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2013年1月 5日 (土)

聖ペテルブルグのヨハン・シュトラウス

正月早々の風邪という幸先の悪いスタートとなった2013年。

昨日の仕事始めでは、咳が頻繁に出るという最悪のコンディションだったものの、寝る前に甘酒と葛根湯を服用したところ今日は朝から楽になった。

昨日は年末年始休みの間の一日出勤。

正月気分は職場の皆や関係諸氏と挨拶を交わした時くらいで、たちまち現実に引き戻され新たな問題の対応に追われる。
さすがに定時退社したものの正月気分は吹き飛び、この週末は日常の土日休みの気分。

今日は風邪の完治を目指して外出もせずに一日大人しくしていた。

音楽は一月にふさわしくヨハン・シュトラウス2世の作品。

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ロベルト・シュトルツの指揮するベルリン響による「聖ペテルブルクのヨハン・シュトラウス」というLP2枚組。
BASF音源によるティチクのLP。

ヨハン・シュトラウス二世は30歳から12年間、5月から9月までの間をロシアで過ごしている。

これはロシアの鉄道会社から当時としては法外なギャラで誘われたからだが、この時にロシア皇帝の関係者や貴族たちと親交を結び、ロシアにちなんだ曲を作曲している。

このアルバムはそのような曲を18曲集めたもの。

この中で有名な曲はポルカ「観光列車」と「いざ、踊らん」ぐらいで、他の曲は全く知らない曲ばかり。

とはいえさすがに楽しめる曲ばかり。シュトラウスへのロシアへの愛着が伝わってくる良い曲が並んでいる。

ロシア行進曲、ロシアの村にて、ニコライ・カドリーユ、聖ペテルブルクとの別れ、大公妃ワルツ、ボルガ河のほとりにて、大公マーチ、戴冠式行進曲
などなど、ロシアにちなんだ曲が続く。

生前のヨハン・シュトラウス2世にも直接接しているシュトルツの指揮は、朴訥な響きの中にスタイリッシュ仕上げたウィーンフィルのワルツとはまた異なるもの。

ウィンナワルツの原点にはこのような演奏がより近いのではなかろうか。
ACCディスク大賞を受賞している名盤。

Youtubeはポルカ「観光列車」、ボスコフスキーの指揮

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