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2013年3月に作成された記事

2013年3月30日 (土)

ヴィッヒのコレルリ

まもなく4月。
桜前線は急速に北上し周囲では入学シーズンを待たず散り始めている。

気温が低く再びストーヴの登場。
午前中は下の娘の入学式に備え上京する家内を駅に送りながら、まもなく100才を迎える大叔母の見舞いのために裾野市へ。

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帰りに寄った門池公園では桜が盛大に散り始めていた。
気温が低いにもかかわらず花見の宴会客も多数。
http://kouen.mydns.jp/kadoike.htm

午後は歯医者の帰りにブックオフに寄ってみた。
あい変らずレギュラー価格のコーナーは、再発の同じ新品CDよりも高いおかしな価格となっている。
ちょうど恒例の500円以下CD半額セール実施中。

今回の発掘は2点。

S_img_0001一枚は、フランスの女流ピアニスト、レーヌ・ジャノーリの弾くシューマンピアノ曲全集から、「森の情景」「蝶々」ピアノソナタ第1番の3曲を仏ADESのCD.


そして、ラインドイツオペラの音楽監督を務めN響にも来演したこともある、ギュンター・ヴィッヒが南西ドイツ室内管を振ったコレルリの合奏協奏曲作品6全曲。独インターコードのCD2枚。

いずれも1枚当たり250円。

今では新品で一枚当たり単価が100円を切るBOXセットも珍しくないけれど、入手難となっているCDを見るとついつい手が伸びてしまう。

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この中からコレルリを聴いてみた。

現代楽器による古いスタイル。

通奏低音のオルガンを控えめに鳴らしながら、きっちり誠実に仕上げた清潔な演奏に好感が持てる。

作品6-4の美しい演奏にしばし聴き惚れた。

Youtubeはそのヴィッヒの作品6-4の演奏

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2013年3月29日 (金)

トスカニーニのワーグナー

3月も終わりになるというのに花粉症は未だ治まる気配はなく、昨日家の裏山に屹立する杉の大木を植木屋さんに頼んで切り倒していただいた。

大学4年になる上の娘は就活に忙しく、新たに大学生活が始まる下の娘は引っ越しも落ち着き本日入学前の英語の試験。
すっかり寝坊癖がついてしまったのでモーニングコールをしたところ娘は既に起きていた。

それなりに本人も緊張しているらしい。

本日年度最終日ということで、ここで退職する人たちが続々と挨拶にやってきた。
自分が若い頃にお世話になった人々の中に自分と同年配も・・
顔ぶれを見ていると自分の番が着実に近づいていることを実感。

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このところかつて購入したHISTRYの10枚組BOXものを集中して聴いている。

メンゲルベルクBOXは聴き終わり、今はトスカニーニBOXを再聴中。

RCAへのスタジオ録音の集大成が昨年格安で出たけれど、このBOXは出所不明のライヴも多く含まれている。

ロッシーニやプッチーニのオペラハイライトやワーグナーの歌劇、楽劇の序曲、前奏曲、モーツァルトやハイドンの交響曲。ベートーヴェンの「ミサ・ソレニムス」やBBC響との交響曲第4,7番などなど。
オケは晩年の手兵NBC響のほかスカラ座管、ニューヨークフィル、BBC響。


鋼鉄のような引き締まったオケの響きと強靭なカンタービレ。いずれも時代を超えた普遍的なスタイルを獲得している驚異的な名演ばかりだ。

妥協を許さぬ厳しさに満ち、聴いていて襟を正したくなるようなワーグナーの演奏など凄いものだ。

Youtubeはトスカニーニの「タンホイザー」序曲

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2013年3月27日 (水)

津軽三味線の夜

今宵はフェイスブックがきっかけで中学時代の吹奏楽部のOBが集まった。

S_20130327_225949午後に組織トップを含めた大きな会議を主催せねばならず参加が危ぶまれたが、多少遅れたものの一次会に間に合った。

メンバーは自分の前後の学年で10数名ほど。

地元の住人以外はいずれも中学卒業以来実に40年ぶり。
遠くはドイツ、デユッセルドルフから、仕事を終えて東京から駆け付けたりと多彩な顔ぶれがが集まった。

久しぶりに沼津に来た人は駅前の西武の撤退と変貌に驚きの様子。

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二次会は美人女将の津軽三味線が聴ける「楽酒房 みのり」へ。

渾身の演奏にお客は飲食を忘れ演奏に熱中。

この間だれも注文しない。

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女将は演奏に熱中し商売っ気の全然感じられない様子に、これでお店をやってけるのだろうかと心配になってきた。

自分たちも日本酒とお通しのみで、一人当たり千円ちょっと。

40年ぶりに懐かしい当時の話や他の人の近況報告で盛り上がった楽しい一夜

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2013年3月26日 (火)

サヴァリッシュのメンデルスゾーンとライトナーのチャイコフスキー

今年度最後の週。人事異動も既に出て職場全体が気分的に落ち着かぬ雰囲気。
さすがに今回自分は3年連続の異動はない。
4月からの新体制の原案作りは中堅職員に任せ、自分は昨日から大きな総会、会議の連続。

下の娘は今日から横浜の住人。帰省していた上の娘もいなくなり急に家の中が静かになった。

S_20130325_223620帰宅後聴いたのはサヴァリッシュのメンデルスゾーン。


ニューフィルハーモニア管との交響曲全集から、交響曲第3番「スコットランド」と「ルイ・ブラス」序曲というもの。フィリップス録音の国内盤LPから。
1967年録音。

きっちりまとまったシャープな演奏だが、中性的な響きのニューフィルハーモニア管とのメンデルスゾーンはサヴァリッシュ特有の端正さが過度に強調され過ぎているように思う。

もう少しロマンティックなお遊びも欲しいところ。

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そしてもう一枚は、N響をしばし指揮したフェルディナント・ライトナーのチャイコフスキーから「イタリア奇想曲」と「スラブ行進曲」


ベルリンフィルとの1959年録音。国内盤LP.

こちらは妥協を知らぬ徹底した職人の技。ベルリンフィルの黒光りするような重厚な音が嬉しいドスの効いた名演。

Youtubeはマリア・グラーフのハープ、ライトナーの指揮でヘンデルのハープ協奏曲

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2013年3月24日 (日)

ビクセル、パヴァロッティの「リゴレット」

多忙な一週間が終わりこの週末は一息つきたいところだが、昨日は下の娘の引っ越しで横浜。
今日は一日家にいたが疲れが癒えぬまま新たな週へ突入の気配。

Rigoletto_ld金曜の晩は、市民文化センターの視聴覚室で市主催のディスクコンサートの解説。


今回はヴェルディ生誕200年にちなんで「リゴレット」を紹介。
ビクセル、パヴァロッティ、グルベローヴァにシャイー指揮ウィーンフィルという錚々たる顔ぶれのディスク。1982年収録。
金曜は午前中に重い会議があり、午後は組織トップの代理で関係団体の総会に出席というハードな一日に週の疲れが蓄積。
自分としてはちょっと精彩を欠く解説の出来。
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「リゴレット」の暗い内容もあって、お客さんたちは十分に楽しめただろうか。


演奏はビクセルの「リゴレット」が圧巻、若きパヴァロッティの張りのある声見事ななものだ。

昨日は下の娘の引っ越しで横浜へ。

女子学生マンションが駅からの至近距離なので、上の娘の時のように車を横づけできず、今回はすべて土曜に家具、家電その他が集中して到着するように手配し、家内と自分と子供たちは直接汽車で現地へ向かうことにした。

ちょうど引っ越しが集中する日となり、同じマンションで引っ越しの家族多数。

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管理人さんの諸注意を受けた後、お昼は近くの「イツワ製麺所」で坦々つけ麺。http://ramendb.supleks.jp/s/24231.html
行列のできる人気店だけにコシのある麺と辛めのスープが美味。

午後には家具類が続々と届き始めた。

大部分が組み立て式だったので、ラック、机その他を自分が組み立てているうちに他の運送屋が続々とモノを搬入し始めた。

インターネットの回線工事も重なり、狭い部屋はあたかもミッドウェー海戦の空母赤城の艦上のような混乱状態。

しかも家電類は運送業者が道に迷い到着は夜8時半過ぎ。
予定では午後3時到着のはず。

娘のマンションは親といえども男性の宿泊は許されないので、自分はその日のうちに帰るつもりだった。
そこで設置その他は運送業者にお願いして沼津に帰ることにした。
家内と娘二人はそのままその部屋に一泊。

とにかく疲れた。

今日の日曜もどんよりと重い気分。

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2013年3月21日 (木)

ヘンデルのオラトリオ「サウル」

黄砂の影響で遠く箱根の山は霞がち。春特有の気怠さの中に、年度末の慌ただしさが加わり何とも落ち着かぬ日々。

月曜は夜遅くまで外で仕事となり帰宅は10時過ぎ、火曜は鳥羽へ出張していた。

S_20130319_131005鳥羽は新幹線を乗り継ぎ片道4時間の行程。

一昨年の職場の伊勢旅行以来の訪問。

昼食の大あさりの焼き物が美味だった。

帰りの電車を待つ間に赤福鳥羽支店内で赤福を食べているうちに「ぼたもち」を連想。

「あぁ、明日はお彼岸の中日だった・・・・」

S_20130319_160027天気も良く仕事も順調に進みちょっとした行楽気分。帰宅は9時過ぎ。

昨日の春分の日は、家内の両親、兄夫婦に娘達と、こちらの家族を含め10人を超える人数で、レディ・ガガのファッション・ディレクターのニコラ・フォルミケッティが経営する「ヴィラ・エッフェ」で昼食。
http://villa-effe.jp/


このような世界的なデザイナーが沼津出身なのが不思議。
駿河湾を望んだ絶好のロケーションでのランチバイキングの後、沼津港の深海水族館に行ってみた。

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世界でここにしかないというシーラカンスの冷凍標本よりも、地球に存在すること自体が信じられないような形態の深海生物が実に面白い。

S_20130320_150443ムーミンに出てくる「にょろにょろ」のようなチンアナゴ、宇宙人そのもののようなメンダコの水槽の前では母は何かに憑かれたように見入っていた。

このトトロのようなメンダコ、一匹一匹に知的な表情があるのが不思議。

月曜から昨日までは音楽とは希薄な三日間だった。

今日はヘンデルのオラトリオ「サウル」を聴いていた。

フィリップ・レッジャー指揮のイギリス室内管、ケンブリッジ・キングスカレッジ合唱団、にロバート・ティアー、トーマス・アレンらのイギリス勢の英EMI盤LP3枚組。

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ハープやグロッケンシュピールが入り、モダン楽器の演奏ということもありまるでロマン派の作品のように聞こえてくる。

プロムスラストナイトで歌われる、「ルール・ブリタニア」の旋律が時折聞こえてくるのも興味深い。「メサイア」と同じ英語によるオラトリオ。

長大な序曲に続くトランペットやトロンボーンが活躍する壮大な合唱、華やかで壮麗なヘンデルのオラトリオの世界が展開していく名曲だ。

Youtubeは「サウル」第3幕から

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2013年3月17日 (日)

フランクルのドビュッシー

冬はしだいに遠ざかり庭の梅はほぼ散った。
静岡は本日桜が開花。

梅は一輪ずつの咲くさま、桜は木全体の咲き具合が梅と桜の見どころの違いだという。
4月から一人の生活を始める下の娘の引っ越しの準備で一日が終わる。

昼食は家族で、近くの「ひょうたん寿司」のランチ。

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伊豆長岡にあるお店の別れのお店で、リーズナブルな価格のランチが人気。

800円でお吸い物、茶わん蒸し、デザートにアイスクリームがつく。
娘は上寿司のランチで1,300円。

800円と比べると500円ほどの差はないように見える。

今日は上の娘がピアノの試験の曲目を決めたいというので、候補のドビュッシーをいろいろ聴いていた。
結局結論は持ち越し。

その中で久しぶりに聴いたのは、ハンガリーのピアニスト、ペーター・フランクルの演奏。
日本で活躍している数学者にして大道芸人の御仁と同姓同名。
http://koukou.passnavi.com/index.php/parent/special4

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1957年、ロン・ティボー国際コンクールの優勝者として知られ、VOXにドビュッシーとシューマンの全集録音を残している。


このドビュッシーは1962年の録音なので、フランクルがまだ20代後半の時の録音。
手持ちはワーナーから出ていた国内盤LP.

明晰にしてメカニカルなドビュッシー。個性的な歌い回しには新鮮さも感じられる。

「雪が踊っている」のスタッカートの扱いなど独特なものだ。

NMLで全曲が聴けるがNMLは音がだいぶ甘い。

明日は夜遅くまで仕事で明後日は遠方へ出張。水曜日の休日がありがたい。

Youtubeはフランクルの演奏でドビュッシーの「パゴダ」

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2013年3月16日 (土)

ワインリッヒ、アーサー・フィドラーのヘンデル

週末の休日は畑作業。
シーズンの終わった大根やブロッコリーを引き抜き畑を耕していた。その後お墓の掃除という長閑な一日。
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畑の片隅に真紅の小さな花が咲いていた。

今日はアメリカの演奏家二人によるヘンデル。

カール・ワインリッヒのオルガンとアーサー・フィドラー指揮によるヘンデルの作品4のオルガン協奏曲から4曲。
米RCAのLP2枚組。

オケはニューヨークの演奏家を集めたフィードラー・シンフォニエッタというもの。

Weinrichfiedlerロマンティックな19世紀のスタイルの中にきっちり端正に仕上げたヘンデル。


アーサー・フィドラーの実力が、ボストン・ポップスとのポップス路線のみではないということを証明する録音だ。

録音が非常に鮮明で、会場の外を通過する車の音や小鳥の声が鮮明に聞こえる。

Youtubeはヘンデルのオルガン協奏曲作品4-5、ハープ協奏曲として著名なもの。

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2013年3月15日 (金)

バッハの夜

昨日は気温が下がり冬に逆戻り。前日との温度差もかなりのもの。

今朝も車のフロントガラスが凍っていたものの、コート持参の出勤はちょいとためらうような3月の半ばの気候。 午後からは予想通り気温が上がり始めた。

今日は午前中来客があり、そのまま外に出て他の団体との打ち合わせ。
昼食を摂る間もなく移動し、午後から外部団体の総会に出席。
祝辞を述べた後にオフィスの机に戻ったのは4時近く。

今月は仕事上の不確定要素が多く、毎週木曜のオケの練習は休んでいるものの、
今週のように厳しい日々が続くとオケの練習がかなりの気分転換となっていることを痛感。

この週末は、帰省している娘とホルンを吹いて過ごそう。

あまり刺激的な曲を聴く気分にもならず今日はバッハ。

Richter_bach_welltempered_bigimag_2平均律クラヴィア曲集第1巻をリヒテルの演奏。

歴史的な名盤として非常に著名な盤。

手持ちはビクターの国内盤LPとCD。今回はCDを聴いた。

残響豊かな録音が過度にロマンティックさを強調しているものの、深淵な宇宙を感じさせる偉大な演奏だ。 

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そしてワルター・クラフトのバッハ・オルガン全集第1巻を米VOXのLPで。

無欲にして真摯な姿勢で向き合ったバッハ。
これも暖かで豊かな音楽性を感じさせる名演だ。

Youtubeはリヒテルの「平均律第2巻」から

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2013年3月13日 (水)

答えのない質問

3月も半ばとなり福岡は桜開花。
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裏山にある早咲きの河津桜はすでに満開、隣の正体不明の木は洋ナシのような黄色い大きな実をつけている。
今日は夜から強い雨風で、取り込み忘れた洗濯物はずぶ濡れ状態。

今週は非常にきつい日々が続き、週半ばにして力尽きたような感触。
昨日は外部の委員の監査があり、厳しい指摘と質問の雨あられ。

まるで「答えのない質問」のようにも聴こえしばし返答に窮する場面有り。

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今日は近代アメリカの作曲家チャールズ・アイヴスの「答えのない質問」を聴く。
ロジェストヴェンスキー指揮モスクワ放送響によるソビエトメロディアのLP.

カップリングはモーツァルトの管楽器のためのディヴェルティメント第8番にはじまり、ベルリーニの小序曲、ウェーベルンの5つの小品、シェックのホルン協奏曲、ロガルスキーの2つのルーマニア舞曲というとりとめのない小曲を集めたLP.

ホルンソロは、ボリス・アファナシエフ。

快活なモーツァルト、ベルリーニから一転、ウェーベルンとアイヴスの混沌の世界を経てシェックのホルン協奏曲に至るという異色の曲の並べ方は意図したものだろうか?

アイヴスの曲はまるで空中を浮遊しているかのような不思議な感覚に陥る曲。

70726f647563742f32303132303632305f3そもそもこの曲を初めて知ったのは冨田勲のシンセサイザーによる演奏だった。

この編曲は冨田勲の出世作「月の光 ドビュッシーによるメルヘンの世界」と並ぶ傑作だと思う。

Youtubeはアイヴスの「答えのない質問」

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2013年3月10日 (日)

ランディーニの世俗歌曲集

本日最高気温22度、東京練馬は28度を越え観測史上最も早い夏日だという。

一方で北海道は猛吹雪。日本列島がいかに南北に長いとはいえこれは異常気象ではなかろうか。

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3.11を明日に控え、花粉が盛大に飛び散る中今日は津波の避難訓練。

9時の放送と同時に、自宅裏山の避難地には町内の人たちが続々と集まってきた。花粉の直撃に目がかゆい。

昨年よりも参加者が少ないのは、次第に大震災の意識が薄れていくということか。

訓練終了後に畑のえんどう豆の支柱を立てるつもりが強風のため断念。

S_20130310_160600床屋に行くことにした。最近は近所のスーパー横の1000円カット。
日曜なので混んでいるが4人で回しているので順番はすぐに来た。

今日の担当は若い女性。
細い指で髪の毛をカットされている間に気持ちがよくなり眠くなってきた。

帰宅後聴いたのは、14世紀イタリアの盲目の作曲家フランチェスコ・ランディーニの世俗歌曲集を、トマス・ビングレー指揮のルネサンス合奏団の演奏で。

独エレクトローラの「リフレクセ」Reflexe Stationen Europaischer Musik (ヨーロッパ音楽の停車場)シリーズからのセットもの6枚組からの1枚。
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この70年代後半から始まったシリーズは、最終的には60枚を超える一大シリーズになったらしい。

先日聴いたモンテヴェルディに比べるとぐっとプリミティブな中世の愛の歌の世界。

YoutubeはランディーニのEcco La Primavera

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2013年3月 9日 (土)

ケンペの「真夏の夜の夢」

本日休日、気温は高く5月なみ。
花粉は盛大に飛散し、車のフロントガラスに積もる黄砂も自分には杉花粉のようにも見える。
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朝、裏山に登ったところ遠く駿河湾は黄砂で霞んでいた。

上の娘が帰省し下の娘のパソコン購入のついでにランチは家族4人で清水町の「くまごろう」でオムライス。

http://www.shizuoka-navichi.net/shop/shop.shtml?s=3086
オムライスの専門店で前々から気になっていたお店。

S_20130309_135657いつも混んでいるのであえて昼時を外し寄ったのは2時近く。


こじんまりした瀟洒な雰囲気、サラダバー付きで1,300円はちょいと高いが味は良かった。

今日はケンペ指揮ロイヤルフィルの演奏で「真夏の夜の夢」とフンパーディンクの「ヘンゼルとグレーテル」組曲。米セラフィムのLP。
1961年録音。
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フンパーディンクはケンペ自身の編曲。

明るくしなやかな音楽運びと柔らかめのオケのキャラクターがロマンティックな曲想にぴったりだ。

聴いているうちに今日食べたオムライスが頭に浮かんできた。

Youtubeは「ヘンゼルとグレーテル」序曲

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2013年3月 8日 (金)

カルメン・リナーレスのファリア

今日は5月並みの気温となり黄砂も到来、花粉も盛大に飛び頭が重い。
一週間は瞬く間に過ぎ、年度を締めくくるひとつの大きな山場は昨日無事通過。
夜は外で仕事上の重要な交渉があり帰宅は夜遅く。

20年の長期事業の方向転換には非常なエネルギーが必要だ。たまたま自分がその場面に居合わせたのだが、ようやく昨日はその最終段階。
さらに来週から今月末にかけては越えねばならぬ大きな山がいくつも待っている。

遅くに帰宅すると上の娘が帰省していた。

ここは景気付けに華やかな曲を・・・ということでファリアの三角帽子。
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エンリケ・ホルダ指揮ロンドン響のEVEREST原盤の日本コロンビアLP.

こぶしと力の入ったヴァーヴァラ・ホヴィットのメゾソプラノによる本場ものの演奏ということで世評の高いもの。

今聞いてみると八方破れ的な強烈さ、というよりもきっちり整った演奏といった印象。

ファリアの歌もので野性味が特徴的な演奏はまだほかにもある。

「三角帽子」ではないが、かつてカンタオーラ(フラメンコ歌手)の大御所カルメン・リナーレスが「恋は魔術師」を歌った演奏をテレビで聴いたことがある。

あれは第一声から強烈だった。

Youtubeはカルメン・リナーレスの歌う「恋は魔術師」私が見たのとは別映像

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2013年3月 6日 (水)

ジニー・ブライソンの「Tonight I need you so」

日々緊張しつつ淡々と仕事をこなす日々。明日から来週にかけてが今年度の大きな山場。
だが最近早朝覚醒する日が多く睡眠不如意のため集中力が一日保てない。

今日は著名なトランペッター、デイジー・ガレスピーの娘、ヴォーカリストのジニー・ブライソンのセカンドアルバム「Tonight I need you so」を聴いていた。

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先日ブックオフで何気なく購入したテラークのCD.1994年発売。

曲がったトランペットとパンパンに膨らませた頬で著名なジャズトランペットの巨人ガレスピーの娘とはいえ、ヴォーカリストとしての実力はどうだろう。

声の質は普通、歌はうまいが何か欠けるものがあるような気がする。

この中ではスティビー・ワンダーのカバーを含む後半の3曲10. ホワット・キャン・ア・ミラクル・ドゥ? 11. トゥー・シャイ・トゥ・セイ、12. スカイダイヴ が良い雰囲気だ。

バックのアーティストたちは実力者そろいのようだ。
11曲目のベース(Christian McBride)が非常に良い。

Youtubeはブライソンの歌う You'd Be So Nice To Come Home To

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2013年3月 5日 (火)

メンゲルベルクの「1812年」

今年は花粉が特に多くマスクが一日外せない。
なんとなく頭が重いのも花粉症の典型的な症状。

今日はHISTRYから出ていた激安BOXセットシリーズから、メンゲルベルクの演奏をいくつか聴いていた。
Mi000104352620世紀の最後の年に、フルトヴェングラーやトスカニーニの歴史的音源CD10枚組BOXが3,000円を切る価格で出た時は狂喜したものだ。

その後ワルター、クナ、バルビローリ、ミトロプーロス、ビーチャムなどが続々出てきた。

いずれも今はパブリックドメインとなってネットから無料で拾える音源ばかり。

この中からチャイコフスキーの「ロメオとジュリエット」、「1812年」、ブラームスの大学祝典序曲に悲劇的序曲。序曲を4曲立て続けに聴いた。

あらためてこの頃のコンセルトヘボウの合奏力に驚嘆。練習時間を可能な限り取ることができた時代の所産とはいえ、すごいものだ。

1812年は終結部にオルガンを加え盛大な盛り上がりを演出。

youtubeはメンゲルベルクのマタイ受難曲から「第47曲「憐れみたまえ、わが神よ」、聴衆のすすり泣きの声が入っていることで有名な1939年録音。

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2013年3月 4日 (月)

コーカサスの風景

3月に入り昨日は桃の節句。
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梅の庭の紅梅は散り始め白梅と白、紅、ピンクの花を一株で咲かせる「思いのまま」は盛大に咲いている。この「思いのまま」の枝の一輪に、白とピンクの花弁が半分ずつ咲いている梅の花を見つけた。


今日はロシアの作曲家イッポリトフ・イワーノフの組曲「コーカサスの風景」。
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フェドセーエフ指揮のモスクワ放送響による日本ビクターのLP.


終曲の「酋長の行列」をはじめ、ロシアの田舎料理を彷彿させる野暮天なメロディー満載の曲だが、素朴でノスタルジックな第2曲「村にて」が黒澤明の1990年の作品「夢」の最終エピソードのエンディングに使われてから好きになった。

安曇野の水車小屋で撮影された清流の中の水草のアップシーンは、黒澤明と深い親交があり、1986年に没したロシアの映画監督タルコフスキーの名作「ソラリスの海」へのオマージュのようにも見える。

「夢」ではこのフェドセーエフの演奏が使われていた。

そしてもう一枚は宮沢明子の弾くシューベルトとメンデルスゾーン。
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ヴィーナスレーベルのCD.

シューベルトはレントラーとピアノソナタ第13番。メンデルスゾーンはロンド・カプリチオーソと無言歌から数曲。

ロマンティックでいて誠実丁寧な演奏。
静かで穏やかな時間が部屋の中に流れていく。

Youtubeは「コーカサスの風景」から第2曲「村にて」
ロシアのローカルなオケの演奏

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2013年3月 2日 (土)

3月のボエームの会は「いのしし鍋」

昨晩春一番が吹き今日は暖かな一日。東北、北海道は豪雪だという。

木曜のオケの練習は、今期初めての横島先生の指揮。

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定演の曲のドヴォルジャークと「モルダウ」を振っていただいたものの、先生の想定外の棒の動きに戸惑いドヴォルジャークは崩壊状態。

「モルダウ」昨年本番を経験しているだけに、それなりの出来。
ともあれ先生の意図することがわかっただけでも大きな収穫。
道のりはまだ遠し。

昨日は下の娘の卒業式、ところが前日の夜、学校からの突然の緊急連絡メールが入った。

なんと10時に予定していた卒業式を急遽午後に変更だという。

なんでも警視庁のホームページの掲示板に相模原と沼津の高校と中学への襲撃予告の書き込みがあったのだという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130228-00000122-mai-soci&fb_action_ids=346081838844543&fb_action_types=og.recommends&fb_source=timeline_og&action_object_map=%7B%22346081838844543%22%3A466398916746626%7D&action_type_map=%7B%22346081838844543%22%3A%22og.recommends%22%7D&action_ref_map=%5B%5D
迷惑な話である。

その日は午前中だけ休みを取り午後から出勤する予定で、それなりの準備も進めていたのだが予定が大幅に狂ってしまった。

午後からの卒業式は無事終了。入場退場は吹奏楽部の演奏。
本来その場で指揮するはずの高校の同級生であり吹奏楽部の顧問であったS君は病に倒れ今は亡い。

式の終了後はそのまま仕事場へ顔を出す。
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部下からの報告事項を確認し机上の書類を確認の後、職場を後にし「ボエームの会」の会場、三島の小料理「はちまき」へ急ぐ。


外に出ると雨、しかも強い風も吹いているので、いつもの電車を使わずマイカーで行くことにした。

今回は、鍋シリーズ最終回として「いのしし鍋」。

メンバーの一人が急な負傷で欠席というアクシデントがあり今回は3人。

残念。

いのしし鍋は過去に何度か食べたことはあるものの、それはいわゆる肉を薄切りにしたぼたん鍋の類。

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そこは「ボエームの会」、今回はありきたりのぼたん鍋とは次元の異なる食材。
発情期前の鉄砲を使用せずにしとめた猪の肉を使用。

しかも薄切りではなく、ぶつ切りの大き目の肉の塊が味噌仕立ての鍋の底に沈んでいる。
大きなネギとこんにゃくとのコラボも絶妙。

コリコリとして体がぽかぽかと暖まる絶品の鍋でした。

S_p2090598お酒は、3人が持ち寄った静岡の銘酒「初亀」、富山の三笑楽「こきりこ」、熊本の「美少年 吟造り純米酒」。


「初亀」のキリリとして芳醇な白ワインのような味わい、続く「美少年 純米」は日本酒伝統の芳醇さ、そしてずばりとした飲み始め感触が個性的でいて後から柔らかな重みの感じられる三笑楽「こきりこ」。

日本酒の多彩さと奥深さを堪能。


ちょいと飲み過ぎ、代行を呼び、お店を出たときは酩酊状態。
傘をなくしてしまいました。

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