚、ベルリンフィルの威力を前面に押し出した圧倒的な演奏。

カップリングの「悲劇的序曲」「ハイドンの主題による変奏曲」もうまいものだ。

Youtubeは「ハイドンの主題による変奏曲」、ムーティの指揮

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2013年1月23日 (水)

アブラヴァネルのウォルトン

大寒も過ぎ、庭の紅梅の蕾も日毎に大きくなってきた。
今週は月曜日と明日が大きな山場。

今日は、モーリス・アブラヴァネル指揮ユタ響によるウォルトン。
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巨大なオーケストラと合唱団による大作、オラトリオ「ペルシャザールの饗宴」。米VOXのCD.


「ペルシャザールの饗宴」は自作自演のほかプレヴィン、ボールト、ショルティなどの強力盤が揃っているが、このアブラヴァネル盤もアンサンブルをきっちり整え豪快に鳴らす職人技が光る演奏。

狂乱の終曲など巨大なペルシャ絨毯を眺めるような豪奢な演奏で音の一大スペクタル。

カップリングはウォルトンの出世作となった「ファザード」。
これはナレーターと少人数のアンサンブルによる原典版によるもの。
演奏はエプスタイン指揮のフルートのS.バロンほかのアメリカの演奏家6人にナレーションのJanet Bookspanというもの。
http://music2.appstate.edu/photogallery/bookspan.html

ナレーションも楽しく曲の軽妙さを見事に生かした演奏だ。

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沼響のHPの聴き比べコラム、「ブラームスの2番を聴く」に、シューリヒト指揮北ドイツ放送響のライヴの感想をアップしました。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/bra2.cgi


Youtubeはウォルトンの「ペルシャザールの饗宴」。2012年プロムス尾高忠明の指揮。

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2013年1月21日 (月)

ロベルト・ワーグナーのウィンナワルツ集

曇り夜から雨。
今週もハードな月で、今日は20年来の事業が抱えていた大きな問題の総決算の日。

S_p1060509成功か否かはほぼ五分五分だったのだが、ほぼ目的は達してほっとしている。過去のしがらみが大きかっただけに今回は苦労した。


昨日リサイクルショップで見つけたLPは3枚。


S_p1060506クルト・レーデル指揮のバッハの編曲集。パッサカリアとフーガ、トッカータとフーガニ短調とコラール数曲を室内オケにアレンジした日本コロンビア盤、400円。


ジャンクコーナーからは、コッホ指揮のハイドンのネルソンミサの徳間盤。

そしてロベルト・ワーグナー指揮インスブルック響によるウィンナワルツ集、こちらはいずれも100円

S_p1060501R.ワーグナーのLPはジャケットが大きく汚れていて、端がネズミに齧られたように欠けたりしていたので、100円とはいえ大いに迷ったのだが、この盤は今まで不思議と現物にお目にかかったことはなかった。


収録曲は、美しく青きドナウ/皇帝円舞曲/春の声/酒・女・歌/ウィーン気質/ウィーンの森の物語/芸術家の生涯など。

R.ワーグナーといえば、思い浮かぶのはオークレールをソリストに迎えたメンデルスゾーンとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲の伴奏者くらいだが、ウィーン生まれのローカルな指揮者なのでウィンナワルツはきっと良い味を出しているのだろうと思い購入。
http://www.musicweb-international.com/classrev/2011/June11/Robert_Wagner.htm


結局これは大当たりだった。

ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院で教鞭をとり、ウィーンフィルも指揮しているワーグナーだが、このワルツはウィーン風のスタイルとは一線を画す、すっきりとしたスタイル。

むしろロベルト・シュトルツの演奏に近いもの。おそらく60年代始めの録音だが、現代の耳で聴くと非常に新鮮。

スタイリッシュで気品のある「芸術家の生涯」や「ウィーン気質」などは見事な名演だと思う。

Youtubeはオークレールの弾くメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲。R.ワーグナーの指揮

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2013年1月20日 (日)

展覧会の絵のことなど

この二日間の土日は良く晴れた。

昨日は古くなった畑の物置を取り壊したりしていた。

今日は県立美術館の「インカ帝国展」を観に行く家内を駅に送りながら自分は図書館に寄り、その後リサイクルショップのジャンクLPコーナーを冷かして昼ごろに帰宅。

午後はお寺の役員会。

ここでお寺の住職の代替わりが有り、現在修行中の若住職の帰山式の打ち合わせ。

30年ぶりの一大イベントなので皆真剣だが、お年寄りが多く簡単な事柄がなかなか決まらない。前回は父が出ていた。

20名余りの役員で自分は最年少、あまり出しゃばるのもおかしいのでじっと我慢の一時間余り。

金曜日は市主催のディスクコンサートで解説。

今回は「展覧会の絵」を取り上げた。

Srlm1085ピアノ原曲はアシュケナージの演奏を使用し、プロムナードをラヴェル版の他、フンテック、ゴルチャコフ、ストコフスキー、富田勲らのオケ版を取り上げ、それぞれの違いと特徴を解説。

「展覧会の絵」は、過去に沼響の聴き比べコラムにも取り上げた。
http://www.numakyo.org/c_pic/index.html

今回はちょっと力の入った内容だったのでお客さんの反応も良かった。

ラヴェル版はカラヤンベルリンフィルの1986年録音を使用。

今回改めて感心したのは、ストコフスキー版とゴルチャコフ版。

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ラヴェルの影響は大きいとはいえ、キエフの大門などいずれも良い編曲だと思う。

Youtubeはゲルギエフの「展覧会の絵」

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2013年1月18日 (金)

本日の練習、リヒャルト・シュトラウストのホルンコンチェルト

今朝も寒かった。昨晩の雨により家の門扉が凍結。こんなことは初めてのこと。
昨日はオケの練習日。会場は沼津市民文化センター地下のリハーサル室。

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団員の人数が増えた今となっては実に狭い場所だが、沼響草創期の練習会場だったので床の染みひとつも妙に懐かしい。


曲は次期定演の中プロR.シュトラウスのホルン協奏曲第1番の初見大会。
沼響としては初の管楽器のコンチェルトにしてR.シュトラウスも初挑戦。

P1000178この曲は18歳のR.シュトラウスの若書きの曲だけに古典的でシンプルなものの、曲のあちらこちらに後のシュトラウスを予見するような独特な動きが出てくる。


弦楽器にはフラットが非常に多いので弾きにくそうだ。
第二楽章など曲を知らないのに音程の怪しさとが加わってドロドロとした混沌の音楽になってしまった。

使用楽譜は悪評高いカルマス版。
同じ場所の練習番号がパートによって異なっていたり、細部の記号があやふやだったり、さらにチェロパートなど第2楽章が一小節足りなかったりしている。

団員の大部分にとっては未知の曲なだけにこれから苦労しそうな予感。

YoutubeはR.シュトラウスのホルン協奏曲第1番、タックウェルのホルン

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2013年1月17日 (木)

今年最初の「ボエームの会」は金華豚

1月第3週の始まりは首都圏で大雪とはいえここ沼津は気候温暖。
はるか遠くの箱根の山々と、富士山手前の愛鷹山頂に冠雪を見るのみ。

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火曜は朝から仕事で大瀬岬に行き素晴らしい富士山を遠望。

夕方からは県東部地区のお様々な分野のお偉方を集めた新春懇親会。
立食形式のうえに二百人を超える出席者。
来賓諸氏の祝辞も延々と続き開会から乾杯まで小一時間というもの。

なんとも場違いな私は、仕事に関係している人たちへの新年のご挨拶を済ませた後に黙々と食事。

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そして昨日は気の合った仲間との今年最初のボエームの会。
場所はいつもの小料理はちまき。

午後の仕事が長引きこりゃ遅刻かとも思いきや、なんとかいつもの18時9分の電車には間に合い、今回は定刻の18時半には全員が揃った。
和服姿の女将が出迎えてくれ、新春らしき華やかな雰囲気が嬉しい。
最初の生ビールの後に、新鮮な寒タラの白子をつまみに升酒を傾ける。

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そして今では漁獲量がすっかり減ってしまった大羽イワシの焼き物。

冬場恒例の鍋シリーズは金華豚のしゃぶしゃぶ。
最高のバラ肉は食べて甘さも感じるほど、新鮮な白菜も絶品。
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お酒は升酒に続き、宮崎県純米酒「舞」。これは高千穂神楽献上の高千穂町内限定販売の幻の酒。
http://www.pmiyazaki.com/takachiho/nw/log/eid33.html

たあいのない世間話から会員の娘婿さんであるかるた史上最強の西郷永世名人の話題やら量子力学の話まで・・・
幅広い話題で楽しく盛り上がりました。
http://www.karuta.or.jp/topic/20121226b.html

今年の最初を飾るにふさわしい華やかな宴。

そして今日はオケの練習日。長くなりましたので詳細は明日。

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2013年1月14日 (月)

相場英雄「震える牛」

昨日とは対照的な朝から冷たい雨の一日。

関東地方は大雪、ということで埼玉にいる上の娘に電話したところ今入間のアウトレットへ来ているとの返事。周りは大雪だという。

よりによってこんな日にとも思ったが、家内と下の娘は朝から買い物に出かけている。彼女たちにとって天気など関係ないようだ。

こんな一日なので家でゴロゴロと読書その他。
相場秀雄の「震える牛」を読んでいた。
http://book.akahoshitakuya.com/b/4093863199

昨年、小学館の宣伝誌「本の窓」に菅原文太の連載で著者と対談を読み図書館に予約を入れていたもの。
http://www.shogakukan.co.jp/magazines/detail/_sbook_0820108112

41qd5nyepnl__sl500_aa300_ベストセラーだということで、9月に予約を入れて借りることができたのが一週間ほど前。


地方都市の商店街の衰退や食の安全を絡めた殺人事件を扱ったミステリー。

今の日本の構造的な問題を真摯に取り上げた社会派の小説だ。

同じ作者の「デフォルト」と似たような展開で、途中から結末は見えてきたものの、読んだあとデフレの世の中とはいえスーパーに並ぶ極端に安い価格の加工品を口にするのが怖くなってきた。

聴いた音楽は、チェコの名指揮者スメターチェク指揮によるシェイクスピアの作品を題材とした序曲集。
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チェコ、スプラフォンのLPで、オケはプラハ交響楽団。

選曲と曲順が非常に凝っていて、シベリウスの「テンペスト」の前奏曲(嵐)から始まり、チャイコフスキーの「ロメオとジュリエット」、

続いてスメタナの「マクベスと魔女たち」。
これは原曲はピアノ独奏曲らしい。イエレミーアーシュという人の編曲。

最後はベルリオーズの序曲「リア王」というもの。

演奏は聴き手に媚びない硬派の演奏。

最初のシベリウスの嵐の音楽からして怒れる音楽がストレートに迫ってくる。

Youtubeはストコフスキー指揮のチャイコフスキー「ロメオとジュリエット」。オケの配置が全く独特。

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2013年1月13日 (日)

スイトナーの「音楽の冗談」

成人の日の今日は風もなく穏やかな一日。

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天気もよいので愛犬ポコとの朝の散歩はいつもよりも遠方へ。

調子に乗って駆け足、速足で走り出したら右足がケイレンを起こしてしまい、
帰り道はいつもよりも長い道を、痛む足を引きずりながら歩くことになってしまった。

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家に到着しTVを点けると、マゼール&N響が歌劇「ルスランとリュドミュラ」序曲を演奏していた。

とても80を超えているとは思えない。いわゆる老巨匠のイメージとはかけ離れた存在。

午後は親戚の葬儀に参列した以外は特に外出は控え、読書そのほか無為無策の一日。

音楽はモーツァルトの軽い曲を3曲。
最初はセレナード第4番をリステンパルト指揮ザール室内管のノンサッチのLPで。

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そしてもう一枚は、ケンペ指揮バンベルク響の「アイネクライネ・・・」にスイトナー指揮ドレスデンシュターカペレの「音楽の冗談」
オイロディスク音源による日本コロンビアのLP。


いずれも燻銀の名匠3人の揃い踏み。

渋く温もりのあるオケの響きで聴かせる自然体のモーツァルト。

Youtubeはスイトナー&N響の歌劇「魔弾の射手」序曲

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2013年1月12日 (土)

「京響のあゆみPART1」

年末年始明けの初の三連休。
今週は月曜から仕事上でいろいろなことがあったので正直ほっとしている。

良く晴れた一日だったが風が強い。
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昨日、買ったものを店に忘れたという母を近くのスーパーに連れて行ったついでに牛臥山公園に行ってみた。

海から風はかなり強く、坂の上の雲ではないがまさに「天気晴朗なれども波高し」。

風に吹かれながら海をみているうちに、大岡昇平の短編「沼津」の沼津名物の強い西風・・・という一節を思い出した。

家内と娘は西武沼津の閉店セールへ行っている。そこでマダムシンコの「マダムブリュレ」を買ってきた。
一日限定500個だという。

S_p1040485_2評判は聞いていたが食べるのは初めて。

内部が豹柄の箱といい、いろいろとお洒落なパッケージ。
本体はバウムクーヘンの上にカラメルがかかったもの。
上品な雰囲気の菓子でこれで1500円弱という手ごろなお値段が受けたのだろう。

味は私にはちょいと甘すぎた。

夜は遠縁の親戚の通夜に列席。

故人は享年93才、大きな病院の看護婦長を歴任し日野原重明先生と親しく仕事をしたことを生涯の誇りとしていた。
生涯を独身を通し他の兄弟も子はなく、先祖は幕府の大老までつとめ昭和の初めまで繁栄した家だったがこれで絶えてしまった。

今年の初買い音盤がヤフオクから届いた。

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「京都市交響楽団30年」として売られていた「京響のあゆみPART1」というCDで、初代常任指揮者のチェリウス指揮のモーツァッルトの交響曲第40番第一楽章(1960年ライヴ)から、若杉弘指揮の「大地の歌」第4楽章(1984年ライヴ)までの記録。

PART2は小林研一郎指揮のマーラーの交響曲第5番だが今回入手できたのはPART1のみ。

他に渡辺暁雄のドビュッシーや山田一雄の「第九」第4楽章抜粋、フレモーの「海」など計11人が名を連ねている。

最近聴いて印象に残っているカルロ・ゼッキの「オベロン」序曲が収録されているので落札したもの。

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2013年1月11日 (金)

本日の練習、今度のドヴォルジャークは新全集版?

今日は朝から下の娘が不調。症状からノロウイルスの疑いもあったので、学校を休ませ
、急遽自分が病院へ連れて行くことに。
幸いノロウイルスではなく単なる風邪だった。

昨日はオケの初練習。
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今年に入って初めて楽器に触れるという怠けっぷりなので、ウォーミングアップを長めに取るため静岡からの出張からそのまま練習会場の沼津市民文化センター小ホールへ。

曲は次の定演のメイン曲ドヴォルジャークの交響曲第8番。

沼響としては3回目のドボッパチで、1989年の第5回定演と1997年の裾野ファミリーコンサート以来。
当時のメンバーで、今も一緒にステージに乗っているのは出戻り組も含めても5人ほど。

今回の使用楽譜は2004年のドヴォルジャーク没後100年の年に出版されたベーレンライターの新しいものだが、吹いていて以前演奏した時の譜面とは細かな部分でいろいろと変わっていることに気が付いた。

第一楽章序奏が回帰する部分の旋律は以前の版では1番ホルン1本のみだったが(冒頭
は1,2番ホルンの2本)今度の版では1、2番の2本指定となっている。

他にアクセントの細かな位置なども変わっているようで、古いポケットスコアを持っている団員が首を傾げながらパート譜と見比べていた。

合奏が始まる頃には楽器も温まり、第一楽章序奏のチェロと重なるメロディを順調に吹き始めたものの曲の後半から高音が苦しくなってきた。
音が上ずり始め意図する音が出なくて困った。まさに怠けた結果の自業自得。

S_p1030473演奏は自分の思う通りにはいかなかったものの、次々に出てくる聴き慣れたメロディに以前は感じられなかった新鮮な感動と高揚を感じるのが不思議。

沼響のレベルが上がってきたからだろうか。

今日はそのドボッパチ。

ルーマニアの指揮者、コンスタンチン・シルベストリの指揮ロンドンフィルで聴いた。


70年代の国内廉価盤LP.

アクの強い熱血爆演型のシルベストリは「新世界より」で名演を残している。http://www.numakyo.org/cgi-bin/dvo9.cgi?vew=33

ドヴォルジャークでは他に交響曲第7番や序曲「謝肉祭」も名演。

この第8番は拍子抜けするほどしっとり地味なフレーズのひとつひとつを丁寧に仕上げた演奏だった。

スコア片手に聴いてはいないがフィナーレの第一主題の再現部分は通常と違う音型が出てくる。

シルベストリのドヴォルジャークは60年代前後の録音だが、その頃一般に使われていた旧版の楽譜とは使用楽譜が異なるようだ。

Youtubeはメータ若き日のドヴボルジャークの交響曲第8番

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2013年1月 9日 (水)

フィッシャー=ディースカウの「詩人の恋」

満を持していたように月曜日から昨年からの懸案事項に加え新たな問題の雨あられ。
なんとか効率よく振り替えながら対応に追われる日々。

昨年まで普通に年賀状をやりとりしていた人が今年は数人故人となっていた。

交友が年に一度の年賀状のやりとりのみの遠方の人の場合は、この正月に初めて知る。

その中の一人は20年ほど前に仕事上で知り合った方で北関東在住。
年齢は自分の親ほどの年齢ながら10年ほど前までは毎年1度は合い旧交を温めていた。

最近は年賀状のやりとりのみとなっていたものの、毎年来る心温まるユーモアに満ちた長文のメッセージが毎年の楽しみとなっていた。

今年はその方から年賀状は来なかった。

昨年の賀状の元気な文面を思い出しながらも多少の胸騒ぎはあったのだが、今日帰宅すると見知らぬ女性からの寒中見舞いが届いていた。

文面を見るとその方の娘さん・・・・・

そして父は昨年9月に逝去しましたとの文面。

3月に肺がんが見つかり、しばらく元気に通院していたものの8月に急速に進行したとのこと・・・・・・・

故人は教育者として立派な方で、テレビ番組「3年B組金八先生」の最初のシリーズの金八先生のモデルの一人。
豪快にして人への思いやりに溢れ多くの人々に慕われていたヒトだった。

16425740bd今日は半ば放心状態で、身近にあったハイネの詩による連作歌曲集シューマンの「詩人の恋」のレコードを聴いていた。


フィッシャー=ディースカウの歌に、デムスのピアノによるグラモフォンの独逸盤LP.
6種類ほどあるフィッシャー=ディースカウの「詩人の恋」の中では2番目のもの。


第一曲の「美しき5月の」ピアノの前奏部分が今日ほど物悲しく響いて聞えた時はない。

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沼響のHPの聴き比べコラム、「ブラームスの2番を聴く」にシューリヒトのルツェルン音楽祭ライヴの感想をアップしました。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/bra2.cgi

Youtubeはクリスティーネ・シェーファーの歌う「美しき5月」

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2013年1月 7日 (月)

カルロ・ゼッキのモーツァルト

今日から本格的に始動、朝から次々と予定外の仕事が入り密度の濃い充溢した一日。
土日は大人しくしていたので、咳は多少出るものの風邪は小康状態。

今日はイタリアのピアニストにして指揮者でもあったカルロ・ゼッキのモーツァルト。

S_pc280479ルーマニアのエレクトレコードのLPで、曲はピアノ協奏曲第23番とディヴェルティメントK.251。

ピアニストはファウスト・ザドラにオケはルーマニア放送交響楽団の1970年録音

この演奏はごく最近CD化され、今年中に発売されるはず。

ショパンコンクールの審査員になるほどの腕前だったゼッキは教育者としても名高く、ファウスト・ザドラはその弟子のひとり。

オケの響きは渋く乾燥し枯れた音でいて重いという独特な音。
国立の放送オケとはいえ技量としてはさほど高くもないようだ。

だがゼッキの力で深く陰影に富む偉大な演奏となった。
オケとピアニストをごく自然に音楽の流れに乗せていく。
ディヴェルティメントのような楽しげな音楽の中にも悲哀の風情が漂う。

そしてモーツァルトをもう一枚。
S_pc280480ゼッキと似たようなタイプのベルンハルト・パウムガルトナーの指揮でドイツ舞曲集。

英コンサートホールのモノラルLPで、オケはザルツブルクのカメラータ・アカデミカ。

これはおそらくフィリップス音源のモーツァルト生誕200年の記念の年に録音されたものと同じだと思う。

こちらは幾分スクエアな演奏でもう少し遊び心があった方が良いようだ。

パウムガルトナーはこの中の何曲かを、ステレオ期にザルツブルク・モーツァルテウム管と再録音している。

 

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2013年1月 5日 (土)

聖ペテルブルグのヨハン・シュトラウス

正月早々の風邪という幸先の悪いスタートとなった2013年。

昨日の仕事始めでは、咳が頻繁に出るという最悪のコンディションだったものの、寝る前に甘酒と葛根湯を服用したところ今日は朝から楽になった。

昨日は年末年始休みの間の一日出勤。

正月気分は職場の皆や関係諸氏と挨拶を交わした時くらいで、たちまち現実に引き戻され新たな問題の対応に追われる。
さすがに定時退社したものの正月気分は吹き飛び、この週末は日常の土日休みの気分。

今日は風邪の完治を目指して外出もせずに一日大人しくしていた。

音楽は一月にふさわしくヨハン・シュトラウス2世の作品。

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ロベルト・シュトルツの指揮するベルリン響による「聖ペテルブルクのヨハン・シュトラウス」というLP2枚組。
BASF音源によるティチクのLP。

ヨハン・シュトラウス二世は30歳から12年間、5月から9月までの間をロシアで過ごしている。

これはロシアの鉄道会社から当時としては法外なギャラで誘われたからだが、この時にロシア皇帝の関係者や貴族たちと親交を結び、ロシアにちなんだ曲を作曲している。

このアルバムはそのような曲を18曲集めたもの。

この中で有名な曲はポルカ「観光列車」と「いざ、踊らん」ぐらいで、他の曲は全く知らない曲ばかり。

とはいえさすがに楽しめる曲ばかり。シュトラウスへのロシアへの愛着が伝わってくる良い曲が並んでいる。

ロシア行進曲、ロシアの村にて、ニコライ・カドリーユ、聖ペテルブルクとの別れ、大公妃ワルツ、ボルガ河のほとりにて、大公マーチ、戴冠式行進曲
などなど、ロシアにちなんだ曲が続く。

生前のヨハン・シュトラウス2世にも直接接しているシュトルツの指揮は、朴訥な響きの中にスタイリッシュ仕上げたウィーンフィルのワルツとはまた異なるもの。

ウィンナワルツの原点にはこのような演奏がより近いのではなかろうか。
ACCディスク大賞を受賞している名盤。

Youtubeはポルカ「観光列車」、ボスコフスキーの指揮

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2013年1月 3日 (木)

オッテルローのマーラー「巨人」

晴れのち曇り、喉の痛みはなくなったが咳が出始めた。これは自分としては風邪の完治が長引く悪い兆候。

明日から仕事を考えると家でゆっくりしていればよいのだが、上の娘が明日東京へ帰るというので家族で三島大社へ行くことにした。

S_pc270466_3大社近くの駐車場に車を止め、鼻水を啜りながら大社まで鎌倉古道を歩き始めると寒さがキツイ。

上空には怪しげな雲が広がり今にも雪が降ってきそうな気配。

大社はさすがに大層な賑わい。

元日のように本殿まで長く待つことはないもののお札売場周辺などはなかなか前へ進めない。
お参りをした後におみくじを引く。

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昨年は八方塞の年の上におみくじは末吉。

実際そのとおりの年となったので、今年はくじを引く手にも気合が入ろうというもの。

結果は吉。

書いてあることがいちいち思い当たるのが不思議。

昨日から歯が痛みはじめた下の娘などは、引いたおみくじに歯には注意、と書いてあり、思わず一同顔を見合わせる。

今年は良いことがあるだろう。



参道脇に並んだ屋台で、肉巻きやたこ焼きならぬエビ焼き(今はタコの方が高いようだ)などを買って昼食代わりとする。

「B1グランプリ」の人気にあやかって、従来から出ていた富士宮焼きそばに並んで、厚木のシロコロホルモンが出ていたのでこれも買ってみた。

寒い中での屋台横の熱いお茶のサービスがありがたい。

家内と娘たちがそのまま沼津西武に行きたいと言い出したが、自分は付き合う気はないのでそのまま帰宅。

今日はオランダの名匠オッテルロー指揮するマーラーの「巨人」を聴く。
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オケはウィーン音楽祭管によるコンサートホールレーベルのLP.


幾分固い音なのはこのレーベル独特のものだが、オッテルローの音楽造りも硬質でかちっとしたもの。

アンサンブルも良くまとまりスケールも雄大。これは隠れた名演だ。

Youtubeはエッシェンバッハの指揮する「巨人」

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2013年1月 2日 (水)

ドミトリエフの「メサイア」

新しい年は快晴。裏の徳倉山からの初日の出と美しい富士も良く見えた。

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S_img_20130101_070651今年の元日もいつもと変わらず、弟家族を迎え朝からの酒宴の後ほろ酔い気分のまま親戚その他の年始回り。

そして夕方からは家内の実家へ行き岳父のお酒の相手。

昼間の酒はよく回る(@@)

大晦日から喉が多少痛く風邪気味だったこともあり、元旦恒例の三島大社のお参りはパス。

音楽も聴いていない。

音楽絡みでは家内の実家で見たバラエティ番組「芸能人格付けチェック」の時価数十億円のストラディバリウスと、国産の20万円?のヴァイオリンの聴き比べくらい。

ちなみにテレビを通した音では、音色の違いは明白であるもののどちらがストラドかよく判らなかった。

そして今日は干した洗濯物が飛ばされないか気になるほどの風が強い一日。

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家内と娘二人は映画「レ・ミゼラブル」を観に行き、自分は愛犬ポコと母とでお留守番。

夜に氏神様である近所の楊原神社の初詣。

午後はオラトリオ「メサイア」全曲を聴いていた。

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演奏はドミトリエフ指揮レニングラードフィルとラトビアの放送合唱団。

ソロ歌手も全てロシア勢という旧ソ連製メロディアのLP4枚組。
1980年代前半の録音。

歌唱はドイツ語で版はプラウト版だと思う。

合唱の国とも言われるラトビアの合唱団の充実した合唱が、この演奏最大の聴きもの。

レニングラードフィルはムラヴィンスキーが率いていた団体とは同名の別団体だが、きっちり引き締まったアンサンブルが良い。
ドミトリエフの指揮も端正にして誠実に音楽を積み上げていて好感が持てるもの。

Youtubeはチャイコフスキーの交響曲第4番、ドミトリエフの指揮

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