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2013年7月に作成された記事

2013年7月31日 (水)

ルモーテルの「子供の領分」ほか

7月最終日、2度目の卵が孵ったツバメのヒナたちは順調に成長。早くも飛行訓練を始めているようだ。

最近の音盤購入は完全にネットが中心。

Yosiinou2img561x60013648614022cu4zl買い出し目的の東京回遊は全くなくなり、仕事やコンサート(最近はコンサートの回数もめっきり減った)の際にディスクユニオンやレコファンなどちょいと立ち寄る程度。


ほろ酔い気分でヤフオクなどを見ていると、国内盤LPなどは3枚組のオペラセットでも300円くらいで購入できてしまうので、対訳と解説目当てでついつい手が伸びてしまう。

そんな中でヤフオクのLPが届いた。

ヤナーチェクのオペラ「利口な女狐の物語」グレゴル指揮のLP3枚組。

0718_226ルモーテル指揮モンテカルロ歌劇場管によるカバレフスキー「道化師」ほか、ドビュッシーの「おもちゃ箱」「子供の領分」。

フルネ指揮ロッテルダムフィルによる「魔法使いの弟子」「イスの王様」「アルルの女」
いずれもフィリップス原盤による国内盤LP。

ルモーテルのドビュッシーとフルネ&ロッテルダムのデユカスは存在すら知らなかった。

特にフルネのデユカスはコンセルトヘボウとのステレオ録音がフィリップスに有り、入札した時は、てっきりそちらかと思っていた。

0717_165そしてゴルシュマン&セントルイス響によるショスタコーヴィチの交響曲第1番とカバレフスキーの「コラブリヨン」組曲。

フィーデルカルテットによるラヴェルとヴォーン・ウイリアムスの弦楽四重奏曲、フォンテック盤。

ワルター・クラフト指揮のロサンゼルスパーカションアンサンブルによる、ホヴァネス、チャベス、プレスティらの打楽器アンサンブル作品集、米ウラニア盤。

ベルティーニ&ケルン放送響によるベルリオーズのレクイエム、ライヴ。ハルモニアンムンディによるテイチク盤などなど。

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フィーデルカルテットの演奏は学生時代に見つけ欲しかったのがレギュラー価格の壁に阻まれ購入を断念したもの。

今回は300円。

これ以上増やすまいと思いつつ、聴いてみたいという好奇心に負ける日々。

Youtubeは名ヴァイオリニスト、フランチェスカッティの伴奏を付けるフルネ。
曲はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲、

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2013年7月30日 (火)

山田耕筰の序曲ニ長調

この土日は大きなイベントで二日とも仕事で帰りも遅かった。7日で1サイクルが子供の時からの習慣として染みついているので火曜にして早くも体の隅々に疲労が蓄積している感覚。

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1週を7日として日曜を休む習慣となったのは明治初頭のグレゴリオ暦導入時からということになっているが、尾張藩士朝日文左衛門の日記「鸚鵡籠中記」などを読むと、藩に仕えしている江戸時代の侍は数日に一日出勤で、あとは自宅研修というお気軽な日常だったようだ。

農民には休日のようなものがあったのだろうか??

雨の日が自然発生的なお休みなんだろうな・・などと仕事の合間にポケーと妄想していた。

ネット上にこんな記事があった↓
http://homepage3.nifty.com/katote/Leisure.html

「疲れたら休む、疲れがとれたら家族や友人と団らんし、好きなことを楽しむ――これが本来の日本人の生活の知恵であった」

・・・・豊かさの代償に日本人が失ったものも多かったようだ。

8_555350今日は山田耕筰の管弦楽作品を聴く。

NAXOSから出ている作品集で、序曲ニ長調、交響曲ヘ長調「かちどきと平和」、
交響詩「暗い扉」、交響詩「曼陀羅の華」というもの。
演奏は湯浅卓雄指揮、オケは序曲がニュージーランド響で他の曲はスコットランドのアルスター管。

日本人初の管弦楽作品とされる序曲ニ長調はこれが世界初録音。
3分余りの小曲ながらメンデルゾーンの作品のようなロマンティックで爽やかな一抹の涼風が吹きぬける佳品。

日本人が初めて書いたオーケストラ作品ということを思うと感動的ですらある。

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君が代のテーマに似た旋律で始まる交響曲もメンデルスゾーンの交響曲に相通づるロマンティックな作品だ。

続く二つの交響詩になると作曲のスタイルが大きく変貌。
同時代のフランスの作曲家ヴァンサン・ダンディの管弦楽作品のような重厚さとフランス的な優美さが共存した作品になっている。

明治の時代にこのような作品を書き上げたことは驚異的。演奏も非常に優れている。

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2013年7月29日 (月)

ウォルトンの交響曲第1番

今日は朝から雨模様。

隅田川花火大会を中止にしてしまった土曜日のゲリラ豪雨や中国地方の異常ともいえる豪雨、災害は予想を超えた規模で突然やってくる時代に突入。

この土日は大きなイベントで二日とも仕事となり帰宅は11時過ぎでとても家で落ち着いて音楽を聴く状況ではなかった。

本日帰宅後聴いたのはウォルトンの交響曲。

先日、NHK教育テレビでN響5月定期の模様が放送されていた。

尾高忠明の指揮で、エルガーの序曲「フロアサール」、ディーリアス「天国への道」、ヴォン・ウイリアムスのチューバ協奏曲にウォルトンの交響曲第1番というN響としては珍しいオール英国プログラム。
BBCウェールズ響の音楽監督として実績を上げた尾高ならではの内容だ。
時間の余裕があれば聴きに行きたかったところ


期待していたのはウォルトンの交響曲第1番。

演奏は幾分荒削りな演奏で細かな部分の彫琢は今一つ。

テレビで演奏者の表情を見ているとかなりキツそうで、頑張っている割には報われていないような印象を受ける。
会場ではどのような響きで鳴っていたのだろうか。聴いてみたかった。

今日はボールト指揮BBC響のライヴで同曲を聴く。BBCクラシクスのCD。

S_20130729_215426この曲の刷り込みはボールト指揮ロンドンフィルのティチク盤LP.
パイ原盤の1956年8月録音の初期ステレオ盤。

ステレオとはいえ残響少な目の録音とボールトのスクエアな音楽造りが幾分窮屈な印象を与えていたが、苦渋に満ちたハードボイルドな曲の雰囲気は良く捉えていた。

演奏の出来としてはライヴのBBC響との演奏よりもこちらが良いと思う。

Youtubeはウォルトンの交響曲第1番第一楽章。ビシュコフの指揮

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2013年7月26日 (金)

本日の練習、魔笛その他

猛暑の毎日だが夕刻にはヒグラシ、夜になると庭先でウマオイのスーイッチョという声が聞こえてきた。

夏盛りだが早くも秋の先触れ。

昨日はオケの練習だった。
30birth_small_2沼響創立30周年バースディーコンサートの本番の日に仕事が入ってしまい一時出演を断念したものの、状況によっては午後3時からのゲネプロから参加できる可能性が出てきた。

今や自分を含め3名となった沼響創設当時からのメンバーとしては、なんとか調整をしたいもの。

そのような流動的な状態なので、アシストのみの参加として直前までの練習にはできるだけ出ることにした。

昨日の練習は「魔笛」序曲と「第九」第2楽章。そしてアンコール曲。

一旦降りることにしたので楽譜は全部返却してしまっていた。

最初は「魔笛」序曲。
1番ホルン奏者が練習に遅れているので急きょ自分が代吹き。

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チューニングが終わり、まさに「魔笛」序曲の練習開始の直前。

自分の目の前の譜面が吹くべき1番ホルンではなく2番ホルン譜が載っているのに気が付いた。慌てて予備楽譜からゴソゴソと1番譜を探すはめに・・・

その間指揮者の棒は上がったまま振り下ろすことができない。
こんな時に限りすぐには見つからないものだ。
・・・・・・・・・皆の視線が痛い。

30周年バースディーコンサートの前半は、弦、管楽器別のアンアンブルのステージとなっていて、各セクションが木曜とは別に独自の練習をしている。

その成果だろうか、アンサンブルの精度が上がっているような気がする。
特に「第九」第2楽章の管楽器で顕著。
さらに今回新たに加わったティンパニ奏者が良い音を出している。

第九は今まで何度か演奏してきたが、今までとは違う演奏ができそうだ。

S_img沼響のHPの聴き比べコラム「ブラームスの2番を聴く」にフルトヴェングラー指揮ベルリンフィルの1952年ライヴの感想をアップしました。

http://www.numakyo.org/cgi-bin/bra2.cgi

Youtubeは「魔笛」序曲、サヴァリッシュの指揮

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2013年7月24日 (水)

夏の定例ボエームの会

くもり午後から一時雨。昨晩いささか飲み過ぎの二日酔い気味。
今日は朝一番で外部委員による監査が有り、最悪の状態で監査を迎えることになってしまった。
今回はいつも以上に鋭い質問の雨あられだったような気がするのは体調のせいだろうか。

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昨晩は定例ボエームの会、場所は小料理「はちまき」


4月から若くてお酒に強い女傑が加わり、このところ料理を堪能する会というよりも会話を楽しみながらの銘酒利き酒の会に変わりつつあり、毎回、生ビールの後に各自持参の720ml瓶の銘酒を一人ほぼ一本ずつの量を飲み干すという恐ろしいことになっている。

S_20130723_183544今回は多少自粛して「磯自慢」「国香」(静岡)、「うすにごり 磯之澤」(福岡)「日置桜・山滴る」(鳥取)の4本。


料理は、旬の刺身にイサキの塩焼き、あぶり牛タンと最後に「冬瓜と手羽先」を絶妙の出汁に煮込んだもの。いずれも厳選された食材をシンプルに仕上げた逸品。

特にイサキはふっくらと肉厚で焼き具合もお見事でした。

自粛したつもりがちょいと飲み過ぎ家に帰るまでの記憶が完全に飛んでいる。

S_20130723_190043帰宅後横になったらそのまま明け方まで熟睡。頭の痛さで早朝覚醒。
午後になってようやくアルコールが抜け食欲が湧いてきた。


本日帰宅後はコレギウム・アウレウムの演奏で、ヴァイオリンとヴィオラ、そして管楽四重奏によるモーツァルトのK.364とK.297bの二つの協奏交響曲を聴いていた。

典雅で美しい響きに、ピアニシモの部分では微かに小鳥のさえずりが聞こえるフッガー城糸杉の間にてのハルモニア・ムンディ録音による国内盤LP.

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管楽四重奏による協奏交響曲K.297bは、自筆譜が存在しないためモーツァルトの真作かどうかが疑われている作品だが、ソロ楽器の部分を聴く限りでははもう一曲の協奏交響曲との違和感はない。

YoutubeはK.297bの第2楽章

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2013年7月22日 (月)

1989年メトの「アイーダ」

7月も後半夏も盛り、今週は土日も仕事が入り長い一週間となりそうだ。

家の畑ではトウモロコシが終わり、ナス、トマトが実りの時期。 

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昨日はピーマンも含め夏野菜を収穫したり散髪に行ったりと、それなりの休日を楽しんでいた。 

参議院選挙の投票率は52.61%。

初めての選挙となる上の娘には期日前投票をさせたが、誰に入れて良いのかわからないと言っていた。自分も正直なところ誰に入れるのか非常に迷った。

選挙公報や政見放送を見ても、具体的な政策はどの党も不明瞭で改革に伴う国民の負担増に触れている政党は皆無。

希望の見えない今の社会を招いた元凶は自民党だし、財政再建、赤字国債解消を押し出していた民主党は、鳩山内閣時に過去最高の赤字国債発行額を記録。
結局何もできず総理が無能であったことを露呈しつつ無用の混乱を招いただけに終わった。

だが「憲法改正」を声高に叫びながら途方もない財政赤字、赤字国債を増やす一方の安部政権はどこに行くのだろうか。
もう赤字国債は景気回復で解消する限界額を超えてしまっている。


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聴いた音楽はヴェルディのオペラ「アイーダ」のDVD。

1989年メトロポリタン歌劇場の収録で、ミッロ、ドミンゴ、ミルンズらのいつもながらのスター歌手を揃えたメトならではの布陣に第二幕の凱旋の場の豪華なセットが話題になった名舞台の記録。
指揮は今年5月にメトに復帰したレヴァイン。

アイーダ役のミッロが素晴らしい。


第三幕の「おおわがふるさと」のアリアが特に凄い出来で、前半ではいささか精彩を欠いていたドミンゴをはじめ他の歌手たちもこの名唱で火が着いた。
アモナズロ役のシェリル・ミルンズもさすがの貫録だ。



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2013年7月20日 (土)

「ダ・カーポ」コンサート

いくぶん暑さが和らいだ朝。土曜とはいえ午前中にひとつ仕事が入り通常通り家を出る。

S_20130720_103557仕事を終え静浦漁港に寄ると多くの釣り人が釣り糸を垂れていた。

ちょいと釣果を覗くと小サバが入れ喰い状態。関東ナンバーの車が多かった。

昼食はキラメッセ沼津で開催中の伊勢丹バザールで家内が買ってきた「まい泉」のヒレカツサンド。

S_20130720_135549そして午後は一時帰省していた下の娘を駅に送りながら、「ダ・カーポ」のコンサートに家内と行っていた。http://business1.plala.or.jp/dacapo/
入場無料のイシバシプラザ35周年記念の招待コンサート。

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久保田広子と榊原まさとしのフォークデユオがデビューした時期は、ちょうど自分の10代後半と重なっている。

会場に集まった客層は自分と同年齢かそれ以上の人たち。

今年結成40周年だというこの二人のグループも、今や娘の榊原麻理子のフルートが加わっている。

今日のコンサートは、この三人にピアノの 宮崎絵理とチェロの佐藤万衣子が加わった5人。
フルート、ピアノ、チェロの三人は「来夢」というクラシックユニットとしても活動しているという。

今日もこの三人による「美しく青きドナウ」を披露してくれた。

正直なところ大部分が知らない曲の前半は眠くなってしまったが、この三人のウィンナワルツで目が覚めた。

それほどしっかりとした演奏だった。

その後は「宗谷岬」「野に咲く花のように」などのヒット曲が続き、会場は一機にも盛り上がっていった。

アコースティックな響きを生かした、温かでアットホームな雰囲気のコンサートで、清々しい後味の残る良いコンサートだった。

S_20130720_190857夕食は三島へ移動し、ラーメン激戦区の安久地区の人気店「鈴福」でミソラーメン。

この地域は半径50メートルほどのエリアに「藤堂」「田ぶし」の人気の2店があり、ちょうど夕食時ということもありいずれも行列ができていた。

食後はそのまま近くの「Book off」へ。

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500以下CD半額セール実施中でNAXOSの4手ピアノによるウェーバー序曲集を購入。125円也。


それなりに充実した一日。

Youtubeはスイトナー指揮N響の「魔弾の射手」序曲

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2013年7月19日 (金)

ショルティのハンガリーコンサート

連日の猛暑。咳が一か月以上も止まらず。処方された咳止めの薬を飲んでいても効果なし。
木曜は全身に力が入らず仕事中も集中力を欠いていた。

そして昼過ぎに突然の腹痛。場所は胃の下あたりで腸でもなさそうだし原因不明。咳止めの薬の副作用だろうか?

冷や汗も吹き出ししだいに息も苦しくなってきた。これはヤバイのではないかと思い職場を早退。

かかりつけの病院はあいにく休診日。やむなくそのまま帰宅し横になっていた。
多少楽になり夜まで爆睡。腹痛は治まったがまだ調子が出ない。

オケの練習も欠席。

S_20130719_075438今日も全身の力が入らない。食欲はあリ、ファミマで見つけた「金芽米うなぎめし」なるものを食べていた。


ところが味に鈍感になっているのが自分でわかる。

午後には大切な打ち合わせが有り、しかも夜は市民文化センターのディスクコンサートで解説、こちらは代理を立てるわけにはいかず苦しい一日となった。

ディスクコンサートは9時過ぎに終了。自分の体調は最悪だったがお客さんの喜ぶ顔を見ているうちに次第に調子がよくなってきた。

音楽の効用なのかしらん。

帰宅途中の車中ではショルティの指揮するハンガリーコンサートのCDをかけていた。
1993年、ショルティ最晩年のライヴでオケはシカゴ響。

411_2曲はリストの「メフィストワルツ」「ハンガリー狂詩曲第2番」、バルトークの「ハンガリアンスケッチ」に「ルーマニア民族舞曲」、コダーイの「ハーリ・ヤーノシュ」組曲とヴェイネルの序奏とスケルツォというもの。


20世紀後半に活躍した同世代の指揮者のうちカラヤンやバーンスタインほど強烈な存在ではなかったベームやショルティは、生前の人気に比べ急速に忘れられつつあると思う。

そんな中でこのCDはショルティの膨大な量の録音のうちでリングと並んで忘れがたい一枚。マジャール人作曲家と演奏家にしてなし得た血わき肉躍る名演の数々。


Youtubeはショルティ指揮の「ルーマニア民族舞曲」

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2013年7月17日 (水)

ワルターの「ジーフリート牧歌」

昨日から朝は比較的涼しく今朝は雨。

日中は晴れたものの夕方から本格的な雨となり連日の猛暑も一休み。

畑でトウモロコシが採れはじめた。
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今年はいろいろとをかけたので出来が良い。 美味いものは形も美しい。

今日はワルターの指揮するワーグナーを聴いていた。

「ローエングリン」第一幕前奏曲、ジークフリート牧歌そして「タンホイザー」の序曲とヴェヌスベルクの音楽というもの。

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オケはコロンビア響の米コロンビアのLP.。1959年から61年にかけての録音。

ワルターらしき穏やかな曲の選曲。美しさの中に壮大さにも欠けない熟成した音楽。

S_20130716_213348S_20130716_213136沼響のHPの聴き比べコラム「ブラームスの2番を聴く」に、ワルター指揮コロンビア響のスタジオ録音の感想をアップしました。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/bra2.cgi

Youtubeはワルター指揮コンセルトヘボウ管によるマーラーの交響曲第4番

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2013年7月15日 (月)

スゼーの「詩人の恋」

連日ニュースのトップは猛暑の話題ばかり。
今日は「海の日」。
沼津の海にアザラシが現れたり、ウミガメの産卵が例年になく多かったりと、今年の気象はいつもと異なるようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130711-00000006-at_s-l22


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今朝は近くの海で行われた「沼津ビーチフェスタ」に行っていた。

シーカヤックやビーチバレー、シュノーケリングなどのマリンスポーツを一か所の海で楽しもうという初の試み。

初めてなので人の集まりは今一つだったが、参加した人たちは一様に休日の最終日を楽しんでいた。楽しい試みなので次第に定着していくだろう。

自転車で海岸線を走らせた後に帰宅。

今日はフランスの名バリトン、ジェラール・スゼーの歌うシューマン、歌曲集「詩人の恋」を聴いていた。

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フィリップス原盤の国内盤LP.
柔らかで軽めの声質で一曲一曲を諭すように歌っていく上品なシューマンも良いものだ。

そしてもう一つは昨日「ふじのくに交響楽団」の実演で聴いた「惑星」をスタインバーグ指揮ボストン響の演奏で聴く。こちらも国内盤LP.

S_20130715_214004速いテンポで一拍目に強いアクセントで進めていく「火星」をはじめとして、ホルストの自作自演に最も近い演奏。


ボストン響の豊麗な響きも素晴らしく、自分としては数多いこの曲の録音中でベスト5に入る演奏。

それにしてもこれだけの名演を聴いても、実演で体験する宇宙的で巨大な響きには遠く及ばない。

Youtubeはスゼーの歌う「詩人の恋」。伴奏は大ピアニストのコルトー

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2013年7月14日 (日)

ホヴァネスのカンタータ「富士山」

連休二日目は清水マリナートホールで「霊峰富士山を讃えるコンサート」。

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静岡市に所用のある上の娘と一緒に静岡市へ。昼食は静岡駅ビル内の沼津魚河岸寿司」でランチ。
そして娘と別れて清水へ逆戻り。

曲はショスタコーヴィチの祝典序曲に、20世紀アメリカの作曲家ホヴァネスのカンタータ「富士山」、そしてメインは「惑星」全曲というもの。

指揮はボン市立歌劇場やマルメ歌劇場の音楽監督などを歴任した大勝秀也。


オケは静岡交響楽団、浜松フィルなどのプロオケを核に県内と山梨県のアマオケのメンバーも加えた「ふじのくに交響楽団」。

富士山の世界遺産登録を祝う祝祭的な意味合いのコンサート。
プログラムもその意味では非常に意欲的なもの。

自分の席は前から5番目のほぼセンターという理想的なものだが、面白いプログラムなのに客の入りは今一つで、キャパの5割に達したかどうかといったところ。

1001659_412550582197668_187363572_n自分の前は全く空いているので、オケの奏者がダイレクトに視線に入る。しかも真正面は沼響コンミスのYさんだ。

彼女も途中で自分に気が付いたようだ。

沼響の他のメンバーの演奏ぶりも良く見えた。


演奏はいずれも気合の入った集中力のあるもので、パワフルな演奏が非常に楽しめた。

祝典序曲はトランペットのバンダ入りで快調に飛ばしていたし、惑星全曲も生で聴くと絶妙なオーケストレーションの中での各楽器の役割がよくわかる。

なによりもこれだけの巨大編成の全容は、スピーカーからの再生では絶対に再現不可能だ。

バスオーボエの加わったダブルリード群の独特の響きの面白さや、チェレスタの響きに加わるトライアングル一発の音の役割などは、視覚を伴った中で初めて気が付いたほど。

天王星以降の2曲に多少の齟齬があったのは、合奏の練習時間が充分に取れなかったからだろうか。海王星で一瞬ヒヤリとする場面があったものの曲全体の出来としては立派なもの。

海王星の女声合唱はシンセを使っていたようだが違和感はなかった。

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今回の自分の最大の関心事はホヴァネスの作品。


1960年代には来日し、妻が日本人だったりしたホヴァネスには日本を題材にした曲がいくつかあるけれども、こんな曲があるとは知らなかった。
http://harumochi.cocolog-nifty.com/horn/2008/09/post-9ff3.html

曲は女声合唱に弦楽器、フルート、ハープの編成で前奏曲と合唱が加わる2曲にオケのみの曲3曲の全体で20分ほどの小曲。

歌詞は万葉歌人山部赤人の「田子の浦ゆ うち出でてみれば・・・・」の有名な歌が日本語で歌われる。

今回は女声合唱ではなく3人のソロで歌われた。

外国人作曲家が日本を題材とした曲を書くと、時として中国風のとんでもない勘違い音楽になってしまうことがあるが、ホヴァネスは日本の音楽も十分に研究していただけあって、日本人の琴線にも触れるようなきわめて日本的な音楽となっていた。

静かに揺れる波が打ち寄せるような音の流れの中に、ホヴァネス独特のエキゾティシズムが日本風のティストを伴って聴こえてくる。

演奏後の会場での解説では、1964年の初演後からほとんど演奏されず今日が2回目ではないかとの話があったが、出版譜が今でも入手可能なので海外では演奏されているかもしれない。

ともあれこのチャンスを逃したら一生聴けないような曲で、今日は貴重な経験をさせていただきました。

Youtubeは「惑星」からジュピター、マッケラスの指揮

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2013年7月13日 (土)

朋あり遠方より来る、20年ぶりの再会

連休初日の土曜日。

このところ姿を見せなかった富士山の姿を久しぶりに見ることができた。

午後は沼津市主催の市民大学初日。

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今回は、杉橋隆夫先生による「源頼朝と北条時政・牧の方 ~都鄙間の人事交流と新体制の構築~」。
http://research-db.ritsumei.ac.jp/Profiles/32/0003193/profile.html
北条時政の後妻「牧の方」が平忠盛(清盛の父)の後妻にして源頼朝の助命を嘆願したことで有名な池の禅尼の姪という説を展開された。
今までの歴史観を覆すような大変興味深いもの。

夜は大学時代の同級生と会う約束があり、そのまま沼津市街へ。

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現在東北の国立大学で教鞭を取っている彼は、大学の同級生にしてオケでヴァイオリンを弾いていた。
沼響の草創期には何度もエキストラとしても参加してくれたが、いつしか付き合いも絶えていたのが、ここでふとしたきっかけで復活。
わざわざ沼津まで来てくれたもの。

場所は駅の近くの沼津魚河岸寿司で、新鮮な魚をつまみに静岡の銘酒「磯自慢」「初亀」などを鯨飲。

ディープな音楽談義に花が咲く。

Nz3_4話が深まり河岸を変え、近くのイタリアン「アレグロ」でニュージーランドワインなどを飲みながら、イタリア語のアレグロの意味を皮切りに音楽や大学の研究内容その他のよもやま話。

http://www.pizzeria-allegro.com/index.html

ほぼ20年ぶりの再会なのに、会った瞬間から学生時代にタイムスリップした楽しい時間。

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2013年7月12日 (金)

ノイマンのシューベルト

今日からの三連休は最終日の15日が仕事で、さらに8月31日(土)の沼響バースディーコンサートのちょうどその日に突然の仕事が勃発。

本番は夜とはいえ当日昼間の練習には出れそうもなく、やむなくその旨をホルンのメンバーに連絡。

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木曜の晩はオケの練習日。そんなわけで直近の演奏会は参加できなくなったが第九のこともあるので練習には参加することにした。

曲は8月31日の演奏曲目である「魔笛」序曲が中心。
当日出れないので控えめに音を出していた。
団内指揮者のF君が来れず、急遽手空きの若手チューバ奏者がメトロノーム代わりに指揮。内容はコンミスの指導中心の練習となった。

さすがにこの状態では2時間の練習は持たず、後半はセクション練習となり、自分は早めに退去とした。どうも不完全燃焼気味のオケの練習。

金曜の晩は、以前長く在籍していたセクションの職員から相談を受け、いろいろと話を聞いているうちに帰宅が遅くなってしまった。

音楽はノイマン指揮チェコフィルのシューベルトの「未完成」。
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1966年の録音、この録音は日本で録音された同じ顔ぶれの「運命」とのカップリングで、LP時代にクラシックの入門用レコードのような形で何度も日本コロンビアから発売されていたように記憶している。


手持ちも日本コロンビアから出ていたLP。A面は鈴木寛一、原田茂生らの日本人のベテラン演奏家たちによる日本語歌唱によるシューベルトの歌曲数曲。
こちらも完全に教材用の録音で、レコードジャケットもそれなりのものだが演奏の水準は非常に高い。

この未完成はアンチェル時代のチェコフィルをノイマンが振っているのが珍しい。
渋く鄙びたオケの響きがシューベルトのロマンティックさとうまく合ってよい味を出している演奏だ。

第2楽章のアクセントの扱いなどは、いわゆるこの当時一般的に使われていたブライトコップ版と異なる部分があるのが興味深い。
そして随所で聴かれるホルンの音が素晴らしい。第2楽章のソロなど非常に見事なもの。

Youtubeはノイマン指揮のマーラー交響曲第3番フィナーレ

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2013年7月10日 (水)

ゲリー・カーのコントラバスのことなど

梅雨も明け7月に入り蝉も鳴き始めた。いよいよ本格的な夏。
今日は休みをとり母を病院に連れて行く。
本人は元気のつもりだが老いは誰にも平等に訪れる。検査の結果は一週間後。
病院の付添でほぼ一日費やしたので自分はゆっくりとは休めていない。

帰宅後聴いたのはコントラバスの名手、ゲイリー・カーの演奏。

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1980年の来日時にキングレコードのスタジオで録音されたもので、ピアノ伴奏はハーモン・ルイス。手持ちはキングレコードの初出LP.

自分でチェロも弾く家内はコントラバスの大ファンで、コントラバスのレコードを集めていた。これもいわば嫁入りと同時に持参してきたLP群の一枚。

曲は、シューベルトの「アルペジョーネソナタ」とラフマニノフのヴォカリーズ、サンサーンスの白鳥のほか、荒城の月やカタロニア民謡の「鳥の歌」など数曲。

ロシア系カナダ人のゲリー・カーは代々のコントラバス奏者の家系で、子供の時から家で普通にコントラバスが鳴っていたという。

アザルヒンやシュトール、シュライヒャーなど他のコントラバスの名手たちが有名オケのオケマンであるのに対し、カーはデビューからソリスト一本でこの世界を生き抜いてきた。

演奏はいずれも大変な名演だ。

他の有名コントラバス奏者の演奏とは次元が違う。
驚異的な音域の広さと美しい音色は、チェロとはまた異なる世界。

伴奏者のルイスの解説で、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」が最初は歴史的なコントラバスの名手にしてボストン響の音楽監督だったクーセヴィツキーのために書かれたコントラバスのオリジナル曲になるはずだったということを初めて知った。

ところが作曲の途中でラフマニノフとクーセヴィツキーが仲違いをして、ヴァイオリン若しくは声楽のために書き直されたのだという。

演奏の中ではこの「ヴォカリーズ」が最も美しく印象に残った。

ここで、カーはクーセヴィツキーが使用していた銘器アマティで演奏している。

この録音は超絶的優秀録音としてXRCDにもなっている。生々しいまさに実在の響き。

Youtubeはゲリー・カーの弾く「ダニーボーイ」美しく暖かな音色が感動的な演奏

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2013年7月 9日 (火)

フィッシャー・ディースカウのフォーレ

今日も暑い、咳は徐々に静まってきた腹の具合は咳止め薬の副作用のようだ。
服用を止めたらぴたりと治まった。

福島第一原発元所長の吉田氏死去。

大変な状況下で自分の意思を通した気骨のある方だったと思う。ご冥福を祈ります。

今日はフィッシャー・ディースカウの歌うフランス歌曲の数々。

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独ACANTAのLPで1975年録音。

曲はフォーレの「優しき歌」、ラヴェルの「マダガスカル島土人の歌」、プーランクの「仮面舞踏会」というもの。

ピアノはサヴァリッシュにヴァイオリンのブランディス、フルートのツェラーにクラリネットのライスター、オーボエのスタインスらベルリンフィルの当時の首席奏者たちが加わる。

この3曲の中ではフォーレが良い。

室内楽版による演奏で、フィシャー・ディースカウのソフトな声質がうまく曲想に合っていると思う。

プーランクもベラボウにうまいが、こちらはもう少しお遊びが欲しいところ。

Youtubeはオッターの歌う「優しき歌」第1曲

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2013年7月 8日 (月)

サウンズ・オブ・フィンランド

昨夜はかなり暑くて寝苦しい夜、夜中ににわかの腹痛で目が覚める。時計を見ると午前4時。悪いものを食った心当たりはないがどうも腸の具合がおかしい。
薬草のゲンノショウコを煎じて飲んでしばらくすると治まってきた。
http://www.e-yakusou.com/yakusou/146.htm

腹を冷やしたのだろうか。
そのまま二度寝して本日の起床はいつもと同じ午前6時。

また暑い日々の始まりだ。
先週で仕事上の大きな山を一つ越え今週は次の課題へ向け雄伏の一週間。

気温は午後からぐんぐんと上昇、帰宅したら室温はなんと38度。

暑い夜の音楽は北欧の爽やかな歌声で。

今日聴いたのはフィンランドのタピオラ少年合唱団による「サウンズ・オブ・フィンランド」というアルバム。1977年のアナログ録音デ、フィンランドBISのLP.

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曲は、シベリウスのフィンランディア讃歌に始まり、P.N..ハンニカイネンやパヌラ、コスキネン、クーラなどの19世紀末から現代までのフィンランドの作曲家たちの作品を集めた中に、「さくらさくら」「ほたるこい」「こんぴらふねふね」の3曲の日本の歌を収めている。

日本の市場を意識したLPで、解説もフィンランド語、英語、日本語によるもの。

指揮はこの合唱団の創設者のエルッキ・ポホヨラ、曲によってフルートやオルガン、室内オケの伴奏が入る。オケはパーヴォ・ポヒョラ指揮のエスポ室内管弦楽団。

いずれも今世紀の作品とはいえわかりやすい平易な曲ばかり。

合唱団の編成は50名ちょいとの多人数ながら、訓練が十分に行き届いているので、しっかり充足したアンサンブルと豊かな響きで聴かせてくれる。

日本の歌の日本語の発音が非常に正確なので驚いた。
残響豊かなBISの録音も非常に良い。アナログ末期の優秀録音。

Youtubeはシベリウスの交響詩「タピオラ」。ベルグルンドの指揮

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2013年7月 7日 (日)

世界の自動演奏楽器2

今日は七夕、雲が多くここ数日星空とはご無沙汰。

今日は朝から沼津の海岸の一斉清掃。
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地域の大勢の人々が出てゴミ拾い。
早朝の海岸は霧が立ち込め、海から涼しい風が吹き作業には絶好の天気だった。

帰宅は昼前。シャワーを浴びノンアルコールビールをぐびり。

午後は何もする気が起きず。「世界の自動演奏楽器2」を聴いていた。

ブックオフの500円以下CD半額セールで購入したCDで125円也
清里萌え木の里ホールズ・オブ・ホールズが出していたもの。
http://www.moeginomura.co.jp/HALLS/index.html

子供たちが小さい頃は、毎年夏には八ヶ岳や安曇野に行っていた。
清里にも時々訪れ、自動演奏楽器を集めた博物館、ホールズ・オブ・ホールズも何度か訪れている。
19世紀から20世紀初めにかけてのさまざまな自動演奏楽器が一同に会し、おもちゃ箱をひっくり返したような雰囲気が楽しかった。

自動演奏楽器の代表的なものとしての自動ピアノについては、沼響のHPに「ラプソディー・イン・ブルー」の聴き比べを連載した時に、専門の方からいろいろアドバイスもいただいている。http://www.numakyo.org/c_rhapsody/4.html

このCDの収録曲の多くは1920年代のアメリカで演奏されたポピュラー音楽。

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アメリカ西部の場末の酒場で鳴っているような雰囲気のものから、カーペンターズナンバーまでを最新の技術で復元した自動演奏楽器で再生したもの。


曲の多くは1920年代に大量生産された軽い曲ばかり。
自動楽器へのメカニカルな部分への興味もさることながら、鳴っている音楽がめっぽう楽しい。
いわばその場限りで使い捨てにされていた曲が、このような形で永遠のものとして残された。

電気を使うことが出来ない限られた制約の中で工夫を凝らした、人類の英知が集積されたおもちゃ箱。




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2013年7月 6日 (土)

カラヤン、チェコフィルの「新世界より」

酒を飲んだ翌日は朝早く目覚めてしまう傾向があり、本日5時前に目が覚めた。休みなので2度寝しようと思いつつも蒸し暑さに眠れない。
天気も曇りがちではっきりせず頭も重い。

今日はカラヤンとチェコフィルという珍しい組み合わせの演奏。

曲はドヴォルジャークの「新世界より」。1971年8月のザルツブルク音楽祭のライヴでCD-Rの海賊盤。

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第一楽章からオケのアンサンブルが乱れがちなのは、カラヤンの棒にオケが抵抗しているのではと思うほど。


オケを強引にドライヴするカラヤンに根負けしたのか、フィナーレではスピーディなカラヤンペース。

結局、チェコフィルとの共演はこの一度限りだった。

強引に自分の音楽を押し通そうとする両者の個性がぶつかりあったライヴ。

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2013年7月 5日 (金)

ジェラール・プーレの仏ヴァイオリンソナタ集

7月に入ったが梅雨は未だ明けず本日朝から大雨洪水警報発令、風も強い。
予定していたイベントは天候不順につき中止となり、昨日から準備していた屋外テントは強風で大きなダメージを受けていた。
そして来賓・報道関係への連絡その他の対応で早朝出勤。

病院でもらった咳止め薬は眠くなる副作用があるらしい。
午後から猛烈に眠くなって頭も重い。早退して寝たい気分だが、びっしり予定が入りそうはいかない。

昨日はオケの練習日。
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曲は第九の1,2楽章で場所は沼津市民文化センター大ホール。
きっちりアンサンブルを整えながらの基本的な練習。

同じホルンパートで自分と同じ咳をするもの3名。
どうやら震源地はここらしい。

ファゴット、ヴァイオリンからもコホンコホンという咳のこだまが帰ってくる。

そして今宵は職場内の一セクションの暑気払い。水曜にも別セクションの宴席が有り今週2回目。

今回は主催イベントの打ち上げも兼ねるはずがイベントが中止となり、肩すかしを喰らった雰囲気で宴会は開始。
ところが鬱憤を晴らすがごとき若者のパワー爆発で宴会は異様に盛り上がりました。
2次会以降は若手に任せ一次会のみで早めの帰宅。

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帰宅したらフランスのヴァイオリニスト、ジェラール・プーレの弾くドビュッシー、ラヴェル、ピエルネのヴァイオリンソナタ集仏Arion盤CDが届いていた。
http://homepage3.nifty.com/gerard-poulet/profile.htm

このCDのピアノ伴奏は、二種のドビュッシーピアノ全曲集の録音があるノエル・リー。
仏ディアパソン・ドール賞受賞盤。

ジェラールの父、ガストン・プーレはドビュッシーのヴァイオリンソナタの初演者として知られる。
聴く前からワクワクする顔ぶれと曲。

さらにジェラール・プーレでもう1セット。

Yosshi22img400x3451350363556foltm_2同じく仏Arion盤の「ジェラール・プーレの肖像」2枚組


こちらは、バッハのヴァイオリン協奏曲第2番やプロコフィエフとフォーレのヴァイオリンソナタにラヴェルのツィガーヌ、その他クライスラーなどの小品を集めたもの。

伴奏はパウムガルトナー指揮ルツェルン祝祭管、ピアニストのノエル・リー、モーリス・ブランショなど。

こちらも凄そうだ。

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2013年7月 2日 (火)

カンテルリの「四季」

7月に入り連日の曇り空。湿度が高い。
先週末からの咳がますますひどくなってきた。
のど飴を舐めながらの仕事となり、いくつかの会議では咳に苦労しながらの説明。
さすがに辛くなり定時に仕事を終え、かかりつけの医院へ直行することにした。


帰宅後聴いたのは、オーマンディー指揮フィラデルフィア管によるビバルディの「四季」。現代イタリアの作曲家マリピエロの編曲と書いてある。
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手持ちは日本コロンビアのLP.

チェンバロも入り、大編成とはいえ室内オケ版とどのように異なるのかはよくわからない。
きっちりとしたアンサンブルに艶のある弦楽器の響きで、これは楽しめる。
名手ブルシュロウの弾く「冬」第2楽章のヴァイオリンソロもホロリとするようなうまさだ。

「冬」の両端楽章の独特のレガートの多用はマリピエロ版の特徴だろうか?

気になって同じ大編成オケによる「四季」の他の演奏を聴いてみた。

こちらはイタリアの名指揮者カンテルリ指揮ニューヨークフィルの演奏で、 1955年のスタジオ録音。

これは素晴らしい。

生きる喜びがストレートに伝わってくるような溌剌とした音楽運びと歌に咳も止まってしまった。

いわゆる現代の古楽器の演奏とは全くスタイルを異にする演奏だが、時代を超えた普遍的な演奏。

「春」にはオルガンが加わり、ヴァイオリンソロでは部分的にヴァイオリンを複数にしているのが珍しい。


youtubeはそのカンテルリの「四季」

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