« 2013年1月 | トップページ | 2013年3月 »

2013年2月に作成された記事

2013年2月27日 (水)

サヴァリッシュ自伝「我が音楽と人生」

雨のち曇り2月ももうすぐ終わりとはいえまだ寒い。
北日本は未だに記録的な豪雪が続く。今年の冬は長いようだ。

S_p2090625
サヴァリッシュ自伝「我が音楽と人生」(第三文明社刊)
原題は「Im Interesse der Deutlichkeit(明瞭にするために)」
を読んでいた。

第二次世界大戦で召集された時に、最初に所属した部隊が、サヴァリッシュが慰問演奏のために留守していた間に全員スターリングラードに移動させられだれも帰って来なかった話とか、敗残兵としてイタリアでの 負傷しながらの逃避行など、苦労した話がいろいろと書かれていま。

N響とのことも詳しく書かれています。

そして今日もまたサヴァリッシュ。

チェコフィルを振ったモーツァルトの交響曲第38番と第39番の2曲。
日本コロンビアのCDで原盤は独オイロディスクで、サヴァリッシュ50代半ばの1978年の録音。

S_p2060611幾分渋めのオケの音色と、スパッと割り切ったサヴァリッシュの颯爽とした音楽造りが爽やかな適度な緊張感を生んでいる。

リピートを全て励行しているが冗長さを感じさせない良い演奏だ。

それからサヴァリッシュが得意としていたメンデルスゾーンから、交響曲第5番「宗教改革」。

フィリップスへの録音でオケはニューフィルハーモニア管との交響曲全集録音の一枚。
1967年の録音で手持ちは国内盤LP.
S_p2060619

こちらは中庸そのものといった演奏。

Youtubeはバッハの4台のピアノのための協奏曲
ピアノソロはケンペ、サヴァリッシュ、クーベリック、リーガー、当時ミュンヘンで活躍していた指揮者4人の豪華な共演

| | コメント (0)

2013年2月25日 (月)

サヴァリッシュのドヴォルジャーク

いよいよ2月ラストの週、これから3月末までは怒涛の年度末追い込みモードとなり息の抜けない日が続く。

今日も引き続きサヴァリッシュ。

フィラデルフィア管を振ったドヴォルジャークから今沼響が練習している交響曲第8番。

1989年録音のEMIの外盤CDでこれはサヴァリッシュがフィラデルフィア管の音楽監督就任以前の録音。

S_img_0001ドイツ正統派の指揮者という印象が強いサヴァリッシュが、ラテン系のスイス・ロマンド管のシェフも歴任しているとはいえ、ムーティの後にフィラデルフィア管の首席指揮者就任のニュースを聞いた時、意外に感じたのを思い出す。

オーマンディー時代から再三フィラデルフィア管の音楽監督の就任を要請されていたという。

今にして思えば、サヴァリッシュの晩年のいくつかの録音を聴くと、ロンドンフィルやコンセルトヘボウ管といったサヴァリッシュに合いそうなオケとの録音よりも、フィラデルフィア管との録音の方に良いものが多かったように思う。

このドヴォルジャークも端正で引き締まった造形とフィラデルフィア管独特の艶やかな美しさを楽しむことができる純音楽的な名演だ。

S_img_0002


沼響のHPの聴き比べコラム、「チャイコフスキーの5番を聴く」にカラヤン&ベルリンフィルの1975年録音の感想をアップしました。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/tchai5.cgi

Youtubeは1984年の日独交歓N響特別演奏会のサヴァリッシュのカルミナブラーナ」、歌はヘルマン・プライとルチア・ポップ。
皆逝ってしまいました。

| | コメント (0)

2013年2月24日 (日)

サヴァリッシュ逝く

畑のデコポンが初めて実をつけた。頭に特徴的な突起のある柑橘類。
S_p2050595_2

食べてみたら酸っぱい。もう少し熟成が必要のようだ。

母の使っているアイロンが壊れたというので、英検の二次試験に行く娘を試験会場まで送りながら、昨日行った隣町のエイデンで再びお買い物。

アイロン売り場に行くと沼響のY夫妻に遭遇。家のアイロンが壊れたという。
同じ時間に同じ時間と目的で会うとは、まさに奇遇。
二人で店員にプレッシャーをかけ、多少まけてもらった。

N響と数々の名演を残したサヴァリッシュ逝く。

S_p2060617_2今日の午前中に偶然サヴァリッシュ&ウィーン響のハイドンの「驚愕」を聴いていたばかりだ。

日曜の朝に流れる、端正にしてヴィヴィッドな音楽にゴキゲンな気分になっていた。

サヴァリッシュの実演には接することがなかったが、きっちりした造形の隙のない音楽、そしてオケを束ねる棒さばきが見事な名指揮者だった。

N響との演奏はFMやテレビで数多く聴いたけれど、中でもプライとポップの名歌手との「カルミナ・ブラーナ」や、フィッシャー・ディースカウとのブリテンの「戦争レクイエム」、「エリヤ」全曲などの合唱曲の大作の名演が印象に残っている。

S_p2060607
訃報に接し、夜はブラームスのドイツレクイエムを聴いていた。


仏フィリップスのLPで、ウィーン響とウィーン楽友協会合唱団による演奏。

YoutubeはN響との演奏でメンデルスゾーンの「エリヤ」から

| | コメント (0)

2013年2月23日 (土)

コルボのモンテヴェルディ「マドリガーレ選集」

朝から良い天気の休日。花粉症の影響か、喉に違和感と目がしょぼしょぼしてきた。
S_p2050581

一本の同じ枝に3種(紅、白、薄紅、)の花を咲かせる梅、「思いのまま」が今年も庭に咲き始めた。今のところ白と薄紅が咲いている。


今日は午後から、一人で大学生活を始める下の娘ために、家内と娘と3人で家電その他生活用品の買い出し。
途中腹ごしらえのために隣町の「ステーキとサラダバーの店、毎日牧場」に寄る。
http://www.mai-boku.jp/

ここのランチはサラダバー付きで780円。
メインのサービスステーキはずいぶんと小さくなったが、サラダーバーのカレーがうまいので許す。ここで食べすぎて一同眠くなってしまった。

ニトリと近くのエイデンの2店をはしごし、なかなか決断できぬ二人に付き合いウンザリ。それぞれ一時間以上を費やして店を出たときはすっかり日が暮れていた。

このところルネッサンスからバロック期にかけて活躍したイタリアの大作曲家、モンテヴェルディのマドリガーレをこつこつ聴いている。

S_p2050600
演奏はミッシェル・コルボ指揮ローザンヌ声楽アンサンブルその他によるエラートのLP5枚組。


失われた作品が多いとはいえ巨人モンテヴェルディの残された作品群は、同時期の作曲家の中でその存在感は群を抜いている。

このコルボの選集は、230曲ほど残されたマドリガーレ集の中から50曲をセレクトしたもの。

世俗歌曲風の独唱曲からカンタータのような立派なオケの伴奏を伴った曲まで内容は実に多彩。


コルボの演奏は70年代の録音とはいえ、長らくこの曲の代表的な演奏として君臨した説得力の強さで未だに存在意義を失っていない名盤。

Youtubeはモンテヴェルディの「ニンフの嘆き」、ヌリア・リアルの歌

| | コメント (0)

2013年2月22日 (金)

本日の練習、下田先生のレッスン2回目

今年も花粉症の季節到来が始まった。適度な降雨の後の晴れは要注意。
花粉は10年前の2倍の飛散量だという。
くしゃみは出るものの今のところ目のかゆみは出ていない。

昨日はオケの練習日。
沼津市民文化センター地下のリハーサル室で、下田太郎先生の2度目のパートレッスン。http://www.ahoc.jp/fan03/players/25/index.html
他のパートは小ホールにて合奏。

P1000196


パート割りも決まり、曲はドヴォルジャークの8番とモルダウ。


先生の現場の経験からのアドバイスは目からウロコ状態。
ちょっとしたアドバイスで合奏の響き全体が劇的に変わっていく。

ボヘミアのホルンのレベルが歴史的にも高かったことからドヴォルジャークがホルンに要求している隠し味的な奥深い部分を解説していただき、今までなにげなく見ていた楽譜が全く別のものに見えてきた。これは非常に面白い。

いつも苦労するミュートを使っての弱音部分も先生から低音を出す裏ワザも伝授していただきました。

今回の自分は両曲とも4番ホルン。
だが、20年前には楽に出ていたDのペダルトーンがうまく出ない。
譜面の読み替えもスムーズにいかず、脳が完全に鈍化している。

今日は通勤途中の車中でワルター指揮ニューヨークフィルのドヴォルジャークの交響曲第8番を聴いていた。

A488a546900b0c62118a8ce00bbf45a2_2
1948年、カーネギーホールでのライヴ。

オケはNBC響。

粗暴なまでの迫力とロマンティックさとの絶妙なバランス。
第2楽章のポルタメントたっぷりのヴァイオリンソロなど蕩けるようだ。

Youtubeはアバド&ベルリンフィルのドヴォルジャークの8番フィナーレ。
フルートソロはパユ

| | コメント (0)

2013年2月20日 (水)

Die schonsten Opernchore

二日続いた雨は朝には上がり仕事場から見る愛鷹山はすっかり雪化粧。
愛鷹山背後の富士山は雲に覆われて一日姿を見せず。

P1000229_2
今日はドイツのオペラハウスのピットで活躍した指揮者たちによるオペラ合唱曲集を聴いた。


モーツァルトからベートーヴェン、ウエーバー、ワーグナーやヴェルディ、プッチーニその他、オペラの中の有名合唱曲を集めた「Die schonsten Opernchore」というアルバム。


S_p2020568
中にはクロイツァーの「グラナダの夕べ」のようななじみの薄い作品まで入っている。

独オイロディスクのLP2枚組で、ベルリンドイツオペラのオケと合唱団を、N響の指揮者だったウィルヘルム・シュヒターや若き日のホルシュト・シュタイン、さらにホルライザーといった面々のほか、イタリアのエレーデやクワドリなどのベテランが振っている渋いアルバム。

いずれもライン・ドイツオペラや、マンハイム、ハンブルク、ドルトムントなどのドイツの歌劇場の総監督を歴任している。

演奏は各々の個性を前面に出すよりも職人気質に徹した堅実そのものばかりだが、頑固一徹のシュヒターの「魔弾の射手」や「オランダ人」など、これぞドイツ音楽!といった雰囲気で聴かせてくれる。

シュヒターやエレーデ、ホルライザーといった面々なので、録音時期はおそらく60年代から70年代初め。

音は非常に鮮明、クロイツァーの曲の鐘の音など生々しく響く。


| | コメント (0)

2013年2月18日 (月)

フィストラーリの「弦楽セレナーデ」

週の始まりは朝から雨。庭の紅梅白梅は満開となり紅白混成一部ピンクの品種「思いのまま」もつぼみが膨らみ始めた。
http://www.d1.dion.ne.jp/~ma_kawai/omoi.html

いよいよハードな週に突入、朝食時に自分のご飯茶碗が持っただけで割れてしまった。
ヒビでも入っていたのかしらん。
・・・・・朝から何やら不吉な予感。

予感は的中し、午前中から予期していた最悪の事象と予期せぬことがいろいろと勃発、これでは週の初めから思いやられる。

S_p2020575今日聴いたのは、グロートのピアノ、オッテルロー指揮ハーグフィルによるラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。

米マーキュリーのLPのモノラルをステレオ化したもの。

演奏としては他の名だたる名盤に伍して存在を主張できるほどの演奏ではないものの、問題はカップリングされているバレー音楽の巨匠フィストラーリ指揮ロンドン響のチャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」。

このLPにはワルツと終曲しか収録されていないが、これがかつて日本フォノグラムのグロリアシリーズから出ていた全曲録音と同じものかが気になるところ。

このマーキュリー盤の演奏は、聴いたところラフマニノフと同様モノラルを人口的にステレオしたような音だ。
ところが、手持ちのグロリアシリーズのLPは明らかに純正のステレオで音の状態もきれいなもの。

はたして別物だろうかと聴き比べてみた。

S_p2020574フィストラーリの弦セレの終曲の演奏は、冒頭が遅いテンポの非常な弱音で始まる特徴的なもの。

両者を聴き比べてみると、マーキュリー盤と国内盤LPとは音の状態が全く異なるものの個性的な開始は全く同じ。

これを聞く限りでは同じ演奏のようだが今ひとつしっくりこない。

さらに国内盤LPは、第一曲冒頭の前奏部分がカットされいきなり主題から始まる珍妙なことになっている。

これが果たしてフィストラーリの解釈なのか、カッティング時のミスなのかがずっと気になっている。

どうやらCD化もされていないようだし、内外のLPでもグロリアシリーズとマーキュリーの疑似ステ盤以外はお目にかかっていない。

第三の全曲演奏の登場を待ちたいところ。

Youtubeはフィストラーリの指揮のボロディンの「ノクターン」
珍しいチェレプニン編曲版

| | コメント (0)

2013年2月17日 (日)

グノーの「コラールミサ」

慢性的な運動不足にせめてもの解消にと、朝の愛犬ポコの散歩を今日はちょいと遠出。

午後はお寺の役員として火曜におこなう若住職の帰山式の準備。冷たい水をかぶる荒行のために木製の水槽を設置。

http://sp.izuhapi.net/izu-np/topic/20120212093541.html

今日はグノーのコラールミサ(作品4)を聴いた。

685738923564
グノーのミサは「聖チェチーリアミサ」が非常に有名だが、この作品4のミサの方が自分としては好み。


グレゴリオ聖歌をベースにしたオルガンの前奏がそれぞれの曲の初めに演奏される。

2台のオルガンと混声合唱という編成も珍しく、前奏部は大オルガン、伴奏部分は小オルガンということになっているらしい。

控えめで清楚な気品が漂う感じられる素敵な曲。

演奏はコルボ指揮ローザンヌ声楽アンサンブルにマリー・クレール・アランのオルガン。カップリングは同じ編成に編曲したサンサーンスのミサ曲第4番。

いくぶんアマチュア的でアンサンブルは粗いが素朴な味わいは良いと思う。

S_img_0006
沼響のHPの聴き比べコラム「ブラームスの2番を聴く」にワルター指揮フィラデルフィア管のライヴの感想をアップしました。

http://www.numakyo.org/cgi-bin/bra2.cgi

Youtubeはグノーの「コラールミサ」から「アニュスデイ」

| | コメント (0)

2013年2月16日 (土)

アレグリの「ミゼレーレ」の変容

晴れ、夜になって雪がパラついた。
休日とはいえ朝から横浜に行く家内と下の娘を駅に送り、続いて三島大社に行く母を送りとなにかと忙しい。

母を送りついでに図書館に寄り、オイストラフの弾くベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲のビデオなどを借りていた。
伴奏は名匠エードリアン・ボールト指揮のロンドン交響楽団。
このメンバーでは演奏が悪ろうはずがない。

S_p9280380帰りに桃屋のパンが食べたくなり、お店に寄るとちょうど昼時で行列。

いつもはお馴染みのおばちゃんと息子さんのみなのだが、今日は奥で息子さんが厨房で働き、おばちゃんと娘さんらしき人とパートのおばちゃんの4人体制。

2012092911560001_2ここでメンチカツサンドの甘いたれとカツサンドのソースを買い昼食とした。

夜は横浜から帰ってきた娘のピアノレッスンで函南へ。

待っている間に近くのブックオフで時間をつぶすと、恒例の500円以下のCD半額以下セール実施中。

00382


クラシックコーナーには見るべきものはなく、膨大な量のコレクションが放出されている隣のタンゴのコーナーを眺めているうちに、こちらの中にクラシックの輸入盤がちらほら混在しているのを見つけた。

若い店員にはタンゴの輸入盤と区別がつかなかったのだろう。

この中から3枚ほどピックアップ。

まずは、16世紀の作曲家グレゴリオ・アレグリが作曲した「ミゼレーレ」と「ミゼレーレ」の基にVladimir・Ivanoffという人がアレンジした「変容」。
CC’nCレーベルのCDで、演奏はJ.Rahe指揮のOsnabrueckユース合唱団。
ほぼアカペラで、部分的にコルネットが加わる。


システィナー礼拝堂で歌い継がれ門外不出の秘曲と呼ばれた「ミゼレーレ」は、ローマを訪れた14歳のモーツァルトが礼拝堂でこの曲を耳にして、書き取ってしまってから表に流出してしまったという有名なエピソードで知られる曲

S_troy0332
もう一枚は、19世紀後半のアメリカの作曲家、H.F.ギルバートの室内オーケストラのための組曲とG.W.チャドウィックの「弦楽セレナーデ」

米アルバニーのCDで、ヴェネズエラの指揮者Hobart.Earleがウィーン響やオーストリア放送響の若手メンバーを集めた「The American Music Ensemble Vienna」を振ったもの。

そしてモンテヴェルディとガブリエリの作品をブラスアンサンブルで演奏しているもの。CBSのCD.

タイトルは「カナディアンブラス」となっているが、参加メンバー17人のうちカナディアンブラスは5人。
Zc20215

他はニューヨークフィルとボストン響の首席奏者たちを日本の秋山和慶が振り、スペシャルゲストにバーンスタイン時代のニューヨークフィルの名手ウイリアム・ヴァッキアーノが加わる。

Youtubeは「ミゼレーレ」

| | コメント (0)

2013年2月15日 (金)

本日の練習、R.シュトラウスのホルンコンチェルト

曇りのち雨。いよいよ今年度の最後の山場へ突入。

昨日は沼津市民文化センター地下のリハーサル室でオケの練習。
先日休んでしまったので2週間ぶり。

S_20130214_200202_2専業農家の団員が畑で採れたブロッコリーを沢山持ってきてくれていた。さすがに我が家の畑のものとは全然違う売り物として立派に通用するプロのお仕事。


練習会場に入ると弦楽器の中に見知らぬ顔が数人、新しい団員が増えたようだ。

50人を超えるとさすがにこの会場ではでは狭い。

曲はドヴォルジャークの交響曲第8番第3楽章に、R.シュトラウスのホルン協奏曲第1番。

ホルンは未だパート割りができていないので、練習場に到着した順番に好きなパートを吹いている。

沼響のホルンメンバーは現在7人。出戻りも含めて皆沼響歴10年以上のここ数年不動のメンバーだ。


シュトラウスではさすがにホルン7人では多すぎるので、腕に覚えのあるメンバーがソロパートを吹いた。

練習終了後はホルンパート全員でCOCOSに行きパート決め。
ホルンパートは7人という大所帯なので、各々の体力と好みに合わせてパート割はすんなり決まった。
その他話題は自然と健康のことなど、いろいろと話をしているうちに遅くなり帰宅は11時過ぎ。

S_p1050498今日は、R。シュトラウスのホルン協奏曲第1番。

クリーヴランド管の首席だったマイロン・ブルームのソロにジョージ・セル指揮のクリーヴランド管の演奏。


米オディッセイの輸入盤LPで学生時代に購入した懐かしい演奏。

自由闊達なブルームも良いがセルの見事な伴奏が聴きもの。

| | コメント (0)

2013年2月13日 (水)

アンチェル・インタビュー

昨晩の遅くからの雨は朝には上がり今日は比較的温かな一日。

花粉症が始まり本日重要な会議の最中にくしゃみ三連発。

Amazonからソフトケースとタブレットの入門書が届いた。

入門書はドコモのHPから詳細なマニュアルがダウンロードできることを知らないまま発注してしまったもの。
相変わらずの気の早い性格が無駄な出費を招いている。

Img_194a2ce72502e449650df69aaf06e87昨日仕事帰りに100円ショップで、タブレット用のボールペン付きタッチペンを購入。これだけでだいぶ操作が楽になった。


同じ日にスマホを手に入れた娘はもう自由に駆使している。

サムスン製のこのタブレットは、細かな部分の説明や操作機能の導入方法などが今まで親しんできた国産の携帯やパソコン類の機器と微妙に設計の思想が異なる。

これはどうやら電話がかけられないスマホの基本性能上に多少の機能を付加したもの、と理解した方が良さそうだ。

今日はTahraから出ていたチェコの名指揮者カレル・アンチェルのライヴを集めたCDBOXを聴いていた。

S_ancerl


このセットには「わが祖国」全曲や「新世界より」、マルティヌーの交響曲などの定評のあるアンチェルのお国もののライヴに加えて、モーツァルトの「プラハ」やボレロ、シベリウスなどの他に録音のない珍しい曲が収録されている。

この中に晩年のアンチェルが自らの生涯を語ったインタビューが入っている。
わかりやすい英語でゆっくりとした口調で話しているので大意はわかる。

アウシュビッツで家族の多くが殺害されたことも淡々と語る件(くだり)を聞いているとアンチェルの高潔な人柄が自然と伝わってくる。

その中でアンチェルの最初のキャリアがダンスバンドの指揮者であったことを初めて知った。
このCDには、ジャズバンドを指揮するアンチェルの録音も紹介されていた。

他の演奏では、きりりと引き締まったシベリウスの交響曲第1番と交響詩「ポヒョラの娘」が素晴らしい。

youtubeはアンチェルの「モルダウ」

| | コメント (0)

2013年2月12日 (火)

チェカロッシのホルン

曇り夜から雪の予報。三連休も終わりいよいよ今週からハードな年度末多忙モードに突入。

昨日、下の娘のスマホ購入に合わせてタブレットを買ってしまった。
機種はdocomoの7.7インチタブレット。

Cobs_ik_201210_galaxytab77plussc01e
タブレット購入は以前から迷っていたのだが、話し方も風貌もタレントの柳原可奈子似の店員からの「キャンペーン中で今なら3万円のキャッシュバックがありますよ」との誘い文句に釣られてのこと。


説明書は簡単なクィックスタートブックのみ、画面を見ながら適当に操作しているうちになにやらおかしくなってしまった。

WiFi設定は簡単にできたもののFacebookへのログインができない。
何度入力しても不正なメールアドレスですとの表示が出てしまう。
試しにfacebookから強制的に割り当てられていたアドレスを入力してみたらログインができた。????

結局マニュアルはdocomoのHPからダウンロードできることはわかったものの、どうやら初期設定で飛ばしてしまった部分がいくつかあるようだ。

昨日の夕方、大阪在住の高校の後輩が中古屋でゲットした珍しいホルンの演奏の10吋盤を何枚か持参し遊びに来ていた。
中ではフランスの往年の名手ジャン・ドヴェミーの吹くブラームスのホルントリオが興味深い。彼が持参したのは赤いジャケットの米マーキュリー盤。

いろいろなホルン談義の後。イタリアの名手、ドメニコ・チェカロッシの演奏を聴いた。
Img117_2
まず最初にキングレコードから出ていたLPで、シューマンの「アダージョとアレグロ」。


これが極端に遅いテンポの超個性的な演奏。このテンポでよくぞ息が保てるものだ。

続いてチェカロッシがソロを吹いているワーグナーの「ジークフリートのラインへの旅」をマッシモ・フレッチャ指揮のローマフィルで。


リーダーズダイジェストから出ていた古いLPの家庭名曲集から。

こちらの方が聴いていて抵抗はない、チェカロッシのホルンはとにかくよく歌う。それでいて無理のないテクニックが凄い。デニス・ブレインといくぶん似ているようにも思う。

44edc54633671999b6bd40bc9742edcc85d
そして同じリーダーズダイジェストの家庭名曲集から、ボロディンの歌劇「イーゴリ公」序曲をレイヴォビッツ指揮のパリ交響楽協会管の演奏で聴く。

クレジットにはホルンソロ、ルシアン・テーヴェと書いてある。

この序曲の長大なホルンソロでは、最初の音でもうテーヴェの音とわかるくらいの個性的な音。

ついでに同じ曲をニコライ・マルコ指揮フィルハーモア管による英EMIのLPで聴く。


こちらのソロはデニス・ブレイン。

ソロの部分では指揮のマルコはブレインに自由に吹かせ、何もしていないようにも聴こえる。

往年のホルンの名手たちの個性的な演奏を二人で楽しんだ。
Youtubeはイタリアのテレビ番組に出たチェカロッシ

| | コメント (0)

2013年2月10日 (日)

フランソワのドビュッシー

今日はお寺の役員として修行を終えた若住職を千葉県市川市の中山参道地区の法華経寺まで迎えに行っていた。

現地には6時に到着せねばならぬので早朝午前3時出発。

昨日は10時前に就寝し2時起床。
外は深々と冷え空を見上げると冬の星座オリオンが瞬いている。

集合場所に行くと現住職とお寺の役員10数名が既に集合していた。
ところが出発予定の3時になっても手配したバスが来ない。

10分20分と経過するうちに足元から冷えが伝わってきた。
ご老人たちが多い役員連はしだいに無口になってきた。
バスが来たのは3時半。さすがに文句のひとつも出ようというもの。

P1000225バスは東名を順調に飛ばし、トイレ休憩の東名海老名SAは高速バスがびっしりと止まっていた。時に午前4時。

現地到着は6時ジャスト。

バスから降りると沼津とは比べ物にならないほど寒さが厳しい。
未だ暗い中、門前町特有の狭い坂道をお寺まで登っていく。

狭い道の両側には土産物屋や食べ物屋が並ぶ。
http://www.city.ichikawa.lg.jp/cit01/1111000079.html

茶店に入り「汁粉」とお酒で暖を取り目指す祖師堂まで歩く。

重文五重塔横の祖師堂はさらに底冷えのする寒さ。
そこで修行終了のセレモニーに立ち会うこと小2時間。

P1000227江戸初期創建の板の間に座っているうちに、体が芯まで冷えていくのがわかる。まるで自分が苦行をおこなっているような気分なってきた。


無精ひげをのばした若住職を迎え現地出発は10時半。


帰りの東名は行楽地へ向かう車で渋滞、お昼に立ち寄った下りの海老名SAはすごい混みようで、結局肉まんを買ってバスの中で昼食を済ませた。

帰りの車中は一同疲れ切って沼津到着は3時過ぎ。

とにかく長い一日だった。

車中で聴いていたのは、サンソン・フランソワの弾くドビュッシー、ピアノ曲選集。
Cl120507002_2

95年ごろに出ていた独EMIのCD2枚組。

前奏曲集と映像を中心に2つのアラベスクその他というもの。

このドビュッシーの全集録音の最中にフランソワは46歳の若さで急逝。

結局全集録音を完成することはできなかった。

フランソワのドビュッシーは感情の振幅の幅が大きく、聴いていてよくわからない演奏もあるけれど、曲によってはもう天才的としか言いようのないものもあって油断できない。

今日は寝不足でボーとしながらの車中での視聴だが、聴いていてハッとしたのはアラベスクの第2番と練習曲集抜粋。

ミケランジェリの精密な演奏とは対極にある草書体の崩しの中に即興的な遊び心と悪魔的な微笑みの共存。

ぞーとするような凄い演奏だ。

Youtubeはフランソワの弾くドビュッシー「喜びの島」

| | コメント (0)

2013年2月 8日 (金)

モーツァルトからのおくりもの

今日は寒の戻り、良く晴れた一日なれど午後一時的に雪がちらついた。

S_p1220502


月曜から庭の紅梅、白梅が盛大に咲き始めている。

S_p1220505_2太宰府天満宮や熊本城の梅はようやくつぼみがほころびた程度だったので、ここ沼津の方が気温が高いようだ。


今日聴いたのはソニーから出ていた「モーツァルトからのおくりもの」というLP.

モーツァルト入門用として企画されたアルバムのようで、ジャケットやタイトルもそれなりのもの。
2年ほど前にいただいたLPで、さほど感心もなく内容も見ずに放置したままだった。

ところが内容はタイトルとは裏腹に凝ったもの。

S_p1150552


モーツァルトの代表的なオペラ「フィガロの結婚」「魔笛」「ドンジョバンニ」「後宮からの誘拐」から序曲やアリアをピックアップして木管アンサンブル用にアレンジしたもの。


同様の木管バンド用編曲(ハルモニームジーク)はモーツァルトの同時代人、皇帝ヨーゼフ2世のお雇いオケのオーボエ奏者だったJ.ヴェントのものが有名だが、これはヒンデミットの弟子のアーサー・ハリスの編曲。

演奏はジョン・スナシャル指揮のロンドン木管アンサンブル。

このアンサンブルはロンドンの一流奏者を集めたものらしく、一人一人がベラボーにうまい。
オーマンディの録音の編曲を数多く残しているハリスの編曲も華やかで楽しい。
Youtubeはハルモニームジークの「魔笛」序曲

| | コメント (0)

2013年2月 6日 (水)

熊本から阿蘇へ

今日も朝から雨。東京はみぞれ混じりの雨。
午後3時前にソロモン沖の地震を受けて、津波注意報のサイレンが鳴りだした。

隣のセクションで猛威をふるっているインフルエンザはとうとうわが職場に飛び火。

本日1名発熱と関節の痛みのため休み、その真向いの席の者が体調の不良を訴え午後から強制送還。
じわりじわりとわが身に迫る。来週後半から絶対に休めぬ正念場が待っている。

先週土日の九州旅行二日目は熊本城内見学から。
S_p1180465


子供の時からの城好きなので熊本城はどうしても見たかった。

さすがに築城の名人名将加藤清正が心血を注いだ大城郭。
連なる高石垣の迫力、天守を取り巻く櫓群はまさに実戦向きの巨大要塞の風格。

S_p1180485天守閣は昭和の復元だが、重文の長塀や櫓群、史料に忠実に復元された飯田丸五階櫓など、見応えのある建物が林立する。

中でも通常の城の天守に匹敵するほどの規模の創建当時のままの重文宇土櫓の内部が感銘深い。

ここは見学者も少なく中をじっくり見ることができた。

S_p1180482


ちょうど2月3日の節分の日ということで、通常は入ることができない本丸御殿中庭で、限定200名を対象におこなわれた豆まきに参加できたのもラッキーだった。

豆を撒くのは、熊本城おもてなし武将隊と特別参加の名古屋城おもてなし武将隊のメンバー。

お昼は、熊本ラーメンの人気店「黒亭」へ。ここも行列。

S_cimg0399ここでは玉子ラーメンの大盛りとそぼろ丼。

外から見てラーメン丼が小ぶりだったので皆大盛りを頼んだのだが、これが結構な量でもてあまし気味となってしまった。

味は濃厚なとんこつ味。沼津港の人気店「松福」のラーメンと良く似ていた。

一同食べ過ぎ状態で身動きも大儀なまま最後の目的地阿蘇山山頂へ。

山頂に着くと天気も良く亜硫酸ガスも流れていない。

S_p1180500_2

風向きも良く、展望台から中央火口の薄いグリーンの60度でぐつぐつと沸騰している火口も良く見えた。

地元ガイドさん曰くこんなに条件の良い日は珍しいとのこと。

ちょうど箱根連山を大規模にしたような雄大な景色を満喫。

そして帰路は熊本空港から。

空港では職員が幼い子供用に熊本城で買った手裏剣が手荷物検査でひっかかり、ひと悶着はあったものの、フライトはジェット気流に乗り予定よりも早く羽田へ到着。
新幹線への接続も良く自宅到着は夜8時ちょいと過ぎ。

良い天気に恵まれ充実した二日間。

帰宅したら庭の紅梅が四分咲きだった。
大宰府や熊本よりも開花が早いようだ。

| | コメント (0)

2013年2月 5日 (火)

大宰府、熊本、阿蘇

立春も過ぎ風の冷たさも多少緩やかになったようだ。

インフルエンザの流行は間近に迫り、隣のセクションの長とその周辺がダウン。本日わが職場内のマスク着用率90%。

先週の土日は職場の旅行で九州へ行っていた。

羽田を起点に飛行機に乗り福岡から熊本のコース。
土曜は朝一番の新幹線で発ちお昼前に福岡空港到着。
羽田は雨だったが福岡は晴れ。

S_p1170444空港からレンタカーを借り、最初の目的地糸島半島加布里漁港へ。

空港から車で40分余りの行程。途中ヤフードームを横目に見ながら高速を飛ばす。

ここでは海から揚がったばかりの牡蠣を、仮設のビニールハウス内で炭火で焼きながらいただく。
ちょうお昼時で順番待ちの長い行列が・・・どうやら地元でも人気のスポットらしい。
隣の席は地元の消防団の人たちらしい。傍らのバケツは大きな牡蠣殻の山が出来ていた。

沼津の住人としては大抵の海の食材はさほど驚かないが、次々に出てくる大ぶりの牡蠣やハマグリ、ホタテなどはなかなかのもの。
S_p2020226

ここで充分満腹となり一路太宰府天満宮へ。

天満宮はおりしも受験シーズンを迎え大層な賑わい。
三島大社を見慣れている自分としては意外と小さいな・・というのが第一印象。

著名な「飛梅」はつぼみばかりで、まだ満開にはほど遠い。
http://www.pmiyazaki.com/kyusyu/dazaihu/ume.htm
S_s_p1170452
多くの人出にうんざりしたのか境内の猿回しのお猿はそっぽを向き、猿使いのおじさんの方がよほどアクティブ。


ここでは、娘たちと4月から高3となる甥、そして咳が気になる母へのお守りを購入。
名物の柔らかな「梅が枝餅」を頬張りながら車に乗りこみ一路熊本へ。

熊本には夕方に到着。
城下町特有の細い路地に車が入り込んでしまい目指す宿がなかなか見つからない。
20101222211534_2ようやく到着した宿からはライトアップされた熊本城天守閣が良く見えた。

夕食処の「城見櫓」は、内堀を兼ねた坪井川にかかる熊本城長塀の近く。

S_img_0284

馬刺し、平たくした団子のようなものが入った「だが汁」などの熊本ならではの郷土料理の他、阿蘇牛などの多彩なメニュー。

中でも一緒に出た昭和の初期に絶滅し10年ほど前に復元された地鶏「天草大王」が絶品だった。
http://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/85/page-amakusa.html

その後夜の熊本繁華街に繰り出す。

さすが雄都熊本の夜、土曜日とはいえまるでバブル期のような賑わいだ。
http://www.pt-e.net/gk/category/index.php?action=details&shopId=196

有名なキャサリン’s Barを横目で見ながら、食事処で紹介していただいたカラオケスナックに入ると軍歌の「同期の桜」が大音量で鳴り響いていた。
周りを見渡すと平均年齢は60代後半といったところ。

一同逡巡し一瞬足が止まる。

予約席に座りマイナーなド演歌路線の周りの人たちを横目に若手パワーで次々と最近のポップスを繰り出すわが陣営。
やがて客が一人また一人と帰り始めた。

ここで日付が変わり、元気な若者たちは三次会へ自分は宿へ。

8_570759
宿では持参の準メルクル指揮リヨン管によるNAXOSのドビュッシー管弦楽曲全集から、「夜想曲」その他などを聴きながらそのまま爆睡。
長くなりましたので続きは次回。

| | コメント (0)

2013年2月 1日 (金)

本日の練習、下田先生

今日から2月、夕方から雨模様。

先週から母の咳が止まらない。
元来病気知らずであったのだが今回はいつもと様子が異なるので、水曜は溜まっていた振替休を取り一日傍らに付いていた。
老齢でもあり単純な風邪とも思えず、来週月曜に大きな病院の専門医に診てもらうことになった。

そして昨日はオケの練習。
P1000196先週は出張のため休んでしまったので2週間ぶりの練習。

さらに今回は定演でR.シュトラウスのホルン協奏曲第1番のソロを吹いていただく下田太郎先生に、ホルンパートを見てもらう日なので幾分緊張気味。
http://www.ahoc.jp/fan03/players/25/index.html

いつもより早めに練習会場に行きウォーミングアップを十分に取ることにした。

会場は沼津市民文化センター地下のリハーサル室。フルオケだと苦しいがホルンパートのみならば適度な広さだ。

練習は沼響ホルンセクション6人と下田先生で、前半はホルンの基本的な鳴らし方から。
先生のちょっとしたアドバイスで、ホルンセクション全体の音の響きがガラリと変わっていく。

そして後半はドヴォルジャークの交響曲第8番第一、ニ楽章。

他のパートが小ホールで通常練習の中、ホルンセクションのみは二時間たっぷりとプロの先生のご指導をいただくというなんとも贅沢な一夜。

B_1274521080670953dahlemdorf667
沼響のHPの聴き比べコラム、「ブラームスの2番を聴く」に、シューリヒト指揮シュトゥットガルト放送響の1966年録音の感想をアップしました。

http://www.numakyo.org/cgi-bin/bra2.cgi

YoutubeはR.シュトラウスのホルン協奏曲第2番、バボラークのホルン
この演奏は生を聴くことができました。

| | コメント (0)

« 2013年1月 | トップページ | 2013年3月 »