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2013年4月に作成された記事

2013年4月30日 (火)

ラフマニノフのシンフォニックダンス

4月の最終日。連休の終わりを待っていたかのように朝から強い雨。
今日は朝から連休気分が吹き飛ぶほどの数本の緊急電話。
一週間の仕事のサイクルを三日で仕上げなければならないような雰囲気だ。

昨日沼津御用邸の帰りにブックオフに寄ってみた。
お目当ては500円以下のCD半額セール。
先週立ち寄った時に、気になる輸入CDを数点500円以下コーナーで見つけていて、この半額セールを待っていた。

そのひとつはEMIの保有する音源の中からのラフマニノフの管弦楽作品を集めたもの。
内容はヤンソンス指揮による交響曲第2番に、プレヴイン指揮ロンドン響による「シンフォニックダンス」その他の2枚組。

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そしてもうひとつはシャイー指揮フィラデルフィア管によるショスタコーヴィチのダンスミュージック集。

曲は「ボルト」、「モスクワ―チェリョムーシカ」映画音楽《馬あぶ》というもの。
いずれもマイナーな曲ながら最近これらの吹奏楽への編曲がコンクールの自由曲として演奏される。2点ともおそらく同一人物からの放出品で、吹奏楽の関係者だろう。

ところが店に寄ったところラフマニノフの2枚組は売れていた。
まぁ特に珍しいものでもなかったが、この2枚組500円の半額はかなり格安。
同じようなことを考える人の見えない意志のようなものを感じる。

シャイーのショスタコーヴィチは売れ残っていた。

さらに棚を眺めているうちにスヴェトラーノフのラフマニノフ作品集のReggis盤を発見。
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曲は「シンフォニックダンス」に「岩」「ロスティスラフ王」でいずれもメロディア時代の録音。

「シンフォニックダンス」は1986年のライヴ、そして「ロスティスラフ王」は1973年のずれも複数あるうちの旧録音。
シンフォニックダンス以外はすでにLPで所蔵済だが、250円ならば良いだろう。

結局この2点を購入。

Youtubeはラトル&ベルリンフィルのシンフォニックダンス

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2013年4月29日 (月)

フランク・マルタンのオラトリオ「地には平和を」

GW前半の3日は好天に恵まれ今日も晴れ。

本日特に予定はなく、午後から家内と上の娘と一緒に沼津御用邸に行ってみた。
今日は昭和の日ということで昭和天皇にゆかりの深い沼津御用邸は入場無料。
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沼津物産展も邸内で開かれていたこともあり混んでいた。


邸内の特設ステージでは、正体不明の年配バンドが昭和の歌特集ということで昭和20~40年代の音楽を演奏していた。客席は年配の人たちでほぼ満席。

売店で戸田塩ジェラートを購いしばし海を眺めながら3人で食べていた。
さっぱりとした良い味。
天気は良いが風が出てきた。海ではウィンドサーファーの人たちが見える。

夕飯は刺身が食べたくなり、今ではすっかり少なくなった個人経営の鮮魚店、お馴染みの「魚龍」で刺身の盛り合わせを購う。
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スーパーのパック入りとは次元の異なる鮮度抜群の逸品。いつもまけてくれます。

今日はスイスの作曲家フランク・マルタンのオラトリオ「地には平和を」聴いた。

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1944年の第二次世界大戦中に作曲された、ヨーロッパの解放と平和への願いを込めて作曲された作品。


演奏は作曲者と親交のあったアンセルメ指揮スイスロマンド管、独唱はヘフリガーやヘフゲンその他の国内盤LP.

アルカイックは雰囲気の中に透明で現代的な抒情が漂う名品をアンセルメは深い共感を持って描き出す。
オケの非力さはここではあまり気にならない。

Youtubeはアンセルメ指揮するベートーヴェンの交響曲第7番

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2013年4月28日 (日)

Vivian Dunn、Nimrod:British Consert Favourites

連休二日目も良く晴れた。
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朝はポコを連れて裏山の中腹まで登った。抜けるような青い空、駿河湾には遊漁船が数多く見える。

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今日はどこにも出かけず日中は畑作業。耕耘機で畑を耕し、トマトとナス、ピーマンの苗を植える。
畑の一角には美しい花が満開だった。花の名前は失念。
今日は良い汗をかいた。

畑から帰り一息ついて聴いたのは、英シャンドスから1974年に出ていたLPで、
「Nimrod:British Consert Favourites」というアルバム。

表題となっているエルガーの「ニムロッド」から始まり、パーセルの「トランペット・ボランタリー」、やグリーンスリーヴス幻想曲、ホルストのジュピターのテーマ(オルガン付き)やウォルトンのクラウンインペリアルなどよく知られた作品を紹介したもの。
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演奏はサー・ヴィヴィアン・ダン指揮ボーンマス響。
ダン中佐は指揮をプロムスの創始者ヘンリー・ウッドに学んでいる。

これは長くロイヤルマリーンズバンドの指揮者だったダン中佐の珍しいクラシカルアルバムであたかもプロムスを再現したような内容。

きっちり折り目正しく節度を保ちながらオケを存分に鳴らしきった演奏。

Roger Quilter(1877-1953)の劇付随音楽『虹の終わる場所に Where the Rainbow Ends 』からのRosamundという曲が印象に残った。
クラリネットソロで始まる暖かで優しげな曲。

クラウンインペリアルやブリスの「Things to Come」などは軍楽隊の隊長ならではの快演だ。

Youtubeはロジャー・クイルターの「5つのシェイクスピア歌曲」

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2013年4月27日 (土)

外山雄三の「新世界より」

金曜の朝、近所の小学生たちがリュックを背負ってぞろぞろと歩いていた。
どうやら遠足らしい。良く晴れた爽やかな遠足日和。
踵近くまで下がったリュックを背負っているのは今年入ったばかりの一年生だろう。
まるでリュックが歩いているかのようだった。

GW初日は素晴らしく良い天気。各地のイベントも盛況のようだ。
子供たちもいないし連休は近場で家内とコンパクトに楽しむことにした。

家から車で20分ほどの内浦漁協でおこなわれている「活あじ祭」。
小さな子供を連れた家族で大層な賑わい。

アジやサバ、イカ、イセエビなどの格安販売。
Bcebde94そして漁港に揚がったばかりの鰺を目の前でさばいた活アジ丼と漁師鍋は一杯200円の安さ。魚肉はんぺんも美味でした。


腹が膨れたところで漁協から車で10分ほどの長浜城址に行ってみた。
ここは戦国時代後北条氏の水軍根拠地の海に面した山城。
http://www15.ocn.ne.jp/~yawa/menew/zenkoku/shiseki/chubu/nagahama.j/nagahama.j.html

麓の駐車場に止めると海越しに富士がよく見えた。
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頂上の一の曲輪まで歩いて5分ほどの小さな城ながら市によって史跡公園としてよく整備されている。


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素晴らしく良い眺めで、敵方の武田氏の三枚橋城のあった沼津市街地の様子も良く見える。まさに絶景。

眼下にずらりと係留されているヨットは、あたかも戦国時代の軍船を彷彿させる。

帰りは御用邸近くのカフェ「珈舎」でコーヒーブレイク。
http://cafecasha.jp/#id77
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手作りのイチゴシャーベットは、イチゴをそのまま凍らせて砕いた意表を突くもの。 さっぱりとした酸味と生クリームが絶妙のバランス。


夜は先日購入したばかりの外山雄三指揮N響の「新世界より」を聴いていた。

「新世界より」は沼響で取り上げた時に、100種類の演奏を聴き比べてHPに連載したのでしばらくの間聴く気にならなかった。

http://www.numakyo.org/cgi-bin/dvo9.cgi

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岩城宏之、若杉弘亡き今、小沢征爾と並んで今や日本の指揮者界では長老格外山雄三の若き日の演奏。1964年の録音なので今のN響とはまた異なる響き。

透明な響きで見通しの良い清潔な響きで実によく整った好演だった。
猛然と突進し轟然と鳴り響く後半の3、4楽章の迫力もなかなかのもの。

連休初日は充実した一日

Youtubeは外山雄三の「ラプソディ」

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2013年4月25日 (木)

本日の練習、モルダウ

多忙な年度初めは時の経過が速くまもなくGWへ突入。

昨日の雨は朝まで残り帰りは晴れ。
自分のロッカー内には持ち帰り忘れた置き傘がまた増えた。
昨晩は組織トップその他首脳や退職者の一部も含めた懇親会で、またもや帰宅は遅くなった。

そして今夜はオケの練習。

場所は市民文化センター大ホールで横島先生の指揮。
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今日は仕事がらみで多少の遅刻。曲は「モルダウ」。

大ホールでの練習は吹いていて気持ちが良いが、ウォーミングアップが不十分なので練習の後半にバテてきた。

今月は酒席が多く、いささか飲み疲れで体力が落ち気味。

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練習は各楽器の立体的な音量バランスに気を配る段階。

だが未だ余裕がなく各自が勝手なテンポで動くので、曲の輪郭がふらつき状態。

未だ道のりは遠し。

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先生が使っている「モルダウ」のスコアはスプラフォン版。
団が使っているブライトコップとは細かなところで異なるようだ。

Youtubeはスメタナの「売られた花嫁」序曲、ヤンソンス指揮ベルリンフィル

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2013年4月23日 (火)

NHK交響楽団~輝ける60年の軌跡

帰省していた娘二人はそれぞれの棲家に帰り家の中は再び静か。
今日はこのところ続いた夜の部はなく定時退社。
メガネのレンズを交換した後に健全な時間に帰宅。

先週の東京出張時、夜の日フィル定演まで多少の時間があったので御茶ノ水ディスクユニオンに立ち寄った。昨年11月以来の訪問。 平日ということもあり、お客は少なめ。

音楽書コーナーをざっと見て、そのままLP新入荷コーナーへ直行。
LPの値段は落ち着くべきところに落ち着いた雰囲気。
さほど割高感はないものの手ごろな値段で食指の動くものはほとんどない。

最初に良いものを見つけると、その日の収穫は中身の濃いものになることは経験済みなので、ちょっと肩すかしの気分。
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とりあえずここでは外山雄三がN響を振った「新世界より」日本コロンビア盤600円。


続いて室内楽、ホルン、声楽、ピアノ曲などのコーナーをざっと見渡してここではフィンランドのタピオラ合唱団がハンニカイネンやパヌラらのフィンランドの作曲家たちの曲のBIS盤。700円。


続いて聴き比べ連載中のチャイコの5番やブラームス、シューマンのコーナー。ここではロヴィツキ指揮ワルシャワフィルのポーランド、ムザ盤チャイコの5番、これは800円。

続いて525円コーナーへ。
S_20130423_213216かつてここは国内廉価盤の宝庫だったのだが、今はだぶつき気味またはジャケットの状態の悪い輸入盤や、国内盤でも比較的マイナーなものが中心となっている。


国内盤LPの買い取りは、今はほとんどやってないのだろう。

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自分としてはここのコーナーが相変わらず一番面白い。

ここで幻のホルンの巨匠チェカロッシの吹くビヴァルディのホルン協奏曲集を発見。

その他マゼール指揮ピッツバーグ響のW.シューマンの交響曲第7番やオスカー・レヴァントの弾くガーシュインのヘ調のピアノコンチェルトなどなど

10数枚ほどゲットした後にふと目に入ったのが巨大なBOXセット。

「NHK交響楽団60年~輝かしい栄光の歴史LP26枚組」

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これは1986年にキングレコードが出したもので、小沢征爾が振った「トウランガリラ交響曲」日本初演のライヴや、実演を聴いたマルケヴィッチの「悲愴」、コンドラシンのプロコフィエフの交響曲第5番などの稀少な音源目白押し。

当時レコ芸の広告で初めてこれを目にした時は、思わず雑誌を握りしめ凝視したのを今でも思い出す。しかし当時の定価は5万円。とても簡単に買えるシロモノではなかった。

真偽のほどはわからぬが、結局このBOXセットは一般発売されず、N響の定期会員限定として発売された。といった事をだいぶ後になって目にした。

市場に回った僅かなものを中古屋やヤフオクで目撃することはあっても、いずれも定価以上の値がついていて、さらに身近から遠ざかってしまっていた。

その後その中の一部はLDやCDで出たものの。小沢征爾N響のメシアンの演奏は今でもこのBOXセットのみでしか聴くことはできないはずだ。

店頭で見た値は定価をかなり下回る今まで見た中では最安値。

迷った末に若い女性店員に中身を見せていただいた。
状態はAランク愛蔵家ナンバー入り。解説書もほとんど開いた形跡がない。

よほど自分の顔が物欲しそうだったのだろう。
店員「ウグイス色の札なので30%引きです。」
私「え!?」
まさに悪魔の囁き
さらに「今日は5点以上買うと10%引きなので、あと4点以上合わせると40%引きになります」
これはもう買うしかないか・・・と今までピックアップしたLP10数枚と比べてみる。

このBOXセット26枚は豪華な解説書プラス頑丈な箱入りで、優に10キロ近くあるように思える。
それにこの10数枚を加えるとかなりの重さ・・・

若い頃の全盛期ならば無理してでも全部勢いで買ってしまっただろうが、この年でしかもこれから日フィル定期を聴くためにサントリーホールまで行かねばならない。

迷った末に10数枚を4枚まで絞り込むことにした。
店員が底が抜けぬように大きな紙袋を3枚重ねにしてくれた。
うーむ、それでも相当な重さだ。

いつまでもこんなことをやっていて良いのだろうか・・・・・・・・・・

Youtubeはブロムシュテット&N響によるマーラーの交響曲第9番第4楽章

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2013年4月22日 (月)

オンブラ・マイ・フ

4月も半ばを過ぎだが朝はあい変わらずの寒さ。
先週はツバメが今年初めて姿を現し、車庫の天井にある巣を出入りしていたのだがまたどこかへ行ってしまった。

今日は会議4連発というハードな一日で、夜は関係者との懇親会のおまけつき。

会が終わり外に出ると予想外の雨。止みそうにもないので近くのコンビニで傘を購入。
傘をさす間もなく最終のバスに飛び乗ったが、バスを降りると雨は上がって月が出ていた。
どうも最近いろいろと間の悪いことが続く。

昨日は上の娘が出身高校の吹奏楽部の定演にゲスト出演。
ソプラノ独唱でヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」とプッチーニの私のお父さん」の2曲を歌った。

自分は娘の歌は一度も聴いたことがなかった。

練習も聴いたことがない。というよりも娘は私の前ではピアノも歌も絶対に演奏しない。
なにかとうるさく言われるのが嫌なのだろう。

舞台上の娘はまるで別人を見る思い。
へぇえ・・・と感心しているうちに演奏が始まった。

素直でストレートな歌、心配していた音程も正確だった。
いったいいつ練習していたのだろうか?・・・

何やら驚いているうちに演奏が終わってしまった。

娘にこのような舞台に立たせていただき、当日指揮していただいたOさんに感謝です。

4190jugbhnl__sl500_aa300_帰宅後はシャルロット・チャーチの2枚目のアルバムを聴いていた。

歌劇「ジャンニ・スキッキ」~私のお父さんほかヘンデル、プッチーニやマルティーニらの比較的ポピュラーなアリアを集めたもの。

1999年、彼女が天才少女と騒がれていた13歳の時の録音。


かなり背伸びをしているものの、難しいことを言わずに美しい声を楽しむ1枚。

Youtubeはアメリカの人気オーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」で話題になった11歳のジャッキーエヴァンコによる「オンブラ・マイ・フ」

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2013年4月20日 (土)

インキネンと日本フィルのシベリウスチクルス

昨日から寒の戻りで3月上旬の気温。
しまいかけたストーヴの再び登場。夕方から冷たい雨。

明日上の娘が高校の吹奏楽の定演に独唱でゲスト出演することになり、下の娘も帰省し家が賑やかになった。

昨日は東京出張。

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ちょうどその夜は日本フィルが客演指揮者となったフィンランドの俊英ピエタリ・インキネンを迎えたシベリウスチクルスの第2夜であることがわかり、早速にネットでチケットを購入。


仕事を終えしばらく時間があったので、お茶の水ディスクユニオンへ寄ってみるとN響60年記念BOXLP25枚組を発見。
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ちょうどキャンペーン中で表示価格の40%引きということで、迷った挙句に購入してしまいました


ところがこの豪華解説書付きでLP25枚はかなりの重さ。
この重さに苦しみながら会場のサントリーホールまで行くこととなってしまった。

インキネンはNAXOSに交響曲全集をはじめとしたシベリウスの作品を数多く録音している実力派。

この日は チクルス2夜目で曲は交響曲第4番、第2番の2曲というもの。

会場はおよそ半分程度の入りでちょいと寂しい。
だがコアなシベリウスファンが多かったようで、会場の反応は良かった。

S_20130419_181602安くて自分が一緒に演奏している気分になれる気に入りのP席は売り切れで、自分が確保した席は、そのちょうど横のRD席。

この席でも金管セクションとホルンの譜面と第4番で頻繁で出てくるホルンのミュートの扱いが良く見える。

演奏は第4番が美しく整った名演だった。

この曲にありがちなドロドロとした混沌さよりも、各声部をきちんと整理しバランスよく響かせていた明るい演奏。ゲストの北本秀樹のチェロソロも美しい。

第2番は演奏したこともあり、日本フィルのシベリウスでは渡辺暁雄さんの実演をひところ集中的に聴いていたこともあったので、どうしてもシビアな耳で比べ聴いてしまう。
4番ではまとまっていたホルンセクションや木管セクションに、多少のバランスのユレがあったのも気になった、とはいえ清々しくエネルギッシュなアプローチに爽やかさも感じられたのも事実。

アンコールは悲しきワルツ。

帰りの新幹線は金曜夜ということで、座れない人も出るほどの混みようでした。

Youtubeはサロネンの指揮でシベリウスの交響曲第4番第1楽章

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2013年4月18日 (木)

本日の練習、大ホール

様々な行事が集中する年度当初。
今週は月曜からまともな時間に家に帰っていない。
そんな時でも木曜はオーケストラ。

場所は沼津市民文化センター大ホールで横島先生の指揮。
曲はドヴォルジャークの交響曲第8番の第3,4楽章。

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合宿も終わりいよいよ仕上げの段階。


大ホールの練習でしかもトラとはいえ、コントラバスとトランペットの参加もあり曲の形にはなってきたようだ。
下田先生のご指導で、ホルンセクションも全体の響きを大切にして吹くようになってきた。

S_20130418_201355横島先生の解釈は、第4楽章の歌わせ方がかなり個性的。

ホルンを木管に重ねる部分も二か所ほどあり、これはメニューインの録音にもあったように思う。

20年ほど連載していた沼響HPの聴き比べ「~を聴く」シリーズは、このところ滞りがちなので、今回の定演のメイン曲のドヴォ8はお休みにしようと思ったのだが、ここでふつふつと聴き比べの虫がうずき始めた。

もともと完全に自己満足な感想なので始めようかどうかが迷うところ・・・・

Youtubeのドヴォルジャークはアバドの指揮

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2013年4月17日 (水)

春はうららのボエームの会

このところ地震が頻繁に発生。先日の淡路に続き今日は三宅島に仙台。
東日本大震災で大きく太平洋側の海中に引き摺り込まれた日本列島が、再び身震いをはじめたかのよう。
新たな巨大地震の予兆でなければよいのだが。

今週は月曜に名古屋、金曜に東京と出張にはさまれた一週間。

554940_368378939948166_1946361767_n月曜の名古屋出張は会議が予想外に長引き、夕食は新幹線内で駅弁。

本日は仕事関係の宴会が伊豆長岡であり、たった今帰宅。
食事にはほとんど手を付けられず、ほとんど相手の話の聞き役で終始した夜。
そして昨晩はお楽しみのボエームの会。
場所はいつもの小料理「はちまき」

640x640_rect_8103763今回はボエームの会のメンバー4人に加え特別ゲストが2名。

一人はこの春大学を卒業したばかりの社会人一年生。
大学のオケでクラリネットを吹いていて沼響入団希望だという快活な女の子。

もう一人は、お目付け役だといって付いてきたその上司。
とはいえそのお方は自分のかつての上司なのであった。

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若い紅一点が加わることで会は異様に盛り上がりました。
その夜の料理は春にちなんだ食材。柔らかな筍の煮物に鮎の塩焼き.
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そしてタラの芽、ふきのとう、ぜんまいなどの春の野菜の天麩羅などなど。

S_p3270604いずれも確かな目で厳選された食材を、鉄人の腕で調理した逸品。


お酒は、「一本義」「磯自慢」「真澄あらばしり」の日本酒3本に「一壷春」「れんと」の焼酎2本という完璧な布陣。

結局、この5本のうち4本を飲み干してしまいました。

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2013年4月14日 (日)

沼響、春の合宿

昨日は沼響の春の合宿。
場所は天城、白雲楼。
昨年は体調を崩し参加できず2年ぶり。

S_20130413_123405午後の集合に合わせ昼ごろ家を出ると、道が空いていて20分ほどで天城へ到着。

早く着いたので時間調整のために、手前にある狩野城址に寄ったりしていた。
http://jyokakuzukan.la.coocan.jp/008shizuoka/071kanou/kanou.html

白雲楼は、沼響創立以来の合宿の定宿。

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昭和40年代ごろの雰囲気を残し、沼響創立以来の30年間、調度、部屋の内装がほとんどそのままなのはお見事。

狩野川の支流にかかる宿への赤い橋はまるでタイムマシン。
あたかもこの場所だけ時間が固定されているかのようだ。

練習は午後の横島先生の指揮でモルダウ、ドヴォルジャーク、R.シュトラウスの順。
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夜はホルンソロをお願いする下田先生によるブラスセクションの練習といった密度の濃い練習。


どうも最近譜面の読み替えが鈍くなり、頭の中でinC inDが混乱。
しかも以前は楽に出たペダルトーンも苦しくなってきた。

今回は日曜に仕事を控え自分は日帰りなので、家には10時過ぎに帰宅。

お楽しみの宴会に出られず、いまひとつ不完全燃焼の合宿。

夕食時に横島先生と話題となったドボルジャークのスプラフォン版について、宴会でもっと突っ込んだ話をしたかったのだが。

今日は朝から沼津の南の西浦地区へ。
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春うららの良い天気の中、海岸に沿って車を飛ばす。富士山は雲に隠れていて見えない。

全国に500社を数えるという厳島神社のひとつがこの地域にあり、今日はその神事に招かれていた。

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2013年4月12日 (金)

パリ管の名手たちによるグノーとダンディ

本日職場内有志の歓送迎会。一部機構改革が有り今年度から組織に多少の変化があった。
場所は老舗焼肉屋「八福」。
http://tabelog.com/shizuoka/A2205/A220501/22014705/

このところ宴会続きなので二次会は若手に任せ早めに一次会で失礼するつもりが、一次会が大盛り上がり。
爆笑の連続で延々と四時間を越え帰宅は11時過ぎ。

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帰宅後は目が冴えほろ酔い気分でパリ管の名手たちによるグノーの「小交響曲」とダンディの「7つの管楽器のためのシャンソンとダンス」を聴いていた。

S_20130409_205502オーボエ奏者のブルーク率いるモーリス・ブルーク管楽八重奏団による演奏。
オリジナルは仏カリオペ。

いずれもフランス風の幾分軽くカラフルで柔らかな音ときっちり整ったアンサンブルを聴かせてくれる。

ダンディの曲は大きな影響を受けたワーグナーの「ジークフリート牧歌」に酷似。

いずれも春先に聴くのにふさわしい暖色系の明るい曲だ。


手持ちは日本ビクターの国内盤とノンサッチから出ていたアメリカ盤。

国内盤と米盤では聴いた印象は全然異なり、音の明確さとエッジの際立ったノンサッチに比べて奥行きのある柔らかな音の国内盤。

上品なカリオペのイメージとしては国内盤がより近いように思う。

Youtubeはグノーの「小交響曲」

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2013年4月11日 (木)

本日の練習、沼響30年

朝、車のフロントガラスに細かな砂が付着していた。遠くモンゴルからの黄砂。
午後から気温が低下、夜は風も冷たく3月初旬の寒さ。

本日はオケの練習日。
207616_169376273216560_58285559_nポスターも出来て年末の「第九」の合唱の募集も始まった。

来年のオケ創立30周年に向け着々とスケジュールは埋まっていく。

本日の練習は最初にR.シュトラウスのホルンコンチェルトで後半は「モルダウ」。

シュトラウスは降り番なのでホールロビーで黙々とさらっていた。

ふと見上げるとホールの長い薄茶色のカーテンが目に入った。
沼津市民文化センターができて今年はちょうど30年。
沼響は来年創立30年を迎える。

オープン当初からのカーテンだろうか?
当初は白かったのが30年の歳月で茶色になったのかしらん。
・・・・自分と一緒に創立当初から残るもうひとりのホルン吹きの仲間とそんなことをしみじみと話していた。

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第一回目の練習の頃はこの文化センターのどこもかしこもぴかぴかだった。

後半はモルダウ。
横島先生のテンポは比較的速めのテンポ。
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先生の使用しているスコアはチェコで出版されたものなので、団が使用しているブライトコップ版と多少異なるようだ。

プラハのスメタナホールでプラハ放送響を指揮した先生ならではのこだわりの練習。

久しぶりに刺激のあった練習。

この週末には沼響恒例の春の合宿。

とはいえ今年は二日目に仕事が入り初日しか参加できない。
昨年はこの時期体調を崩し参加できなかっただけに残念。

youtubeはフリッチャイのモルダウリハーサル

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2013年4月10日 (水)

ホーレンシュタインのヤナーチェク

薄曇りで風の強い朝。本日静岡市へ出張。
地盤沈下の著しい他の地方都市の駅前に比べ、今川家以来の雄都は平日とはいえ人通りが多い。

今日は行きの車中でホーレンシュタインのVOX時代の録音を聴いていた。
Dvorak_horenstein曲は「新世界より」とヤナーチェクの「シンフォニエッタ」。

1952年録音のモノラルでオケはウィーン響というもの。

「新世界より」はホーレンシュタイン1回目のスタジオ録音。
演奏の感想については、沼響のHP連載の「新世界を聴く」33で言及済み。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/dvo9.cgi?vew=68

この時のコラムは8年前の印象で、今でも印象が変わらないが、終楽章最後の音の伸ばしが、作曲者指定のlungaを忠実に気の遠くなるような長さだった。

続くヤナーチャクがかなり個性的。
両端楽章の遅さはこの曲の最長記録ではなかろうか。
それでも緊張感が持続し間延びしないのはさすが。

オリジナルのLPは「タラスブーリバ」とのカップリング。こちらも聴いてみたくなった。
Youtubeはクーベリック指揮のヤナーチェク「シンフォニエッタ」、トランペットはバストランペットを含めて11本

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2013年4月 9日 (火)

コミッシオーナのフランク

新年度の慌ただしさはようやく落ち着いた気配。

頭が重いのは未だ続く花粉症のため。たぶん。
昨日の夜は関係団体との打ち合わせで帰宅は9時過ぎ。

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今日はルーマニアの指揮者、セルジュ・コミュッショーナ指揮ヒューストン響の演奏でフランクの交響曲を聴いた。米ヴァンガードのCD.


コミュッショーナはあまり注目されることはなかったけれども、ボルチモア響やヒューストン響といったアメリカの地方のメジャーオケを鍛え直した良い仕事を残している。

このフランクもすっきり整理されたアンサンブルと透明で清潔な叙情で聴かせる。
コミッショーナの確かな腕と誠実さも感じさせオケを十二分に鳴らし切った名演だ。

録音も非常に良い。

Youtubeはギトリスのヴァイオリンでフランクのヴァイオリンソナタ

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2013年4月 7日 (日)

アクサンチュスのトランスクリプション集

大型低気圧の通過で昨日午後から荒れ模様。
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雨のピークは昨晩遅く、朝には青空がのぞいたのでポコの散歩に出かけたところに突然の雨。
風は強いが午後からは晴れ。

下の娘が一時的に帰省し4月から履修する科目を選んでいる。

眺めていると自分も受けたい講義が目白押し。


定年前に退職し、アメリカへ留学した職場の先輩がいたことを思い出し、自分もまた学びたくなってきた。

今日はフランスの指揮者ロランス・エキルベイ率いる合唱団「アクサンチュス」の演奏を聴いていた。

naiveから出ている「アクサンチュス・スペシャルボックス」のCD4枚組からフォーレのレクイエムとトランスクリプション第2集。
フォーレのオケはフランス国立放送管のメンバーによる。

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きっちり正確なアンサンブルと妥協のない厳しいフォーレ。

Youtubeの録音風景を見るとかなり情熱的な指揮ぶり。

トランスクリプション集では、バッハやドビュッシー、ラヴェル、スクリャービンのピアノ曲やビバルディの四季などを大胆にアカペラ用に編曲。

透明なクリスタルガラスのような精妙な響きが、作品に新たな光を当ててはいるがやや単調のきらいがあるように思う。

オリジナルの声楽曲であるラヴェルの「シェエラザーデ」が美しい。

Youtubeはアクサンチュスの歌うマーラーの「アダージェット」

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2013年4月 6日 (土)

ドラティのシベリウスとグリーグ

昨日は外でウトウトとまどろみたくなるよう穏やかな春だったのが、今日は春の嵐到来。

いつもならば入学式シーズンのこの時分に満開を迎える桜はすでに散り始めているとはいえ、これで完全に散ってしまうだろう。

昨晩は職場の部門内での歓送迎会。

今年はあまり大きな異動がなかったのでちょっとした食事会の趣。
さほど酒は飲まず一次会で失礼して帰宅は9時過ぎ。

このところ奥歯のあたりが痛むので、同級生が院長の歯医者に行ったところ。
「虫歯はないよ」とのこと・・・・

症状を説明したところどうやら顎関節症という病らしい。

様々な原因で起こるので特定できないが、という前提で、幼い時から自分を知る友は「長い間楽器を吹いているためかもしれない」と言う。

S_20130406_173948そういえばここ数年音が出にくいために無理にマウスピースに強く当てる傾向があり、知らず知らずのうちに顎に負担がかかっていたのかもしれない。


今日は午後から雨。歯医者以外は外出もせずドラティの指揮する北欧ものを聴いていた。

最初はグリーグの「ペールギュント」組曲。
ウィーン響を振った日本フォノグラムのLP.

ドラティはストックホルムフィルの常任指揮者であったこともあり、シベリウスの交響曲第2番や「悲しきワルツ」などの名演を残している。

このグリーグも非常に良い。

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続いてロンドン響を振ったシベリウスで「夜の騎行と日の出」、「伝説」

「ルノオンタール」「波の娘」などの交響詩集。

こちらはEMIの国内盤LPでオケはロンドン響、「ルノオンタール」のソプラノソロはギネス・ジョーンズが歌っている。

こちらはグリーグ以上の名演。

ドラティ特有の幾分クールで引き締まった厳しさが北欧物に非常に合っているようだ。ジョーンズの歌はさすがの貫録。
「夜の騎行と日の出」の日の出の部分のホルンアンサンブルはいつ聴いてもかっこいい。

Youtubeは「カレリア」から行進曲風に、セーゲルスタムの指揮

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2013年4月 4日 (木)

大瀬まつりとオケの練習

昨日の雨模様から一転して本日快晴。

今日は沼津を代表するお祭りのひとつ大瀬まつり。
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源氏の信仰も篤かった平安時代から続く大瀬神社の例大祭で、今では大漁と海の安全を祈願する漁業者を対象としたお祭りとなっている。
http://www.numazu-yado.com/shiki/osematuri.html

この日は奥駿河湾の漁業者たちが船を連ねて大瀬崎に終結する。
中でも女装した若衆が乱舞する「勇み踊り」は奇観。

自分は朝から組織トップその他と船で大瀬岬へ向かう。風もなく海はベタ凪。
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滑るように進む船上からは淡島の陰からの雪を被った美しい富士が良く見えた。

神事のあとは内浦漁港で「勇み踊り」を見物。
おりしも内浦漁港祭もおこなわれていて屋台その他も出て大層な賑わいだ。
気温は上昇し暑さを感じるほど。

オフィス帰還は午後2時ちょっと前。椅子に座るとどっと疲れが出た。

そして大瀬まつりが終わり夜はオーケストラ。

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3月は業務多忙につきお休みをいただいていたので、ほぼ一か月ぶりの参加。

場所は沼津市民文化センター小ホール、指揮は本番を振っていただく横島先生。
休んでいるうちにチラシとポスターができていた。転勤シーズンでもあり団員の出入りもあったようだ。

S_20130404_195853今日はR.シュトラウスのホルン協奏曲第1番とドヴォルジャークの8番の第4楽章が中心・


シュトラウスは降り番なので客席で聴いていた。

本番まで練習は合宿を含め10数回だが、響きが薄くオケの形になっていないやばい状況だ。

ドボ8は自分にとって3回目だが、前2回は気楽に吹けたのに今回が一番難しく感じている。

技術の衰え、そして曲そのものの難しさがわかりはじめて、ひとつひとつの音がうかつに吹けない八方塞。

それでも体は疲れていても楽しい気分転換の時間。


Youtubeはメータ、若き日のドヴォッパチ

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2013年4月 2日 (火)

ロジェストヴェンスキーのシベリウス

新年度。
人事異動で新たに配置となった職員の挨拶を受けたり外部諸団体の挨拶回りがあったりと、一日がたちまちのうちに過ぎていく。

昨晩はセクションの歓送迎会。
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場所は懐石料理「一輪」。

初々しい新規採用職員を含め出る人入る人、一抹の寂しさを漂わせながら会は盛り上がり、結局二次会まで付きあいタクシーを拾いに店から出ると外は雨。

帰宅は日付が変わって4月2日。

明けて今日は朝から一日雨。気温も低い。

なにもせずに一日家で過ごしていた日曜は、ロジェストヴェンスキーのシベリウス交響曲全集を聴いていた。
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1970年代前半に録音されたロシアメロディア原盤の国内盤LP.

このロジェストヴェンスキーの録音までにシベリウスの交響曲全集録音を残した指揮者はさほど多くない。
エールリンク、コリンズ、渡邊暁雄、バルビローリ、同時期のザンデルリンクなどいずれもシベリウスのスペシャリストとして著名な指揮者ばかりだ。

かつては、これらのシベリウスのスペシャリストとされる指揮者たちの演奏とはあまりにも異質な原色系のどぎつさが全面に出過ぎているロジェストヴェンスキーの演奏をトンデモな勘違い演奏ではないかと敬遠していた。

だが虚心に聴き直してみると、オケの底力と圧倒的なパワーと全編を覆うスラヴ的なほの暗さと逞しさはシベリウスの別の一面を捉えている演奏ではないかと思えてくるから不思議。

特に1,3,6番が良い。

ロジェストヴェンスキーがこの全集に寄せた一文によると、彼はベルリオーズの音楽の延長線上にシベリウスを捉えているのだという。

うーん、これはちょっと違うような気がする。
ロジェストヴェンスキーという人がまたわからなくなってきた。

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沼響のHPの聴き比べコラム「チャイコフスキーの5番を聴く」にカラヤンの1971年スタジオ録音の感想をアップしました。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/tchai5.cgi

Youtubeはロジェストヴェンスキーのリハーサル

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