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2013年4月23日 (火)

NHK交響楽団~輝ける60年の軌跡

帰省していた娘二人はそれぞれの棲家に帰り家の中は再び静か。
今日はこのところ続いた夜の部はなく定時退社。
メガネのレンズを交換した後に健全な時間に帰宅。

先週の東京出張時、夜の日フィル定演まで多少の時間があったので御茶ノ水ディスクユニオンに立ち寄った。昨年11月以来の訪問。 平日ということもあり、お客は少なめ。

音楽書コーナーをざっと見て、そのままLP新入荷コーナーへ直行。
LPの値段は落ち着くべきところに落ち着いた雰囲気。
さほど割高感はないものの手ごろな値段で食指の動くものはほとんどない。

最初に良いものを見つけると、その日の収穫は中身の濃いものになることは経験済みなので、ちょっと肩すかしの気分。
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とりあえずここでは外山雄三がN響を振った「新世界より」日本コロンビア盤600円。


続いて室内楽、ホルン、声楽、ピアノ曲などのコーナーをざっと見渡してここではフィンランドのタピオラ合唱団がハンニカイネンやパヌラらのフィンランドの作曲家たちの曲のBIS盤。700円。


続いて聴き比べ連載中のチャイコの5番やブラームス、シューマンのコーナー。ここではロヴィツキ指揮ワルシャワフィルのポーランド、ムザ盤チャイコの5番、これは800円。

続いて525円コーナーへ。
S_20130423_213216かつてここは国内廉価盤の宝庫だったのだが、今はだぶつき気味またはジャケットの状態の悪い輸入盤や、国内盤でも比較的マイナーなものが中心となっている。


国内盤LPの買い取りは、今はほとんどやってないのだろう。

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自分としてはここのコーナーが相変わらず一番面白い。

ここで幻のホルンの巨匠チェカロッシの吹くビヴァルディのホルン協奏曲集を発見。

その他マゼール指揮ピッツバーグ響のW.シューマンの交響曲第7番やオスカー・レヴァントの弾くガーシュインのヘ調のピアノコンチェルトなどなど

10数枚ほどゲットした後にふと目に入ったのが巨大なBOXセット。

「NHK交響楽団60年~輝かしい栄光の歴史LP26枚組」

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これは1986年にキングレコードが出したもので、小沢征爾が振った「トウランガリラ交響曲」日本初演のライヴや、実演を聴いたマルケヴィッチの「悲愴」、コンドラシンのプロコフィエフの交響曲第5番などの稀少な音源目白押し。

当時レコ芸の広告で初めてこれを目にした時は、思わず雑誌を握りしめ凝視したのを今でも思い出す。しかし当時の定価は5万円。とても簡単に買えるシロモノではなかった。

真偽のほどはわからぬが、結局このBOXセットは一般発売されず、N響の定期会員限定として発売された。といった事をだいぶ後になって目にした。

市場に回った僅かなものを中古屋やヤフオクで目撃することはあっても、いずれも定価以上の値がついていて、さらに身近から遠ざかってしまっていた。

その後その中の一部はLDやCDで出たものの。小沢征爾N響のメシアンの演奏は今でもこのBOXセットのみでしか聴くことはできないはずだ。

店頭で見た値は定価をかなり下回る今まで見た中では最安値。

迷った末に若い女性店員に中身を見せていただいた。
状態はAランク愛蔵家ナンバー入り。解説書もほとんど開いた形跡がない。

よほど自分の顔が物欲しそうだったのだろう。
店員「ウグイス色の札なので30%引きです。」
私「え!?」
まさに悪魔の囁き
さらに「今日は5点以上買うと10%引きなので、あと4点以上合わせると40%引きになります」
これはもう買うしかないか・・・と今までピックアップしたLP10数枚と比べてみる。

このBOXセット26枚は豪華な解説書プラス頑丈な箱入りで、優に10キロ近くあるように思える。
それにこの10数枚を加えるとかなりの重さ・・・

若い頃の全盛期ならば無理してでも全部勢いで買ってしまっただろうが、この年でしかもこれから日フィル定期を聴くためにサントリーホールまで行かねばならない。

迷った末に10数枚を4枚まで絞り込むことにした。
店員が底が抜けぬように大きな紙袋を3枚重ねにしてくれた。
うーむ、それでも相当な重さだ。

いつまでもこんなことをやっていて良いのだろうか・・・・・・・・・・

Youtubeはブロムシュテット&N響によるマーラーの交響曲第9番第4楽章

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コメント

こんなことをいつまで・・・って、いつまでもやって下さい。ノーミソからドーパミン出まくりの健康法でしょう。

ワタシは5年程前より、そんな興奮状態を経験せぬようになってしまいました。2003・4年頃?出張にて札幌前泊、ご当地のBOOK・OFFにて大量の出物有、即入手、悦に入って居酒屋でじっくり確かめながら一人酒、アルバイトのお姉ちゃんが音楽学校の学生さんで、声を掛けてくださった・・・のも、懐かしい思い出。

現在は物欲枯れ果てました。うらやましい。

投稿: 林 侘助。 | 2013年4月24日 (水) 08時45分

長年気になっていたものを見つけて久しぶりに精神が高揚しました。

この年になっても煩悩まみれでありますが、これも健康法のひとつかもしれませんね。

投稿: 山本晴望 | 2013年4月27日 (土) 20時20分

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