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2013年5月28日 (火)

ミュンシュの「モルダウ」

曇り夜から時々雨。
出勤しようとしたら車のエンジンがかからない。
どうやら昨晩帰宅した時にスモールランプを点けっぱなしにしていて、バッテリーが上がってしまったようだ。ボケの始まりか?

やむなく埃をかぶっていた自転車を引き出し、スーツ姿のまま飛び乗る。
ペダルを踏んでいるうちに汗が出てきた。今日は湿度が高い。

本日静岡出張。
昼前の沼津発の島田行きに乗ったところ、偶然同じ車両で大学の同級生と乗り合わせてびっくり。
お互い卒業以来の再会だったが、目があった瞬間に同時に気がついた。

彼は同じ静岡県人で学部も一緒、しかも大学では共にオケに所属で彼はトロンボーン、自分はホルン。

音楽雑誌の投稿やアマオケ界での彼の活躍は時折耳にしていて、ビジネスでも成功し風の便りに今や県内の大手スーパーの社長であることも知っていた。

今日は沼津の支店を訪れた帰りだという。

電車の中で静岡までの一時間は、お互いの近況やら音楽談義に花が咲く。
とてもお互い30数年のブランクがあったとは思えないのが不思議。

静岡に着いても話は尽きず、一緒に昼食の後ドトールコーヒで話し込んだが双方次の予定が入っていて再会を約して別れた。

帰宅後、馴染みの車屋さんを呼びバッテリーを交換しているあいだに空から雨。

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今日はフランスの名指揮者ミュンシュの「モルダウ」その他を聴いた。

コンサートホールソサエティのLPで、A面がミュンシュ指揮フランス国立放送管による「牧神の午後への前奏曲」「モルダウ」。
B面がモントゥー指揮北ドイツ放送響による、ベートーヴェンの「プロメテウスの創造物」序曲とアダージョにボロディンの「だったん人の踊り」という珍な一枚。

両巨匠最晩年の録音で、おそらく録音後まもなく二人が没してしまい、中途半端に残った音源をむりやりカップリングして発売したのではなかろうか。

「牧神の午後」は、自由に遊んだファンタジー溢れるさすがの演奏で、ボストン響との旧録音よりも良いと思う。
冒頭の見事なフルートソロはデュフレーヌではなかろうか。

一方の「モルダウ」は今回初めて気が付いたが、ミュンシュがかなり譜面に手を加えているようだ。
さらに録音としては未完だったのではないかと思わせる箇所がいくつかある。
トロンボーンやヴァイオリンの一部が飛び出したりしているし、
婚礼の部分の後のコントラバスのピチカートとも音が足りない。

スコアを見ては確認していないが、終結部も他の演奏からは聴いたことがない音が鳴っている。
有名なモルダウの流れの旋律ではオーボエの音が際立って大きいのも変わっている。

Youtubeはミュンシュ&ボストン響のドビュッシーの「イベリア」ライヴ
演奏直前に消防車のサイレンが入るアクシデント付き

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音盤視聴記録」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。ミュンシュのモルダウ、こんなのリリースしちゃ駄目ですよね。初合わせで「とりあえず通してみましょう」って始めたのを録音して、指揮者が逝去したのを良いことに発売しちゃった、みたいな酷い盤です。というか、今どきの学生オケでも最初の通しであったとしてもこんな演奏しないですよね。追悼盤として最低の商品だと思います。

投稿: Britchov | 2013年5月30日 (木) 22時15分

Britchovさん。

これはちょっとなぁ・・・

演奏が進むにつれて緊張感が弛緩しているし、演奏を途中で止めて、また続きから始めたのが見え見えの編集でした。

投稿: 山本晴望 | 2013年5月30日 (木) 23時57分

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