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2013年5月に作成された記事

2013年5月30日 (木)

潮田益子、小沢征爾のシベリウス

湿度が高く蒸し暑い梅雨の一日。
朝から頭が重いのは天気のためばかりではなく今日は重要な案件が目白押し。
日曜に仕事が入っているのも気が重い。

土曜がオケの本番のため今週の練習は金曜日。

ヴァイオリニストの潮田益子さん死去。

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今日は潮田さん若き日の名演、シベリウスのヴァイオリン協奏曲を聴いた。
伴奏は小沢征爾指揮の分裂前の日本フィル。

1971年、プロデユーサーのピーター・アンドリューが英EMIの技術陣を引き連れて日本でおこなったレコーディング。

手持ちは東芝EMIのLP.国内初出盤。

切れ味鋭い攻撃的な潮田のヴァイオリン、オザワの伴奏も洗練さとは程遠い野性的なものだ。

この時の潮田の使用楽器はグアルネリ。

ジャケットの若々しい二人の写真が40年の歳月の重みを感じさせる。

ご冥福をお祈りします。

Youtubeはバボラークの吹くモーツァルトのホルン協奏曲第3番。
伴奏の水戸室内管のコンミスは潮田益子さん

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2013年5月28日 (火)

ミュンシュの「モルダウ」

曇り夜から時々雨。
出勤しようとしたら車のエンジンがかからない。
どうやら昨晩帰宅した時にスモールランプを点けっぱなしにしていて、バッテリーが上がってしまったようだ。ボケの始まりか?

やむなく埃をかぶっていた自転車を引き出し、スーツ姿のまま飛び乗る。
ペダルを踏んでいるうちに汗が出てきた。今日は湿度が高い。

本日静岡出張。
昼前の沼津発の島田行きに乗ったところ、偶然同じ車両で大学の同級生と乗り合わせてびっくり。
お互い卒業以来の再会だったが、目があった瞬間に同時に気がついた。

彼は同じ静岡県人で学部も一緒、しかも大学では共にオケに所属で彼はトロンボーン、自分はホルン。

音楽雑誌の投稿やアマオケ界での彼の活躍は時折耳にしていて、ビジネスでも成功し風の便りに今や県内の大手スーパーの社長であることも知っていた。

今日は沼津の支店を訪れた帰りだという。

電車の中で静岡までの一時間は、お互いの近況やら音楽談義に花が咲く。
とてもお互い30数年のブランクがあったとは思えないのが不思議。

静岡に着いても話は尽きず、一緒に昼食の後ドトールコーヒで話し込んだが双方次の予定が入っていて再会を約して別れた。

帰宅後、馴染みの車屋さんを呼びバッテリーを交換しているあいだに空から雨。

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今日はフランスの名指揮者ミュンシュの「モルダウ」その他を聴いた。

コンサートホールソサエティのLPで、A面がミュンシュ指揮フランス国立放送管による「牧神の午後への前奏曲」「モルダウ」。
B面がモントゥー指揮北ドイツ放送響による、ベートーヴェンの「プロメテウスの創造物」序曲とアダージョにボロディンの「だったん人の踊り」という珍な一枚。

両巨匠最晩年の録音で、おそらく録音後まもなく二人が没してしまい、中途半端に残った音源をむりやりカップリングして発売したのではなかろうか。

「牧神の午後」は、自由に遊んだファンタジー溢れるさすがの演奏で、ボストン響との旧録音よりも良いと思う。
冒頭の見事なフルートソロはデュフレーヌではなかろうか。

一方の「モルダウ」は今回初めて気が付いたが、ミュンシュがかなり譜面に手を加えているようだ。
さらに録音としては未完だったのではないかと思わせる箇所がいくつかある。
トロンボーンやヴァイオリンの一部が飛び出したりしているし、
婚礼の部分の後のコントラバスのピチカートとも音が足りない。

スコアを見ては確認していないが、終結部も他の演奏からは聴いたことがない音が鳴っている。
有名なモルダウの流れの旋律ではオーボエの音が際立って大きいのも変わっている。

Youtubeはミュンシュ&ボストン響のドビュッシーの「イベリア」ライヴ
演奏直前に消防車のサイレンが入るアクシデント付き

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2013年5月27日 (月)

プレヴィンのハイドン

月の最後の週は薄曇り。これから徐々に天気は崩れる気配。西日本は早くも梅雨入りだという。
昨日は早く寝るつもりが目が冴えて結局就寝は1時過ぎ。長い間の夜型人間の習慣はなかなか改善できない。

昨日テレビで、一日45分の睡眠で生活しているタレントが出てきた。実証実験では彼は1分で深い睡眠に入ることができるのだという。
http://news.mynavi.jp/news/2013/05/26/029/
本当だろうか?

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土曜日の沼津港BARの帰り、なんとなく物足りないので家内と静岡県東部の有名店、支那そば屋「わさらび」に立ち寄った。

店内にジャズバラードが流れる異色の店。

夜遅くなので幸いにして空いていた。
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化学調味料を使わず麺も自家製、上品で手抜きのない味の逸品。

カウンター席の隣の人は浜松から食べに来たと言っていた。

このお店も6月いっぱいで伊東に転居してしまうという。

本当に残念だ。

今日はプレヴィンのハイドン。

英EMIのMFPシリーズのLPで、交響曲第94番「驚愕」と第104番「ロンドン」のカップリング。オケはピッツバーグ響というもの。1978年の録音。「ロンドン」は後にウィーンフィルとの録音もある。

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「ロンドン」は第一楽章冒頭からゆったり堂々としたハイドン。
あたかも20世紀初頭の巨匠時代に逆行したかのようなハイドン。
主部にはいっても遅いテンポで悠々と進んでいくが、ハイドンとしては重く何か時代錯誤のような気がしないでもない。

ところがもう一曲の「驚愕」では、テンポの遅さとロマンティックな歌い回しがうまくいっている。初めて耳にするようなホルンの強奏も決まって大きなアクセントとなっていた。

Youtubeはプレヴィン&N響のラフマニノフの交響曲第2番第3楽章

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2013年5月26日 (日)

ビル・エヴェンス&ジム・ホール「アンダーカレント」とフランソワのドビュッシー

湿気も少なく爽やかな過ごしやすい晩春の休日。

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家のツバメのヒナが孵って数日前からにぎやかになっている。
何羽孵ったか判らぬが親が餌を運んで来ると一斉にさえずり自己主張。

今日はどこにも出かけず、昨日からの続きの冬物と夏物の入れ替えなどをしていた。

夜になってオーディオを点灯。

最初にかけたのは、ビル・エヴァンスとジム・ホールによる「アンダーカレント」。
ピアノとギターによる異色の組み合わせによる名盤。
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手持ちは国内盤LP.

今日の自分の感性がおかしくなっているのか、最初の「マイファニーヴァレンタイン」のきりっとした緊張感がどうも刺激が強すぎるように思える。

途中で針を上げ、2曲めの「アイ・ヒア・ア・ラプソディー 」から聴き始めた。

ところがどうも今日はアナログプレーヤーの音の鳴りがよくない。

こんな日もあるだろうと、フランソワのドビュッシーのCDに切り替えた。

20130526_131538_3曲は「映像第一集」から「夢想」「アラベスク」

手持ちは仏EMIのドビュッシー選集のCD2枚組。

こちらはもう天才的としか思えないドビュッシー。

甘いムード音楽に陥ってしまいがちな「夢想」では、テーマが2度目に現れる瞬間の絶妙な力の抜き方と羽毛のような音色に心を奪われる。

夢幻のファンタジーが飛翔していく「映像」も見事なものだ。
今日はCDが美しく鳴っていた。

Youtubeはフランソワの弾く「パスピエ」

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2013年5月25日 (土)

沼津港BAR

週末休み、今日は良く晴れた。
冬物やストーヴ類を片付け、ついでに大正の頃の古椅子とメロフォンなどの古いものを虫干し。
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夜は家内と沼津港BARに行っていた。

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オープニングセレモニーを見ていたら、もう5年ほど前に退職し今は悠々自適のご身分となっている職場の先輩に声をかけられた。ほぼ一年ぶりの再会。
今日はクルーザーを所有する友人の船でクルージングに来たとのこと。
いいなぁ。

自分は事前に購入したBARチケットで、家内と一緒に遊覧船で駿河湾サンセットクルージング。
S_20130525_175129富士山は見えなかったが穏やかな海で陸とはまた違った目線で沼津の街を眺めていた。

BARチケットは5枚綴りで前売り3,500円。

クルージングで2枚使ってしまったので、あとの3枚のうち2枚は双葉寿司に行ってみた。

東京でも有名なこの店も、気楽にカウンターに座れるのはBARならではのこと。

BARメニューは握り3貫に卵焼きにお味噌汁のシンプルメニュー。
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まるでおやつのようなもので、あっというまに終わってしまった。

日が暮れるに連れて、港のあちらこちらでデキシーやジャズのライヴが始まり良い雰囲気になってきた。

大道芸の炎も見えている。

やはりここはお酒を楽しみたいことだが、今日は車で来ているので飲めない。

S_20130525_190623残りの一枚はあしたかバーガーセットにしておいた。

今日の音楽は沼津港でのさまざまなライヴを楽しんだ。


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デキシー、ジャズ、大道芸などなど。

デキシーバンドのクラリネット奏者は元沼響団員のT君だった。

S_20130525_185212_2そして昨晩は沼津市主催のディスクコンサートの解説稼業。
自分のコレクションを中心に、簡単な解説を交えて紹介していく市主催のこの催しももう30年。

今年度から市民文化センターの担当者が変わったので、気になり昼間確認の電話を入れたところ、なんとその担当者の方は一昨日急病となり入院してしまったとのこと。

3年ほど前に担当だった職員に急遽交代したという話になっていた。 そういうことはもっと早く知らせてほしかった・・・・

交代した方と電話で話をしたが、以前担当だった時のノウハウは完全に忘れている様子。
これで非常に不安となり一時職場を離れ文化センターに急行。

行ってみると機械の操作そのものもできていない状況だったので、急遽自分がセッティングから調整まで行い準備したソフトの視聴をおこなう。

今回は自分ひとりで全てやることを決心。

今回の曲は、5月にちなみシューマンの歌曲集「詩人の恋」にはじまり、ちょうど開催中の「プラハの春」音楽祭には必ず演奏される「我が祖国」からモルダウに、ついでにドヴォルジャークの交響曲第8番というもの。

なんのことはない来週の沼響の定演の曲目をそのまま拝借したもの。

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チケットの売り上げと、沼響のプログラムに書いた曲目解説がそのまま利用できるという1石2鳥狙いの内容。


お客さんの反応は良いがオーディオの調子がいまひとつ、低音がダンゴ状になってヴォリュームが思うように上げることができなかったのが残念。

だが新しいお客さんも多く、終わった後に「沼響の演奏楽しみにしています」と何人の方に声をかけられたのが嬉しかった。

Youtubeはクリスティーネ・シェーファーの歌う「詩人の恋」から「美しい5月には」

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2013年5月24日 (金)

本日の練習、下田先生との最終合わせ

早くも週末、5月も残り少なくなってきた。
三浦雄一郎さんの80歳でのエヴェレスト登頂、人間の持つ可能性の大きさを示し、多くの人に勇気を与えてくれた快挙。

この日の株価は大幅に値を下げたが嬉しいニュースに救われた思い。

そして昨木曜日はオケの練習日。

このところ自分の体内時計は時の経過が非常に速く、今回の定演は自分の中で充分に発酵せぬまま本番を迎えてしまいそうだ。
練習はとうとう本番前日を残すのみとなってしまった。
・・・・どうしよう。(・・;

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昨日の練習は、ソリストの下田太郎先生を迎えてのR.シュトラウスのホルン協奏曲第1番。


コンチェルトは自分は降り番だし、後半は弦分奏とのことなので欠席しても良かったのだが、先週休んでしまったのでロビーで不安の残るドヴォルジャークのペダル音を中心にさらうことにしていた。

さらにちょうど下田先生にご指導をいただいたこともある上の娘が一時的に帰省していて、娘も練習を見学することになった。
仕事を定時に終わらせ図書館で娘と待ち合わせCOCOSで軽く食事の後会場の沼津市民文化センター大ホールへ。

ホールに着くとちょうど練習が始まるところ。

ステージの立ち位置によってソロの響きがかなり変わってくるので、最初は先生も試行錯誤の様子。やがて場所も決まり調子が出てきて、パワフルなホルンがホールいっぱいに鳴り響いていた。

自分といえば結局練習はさほど出来ず、プログラムのゲラ原稿をチェックしたり先生の演奏を聴いていたりで時間が経過。

練習終了後に娘を連れて先生にご挨拶。

先生は昼間には「春の祭典」のリハーサルだったとのことで、疲れを知らないさすがのプロの技に娘も感嘆の様子でした。
http://yomikyo.or.jp/2013/02/post-330.php

そして今宵は市主催のクラシックディスクコンサートで解説。
長くなりましたので詳細は明日。

Youtubeはドールの吹くR.シュトラウスの1番

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2013年5月22日 (水)

5月のボエームの会、ぷらす2名

今月からクールビズ。昨日からスーツの上着では蒸し暑さを感じるほど。
昨日は午前午後と大きな会議が続き席を一日離れていた。

おかげで未決の書類が溜まってしまったが夜はお楽しみのボエームの会、そのまま定時退社。
640x640_rect_8103763場所はいつもの小料理「はちまき」。

プッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」にちなみ、登場人物のボヘミアン仲間4人にちなんだこの「ボエームの会」。

前回参加した二人のゲストはそのまま今回も参加でいつもの4人ぷらす2。
一人は今年就職したばかりの若い女の子。もう一人は自分の元上司にして、現在彼女の上司。

新たに「ボエームの会」に加わったこの2人。若い彼女はミミとしては健康的すぎるのでムゼッタか・・・・?
そしてその上司はムゼッタのパトロン、アルチンドロにしておこう。

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今回のお酒は越中の幻の酒「純米吟醸勝駒」に始まり、発泡系日本酒の「三千盛」を経て「正雪」「江川酒」、越後の「越後杜氏の里」などなど、5本ほどを飲み干してしまいました。

「三千盛」は噴き出さずに空けるまでの過程が面白く、料理もカワハギの肝添えの刺身、スペアリブ、春にちなみ鰆その他の季節もの、エトセトラ。
日本酒にぴったり合うのがまた嬉しい。

S_20130521_183226_2最後に添えられた握り鮨も含め相変わらずの逸品揃い。


知的な話から痴的な話まで賑やかで華やかに・・・
若い紅一点が加わったことで異様に盛り上がりました。

Youtubeは「ラ・ボエーム」からムゼッタのワルツ

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2013年5月20日 (月)

台詞入り「アルルの女」全曲盤

週の始まりは朝から雨。今週はかなりハードで夜のスケジュールも過密状態。
本日午前中は組織トップへの現状報告と指示事項の確認。

日曜は晴れたので畑作業。 S_20130519_145842

S_20130519_145907ミニトマトとピーマンが実をつけ始めたので支える竿を刺したりしていた。

ジャガイモも花が咲き、このまま順調に育ってくれればこれからが楽しみだ。

昨年は季節外れの台風で全滅だった。

昨日と今日はビゼーの名作、劇付随音楽「アルルの女」全曲を聴いていた。
仏DECCAの録音による台詞も含めた完全全曲版のLPで、アルベール・ヴォルフ指揮の管弦楽団と合唱団。
コメディ・フランセーズの名優たちが出演している。
http://www.newsdigest.fr/newsfr/features/3777-comedie-francaise.html

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「アルルの女」の組曲演奏はおびただしい数があるけれど、劇付随音楽としての「アルルの女」の録音は、以前はガーディナーやホグウッドの録音くらい。

中でもホグウッドのアルテ・ノヴァ盤はオリジナルの小編成による録音で、ピアノも入りなかなか興味深いものだったがいずれも収録曲が少なかった。


合唱も入って比較的曲数の多いものとしてはリッツォやプラッソン、ミンコフスキあたりだがいずれも音楽のみで台詞までを含めたものはこのヴォルフの演奏が嚆矢。
以後フロシャウアー指揮ケルン放送管によるカプリチオ盤のCDが登場するまで、この形の録音はなかったと思う。

フロシャウアー盤がドイツ語歌唱なので、オール・フランスキャストで初演当時の雰囲気を残したこのフランス語台詞によるヴォルフ盤の価値は高い。

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さらに小鳥のさえずりや遠くから聞こえる教会の鐘の音、足音その他の音も入った臨場感あふれるもの。


このヴォルフの演奏は、初演の雰囲気を残しているとはいえオケの編成は大きく、最初の前奏曲などは他の組曲の演奏と差異はない。
だが台詞のバックに聞こえてくる懐かしい音楽はいずれも室内楽的な遠慮さで鳴っている。

手間のかかった非常に丁寧に作られたレコードで、ヴォルフの謝辞や録音風景の写真をも含んだ詳細な解説文と対訳も嬉しい。

1955年ディスク大賞受賞の名盤。
プロデユーサーはプーランクの友人Max de Rieux
http://fr.wikipedia.org/wiki/Max_de_Rieux

Youtubeはオリジナル編成の「アルルの女」ナレーター付き

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2013年5月18日 (土)

モダン・サウンズ・イン・カントリー&ウエスタン・ミュージック

今日は仕事絡みで年に一度の沼津水産祭のために沼津港に行っていた。
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沼津港を訪れる客は年々上昇。最新の統計では年間145万人。

早朝から多くの人たちが集まっていた。

いつもは県外からの観光客が大部分だが、今日は水産祭りということで地元の人たちが多いようだ。

駿河湾の珍魚の展示やさまざまなイベントと即売会。サザエ6個500円、大きなイカがビニール袋にびっしり入ってこれも500円などなどどれも安い。
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ウナギ、サザエ、イカなどを購い昼前に帰宅。

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今日はレイ・チャールズの「モダンサウンズ・イン・カントリー&ウエスタン」。

1962年にリリースされた、ビルボードチャート一位、ゴールドディスクを取ったレイ・チャールズの代表作(・・・らしい)

アップテンポのカントリーからブルース、バラード・・エトセトラ・・・
バックもダンスオケやピアノトリオなど実に多彩。
ジャンルを超越して全て自分の個性に染め上げているのが凄い。
独特のスタイルに知らず知らずのうちに引き込まれていく名盤だ。

手持ちは知り合いのお年寄りから、ご主人の遺品として数年前に譲り受けたサミーディビスJrなどのアメリカのボーカルアーティスト中心のレコードコレクション中の一枚。
どうやらこの著名なアルバムの初出盤、米オリジナルLPらしい。

Youtubeはレイ・チャールズの歌う「いとしのエリー」

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2013年5月17日 (金)

槇原敬之「Dawn Over the Clover Field」

爽やかな良い天気が続く。
昨日は家内と槇原敬之のコンサート「Dawn Over the Clover Field」に行っていた。
場所は静岡市民文化会館大ホール。

午後から休みをいただき静岡市へ。
ちょいと早めの夕食は地下街の大戸屋あたりにしようかと行ってみたら「設備点検のために臨時休業します」との張り紙。どうも幸先が良くない。
隣にベルギーワッフルとパスタの店があり、それなりにお客も入っていたのでそのお店に入ってみた。
ワッフルと飲み物セットで500円、チキンカツカレーも500円はかなり安いが味もそれなりだった。

槇原敬之のコンサートは客層の幅が子供から年配の方まで幅広いのが特徴。
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マッキーのコンサートは今回で自分は通算5回目くらい。

熱烈なマーキーファンの家内に半ば強引に誘われて来ているが、さりとて嫌いでもない。
さらにいつもバックバンドのメンバーが一流なので楽しめる。

今回のテーマは四葉のクローバー。
遠く和歌山や佐賀からも駆け付けたというファンもいて会場はびっしり満員。
熱狂的な常連も多く、最初の曲からあたかも訓練されているかのようにさっと総立ちになるのが圧巻。(私は途中から座りました (^^;

席は前から7列目、恐れていた巨大なPAのまた至近距離だ。
かつて巨大なスピーカーの真ん前で、耳を弄する大音響の直撃でかなり苦痛を強いられた時があったので今回は耳栓を持参していたくらいだ。

だが今回は目の前のスピーカーの音量で気になったのは比較的初めの頃の1曲だけ。
この曲だけベースのバランスが異様に大きく、肝心のマッキーのヴォーカルが聞き取りにくいほど不自然だったが、次の曲からの普通になった。

今回のコンサートはテレビの取材からみでアイルランドに行ったということで、ケルト音楽の影響を受けたティストの曲が多かった。
「世界に一つだけの花」もそういえばケルト風の部分が何か所かあったことを思い出した。

今までのコンサートに比べて、今回はしっとりと落ち着いた印象。
以前は総立ちの中で座り続けているのも勇気がいたが、もう慣れた。

じっくりと自分のペースで音楽に浸れた3時間。

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2013年5月14日 (火)

オーマンディーのバッハ・トランスクリプションズ

春から夏の変わり目、午後は気温上昇。風邪はさほどのことはなく治まってきた。

今日はオーマンディのバッハ・トランスクリプションズを聴く。
ストコフスキー以来のフィラデルフィア管伝統のオケ版バッハ、オルガン曲集。

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まず一枚はCBSの1960年の録音から、トッカータ・アダージョとフーガ、パッサカリア他。

国内盤から出たSONYの2枚組のシリーズで、もう一枚はパワー・ビッグスの弾くオルガンによるオリジナル曲の演奏。

このシリーズは1970年代初頭に2枚組2,000円で出ていたもので、カッテッィングレベルが非常に高い知る人ぞ知るレコードなので、ダブル買いを承知の上でこのシリーズは見つけ次第購入している。

この演奏も後に出たオーマンディの1300円シリーズで入手済の分とダブルものの中古LPを購入。後に出たものよりもはるかに音は良い。

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そして70年代のRCAへの再録音も聴いてみた。こちらも国内盤LP。

同じオーマンディの編曲でありながら演奏の印象はだいぶ異なる。

乱暴な仕分けだがすっきり壮大なCBS盤、緩急の差が大きく幾分ロマンティックなRCA盤。

音はCBS盤の方がゴージャスで生々しい。

Youtubeはオーマンディ指揮の「惑星」からジュピター

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2013年5月13日 (月)

スメタナカルテットのシューベルト

このところ体が怠いと思っていたら昨日朝からくしゃみと鼻水。いつのまにか風邪をひいたようだ。この時期の風邪は長引く。
今日の午前中は組織No.2を含む幹部連の前での事業説明。自分としては体調不良と明らかな準備不足で後悔の残る出来。

昨日は早朝から沼津魚市場へ行っていた。魚市場主催のセリ見学ツアーに参加。

S_20130512_064657参加者は関西方面から来た人や小さな子供を連れた家族連れなどおよそ20名弱。
地元の人はいないようだ。

広報担当の若い女の子の説明を聞きながら魚市場のセリを見学。
ちょうどシラス漁船の入港とぶつかり、ほんの先ほど捕れたばかりの生シラスをいただく。
沼津ならではの贅沢。

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見学の後は市場の食堂で「せきの」であじ丼。さすがに鯵は新鮮だがこの中身で950円はちょいと高い。帰宅は8時前でそのまま愛犬ポコの散歩。


母の日だということで家内は実家の母と箱根付近を巡って帰ってきた。
夜はこちらの母と家内と3人で外食。
場所は沼津駅前のイーラde4階の店「沼津魚河岸寿司」。

S_20130512_194814人気のあるチェーン店だけに店内は満席。自分が頼んだバラちらし丼は朝食べた「せきの」の3倍はあろうかというボリューム。うに、いくら、マグロの赤身が盛大に載ってこれで1480円は安い。
最近は東京まで店舗を広げている人気の理由を納得。

ここの社長は家内の親戚筋で、直接お会いしたことはないが写真を見ると風貌が岳父に非常に似ていて複雑な気分。

昨日の音楽は、スメタナ弦楽四重奏団のシューベルト。1978年名古屋でのライヴで、有名な「死と乙女」と弦楽四重奏曲第10番フィナーレ。
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DENONのLPで、デジタル録音の元祖PCM録音。
この録音はスメタナカルテットとしては初のライヴレコーディングだったという。
ダイナミックでぐいぐいと押してくる緊張感に満ちた引き締まったシューベルト。

度々の来日でおなじみだったこのカルテット。
自分も数度実演で聴いていて、室内楽の世界へ自分を誘ってくれた団体として思い出深い。
実演ではスメタナやヤナーチェクといったお国ものがやはりよかった。

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2013年5月11日 (土)

ラロのピアノ協奏曲

週末休みの今日は朝から雨。特に外出することもない一日。
ラロのチェロ協奏曲とピアノ協奏曲などを聴いていた。

米VOXから出ていたラロの協奏曲を集めたLP3枚組。
有名な「スペイン交響曲」を含む4つのヴァイオリン協奏曲などを集めている。
いずれもかつてはCD化されていた。

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ピアノ協奏曲はマリリン・ドッスのピアノにマティアンス・クンチュ指揮のシュトゥットガルトフィル。
他のコンチェルトもオケはシュトゥットガルトフィルやルクセンブルク放送管といったVOXおなじみの二線級のオケ。指揮はフロマンその他。

この中のピアノ協奏曲が隠れた名曲と言ってよいでのではなかろうか。
第2楽章の清楚で美しいモノローグにしばし聴き惚れていた。

新たな名曲の発見。

Youtubeはラロのスペイン交響曲、マルコヴィチのヴァイオリン

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2013年5月10日 (金)

ダブリ買い防止策の決定打現る。

連休明けの一週間はさまざまな問題を抱えたまま週末に突入。
先週の北海道は寒波に見舞われたものの、ここ静岡では季節は急速に夏の気配。

先月買ったタブレットが、東京のディスクユニオンでの音盤購入に威力を発揮した。

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現在手持ちのLP,CD類の数はおよそ2万枚弱。

中学生の時に初めてレコードを買った時から現在まで、レコードやCDを購入した際は簡単な記録をノートに書き留めている。
記述は購入年月日順に、代表的な曲もしくはタイトル、演奏家名、購入金額など。

ドコモのタブレットには、Polaris Officeというワードとエクセルが編集できるソフトがプリインストールされていて、この度今まで手書きだった購入記録をエクセルに再入力しタブレットに仕込むことにした。

S_p4050623先月の半ばにほぼ入力が終わり今回のディスク購入時にこのタブレットを持参。
目的はダブリ買い防止のためのコレクションチェック用。

音楽を聴き始めた当初は一枚一枚についてはっきりと覚えていたものの、最近は記憶力も怪しくなり、さらにこれだけの数になるとダブリ買いも頻繁に発生。

最近は店頭でこれはひょっとすると持っていたかも??、と一瞬でも感じたものは購入を避けていたが、今回怪しいと思ったものはタブレットで検索しながら店内で漁ってみた。

これが想像以上に大活躍。
結局検索したものはほぼ全て既に購入済みだった。(― ―;)

ダブリ買い防止策の決定打現る。

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沼響のHPの聴き比べコラム「ブラームスの2番を聴く」にワルター&ニューヨークフィルのスタジオ録音の感想をアップしました。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/bra2.cgi

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2013年5月 9日 (木)

本日の練習、ハープも入りモルダウ

先月末からツバメが帰って来ている。
夜になると巣の中に二羽、外に一羽。
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この外の一羽が気になる。弾き出された雄だろうか。

昨年は4月から7月にかけて居座り二度ヒナを孵してから出ていった。
今年も何のためらいもなく昨年の巣に入って来ている。
昨年巣立っていったヒナが遠く東南アジアから帰ってきたと思いたい。

仕事は常に緊張状態。
あまり張りつめているとゴムのように延びきったままになってしまうので時として緩めるのも必要、ということで今日は木曜オケの練習。

先週の練習は、ひげをそっていて唇を切った状態で口を庇いながら吹いたら非常に良い音が出た。

まさに怪我の功名。

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今日はその再現を狙いたいところだが、わざと唇を切るわけにはいかない。

壊れた電気シェーバーの代わりは購入せず、一昨日近くのスーパーでGilletteの5枚刃のカミソリがセールで出ていたので試しに買ってみた。

モーターが付いていて単4乾電池で駆動。このモーターは単に刃を振動させるためのようだが、これがなかなか良い。

自分には子供の頃に叔父がドイツ土産としてプレゼントしてくれたゾーリンゲン製の鋏の切れ味に驚いて以来、ドイツの刃物に対する信仰ができている。
Gilletteの刃はドイツ製のようだ。

さて、今日オケの練習は、横島先生の指揮で市民文化センター大ホール。

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小ホールの練習では後ろの反射板を開放しているので、後ろにベルが向いているホルンの音はどうしても後ろに拡散してしまう。

その点大ホールは自分の音が十分に聞こえるのがありがたい。

今日はハープも入りエキストラも参加。

ほぼ本番とおりの編成でR.シュトラウスのホルン協奏曲第1番と「モルダウ」

シュトラウスは降り番なので客席で観戦。

ようやく曲の形が整ってきた。

「モルダウ」もきっちり大編成だと演奏していても楽しい。
自分自身も好調だが編成が大きくなった分、オケ全体のピッチがさまよえるオランダ人状態。

すこぶる音が合わせにくい。アンサンブルもまだまだ粗雑。
本番まで一か月を切った。

本日文化センター内の別会場では、年末の市制90周年記念の第九の合唱の結団式。

沼響の次のスケジュールは既に始動している。

Youtubeはティーレマンの指揮の「第九」

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2013年5月 7日 (火)

ペナリオのラフマニノフ

GW最終日の昨日は家でノンキに過ごし、昼寝したりして夜は結局浅い眠り。
今日は連休明けのどんよりとした気分とともに、起きるのに努力の必要な朝で一週間が始まる。
本日午後から重要な会議があり、出勤した後直ちに頭の中は戦闘モードに切り替え。

連休明けを待っていたかのように夕方から雷を伴った雨。西の空にはうっすらと虹。

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帰宅後聴いたのはアメリカのピアニスト、レナード・ペナリオのピアノでラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。

手持ちは米キャピトルのモノラルLPで、ゴルシュマン指揮のセントルイス響のLP.

ペナリオはラフマニノフのピアノ協奏曲の全曲録音を作曲者の次に録音したピアニストとして知られる。
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番が使用されているアメリカ映画「旅愁」のサンドトラックもペナリオの演奏だというが、この録音は映画の後に録音された別録音。

しっかりとした技巧とカチッとひやりとしたペナリオの音。

多少崩し気味の歌い方がゴルシュマンのモダンで垢抜けた伴奏と相まって良い効果を上げているお洒落な演奏だ。

Leonardpennariorach2600ペナリオは同じキャピトルにステレオ再録音がある。こちらはラインスドルフ指揮ロスアンゼルスフィルの伴奏。手持ちは米セラフィムのCD.


ステレオとはいえこちらのペナリオはずいぶんと細く尖がった音。
テンポの自由な揺れもあり我が道を行くペナリオに対してラインスドルフの伴奏は冷たく無表情。

この対比が面白い。

サロン風の軽さで日本では人気がないまま終わってしまったが、良い味を持ったピアニストだと思う。 http://www.pennario.org/index.html

Youtubeはペナリオの弾く「亡き王女のためのパヴァーヌ」

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2013年5月 5日 (日)

プレトリウスのテレプシコーレ

この連休は天気の良い日が続いている。
遠出するつもりは最初からなかったので、5月3日には上の娘と家内とで市内の大瀬に行っていた。ところが姉と入れ替わりで帰省してきた下の娘が「私も行きたい」と言い出し、結局また行くことになった。

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残念ながら富士山は今日は見えなかったが良い景色。

海はよく凪ぎ、釣りや水上バイク、ヨットなど海上レジャーを楽しむ人々が多く見えた。
昼は3日に寄った「貝殻亭」の隣の平沢の「やま弥」で 「海鮮丼」に「なめろう」の小鉢。

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行き交う車は3日よりも今日の方が多かった。


この連休は独リフレクセから出ていた全10巻60枚組音楽史のシリーズ「Stationen Europaeischer Musik」(音楽の停車場)を黙々と聴いている。

今日はランディーニやプレトリウスの作品に加えてスペインのルネサンス音楽なども入っている第4巻からプレトリウスの「テレプシコーレ」をビンクレーの演奏で聴く。

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中性ルネッサンス期の屈託のない楽しい舞曲の世界。
連休ということもあり、心も自然とウキウキしてくる。

録音が非常に良いのもうれしい。

Youtubeはプレトリウスの「テレプシコーレ」

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2013年5月 4日 (土)

ヴァン・ベイヌムのブリテン

GW後半二日目。今年は今のところ良い天気に恵まれているGW.
帰省していた上の娘は早朝に埼玉に帰り、入れ替わりで下の娘が帰ってきた。

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娘を駅に送ったついでに千本海岸に寄ってみると国際遺産に登録濃厚な富士山がよく見えた。海岸には釣り人と地引網の人々。

物心ついてから見慣れた日常の風景だが、今更ながら良い景色だと思う。

昨日は家内と上の娘と大瀬岬まで40分ほどのちょっとしたドライヴ。

途中内浦漁協でトイレ休憩。岸壁には釣り人の放列。
大部分は小さな子供を連れた家族連れ。バケツを覗くと小ぶりのアイゴなど。
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結果よりも釣りの感触を楽しむ人たち。
ダイバーのメッカ大瀬は多くのダイバーでにぎわっていた。
帰りには「貝殻亭」でかさご定食など。

今日は畑作業その他。
今年のGWは仕事もなく遠出はないが落ち着いた休日を満喫。

昨夕からご近所でイノシシ、タヌキの目撃情報。
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裏山から鳥獣が下りてきているようだ。
我が家の畑にもイノシシの足跡が点々と残っていた。

この連休は、先日マリナーの演奏で聴いた「ピーターグライムズ」から4つの海の間奏曲などをベイヌムの演奏で聴いていた。

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コンセルトヘボウ管の強靭な合奏力と幾分暗めの音色が、北海の暗い海の情景を余すことなく描き出している。

コンセルトヘボウ管のコンマスだったテオ・オロフが、間違いなくカラヤン以上の才能の持ち主だと絶賛していたベイヌムの本領発揮の凄みさえ感じさせる超名演だ。
手持ちは英エクリプスのLP.

そしてグレン・グールドの弾くリスト編曲の「運命」トランスクリプションに驚嘆。
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まるでオリジナルのピアノ曲のように聴き手に錯覚を起こさせるほどの演奏だ。

Youtubeはベイヌム指揮のヘンデルから「水上の音楽」

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2013年5月 2日 (木)

本日の練習、唇負傷

鼻が詰まる感覚で早朝覚醒。鼻水も出てきてどうやら風邪をひいたようだ。
だが体調は悪くない。貴重な連休は体調万全で臨みたいもの。

このところ長い間使っている身近なものが次々に壊れている。

メガネ、ケータイ、そして今日はシェーバー。
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使い込んだパナソニックのシェーバーも10年選手、前はブラウンの電気シェーバーを使っていた。

パナソニックはブラウンに比べると切れ味は落ちるが駆動系は安定していて、
替刃も未だ入手可能だったがとうとう動かなくなった。

やむなく今朝は安全カミソリで髭をそっていたら上唇を切ってしまった。
相変わらず不器用な自分なのであった。

今日はオケの練習。横島先生の指揮で小ホール。曲はドヴォルジャーク。

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ところが楽器を構えた瞬間、朝に上唇を切ってしまったことを思い出した。
傷が開いて出血止まらず顔が血に染まりやむなく途中でリタイア・・・

なんてことを想像したので、唇をかばいながら吹いていた。
すると不思議なことにいつもは出にくい音が今日は簡単に出た。

(^^; 

なぜだろう?

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2013年5月 1日 (水)

マリナーのブリテン

今日から5月、気温は多少低いようだ。

このところメガネのフレームがガタついてきたので、仕事帰りに大手メガネチェーン店に寄った。店員曰く「このフレームは当店で10年前に購入されたものです。」

そうか、もう寿命かと思い、レンズとセットで新しいものを購入したら意外と高価。
強度の近視の上に遠近両用の薄型レンズということで高いらしい。

安いレンズのという選択肢もあったのだが、日常使うものだし牛乳瓶の底のようなレンズの重たいメガネも苦痛なので店員の言うがままにしてしまった。

帰宅したらケータイもおかしい。
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着信音にセットしている「カレリア」組曲が音が揺れて曲の形を成していない。

さらに音量を最大にしても蚊の鳴くような音だ。

物がイカレル時は連鎖的におかしくなるものらしい。

世の中スマホが主流だが3月にタブレットを購入したばかり。通常型の携帯電話を探そうと思う。

今日はネヴィル・マリナーの演奏でブリテンを聴いていた。

曲は「パーセルの主題による変奏曲とフーガ」、歌劇「ピーターグライムズ」から4つの海間奏曲。そして「善意の人々」というもの。
EMIの初期国内盤CDで、オケはミネソタ管弦楽団。
マリナーがミネソタ管の音楽監督時代の1983年録音。

初期のCDなのでトラックが各曲1つずつしかついていない。
定価も3800円というもの。(もっとも手持ちは中古で数百円で購入した)

「善意の人々」はこれが世界初録音で、曲の内容は、「クリスマスキャロルの主題による変奏曲とフーガ」という趣。
この3曲にマリナーの選曲のセンスが感じられるもの。

Marriner_britten今や世界指揮者界の長老的な存在のマリナーは、過度に感じられるほどの膨大な数の録音があるために今一つ軽く見られがちだった印象があったが、数年前のN響への客演ではかなり大きな扱いだった。


長老好みの日本の聴衆にフィットしてきたのだろうか。

マリナーは一度だけ実演を聴いたことがある。

場所は三島市民文化センターで、曲はブラームスの交響曲第4番をメインに竹沢恭子のソロでメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲、そして何かもう一つ序曲があったはずだ。アンコールもあったが曲は忘れてしまった。

オケはおなじみのアカデミー室内管の編成拡大オケ。
トランペットの席にはフィリップ・ジョーンズ・ブラスアンサンブルでも活躍したマイケル・レアードが座っていた。

古典的なたたずまいの中に適度なロマンティックさの感じられるメンデルスゾーン、さらに厳しい佇まいも加わったブラームス、いずれも名演だった。
この演奏を聴きながら、マリナーの師匠が大指揮者ピール・モントゥーであったことを思い浮かべていた。

このブリテンも単にお国ものの演奏という単純さで収まらない見事な演奏だ。
ちょい聴きには、無為無策の堅実な演奏のようにも聞こえるが、さりげなく聴き手に充実した感銘を与える技は単なる職人芸と済まされないもの。

レコード庫のイギリス音楽の棚を見ているうちに全く同じ内容のLPが出てきた。

こちらも国内盤。

CDとLP、どちらを先に入手したのかわからなくなっているダブリ買い。

ついでだからCDとLPを聴き比べてみた。元はデジタル録音。

聴き比べると全く異なる性質の音だった。

どちらが良いかは個人の好みだろうが、クリアで蒸留水のようなCDよりも
幾分艶のあるLPの方がやはり自分の好み。

Youtubeは「4つの海の間奏曲」から「嵐」佐渡裕指揮トリノの放送オケ

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