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2013年6月 3日 (月)

ドヴォルジャーク、交響曲第8番ホルンの加筆

定演の余韻覚めきれぬまま昨日日曜は仕事で大瀬崎に行っていた。
先週の疲労を蓄積したまま今日から新たな週が始まる。
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出勤時に車庫の天井を見上げるとツバメのヒナが顏を出していた。

しばらく見ないうちにずいぶん大きくなったものだ。

今回演奏したドヴォルジャークの交響曲第8番では、横島先生の指示で第4楽章のホルンパートに何か所か加筆している。
加筆の内容は、木管が吹く第2主題の「コガネムシは金持ちだ」似の旋律部分と、最後の数小節の木管の上昇音にホルンを重ねるというもの。

同じ改変をどこかで聴いた記憶があったものの、今回は沼響のHPに連載している聴き比べシリーズのドヴォ8編を業務多忙につきサボってしまったので、どの演奏だったのか特定できずにいた。

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ところが、6月1日分のブログに張り付けておいたYoutubeにアップされているマリス・ヤンソンス指揮コンセルトヘボウ管のライヴが全く同じことをやっていることに気が付いた。

この演奏は非常な名演で、加筆部分も実に効果的に鳴っている。

これはひょっとするとコンセルトヘボウ管の伝統なのかな、と思い手持ちの音源を当たってみた。

聴いたのはジュリーニの3度目の録音。
CBSから出ていた国内盤CDでラヴェルの「マ・メールロア」とのカップリング。

雄大にしてロマンティック。こちらも細部に神経の行き届いたいぶし銀の名演。
だが、第4楽章のホルンの加筆はない。

こうなるとさらに気になって音楽部屋のCD棚からもう一枚。

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アンタル・ドラティ指揮ロンドン響によるマーキュリーリヴィングプレゼンスのCD。
ドヴォルジャークの交響曲第7番とのカップリング。

ドラティを選んだのは、「新世界より」の聴き比べをやった時に、演奏の見事さもさることながらチェロにトロンボーンを重ねる改変があったことが記憶にあったからだ。

こちらは予想通り冷静にして骨と筋肉でできたようなシャープな演奏で、ところどころドラティの気合の唸り声が入るのが珍しい。
ところがこちらも第4楽章のホルンの改変はなかった。

探索は続く。

Youtubeはジュリーニのブラームス、交響曲第4番

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