カルロ・ゼッキのモーツァルト
今日から本格的に始動、朝から次々と予定外の仕事が入り密度の濃い充溢した一日。
土日は大人しくしていたので、咳は多少出るものの風邪は小康状態。
今日はイタリアのピアニストにして指揮者でもあったカルロ・ゼッキのモーツァルト。
ルーマニアのエレクトレコードのLPで、曲はピアノ協奏曲第23番とディヴェルティメントK.251。
ピアニストはファウスト・ザドラにオケはルーマニア放送交響楽団の1970年録音
この演奏はごく最近CD化され、今年中に発売されるはず。
ショパンコンクールの審査員になるほどの腕前だったゼッキは教育者としても名高く、ファウスト・ザドラはその弟子のひとり。
オケの響きは渋く乾燥し枯れた音でいて重いという独特な音。
国立の放送オケとはいえ技量としてはさほど高くもないようだ。
だがゼッキの力で深く陰影に富む偉大な演奏となった。
オケとピアニストをごく自然に音楽の流れに乗せていく。
ディヴェルティメントのような楽しげな音楽の中にも悲哀の風情が漂う。
そしてモーツァルトをもう一枚。
ゼッキと似たようなタイプのベルンハルト・パウムガルトナーの指揮でドイツ舞曲集。
英コンサートホールのモノラルLPで、オケはザルツブルクのカメラータ・アカデミカ。
これはおそらくフィリップス音源のモーツァルト生誕200年の記念の年に録音されたものと同じだと思う。
こちらは幾分スクエアな演奏でもう少し遊び心があった方が良いようだ。
パウムガルトナーはこの中の何曲かを、ステレオ期にザルツブルク・モーツァルテウム管と再録音している。
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