台詞入り「アルルの女」全曲盤
週の始まりは朝から雨。今週はかなりハードで夜のスケジュールも過密状態。
本日午前中は組織トップへの現状報告と指示事項の確認。
日曜は晴れたので畑作業。
ミニトマトとピーマンが実をつけ始めたので支える竿を刺したりしていた。
ジャガイモも花が咲き、このまま順調に育ってくれればこれからが楽しみだ。
昨年は季節外れの台風で全滅だった。
昨日と今日はビゼーの名作、劇付随音楽「アルルの女」全曲を聴いていた。
仏DECCAの録音による台詞も含めた完全全曲版のLPで、アルベール・ヴォルフ指揮の管弦楽団と合唱団。
コメディ・フランセーズの名優たちが出演している。
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「アルルの女」の組曲演奏はおびただしい数があるけれど、劇付随音楽としての「アルルの女」の録音は、以前はガーディナーやホグウッドの録音くらい。
中でもホグウッドのアルテ・ノヴァ盤はオリジナルの小編成による録音で、ピアノも入りなかなか興味深いものだったがいずれも収録曲が少なかった。
合唱も入って比較的曲数の多いものとしてはリッツォやプラッソン、ミンコフスキあたりだがいずれも音楽のみで台詞までを含めたものはこのヴォルフの演奏が嚆矢。
以後フロシャウアー指揮ケルン放送管によるカプリチオ盤のCDが登場するまで、この形の録音はなかったと思う。
フロシャウアー盤がドイツ語歌唱なので、オール・フランスキャストで初演当時の雰囲気を残したこのフランス語台詞によるヴォルフ盤の価値は高い。
さらに小鳥のさえずりや遠くから聞こえる教会の鐘の音、足音その他の音も入った臨場感あふれるもの。
このヴォルフの演奏は、初演の雰囲気を残しているとはいえオケの編成は大きく、最初の前奏曲などは他の組曲の演奏と差異はない。
だが台詞のバックに聞こえてくる懐かしい音楽はいずれも室内楽的な遠慮さで鳴っている。
手間のかかった非常に丁寧に作られたレコードで、ヴォルフの謝辞や録音風景の写真をも含んだ詳細な解説文と対訳も嬉しい。
1955年ディスク大賞受賞の名盤。
プロデユーサーはプーランクの友人Max de Rieux
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Youtubeはオリジナル編成の「アルルの女」ナレーター付き
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