インキネンと日本フィルのシベリウスチクルス
昨日から寒の戻りで3月上旬の気温。
しまいかけたストーヴの再び登場。夕方から冷たい雨。
明日上の娘が高校の吹奏楽の定演に独唱でゲスト出演することになり、下の娘も帰省し家が賑やかになった。
昨日は東京出張。
ちょうどその夜は日本フィルが客演指揮者となったフィンランドの俊英ピエタリ・インキネンを迎えたシベリウスチクルスの第2夜であることがわかり、早速にネットでチケットを購入。
仕事を終えしばらく時間があったので、お茶の水ディスクユニオンへ寄ってみるとN響60年記念BOXLP25枚組を発見。
ちょうどキャンペーン中で表示価格の40%引きということで、迷った挙句に購入してしまいました
ところがこの豪華解説書付きでLP25枚はかなりの重さ。
この重さに苦しみながら会場のサントリーホールまで行くこととなってしまった。
インキネンはNAXOSに交響曲全集をはじめとしたシベリウスの作品を数多く録音している実力派。
この日は
チクルス2夜目で曲は交響曲第4番、第2番の2曲というもの。
会場はおよそ半分程度の入りでちょいと寂しい。
だがコアなシベリウスファンが多かったようで、会場の反応は良かった。
安くて自分が一緒に演奏している気分になれる気に入りのP席は売り切れで、自分が確保した席は、そのちょうど横のRD席。
この席でも金管セクションとホルンの譜面と第4番で頻繁で出てくるホルンのミュートの扱いが良く見える。
演奏は第4番が美しく整った名演だった。
この曲にありがちなドロドロとした混沌さよりも、各声部をきちんと整理しバランスよく響かせていた明るい演奏。ゲストの北本秀樹のチェロソロも美しい。
第2番は演奏したこともあり、日本フィルのシベリウスでは渡辺暁雄さんの実演をひところ集中的に聴いていたこともあったので、どうしてもシビアな耳で比べ聴いてしまう。
4番ではまとまっていたホルンセクションや木管セクションに、多少のバランスのユレがあったのも気になった、とはいえ清々しくエネルギッシュなアプローチに爽やかさも感じられたのも事実。
アンコールは悲しきワルツ。
帰りの新幹線は金曜夜ということで、座れない人も出るほどの混みようでした。
Youtubeはサロネンの指揮でシベリウスの交響曲第4番第1楽章
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